2020年02月02日

オーラス微差のツモ直条件は場況によりダマにする

今回はオーラス微差でのリーチ判断について。

役ありテンパイしたが、ダマだとツモor直撃条件。

リーチなら確実に捲れるけど、場をロックしてしまうことによりラス目の攻め返しが怖い。

こういう状況は天鳳でよくある光景ではないだろうか。


いかに上位が微差のトップ争いであっても、リーチでテンパイを教えてしまうと当たり牌はなかなか出てこない。

ダマとリーチの出アガリ率は雲泥の差になることは、特に鳳凰卓では顕著な傾向だろう。

簡単にアガれそうな待ちなのに、リーチしたがためにラス目の追っかけを受けて冷や汗をかく、というのは私も思い当たる節がある。


天鳳では上を見るよりもラス回避を重んじるため、リーチに対しては他家も慎重になる。

満貫放銃でラス転落の可能性のある他家はまず攻め返してこない。

他家の足を止めてしまうことで、必然にラス目との直対になりやすく、ラス転落の可能性も高くなる。


これを避けるために意識しておきたいのは、逆転条件がツモor直撃の場合はダマも視野に入れる、ということである。

直撃条件の上位者はリーチなら確実に当たり牌を止められるが、ダマなら打ってくれる可能性がある。

ダマツモでも捲れる点差なら、直撃の分すんなり捲れることが増える。これが大きい。

そして、肝心なのが脇から出た場合だが、これを見逃さない。

2着なら2着、3着なら3着で潔く幕引きとする。

状況にもよるが見逃すくらいならリーチをかけた方がいい。

全員の手を止めないことで、ラス目の反撃を未然に防ぎ、円滑にオーラスの局消化を促す、という意味合いである。

もちろん、トップに価値の高いリアルではこの限りではないが、リアルでもレベルの高い卓、あるいは高レートではそちらが優るということもあるだろう。

天鳳では特に上の順位に執着しすぎないことが、ひいてはラス率を低めるコツにもなる。


状況により、リーチをかけた方が有利と思われるケースでも、テンパイを教えることで当たり牌は確実に出にくくなる傾向にあるので、リーチをかけることはそれだけ重い行為であるという認識が必要だろう

わずかな差をリーチで補うことは労力の割に見返りが少ない、ということだ。


それでは、実戦例から具体的に見ていきたいと思う。



case1
33522.jpg

オーラス、28900点持ち2着目の西家。

ラス目が親で、トップ目との差は2200点。

絶好の7mが埋まってピンフドラ1のテンパイ。

脇から2000のロンではわずかに捲れない。

さて、どうしよう?





33523.jpg

ダマにした。

たった今、親の河に4pが出たところ。

ドラそばの4pが出たことからも、親の手は整っていると推測できる。

リーチをかけてしまうとかなり出にくい47p。

ツモで捲れるなら下家からポロリを期待するというのはどうか。

あとは、親からリーチ棒が出た瞬間捲り確定になる、リーチ棒期待というのもある。


33525.jpg

親に仕掛けが入って、脅威は大分減ったが、ダマ続行。

リーチ棒が出ての捲り期待はなくなったものの、親が安いとは限らない。


33526.jpg

ほどなく、トップ目からリーチ宣言牌を捕らえることに成功。

2000の直撃できれいにトップ捲り。

親以外からリーチが入っても、喜んで全ツできるのがこのダマのメリットでもある。

上家の7pが場合によっては出ていたが、渋々アガるというのがポイント。


33527.jpg

私がリーチなら、下家はどうしただろうか?

8m、2s、3mという無スジは全て切りきれたかどうかは微妙。

ダマで伸び伸びと打たせたことによって出てきた4pだった。

それによって下家のアガリ率向上ならびに私の順位転落の可能性がUPするものの、円滑な局回しによりラス転落のリスクは低下する。

私はギリ2着でもいいから、みんなでラス者を確定させましょう、ということである。



case2
34119.jpg

オーラス、28100点持ち2着目の北家。

トップ目西家との差は2400点。

ラス目南家との差は10500点。

わりといい配牌をもらったところ。


34120.jpg

テンパイしたが、どうするか?





34121.jpg

ダマにした。

親の現物の2s、ドラツモや赤5mツモの手変わりなどもダマにする要素として大きい。

また、ラス目との点差が10500点ということで、リー棒を出すと5200直がラス転落に結びついてしまう。

河からも25sは真っ先にケアされそうだ。


34122.jpg

直後に親から出て2000のロン。

トップ捲りとはいかず、2着で幕引きとした。

先ほどとは違って上手くいかなかった例。


34123.jpg

牌を開けてみると、驚いたことに25sは生きた山には1枚もいなかった。

リーチをかけると放銃できない親は5sを止めるだろう。

するとどうなるかというと、ラス目が3mツモで満を持して7700のリーチが入る。

私のリーチの一声により、ラス転落が極めて現実的なめくり合いへと突入するのである。

結果は流局となる可能性が高いが、おそらく西入でもう一勝負となる。

アガリを拾い損ねることで、逆転劇を生んでしまう可能性が生まれることを、この局面から見てとれるだろう。



case3
42048.jpg

オーラス、28600点持ち微差2着目の西家。

トップ目との差は1100点だが、30000点には1400点必要。

ラス目が親というのもやや不気味。

役なしでテンパイしたが、さてどうするか?





42049.jpg

ダマにした。

7p手出しリーチではなかなかに出にくいカン8p。

8pの場況は結構いいが、すんなりアガれるとは考えにくい。

親の河が煮詰まっていて、いつリーチが来てもおかしくない。それをどう見るかというところ。


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6pツモで好形に手変わりした。

さて、どうしよう?





