2021年05月23日

人和ありやなしや

今日は、「人和(レンホー)」という役について。


人和とは、一般的には純粋な1巡目における、ツモ番を経ていない子方の、ロンアガリのことを言う。

天和、地和と並列に話題に上がるため、かなり馴染みのある手役ではないだろうか?

しかし、その知名度とは裏腹に、プロ団体で採用しているところはなく、厳密にはハウスルール・ローカルルールとして存続している手役である


人和は以前は役満として扱われることが多かったが、最近では満貫・ハネ満、倍満のいずれかとして採用されることが多いようだ。

私のセットでは人和なしでやっているが、仮にありでも満貫ぐらいが妥当ではないかと個人的に思っている。

知り合いで雀ゴロのトンキーは倍満が普通だと思っているように、地域差や個人差があるだろう。

みなさんの感覚、地域のハウスルールはいかがだろうか?


私が人和について特に思うことは、値段の多寡ではなくて、有り無しについて確認が必要だなあ、ということ。

なぜなら人和だと思って倒したら役なしチョンボになってしまった、ということが普通にありえそうだからだ。

1巡目の理牌が忙しい時かつプレミアム感のあるアガリだけに、うっかり倒してしまうのはもはや雀士の性であり、人和不採用の不安感というのはとてつもないものがある

頻度も低い手役だけに、別段ありでも誰も文句は言わない気はする。


人和の面白い点は、北家が最も優遇される手役であるという点だ。


やれ座順でラスだ、やれ親に絞れ、安易に鳴くな日頃虐げられがちな北家が最も輝けるとき、それが人和という手役となれば北家マニアは感涙ものだろう。

なぜなら、ロンの猶予が南家は親が切った1打しかないのに対して、西家は2打、北家は3打あるため、相対的に有利なポジションにいるからだ。

逆に言うと、配牌時テンパイしているのが南家ならなんとなく損している気分になる(長期的にはほぼ影響はない)ため、どうせテンパイしているなら北家の時が良かった、などという不毛な損得が脳裏をかすめることになる

このへんの不平等感とか、曖昧さの部分が人和がポピュラーになれなかった理由の一つではないかと推察できる。



ひとつ、顕著な例を挙げよう。

62.jpg

これは私の愛用する麻雀ソフト、竹雀(bamboo mahjong)である。

ソーズオンリーの二人麻雀でCOMと戦うというやつだが、ご存知の方も多いだろう。

バージョンは古いかもしれないが、私はいつもこれで訓練をしている。

このバージョンだと人和はありで、役満扱いとなっている。

8s単騎でテンパイしているところに5sを持ってきたが、さて何を切る?





63.jpg

当然のごとく8sを切ってリーチ(2536s待ち)したが、これにロンの声がかかる。

人和で役満だ。

対面の待ちはパッと見で何かわかるだろうか。

147258sの6面張だ。

遅かれ早かれアガられていたと思われるが、この流れから何かを感じ取ることができたあなたはなかなか鋭い


そう、この麻雀における1巡目の子方は通常より期待値が高いのである。

親は1巡目に役満のチャンスがツモしかないのに対して、子方は1巡目にロンとツモの2回あるからだ。

人和が役満に設定されているだけに、子方の1巡目は非常にチャンスが多い。

逆に言うと、親は1巡目から切る牌をケアする要素が大きくなるわけだ。


人和にはこういう不均衡、不確定要素が増える手役でもあり、それゆえに競技麻雀からは嫌われる傾向にあったのではないかと思われる。


それでは、我らが天鳳において人和は採用されているのだろうか?

せっかくなので実戦例から確認していきたいと思う。



case1
60731.jpg

南3局、38000点持ちトップ目の南家。

ん?なんかテンパってる気がするが気のせいか?


60732.jpg

なんか1p出てるし!ロンしちゃってるし!(自動和了ボタンプッシュ済)

これはもしや、人…和…?


60733.jpg

にしぇんてん(ノω・、) ウゥ・・

天鳳では人和という役はございません!お気をつけください!


2000点アガればオーラス満ツモに耐えられるのでこれはこれで良し。

この半荘はトップだった。


60734.jpg

牌を開けてみると、地和紙一重だった。

例えばチップのあるリアルだったら、地和チャンスを放棄するのは愚の骨頂なので、人和の扱いをきっちり確認しておかなければならない。

天鳳でもこの2000はアガらない方がいいケースの方が多いはずなので、私のように自動和了ボタンを押す癖がついている人は特に気をつける必要があるだろう。



case2
tenhou.816.jpg

東2局、24000点持ちの親番。

何気なく孤立の北から切り出す。


tenhou.817.jpg

なんと、対面がツモ切りダブリーと来た。

地和親っかぶりのピンチだったということか…


tenhou.818.jpg

下家のツモ切った北にロンの声で、裏は乗らずに5200。

対面はツモ切りリーチだった、ということは?


tenhou.819.jpg

第一打の北はまんまと当たりだった。

人和がないおかげで交通事故に遭わずにすんだばかりか、当たり牌の先処理に成功するというミラクルをやってのけたわけだ。

ルールによって大きく結果が変わってくる局面だったことがわかる。

こういう場面で役なしロンと言ってしまわないように、ハウスルールは事前に確認しておきたい。



case3
tenhou.65.jpg

東1局、連荘を重ねてダントツの親番。

ラス目の南家から唐突にロンと言われる。

いやいや、あなた、人和ないですよ?




tenhou.66.jpg

ちょっwまっw

ツミコミ禁止ぃ〜!

仮に人和が満貫だったら高目取りって言うんか?


tenhou.67.jpg

二度と思い出せないように記憶を捨ててしまいたい。



ラベル:天鳳 手役
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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