2020年07月05日

ポンしていないことからまたぎがないと読む

今回は、基本的な読みにもかかわらず、大きな効果のある鳴き読みについて。

しかも、ネット麻雀のみならずリアル麻雀でも使えるため、汎用性が高い。

実戦でこれをどのように活用するのか、また、その際の注意点について書いていきたい。


@条件は1フーロ以上仕掛けていること、かつその人が直近切られた牌を手出ししてきた時

これは具体的に実戦例から見てもらうのがわかりやすいだろう。

case1
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例えば、このケース。

私が切った7pを対面が合わせ打ち、2フーロの上家の親がさらに7pを合わせてきたところ。

かなり違和感のある手出しだが、これには非常に多くの情報を含んでいる


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自身にとって裏目となる6pをツモってきた。

ここから何を切るか?





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6pツモ切りとした。

一見、最終手出しが7pにつき、ソバの6pは切りづらいように見えるかもしれない。

しかし、仮に上家が、

(1)二萬二萬五萬六萬六筒七筒七筒や、
(2)二萬二萬五萬六萬七筒七筒八筒

という形だとしたら、7pをポンしない理由がない。

つまり、上家の7p手出しにより、7pを軸にした58p、69p待ちの可能性は現状かなり低いと考えられる。

これは基本的な牌理につきわかりやすいだろう。

この場合気をつけなければならないのは、

@2ケン隣のシャンポン

二萬二萬五萬六萬七筒九筒九筒ツモ七萬

上家が7pをポンできない形からの最終形を考える必要があり、7pが関連牌だとすると2件隣のシャンポンは警戒すべき対象となる。
このケースでは4p先切りがあるため、5pの安全度はかなり高まる。

A好形変化

二萬二萬五萬六萬七萬五筒七筒ツモ四筒

7p1枚からの変化と言えばこれ。通常はこれを警戒するが、上家は4pを先切りしていることからこれはないことがわかる。

Bトイトイ

二萬二萬四萬四萬六筒六筒七筒ツモ四萬

やっかいなのがこれ。これに打った場合は打点がつくため、ポンポン仕掛けには警戒する必要がある。
ただし、トイトイの出現頻度からもこの割合は多くはなく、放銃率自体は決して高くない。


この局面で私は345三色の可能性を残して6p切りとしたが、より安全度を追うのであれば3p切りの方がいいだろう。

ちなみに、なぜ鳴いている必要があるのかと言えば、

三萬三萬五萬六萬七筒七筒八筒三索四索五索發發發ドラ北出る七筒

メンゼンイーシャンテンならリーチによる打点UPを見てスルーされる可能性があるのに対し、

三萬三萬五萬六萬七筒七筒八筒三索四索五索ポン發發發出る七筒

仕掛けている場合は大概ポンしてテンパイに取るからである。

これは愚形残りでも同様の傾向がある。


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結果、親がツモアガリで500オール。

7p最終手出しはどういうことかというと…


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空切りだった。

この空切りが仮にツモ切りだとしたら、36p待ちの可能性が否定できず、私は6pを切れなかっただろう。

なぜなら、四筒五筒七筒から7pを引っ張っている理由が不明なため、逆に36pの安全度が高まるからだ。

四筒五筒七筒九筒九筒から9pをツモったということもあるが、総合的には36pは7p手出しの方が切りやすくなる。

こういうケースでは、初中級者に対してはソバが危険かも、と思わせるのは別段問題ないが、

テンパイしてませんよ、ということを強調する安易な合わせ打ちは上級者に対しては損となることが多い

つまり、鳳凰卓のような上級者相手に対しては、この場合上家は7pツモ切りの方がよく、

逆に58p69pのまたぎ待ちの場合には7pを空切りした方がハマりやすいとさえ言える。

2ケン隣の待ちが絡んでいる場合は損得微妙につき、わからなかったらツモ切り、と考えておけばいいだろう。

仕掛けている場合はそれをなぜ鳴かないのか?という思考が加わるため、仕掛け者が相手の切った牌を安易に手出しで合わせることは読まれる要素が増える

上級者相手には注意が必要だと言えるだろう。



case2
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親番ラス目の対面が既に1フーロしていて、手出しで5mが出てきた。

仕掛けにドラも絡んでおり、煮詰まった局面と言えるだろう。


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テンパイが入らないまま、残り2巡というところで、最終手出しのソバをツモってしまった。

さて、どうしよう?





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ツモ切りとした。


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なぜなら、この赤5mにポンが入っていないからだ。

5mまたぎが待ちになっているならこの5mは喜んでポンしているはず。

この5m切りから親には手出しが入っていないので、最終手出しのまたぎはわりと安全となる。

もちろん、単騎やシャンポンの可能性は残っているから絶対ではないが。


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読みを入れて押した結果、次巡テンパイが入り、3s切り。

仮に前巡少し妥協して4p切りなどとしていると、このテンパイが取れていない。

この差はまずまず大きいだろう。


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この3sが下家に刺さり、1000点。

これはこれで問題なし。

親の当たり牌である58sを使い切ってのテンパイでもあり、この親流しは価値が高いだろう。


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親は安全度重視のスライドだった。

直近通っているのが2枚切れの5mにつき、これはごく自然だが、直近切られているからこそ5m切りにより手牌が読まれやすくなっている

仮に親が2mツモ切りだったらどうだろう?47mは自信をもって切れる牌ではなくなる。

つまり仕掛け者が直近出ている牌を切る際にはまたぎがないことを読まれないか気をつける必要があるということ。

終盤は安全度重視で問題ないが、2mが通る自信があると思えばこの場合2m切りの方が待ちを限定されにくいということがわかるだろう。



Aメリット:仕掛け者に手出しがいくつか入っても危険度はそこまで変化しない
case3
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既に仕掛けている対面が、上家に合わせ打って3p切りとしたところ。


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対面が3mを仕掛けて、3s切りとした。

確実に手が進んだ局面。


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何を切るか?





