2021年03月21日

晒されている牌を見落とさない

今回は麻雀における情報処理について。


ベタオリしている際、晒されている牌を見落として現物以外を切ってしまう。

誰でも一度くらいはやったことがあるのではないだろうか。


四者の捨て牌は卓の中央に集まっているのに対し、鳴きで仕掛けられた牌のみ卓の隅に追いやられてしまう

切り順がわかりづらくなるのはまだいいとして、一目で俯瞰できないという視覚的に多大な影響がある

人間の視野には限界があるため、自身の手牌と河を中心に見ていると、仕掛けられた牌はどうしても視野の外にはみ出てしまう。


また、牌の情報が少ない序盤は見落としが少ないものの、情報量の多い終盤ともなると情報処理に脳みそが追いつかず晒された牌を見落としてしまいがちだ。

これは特に時間制限のあるネット麻雀において顕著であり、実力の差が生まれやすい部分でもあるだろう。


私の場合はどうかというと、私は時間をフルに使うタイプであるため時間に追われて見落とすいうこともしばしば経験してきた。

やはり局面が複雑で自身がピンチの時、つまり考えることが多い時ほど見落としやすいということは言える。

まあこれはこのミスに限った話ではないけれども。


こういう類のミスをなくすためには、脳の容量を増やすか、情報処理を早くするなど、脳の性能UPが必要であり、だからこそ個人差がつきやすい部分なのかなと思うところはある。

そんなことを言われたら元も子もないよ、と思ったあなたにこういうミスを減らすためのアドバイスをするとすれば、

一巡一巡のインプットを大事にすること、この意識が重要かと思う。


今日できることを明日に伸ばしてしまうから、いつまでたっても仕事が先に進まない。

これと同じで、ピンチになってからいっぺんに考えるから頭がパンクしてしまう。

そこで、仕掛けが入ったらボーっとしないでその都度インプットする癖をつけておけば、ピンチの際にそれを確認する労力が省ける。

頭で考える・執着するという感じではなくて、右脳で画像のように焼きつける感じで把握する。

1巡のインプット能力が0.1ミリでも上がると実感できれば、心に余裕ができ、危機にあらかじめ備える心構えができる。

恐怖心に左右されないメンタリティを自分の中でどのように構築するか、そのための工夫として1巡の密度を濃くするわけだ。


1巡を大事にするものは1巡を制す、というわけである。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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東3局、32900点持ちトップ目の親番。

ブクブクに構えていたところ、2着目下家からリーチが入って一発目

河が強くて情報が少ない。

さて、ここから何を切る?





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7mを抜いた。

よく見ると対面の仕掛けに7mが晒されている。

赤5pが切れないのであれば、特別がんばっても徒労に終わりそうだ。


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7mに気づくことができれば、中スジの4mも割合切りやすい。

結果、下家がツモで700・1300。

被害最小限で切り抜けることができた。



case2
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南2局、26700点持ち2着目の親番。

ゴツゴツした手牌のところに、ラス目下家からリーチが入って一発目

このリーチにだけは絶対に打てないが…さて何を切る?





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8s切りとした。

対面の仕掛けに晒されている5s、さらに8s9sがすべて見えているため8sが当たるパターンがない。

2mあたりに手がかかりそうになるが、冷静に考えると8sが最も安全だとわかる。


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二人テンパイで流局。

伏兵対面が実は高く、6mはリーチにはノーチャンスだけにかなり危なかった。



case3
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南1局、23800点持ち3着目の西家。

トップ目上家からリーチが入って一発目。

こちらも結構なチャンス手だが、持ってきたのはスジ掴まりとなるドラまたぎ。

さて、何を切る?





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ここだけは絶対に切れないと、現物の8sを抜いた。

が、9pは実は対面の仕掛けに晒されている完全安牌だったのだ!

うっかりそれを見落としてしまっていた。

考慮時間の短い上家リーチ直後のポン材は経験上見落としやすさ筆頭。


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結果、チーが入って親の4000オールが炸裂してしまった。

こういう紛れは私自身最も嫌うところで、それが自分のミスでとなればなおさらだ。

みんな、すまん。


30296.jpg

普通に9pをツモ切っておけば三人テンパイ流局の可能性が高かった。

自身がテンパイできた可能性があっただけに痛恨の一局となった。

この半荘は2着。



case4
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南3局1本場、30300点持ち2着目の西家。

対面の親リーチに続いて、北家が追っかけときた。

こちらも好手だが、2件だとさすがに厳しいか。


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何とか凌いできたが、ここにきて安全牌が尽きた。

さて、何を切る?





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8s切りとした。

下家は河が強すぎて、待ちの手掛かりがない。

しかし、上家に晒されている牌を利用することで、親の現物ならびに下家に対する唯一のワンチャンスを導くことができる。

7pも割合安全度は高いだろう。


36580.jpg

結果は下家がツモアガって、裏1の1000・2000となった。



case5
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南1局、23300点持ち2着目の親番。

南家が5万点オーバーのダントツで下位はやや縦長。

ラス目の対面からリーチが入っている。

こちらはドラ2赤1のチャンス手だが、さて何を切る?





31170.jpg

唯一の現物、晒されている5mを抜いてオリた。

この点差だとラス目への放銃だけは許されない。

天鳳なら当然のオリかもしれない。


31173.jpg

結果、対面の一人テンパイで流局となった。


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対面はなんと中単騎のチートイツだった。

5mを見落としていた場合、あるいはここから攻めを選択した場合、いずれも一発放銃は免れなかっただろう

6400からのデバサイは一気に混戦となりラス転落も現実的だった。

非常にスリリングな局面だが、ある意味切れない5sを持ってきたことはベタオリを決断するいい材料となったかもしれない。



見てきたように、晒された牌が盲点となって時にあなたの守備の妨げになることがある。

安牌がなくなっても余裕を持って対処し、晒されている牌を逆に利用するぐらいの心意気で臨みたいものだ。



ラベル:天鳳 晒し 守備
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | 守備力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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