2021年06月06日

赤1チートイはリーチ前提 出にくいドラはほどほどで見切る

今回は今まで語られたことがない、知っていれば得する麻雀話をお届けしたい。

特に、赤入り麻雀と赤なし麻雀をどちらも打つ、と言う人にオススメの内容となっている。


唐突に伺うが、赤が出現したことで格段に攻撃力が増した手役がある

それは一体なんだろうか?

まずはじっくり考えた上で、スクロールしていただきたい。









チートイツ、と答えた方は半分正解。

正解はチートイツ、トイトイ、三暗刻といったトイツ系手役全般だ。


答えを聞けばすぐにピンとくるだろう。

縦系の手役は複合するのが大概2ハン役であることが多く、符を効率よく利用することが意外と困難だ。

例えば、トイトイ。

ドラを上手くポンできたはいいが、トイトイドラ3で満貫。なんか苦労より安く、損した気分になったことはないだろうか?

トイトイでドラを使い切るためには、最低でも雀頭の2枚が必要になってしまいその瞬間に苦労して積み上げた符が無駄になってしまう

比較的どの役にも複合しやすい手役にタンヤオがあるが、リスクの高いタンヤオトイトイの仕掛けをした割に、アガってみたら3900しかなかった、という経験は誰しもあるだろう。

タンヤオチートイツなどにも言えるが、トイツ系手役とタンヤオの相性は最悪で、アガリづらい割に符ハネの恩恵を得られにくい


三暗刻などはメンゼン出来合いならリーチなどの複合もあることはあるが、必然的にコーツが多く手の内の牌種が少ないため、シュンツにおけるドラ1枚の複合率は高くない。

しかし、自身のトイツやコーツに赤が1枚組み込まれていたらどうだろうか?

トイトイのみなら仕掛けない手でも、トイトイ赤1なら符ハネによる仕掛け効率も良く、積極的に仕掛けやすくなる。

赤入りのコーツがある三暗刻ならダマにしやすいし、仕掛けも見合いやすい。

このように、トイトイや三暗刻などのコーツ手に+1ハンの要素が増えると、符ハネのしやすさも相まって非常に得点効率のいい手となる。


そしておまちかね、最も赤入り効果が大きいのがチートイツだ。

チートイツもドラが絡むと確実に6400以上となり、リーチの効果が小さい。

絡む1ハンと言えばタンヤオぐらいのもので、メンタンチートイ、真ん中で待つチートイツがアガれるだろうか?

ドラドラだとリーチに行けない、チートイのみだと出アガリがイマイチと言う風にリーチによる恩恵が小さいというのがチートイツのデメリットであった。


しかし赤が1枚あったらどうだろう?

今まで実現しえなかったチートイ+1ハン役つまり、3200をリーチして出アガリ6400という極めてリーチ効率のいい手が爆誕した

1600をリーチして3200。

6400をリーチして8000、というむず痒い50符リーチの使い勝手の悪さを解消してくれる救世主、それが赤5だったというわけだ


特にメリットが大きいのは、チートイツなら2枚のみで活用できるため、コーツが必要な手役よりも赤5の恩恵が得られやすい点にある。

赤なしの場合、ドラのないチートイツは放銃しても裏ドラさえ乗らなければ大体3200だったが、赤入りでは常に6400と言われる可能性がある。

これによってチートイツの打点読みが極めて難しくなり、安易に突っ込めなくなった。

これもチートイツの脅威を高めている要素だろう。


最近Mリーグでチートイツが多いとは思わないだろうか?