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2p切りとした。

例えば、対面がドラ暗刻などの場合は、3pトイツならわざわざスルーしないでしょ?

これはおそらく愚形残りだとしてもそう。

3pまたぎがある場合は、かなり手の内バラバラか、愚形残りが多いケース。

つまり、3p周辺で当たってもたいしたダメージにならない可能性が高いと読める。

そういう意味では手出しひとつぐらい入っても、危険度の評価はさほど変わらない。


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結果は親リーチに対面が飛び込み、4800。

対面は意外にもドラ暗刻だったが…


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なんとこの時点ではドラは孤立牌だった。

赤赤と打点はそこそこあったが、3p周辺は持たれていなかった。

仕掛けにおいては牌効率が重視されやすいため、これぐらいの河で先切りの内側は通常安全度が高い。

さらに、ポンされていないという情報を加味することでその精度を上げることができる。






case4
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オーラス1本場、供託2本、2着目の南家。

親と私と北家はアガリトップの状況。

トップ目の対面がカン4sをチーして打7pとしたところ。


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何を切るか?





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ソーズの上は危険度が高いため、ここでドラターツを外した。

決して安全ではないが、対面は打点がいらないのでこのへんの受けにこだわらないだろう。

私は何とかしてこの手をアガリまで結びつけたい。


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ソーズの上を使い切って上手いことテンパイが入った。

14pは6枚切れと激薄だが、さてどうするか?





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3p切りダマとした。

ダマで拾える14pにつき、ここはラス1pに賭けて。

4p先切りの7p最終手出しにつき、36pはわりと安全。

7pをポンしていないことから、69pも安全度が高いと読める。

下家の9pカンにより、懸念の9pシャンポンもない。

仮に69p待ちがド本命と読めば、ここでは36p待ちでリーチを敢行していたかもしれない。

6pをツモっててんこしゃんこするのが嫌なので。


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結果、ラス目から即座に1pがツモ切られ、1000点。

値千金のトップ捲りを成すことができた。


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上家の7pをポンしていないのがポイント(上家の7pに当然ラグもある)。

対面はアガリトップにつき手の進む仕掛けは必然だ。

つまり、7pを鳴いていないということから7p周りは出来メンツの可能性が高いと読める。

逆にそれ以外の部分の危険度が高まるため、ソーズの上が危険と読んで7sを使い切ることに成功している

また、6pの安全度が高いことが待ち取りにも影響している。

何気ない上家の7p切りによって、ここまで読みの要素が変わってくるのである。



case5
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東4局、2着目の南家。

1つ鳴いて片アガリの7700テンパイを入れている。

6pをツモってきたが、さてどうしよう?

この問題の意図も含めて考えていただきたい。





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これは空切りが有効となるケースだ。

なぜだかわかるだろうか?

ポイントは直前に6pが切られているかどうか、だ。

6pが直前に切られているケースでは、ここで6pを空切りすることで6pのまたぎが安全であると読まれやすい。

ポンしていないのはなぜか?という読みが入るからだ。

しかし、6pが切られているのは下家の1巡目のみ。

当然仕掛ける前であるし、このぐらい間隔が空いていれば他家の読みの要素としては不十分。

つまり、単純に高い色のピンズを空切りすることでその周辺を警戒させることができるのだ。

このように、手出し周辺を警戒させるには、その手出し牌が直前にポンのスルーになっていないか(=周辺のまたぎを否定しないか)を確認する必要がある


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下家が上家からアガり切って、2600。

私の待ちの4sは3枚も山に眠っていた。



case6
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下家が6mをチーして打6pとしたところ。

対面の6pは鳴いていないということになる。


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上家の北家からリーチが入っている。

その北家から最終盤に5pが打ち出されたが、これをポンする?





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これをポンして4p勝負としたが、下家に痛恨の7700放銃となってしまう。

あれ?下家は6pスルーしてたはずだが…


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下家がスルーした時の形はこう。

赤が余り、かつ愚形残りということでスルーしたようだ。

確かにこの6pをスルーしても嬉しい受け入れは多い。

ただ、赤切りでも3900あるため、ポンテンに取る手はあるだろう。


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6mチーからの6p切りだと、完全にまたぎが盲点になる。

このように、愚形絡みや打点が下がるケースでポンテンを取らないということもあるため、この読みは万能ではない。

この場合は、下家に対して通っているスジがあまりにも多すぎるため、4pは最後のスジとして警戒すべきだった。


赤やドラが出ていきやすいポンテンは取られにくいこと、愚形残りのポンは保留されやすいことなども加味すれば、このような例外的なケースもあることがわかるだろう。

このへんも重ね合わせて読むことで、より精度は上がるだろう。

逆に言うと、ストレートに仕掛けないことで盲点を作ることができるため、仕掛け方を工夫することも重要である、ということである。



ラベル:天鳳 読み
posted by はぐりん@ at 23:57 | Comment(0) | 読み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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