2021年05月09日

一通にするの?タンヤオにするの?どっちなの?

今日は実戦でもよく出てくる、一通orタンヤオの選択について。


実戦例の前に、ウォーミングアップとして3問用意したので、解いてみてほしい。

それぞれはぐりん的解答を用意しておいた。

全問正解した人は、今月裏ドラが乗りやすくなるゾ!


問1
三萬四萬一筒二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒八索八索ツモ二萬ドラ北

東1局西家の7巡目。

何を切ってリーチする?





答え 4p切りリーチ

ドラがない時は一通に取るのがセオリー。

9pは比較的出やすく、満貫になるための得点効率がいいからだ。 


問2
三萬四萬一筒二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒八索八索ツモ二萬ドラ北

東1局西家の7巡目。北家から先制リーチが入っている。

北家にはピンズは何も通っていない。

さて、何を切ってリーチする?





答え 1p切りリーチ

相手に対する受けも考慮する場合は、タンヤオを優先することでバランスが取れる。

めくり合いにつき、36pが出る確率も若干UPすることで、純粋に枚数重視の期待値が上がるからだ。


問3
三萬五萬一筒二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒八索八索ツモ四萬ドラ四萬

東1局西家の7巡目。他家に動きは入っていない。

さて、何を切ってリーチする?





答え 4p切りリーチ

入り目の感触がとてもいいので、最高形を狙いに行く。

ここでこじんまりとまとめているようではトップは取れない。

麻雀は流れが大事なので、いけると感じたらとことん高目を追っていこう。

もちろん9pツモってのハネ満狙い。



基本的には147pの47p、369pの36pは出にくいぶるいの牌であるため、先制ならば一通に取る選択が間違いということは少ない。

逆に言えば、スジが通っていない状況で端っこを切った場合は一通に当たるリスクがあるということでもある。

現状の受けを重視する場合や、一通高目の残り枚数が相手の手牌含めて1.5枚を切っているようなケースではタンヤオに取る選択が正解になりやすいだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
37905.jpg

開局の西家。

1mをツモって一通が見えたところ。

さて、何を切る?





ここで私は南のトイツ落としとした。

4mを先切りする手もあるが、南のトイツ落としの方が間口は広い。

例えば、先に3mをツモった際にタンヤオの可能性が残るなど手牌に融通が利きやすい。


37906.jpg

絶好の6mツモでいよいよ一通が現実的に。

先ほど4mを先切りしている場合は、タンヤオの芽を摘んでしまう。

36mツモでタンヤオになるわけで、こうなってみると意外とバカにならないことがわかるだろう。


37907.jpg

ここで、生牌のドラを持ってきてしまった。

さて、どうしよう?





37908.jpg

一旦絞って、一通に決めた。

6sが3枚見えているため、かなりタンヤオになりづらい。

ドラを絞ることを口実に4mを処理するタイミングか。


37909.jpg

と思ったらこのツモ。

さすがに69sが薄くなり、リーチのみにあまり意味がないことを考えると別段問題はない。

親リーチ宣言牌のドラをここで処理。


37910.jpg

地道に回っていたら、こういう形で追いついた。

このように手を組み替えてタンヤオになるということも少なくないため、機動性のあるタンヤオの芽を摘まないことで終盤に生きてくることがある。


37911.jpg

結果はド高目を一発で捕らえて、裏1の12000となった。

上手くいきすぎ〜〜!


37912.jpg

この時点で9mは山にごっそり。

36mがやや場に顔を見せたことからも、一通固定のタイミングとしては良かったと思われる。

なおかつ、裏ドラが1mというあたりが時代の到来を予感させる。



case2
58320.jpg

南1局1本場、15400点持ちラス目の南家。

好配牌から一通かタンヤオかを選択できるテンパイが入った。

通常であれば4pを切ってリーチしたいところだが、間の悪いことに下家リーチの一発目となっている

これは色々あるが、さて、どうしよう?





