2021年02月14日

オーラスのリーチ判断 リー棒出して8000打てるならGO

今回はオーラスのリーチ判断について。

オーラスは自身の順位UPに躍起になる場面だが、気をつけなければならないのはラス目が確実に攻め返してくるということだ。


フリーならばラスを顧みずに全力でトップを捲りにいくことが正解となりやすいが、
天鳳ではトップを捲るプラスよりもラスに転落するマイナスの方が大きいため、細心の注意を払う必要がある。


赤入り麻雀では満貫を作ることがそこまで難しくはなく、
仮にリーチ棒つきで8000を放銃してしまうと、18000点もの点差が縮まってしまう。

これは一撃で捲るためには十分な点差であろう。


天鳳に打ち慣れた者なら誰しもがとんでもないラス転落を経験していることと思うが、
そのきっかけは自身のリーチによってもたらされた災厄であることが少なくないはずだ。

それはラス目以外が引き気味に構えやすい天鳳でのオーラスの性質、
そして自身が完全に無防備になるゆえに一発なども重複しやすいリーチの特性に由来している。


ラス目と18100点差があれば、リー棒出しつつ満貫打っても大丈夫だが、
それくらい十分な差でオーラスを迎えるケースは頻繁にはなく、
そこまで差がついていないとリーチが打てないというのであれば、制約が大きすぎて逆に損となってしまう


そこで考えたいのが、誰かに8000を打った際に、自身がラス転落するか否かを対二者で見るやり方だ。
自身がラス目に8000+リーチ棒を献上しても、自身より−9000点以上の者がもう一人いれば自身はラスにならない(座順などは都度加味していただきたい)。

つまり、自身より−9000点の者が二者いる際は、無条件でリーチを打っていいということになる。
この条件なら18000差一人を相手にするより頻度が多くなるし、直撃条件などを考えなくていいのでシンプルでわかりやすい
親に対しても8000は7700で流用できるため、親と子を分ける必要もなくなる。


満貫を打っても大丈夫、という状況は中級者以上の方なら当然意識していると思われるが、
天鳳の場合は下を見ることの方が重要な局面が多いため、
慣れていない方は以下の実戦例から雰囲気を掴んでいただきたいと思う。

それではどうぞ。


case1
33186.jpg

オーラス、29700点持ち2着目の西家。

点棒状況は私から順に29700、32200、20300、17800となっている。

熾烈なラス争い・トップ争いで各々の目標は明確な状況。

自身は絶好の入り目でピンフのみのテンパイとなった。

さて、リーチする?





33187.jpg

リーチした。

ダマピンフのみならツモっても捲れずほぼ2確となる。

リーチした場合ツモならOKだが出アガリだと直撃以外は裏期待でこれをどう見るか。

現状の2500点差なら2人テンパイ流局でも捲りというメリットはあるが、その前にアガっちゃいそうだし親もテンパイ必須につき流局狙いは得策ではなさそう。

3着目の親と9400点差ということで、二者と9000点以上離れているのでリー棒出しつつ誰かに8000を打ってもラスに落ちない。

これなら攻め返されても不安は少ない。


33188.jpg

この局面で最悪なのが、親に攻め返されて親満を打ってしまうことだ。

親もラス目と2500点差でベタオリはできないため、腹を括って攻め返してくる可能性がある。

親満を打った瞬間ラス転落の即終了という最悪のシナリオが待っている。

が、リスクなくしてリターンは得られない。このくらいは許容範囲だろう。

このトイツ落としをみて、ホッとする。


33189.jpg

トップ目が親からダマ1300で決着。

親も3着のままで、納得の終局。

捲りテンパイが入っていた上家が地団太を踏んだのは想像に難くない。

しかし、最も遅そうな下家がこれで、トイツ落としの親があれである。

みんなしっかり打ってるなあ。


33190.jpg

親のトイツ落としはここから。

慌ててテンパイに取らずに当たり牌を抑えて回っている。

私に裏ドラが乗っていたことから、紙一重だった。

参考になる打ち回しだろう。



case2
40176.jpg

オーラス、28400点持ち2着目の親番。

私から順に28400、18500、39300、13800

親番でテンパイしたが、さてどうしよう?