私はMリーグは見ていないのだが、風の噂でそういう話を聞いた。

打ち手は明確には意識していないとしても、そういう理由でチートイツという手役のお得感が増しているからだと思われる。

赤入りによりチートイツという手役の期待値が大幅に高まった、と言い換えることもできる。

私が天鳳でチートイツを多用していた理由もそういうところにあったのかもしれない。

当時は深くは考えてはいなかったけれども。


麻雀で勝つためには8000点を超えないかつそれに近い打点をいかに積み上げるかのゲーム、端的に言えばそうなると思う。

その常勝理論に一役買っているのが、「赤の力を借りたチートイツ(トイツ系手役)」と言えるのではないだろうか。

結論としては、赤入りか赤なしかでチートイツという手役の期待値は変わるため、土俵によってチートイツ狙いの頻度を変えるのが最適戦略になりうる、ということだ。

(正確には期待値の上昇率が他の手役と比べて大きい)

Mリーグやフリーならチートイツを積極的に活用し、プロのリーグ戦ならチートイツはやや頻度を落とす、これが有効ではないかと思う。


これはかなり画期的な論であり、知ってるのと知らないのでは麻雀の戦い方が大きく変わってくる。

これを胸に秘めて戦えばあなたの勝率もきっとUPすることだろう。

トイツ系を制する者は麻雀を制す、正にそんな時代に突入していると言える。


話を戻して、今回のテーマは赤1チートイツにおけるドラの扱い方について。

具体的に実戦例から見ていこう。



case1
43060.jpg

南2局、22000点持ち3着目の北家。

上下縦長で、2着目の親とは200点差の微差となっている。

赤1チートイツシャンテンのところ、8mを持ってきた。

さて、何を切る?





43061.jpg

ここで思いきってドラ切りとした。

ドラは重なったら痛いが、8mも3sも割と山にいそうな半面、ドラは情報がなく持たれていても不思議ではない。

また、ドラは待ちになっても出にくくアガリづらい。

打点よりもアガリ自体がほしい局面でもある。


43062.jpg

打牌候補だった3sが重なってテンパイ。

ここは当然…


43063.jpg

発で待ってリーチとした。

赤入りチートイツは出アガリ6400である上、自由自在に待ちを選べる


これが終盤にラス目から出て6400となった


43064.jpg

アガリやすさを求めるのであればドラの先切りは悪くない。

赤を生かしたリーチ前提で、重なりやすい牌を残すのも一つの手だ。



case2
49741.jpg

東2局1本場供託1本、20600点持ちラス目の西家。

終盤に東を重ねてテンパイ。

新ドラの9mは生牌で場に見えていない。

さて、どうしよう?





49742.jpg

ドラを切ってリーチした。

親の仕掛けに対してかなり怖かったが、9mで待ったところでアガれない。

ドラはツモる以外ないが、3sはこの場況なら出る可能性がある。


49743.jpg

結果、親と二人テンパイで流局。


49744.jpg

一発消しによるチーがなければ、3sでアガリがあった?と一瞬見えるが、実はその前に親のツモアガリを潰していた

3sはこの巡目にして山に2枚、十分に見合う勝負だった。

このトライが生きてこの半荘は2着だった。



case3
65828.jpg

東2局、20100点持ちラス目の親番。

2pを重ねてチートイツのテンパイとなった。

1mはたった今切られて残り1枚。北はドラ。

さて、どうしよう?





65829.jpg

ドラ待ちのダマにした。

中盤は手が整い始めた他家からドラが出だすタイミングでもあるので、このへんで様子をうかがった。

リーチ宣言牌などで切られやすい頃合いでもあるだろう。

さらに巡目が進んで、1枚切れの中をツモってきた。

さて、どうしよう?