58321.jpg

1p切ってリーチとした。

この河だと1pと4pにそこまで放銃率の差はないものの、宣言牌のソバかつ放銃時の打点まで踏まえると4pはまあまあ切りづらく感じた。

また、下家は無防備につき枚数の多い36pが出やすいというのもタンヤオに取るメリットだろう。


58322.jpg

ところが、意外にも対面から一通なら高目となる9pが打ち出されて、2000。

まんまと安目でアガらされてしまった。

めくり合いなら枚数優位でも、他家が安牌に窮するとなるほど端っこは出やすいわけだ。


58324.jpg

牌を開けて悔しがったことに、次巡の私のツモは高目となる6pだった。

まさにアガらされた安目、というやつ。

思惑からはやや外れてしまったが、一通よりタンヤオを優先してもいいシチュエーションではあっただろう

これにてラスのまま次局を迎えることになったが、幸いにもこの半荘は3位だった。



case3
40713.jpg

東1局2本場、連荘中トップ目の親番。

一通の可能性を見つつ手を進めていたが、待望の雀頭候補ができた。

さて、何を切る?





40714.jpg

さすがに一通狙いはやり過ぎで、1pを切るところ。

仮にマンズのリャンカン部分が両面ならば1枚余分に持てる分、一通狙いを継続できる。

このへんがリャンカンの融通の利かなさ、両面の優位性だろう。


40715.jpg

しかし、この手は36pを引けばタンヤオへの変化がある。

受け入れの狭い一通に固執することなく、手牌を内に寄せることは大抵の場合、悪くない。

最終形が愚形にもなりやすい一通はあくまで自然に狙っていくべきものだとわかる。


40716.jpg

テンパイが入って、リーチ。

さて、どちらで待つ?





40717.jpg

ここは普通にモロヒの7mで。

これをサクっとツモって3900オールGET。

手なりのタンヤオは強いという例。



case4
71139.jpg

東2局、23000点持ち2着目の南家。

一通イーシャンテンの難しい形から、持ってきたのはピカピカの赤5。

さて、ここから何を切る?





71140.jpg

黒5p切りとした。

これはかなり意見が割れそうなところ。

9pを切っておけば2mや5pのポンテンにも取れるからだ。

しかし私のようなメンゼン派はそういう仕掛けを一切するつもりがない

なぜなら、1pツモの確定一通が魅力的だからだ。


71141.jpg

想定線の7pツモでテンパイが入る。

58pを切ってしまったことでイーペーコーを逃してるな…うーむ。

9p先切りは1p先引きの時がひどいが、単純に内に寄せていくだけで自然と手役ができていくタンヤオの魅力がここでも垣間見える


71143.jpg

しかし、なぜか下家の3p単騎に捕まり、これが3200と結構高い。

こういう針の穴を通すようなアガリというのは意外とあなどれなく、半荘の趨勢を決めることも少なくない。

なぜなら下家は選択を間違っていないし、自身は確実に止まらない3pを脈絡もなく掴んでいるからだ。


71144.jpg

1pは後先でのツモ。

この局の選択自体に後悔はないものの、もたげた微かな不安は的中し、この半荘はなすすべもなくラスだった。

一通はやや複雑な牌理となることも多く、牌譜で正着を振り返ってみるのも一興だろう。


このように、一通はあくまで自然に狙いつつ、タンヤオとの使い分けを的確にできるようになれば、麻雀の幅は確実に広がるはずだ。



ラベル:天鳳 一通 手役
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(2) | 手役狙い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はぐりん@さん

タンヤオと一通、愚形確定三色or一通と平和あたりはドラ枚数や点数状況、場況、自分が先制か否かなど手組が毎回同じにはならないのが難し面白いところですね。
この前悩んだのはだいたい平場の点数状況での中盤先制テンパイで高め役牌シャンポン(4枚)vs高め三色リャンメン(5枚)でした。後者にするのがセオリーなんでしょうけど、役牌の感触がよく、オリ打ちor押し返し時の和了率はシャンポンと見てそっちで曲げるうまぶりをして成功しました(リャンメンでは安目ツモでした)。。
何切る的な正解と感触、どっちを優先したらいいのかが難しく、こういうテーマはためになります。
今後も記事楽しみにしています。
Posted by クソ親父 at 2021年05月09日 22:51
>>クソ親父さん
ありがとうございます。

単純な2択と言っても、おっしゃるように点棒状況や場況などわずかな差異で優位性が変わってきますし、ラス回避が重要な天鳳かなど土壌によってもほんとにパラメーターは変わってきますよね。

加えて精神状況によっても今日は行ける、行けないが変わってくることもありますし、一連の流れというものもありますもんね。
1枚の画像で判断を仰げるほど単純なものではないんですけど、AI的な正解や牌理の訓練という意味では一応意味はあるのかな、と思います。

今回はネタの素材が良くてまずまずの記事が書けた気がしています。
いつもありがとうございます。
Posted by はぐりん@ at 2021年05月10日 17:20
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