40177.jpg

リーチした。

ダマだと5800直撃でOK、高目なら脇からでもOKだが、9sツモだとわずかに捲れないのが難。

ラス目に満貫打ったら捲られるが、下家との差が9900点差につき、リー棒出しても安泰のラインだ。

当然といえば当然のリーチ。


40178.jpg

難なくツモってアガリヤメ。

ダマだともう1局だと考えるとこれは大きい。


40179.jpg

裏ドラは…次回のために取っておいて(懇願)



case3
41333.jpg

オーラス、21600点持ち3着目の親番。

私から順に21600、38200、5500、34700

上がやや離れているが、トップ目が謎の加カンをしてドラが増えている

こちらもテンパイが入った。

絶好のチャンスにも見えるが、さてどうしよう?





41334.jpg

6p切ってダマにした。

現在ラス目との差が16100点ということは、リーチ棒を出してしまうと8000直撃でラス転落してしまう。

ラス目対面をチラと見てみると、新ドラの1mをポンしているではないですか!

リーチをかけてしまうと脇はオリやすく、直撃されるリスクはグンと増してしまう。この点を軽視してはいけない。

あとは順位UPの条件だ。

仮に対面から12000でも2着目すら捲れず、4000オールでやっと2着。

順位UPのためのリーチ効率がイマイチに映る。

勇んでリーチしたいのはやまやまだが、直撃を避けつつ急場を凌ぐ方を選んだ。


41335.jpg

即、ラス目から高目が出て、2900の直撃。

ラス回避安全圏へと逃げ込みつつ、次局に望みをつないだ。

対面の手を見てみると、見事にバラバラでこれならリーチでも良かったかと思わせるが、確実に出る7pで対面は飛んでしまう。

このへんの選択は打ち手の雀風にもよるが、天鳳なら判断基準として間違いのないダマだ。

結局、この半荘は3着で終了した。



case4
71586.jpg

オーラス、31100点持ち3着目の西家。

私から順に31100、36500、19600、12800

下とは割と余裕があり、トップ目とは5400点差とやや難しい点差。

役牌の南は4枚持ちだがカンを保留している。

手は広がったが、ドラがないので思案のしどころ。

さて、南をカンする?どうしよう?





71587.jpg

南を1枚払った。

雀頭があれば南カンも考えたが、現状不在。

789の三色が現実的なので、その際に南は雀頭候補になると考えた。

現状8000放銃はOKにつき、いたずらにドラを増やす必要もないかなと。

ただ、1000・2000ツモでは捲れない点差につき、打点が足りなくなるのが少々の懸念。


71588.jpg

終盤に差し掛かるところでテンパイ。

この最終形になってしまうと、南をカンした方がよかったとも思えるがそれはそれ。

予定通りリーチに踏み切る。


71590.jpg

ところが、予想外にもラス目の上家がツモ切りリーチを敢行してきた。

親が明確にオリを匂わせてきたからか。

私のリーチ後即ではない、ということは条件つきリーチだろうか?


71591.jpg

無情にも当たり牌を掴んでしまう。

ドラまたぎでギャッとなったがこれは予想以上に高いんでは…


71592.jpg

きわどく裏が乗らず、満貫止まり。

これは、どうなった?


71593.jpg

ふ〜〜、きわどく残った。

予定通りの振り2着だぜ(プルプル)


71594.jpg

カンをしていたらどうなっていたか?

カンドラが3m、カン裏が6sということは上家には追加でドラが3つ。

倍満の放銃はラス転落の憂き目に遭うところだった。

安全そうな点差だからといって油断をすると奈落の底に落とされるという好例ではないだろうか。

鳳凰卓のような上位卓では安易に相手にチャンスを与えるような真似は厳禁であることがわかる。


臆病と傲慢の間で自身の感情をどのようにコントロールするか。

適度なバランス感覚を持って事に臨むのが大事なのは、なにも麻雀に限った話ではない。

慎重すぎるのも考えものだが、順位2ダウン以上のラス転落を徹底的に避けることは天鳳を立ち回る上で重要だと言えるだろう。


最後にこのセリフをみなさんに送ろう。

カンドラを見たら俺を思い出してくれないか。



ラベル:天鳳 立直
posted by はぐりん@ at 20:40 | Comment(0) | 順位戦略 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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