42051.jpg

ここでリーチとした。

ピンフのみだと出アガリは効くが、1000点なのでどこから出ても西入。

それだと瞬間のトップはあまり意味がない。

待った結果のこの最終形ならば、腹を括ってリーチだろう。8pも割合出やすい河になったし。


42052.jpg

私のリーチの直後に親が追っかけ、きょえ〜(>_<)

そうだ、リーチ棒が出ることを忘れていた。

リーチ棒が出れば、現物待ち1000点でも終了だった。

ただ、リーチ来る前に出ちゃったらなあ。


42053.jpg

結果は下家が高めをツモって、1000・2000。

リー棒2本込みでぴったりトップ終了、これはお見事だった。

私は3着転落となったが、親リーチに飛び込まなくてホッと一安心。


42054.jpg

下家のポンがなければ、親が8pを掴んで私のトップ終了だった。

先制なら下家の足が止まって、逆に私がトップだったかもしれない。

このへんの展開がどう転ぶかというのもリーチかどうかで大きく変わってくる。

が、脇の手を止めないことでラス転落のリスクは相対的に下がると考えられる。



case4
44383.jpg

西1局、28500点持ち上家と同点、座順で2着の南家。

絶好の中が暗刻になりテンパイしたが、さてリーチするか?





44384.jpg

リーチとした。

1300では30000点条件にわずかに届かない。

場況的に69mはそこそこ強く見える。


44385.jpg

ところが、親から追っかけが来てしまう。

満貫打てる親は勇んで攻め返してくることは十分に想定できたこと。

親に放銃すると私はラス転落まであるぞ。。一転ピンチに。


44386.jpg

結果、ラス目の追っかけ宣言牌が、親と私のダブロン。

3900と1300で親はトップ、私は2着で終了。

仮に私が放銃でもラスまでは落ちなかった。


44387.jpg

親リーチが入った直後に、対面が9mを掴んで、これを止められてしまう。

仮にダマならば、この9mを捕らえてぴったりトップ終了だった。

リーチ棒1本出ることを想定してダマにする、ということは順位戦略として頭に入れておくべき事項だろう。

特にマーク者の現物待ちになっているケースでは、なおさらだ。


44388.jpg

69mは山に5枚と、強かった。

これぐらい強い待ちであれば、リーチ棒が出るのを待つのは緩手になりうる。

麻雀は決めるべき時に決めないと縺れてしまう性質があるゆえ、ここは決めに行くリーチで正解としたい。



case5
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オーラス、26500点持ち3着目の南家。

ダンラス目が親番で、トップ目との差は12800点、2着目との差は3000点。

トップ捲りは無理目につき、2着捲りがこの局のテーマとなる。

おやおや、私が十段だった頃。そんな時代もあったのかと、羨望の眼差し…


53685.jpg

すんなりテンパイしたが、さてどうしよう?





53686.jpg

ダマにした。

リーチをかけると出にくいが、ダマならわりと出そうな7s。

リーチをかけてしまうとひと手間で、親にチャンスが行ってしまう感もある。

8mツモ、5sツモの好形変化も魅力。

500・1000だと捲れないので仕掛けたくはないが。

また、三暗刻変化リーチのツモアガリがトップ捲りにつき、本命はそちらか。


53687.jpg

ソーズの場況がさらによくなってきた。

ほらほら、4s通ったで。


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ほどなく、狙い通りに2着目から2600GET。

誰が切ってもおかしくなかっただけに、この直撃は嬉しい。


53689.jpg

リーチをかけていると、おそらくアガれていない。

満直回避の対面はオリ、下家はテンパイは取りに来る可能性が高いが、7sは手順で止まるだろう。

親にテンパイが入るかどうかも微妙。

ただ、オーバーキル気味のリーチでエネルギーを浪費し、なかったはずの親連荘になった場合、親の大噴火に繋がる可能性がある。

親との点差がかなりあるからという甘いリーチが根こそぎ持っていかれる隙にもなりかねない。

満直でラス転落、かつ現在3着目ということも踏まえて、こういう場面こそ冷静な判断を心掛けたいものだ。



ラベル:天鳳 逆転 微差
posted by はぐりん@ at 23:56 | Comment(2) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
オーラスで西入あれば、リーチでいいのではないのかなと個人的には思いました。

仮にcase2で西家が30500点持っていなくて30000未満の場合、ダマで2−5sであがっても、西入してしまうのであがることに意味がない。
また相手にあがられると自分の着順が下がっていくので、放銃覚悟で西入を拒否するのがいい選択なのかなと思います。

case2は30500西家が持っているのでダマであがって放銃率を下げるのは意味があるのでかなりいい選択だと思います。
しかし、仮に30000未満西家だと仮に5sであがれていなかったとしてもリーチして西入拒否する方が正解だと思います。放銃を回避することよりも相手にあがられることが毒(着順を下げる可能性を高める。)だと考えます。

そうなるとcase3は打7p所でリーチした方がいいのではないかなと思ったのですがどうですかね。
Posted by 国家最終戦力 at 2020年02月03日 20:00
>>国家最終戦力さん
そうですね。
自身が上位の場合は西入にならないように配慮する必要があります。出所によってそうなる可能性がある場合は、リーチをかけるのが正解でしょうね。

また、天鳳では30000点条件もありますのでダマでそれを満たさないケースではリーチが正解となることが多いと思います。

おっしゃる通り、case3は即リーチでいいと思います。

本文に書き忘れていますが、リーチ棒を出さないと流局時に二人テンパイで30000点条件を満たすというようなことも考えていたと思います。
上家がやる気のある手かどうか微妙な感じですからね。
Posted by はぐりん@ at 2020年02月03日 22:03
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