65830.jpg

これは難しいが、ドラ待ちダマ続行とした

自身の河の特殊さを懸念してのものだ。

早い巡目の両面ターツ落とし、ピンズの高い河、これが作用して字牌も警戒されやすい河になっている。

鳳凰卓レベルではこのリーチはまずアガれないと踏んだ。


65831.jpg

北家の動きが入ったので、ツモ切りリーチを敢行した。

仕掛けが入って脅威が減ったタイミング。

北家が仕掛けたことでダマでもドラは出にくくなった。


65832.jpg

結果、一人テンパイで流局となった。

一人ならまあいいかというところ。


65833.jpg

もう一度見てみよう。

確かにこの河だと中待ちリーチはアガりづらいかもしれない。

しかし、ダマでドラが出ることもこの巡目からはあまり期待できない。

中が山に居そうなのは間違いないし、中が絶対に出ないとも言い切れない。

改めて考えると、ここは河云々を度外視して、中待ちでリーチに行く方がいいように思える。

出ないドラに固執するよりは、少しでも出る待ちで9600を狙いに行くのが赤入りチートイツの正攻法であろう。

このへんの精度を上げていくことが上位卓では必須となる。

迷ってしまうとリーチに行きづらくなってしまうため、このへんに力量が問われてくる。



赤1チートイツは新時代のリーチ兵器だ。

このウエポンを自在に扱うことでチートイツの攻撃力を最大限に引き出すことができる。

今一度、あなたの戦略に組み込んでみてはいかがだろうか。



ラベル:天鳳 七対
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(4) | 最新戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はぐりん@さん

チートイツ、イイですよね・・・
雀魂で開局からドラが3種めくれているという特殊ルールが一時開催されていたんですが、2-3トイツ0メンツ愚形ターツのみの手でも山読みつつチートイツに仕上げればカンタンに満貫以上ができたのを思い出しました。
AIが3トイツ以上ではかなりチートイツ意識した手組しているのが検討動画等でよく指摘されていて、自分も以前と比してチートイツ重視にしたら打点も和了率も上がった感があります。
特に記事にある通りチートイ赤1とかチートイ赤赤がめちゃくちゃ便利で、場に安い色の赤が1枚あったら結構山残り期待して残し→重ねみたいなコトも多く、自分の体感と強者の感覚が一致していてよかったです。
Posted by クソ親父 at 2021年06月07日 18:21
>>クソ親父さん
>AIが3トイツ以上ではかなりチートイツ意識した手組しているのが検討動画等でよく指摘されていて

そうなんですね!これは示唆深いですね。
チートイは守備力に長けているので、天鳳のように守備力特化麻雀では大きな武器になりますし、加えて赤入りですもんね。

自分がやってきたことが肯定された気がしてちょっと嬉しいです。

当たり前のことなんだけどちょっと気づきづらい内容じゃなかったですか?なんかますますチートイツが好きになりそうです。

あ、それと、ドラ3種めくれているなら素直にピンフでいいと思います!(笑)
Posted by はぐりん@ at 2021年06月07日 21:50
はぐりん@さん

>>チートイは守備力〜
Suphxは門前守備打点型で(和了22放銃10副露32)、特上で八九段ループ(安定8.67)してますが、七対子の扱い上手いですし、速度至上主義の頃に昭和と揶揄されていたようなドッシリしたうち回しで、はぐりん@さんも結構気に入られると思います。

>>当たり前のこと〜
50符3翻は裏ドラ効率も打点上昇効率も悪いのでダマっていうのと何となく似てる気がします。

>>ドラ3種
普通のルールだとまずやる気なく遠い染めとかチートイツとか見つつ守備的に打つような糞配牌(例.1259m259p3368s西西ツモ北/東1局1巡目南家/ドラ西北1m)だと平和もめっちゃキツイので捨て牌見ながら七対子やってたんですよね。
ドラ縦だと2枚ずつ乗っていってすぐに跳満になるのが楽しかったです。

今後も面白い記事楽しみにしてます♪
Posted by クソ親父 at 2021年06月07日 23:10
>>クソ親父さん
フーロ率が32ということは、メンゼン時のチートイツ割合が多いんでしょうね。ふむふむ。

プロの方に打ち分けてほしいですね。赤なしだからこれはピンフだ〜〜!って。

存じておりますよ。ちょっと冗談ぽく言ってみました。
いつもありがとうございます。
Posted by はぐりん@ at 2021年06月08日 00:46
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