2021年06月27日

赤5に頼る逆転狙い

今回は赤を利用した逆転狙いについて。


赤入りが普遍的になったことによって、オーラスの手組みも大きな変容を遂げた

以前とはどのような点が変わったのだろうか?


それは、見切り発車の仕掛けが有効となる局面が増えた、という点にある。


なぜかというと、数牌が使われない手というのはぼぼないからだ。

チャンタのような特殊な手役を除いては、数牌を使う手=赤5が使える手となるわけで、ドラに捉われずとも手牌を進める過程で打点UPが見込めるようになった。


たった1枚のツモ、もしくは上家からチーと言えば1ハン上がる赤の普及は、麻雀のゲームバランスを大きく変えたと言っても過言ではない。

1ハンを作るためにチャンタを純チャンに、ホンイツをメンゼンで仕上げてきた先人の足跡を軽々と踏みにじるものだからだ。

赤入り麻雀は手役の価値を希薄にし、麻雀の土俵をスピードへと変遷させたばかりか、チップによる+αによってギャンブル性が高まった。

そう考えてみると、未だに赤を導入していないプロの競技麻雀と赤入りのMリーグでは同じ競技であっても、別次元のゲームをやっているとさえ言える


あらためて赤入りの影響の大きさを感じるとともに、赤入りの功罪というものをベテラン雀士に語っていただきたいなあ、と思う。



今回の内容は、「逆転手の作り方」の中でもとくに重要で、利用できる頻度も多く、成績に大きく影響を与えるテーマであるので、ぜひチェックしていただきたい。

ここまで無理に狙いに行ってもいいですよ、というところに差が生まれやすいからだ。

仕掛けの巧拙とも密接に関わってくるため、仕掛けに慣れている人の方が馴染みやすい内容かもしれない。

それではどうぞ。



case1
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オーラス、29000持ち2着目の北家。

トップ目の上家とは2700点差となっている。

500・1000のツモでは捲れない上、2600のロンもダメという難しい点差。

ゴツゴツした手牌になってきたが、さて何を切る?





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4m切りとした。

6mがポンされているのもあるが、三暗刻と赤と点パネの天秤だ。

南ポンから赤を生かすことができれば、点パネのツモでピッタリ捲りとなる。

コーツ手に寄せれば、リーチ南の出アガリで3200の芽も出てくる。

つまり、この局面では符ハネを見ることで逆転が現実的になる


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親の現物である赤5mが出て、ポン。

あとは南をツモりさえすれば条件成就だ。


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最終盤にこのツモ。

気になるのは親の仕掛けだが…さてどうしよう?





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ツモ切りとした。

親の3s手出しをどう見るかがここでの争点。

3s手出し時にノーテンであった可能性は低いので、3sは空切りかスライドと読んだ。

そうなると危険なのは47s、58s。

3577sからのドラツモは手順としてはあるが、それなら私の4sを鳴いているはず。


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結果、親が海底でツモって2000オールのラスト。

ピッタリ捲られ私は3着終了となった。

3sは暗刻からの空切り、これは効果的だった。

南も58sも残り1枚ずつ、チャレンジには価値があった。



case2
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オーラス、14400点持ちラス目の北家。

3着目の親とは6500点差となっている。

ドラ1の何の変哲もない手で、逆転には少し打点が足りない。

ただ今、2枚目の中が切られたところ。さて、これを鳴く?





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ポンした。

これが赤ありならではの戦い方だ。

ダントツの上家は場合によっては赤を降ろしてくれるかもしれない。

このへんの期待は個人差もあるが、鳳凰卓という土俵でより成立しやすいだろう。


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ここで切るのは一つしかない。

赤に寄せて3pを切る。テンパイが無意味なので当然のチョイスだ。

ドラが出たらチーしてくっつきに備えるのもいいだろう。


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執念が実って、赤含みのテンパイを入れる。

この手だとツモアガリできず直撃のみだが、手順がめちゃくちゃなのでわずかな可能性は残されている。

中スルーに比べたらチャンスは増しているように思える。

この比較において、見切り発車仕掛けに価値が高くなっている


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も、2着目が2000アガって終了。



case3
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オーラス、9400点持ちラス目の北家。

3着目の南家とは2500点差となっている。

一面子はあるがやや厳しめの配牌をもらう。


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上家から赤5mが出たが、さてどうしよう?





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これをチーした。

テンパイノーテンで変わる点差なら、これは確実にチーした方がいい。

上家大トップにつきアシストもあるし、リーチ棒が出ることだってある。

ノーテンで終われない対面から直撃も全然ありうる(ツモだと座順で捲れない)。


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結果、赤をもう1枚引き込み、7700まで仕上がってしまった。

まあこれは鳴くよね、の例。



case4
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オーラス、33600点持ち2着目の南家。

トップ目の親とは1700点差となっている。

親から赤5pが切られたが、さてどうしよう?





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出来メンツからチーした。

のどから手がでるほどほしい1ハンだけに、出来メンツから仕掛けるお手本のような手。


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マンズが伸びて、トップ捲りに成功。

case2もそうだったが、赤のおかげで想定以上の打点になっている



case5
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オーラス、6500点持ちラス目の北家。

3着目の南家とは6500点差となっている。

ドラの東が一枚ポツンと浮いているが、さて何を切る?





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9s切りとした。

打点が足りないので、ドラの重なりに期待しつつタンヤオに寄せた。

最終的にこの手がどう発展したかというと…


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赤を2枚引き込み、ツモ直もしくは裏1条件まで伸びた。

これをアガるまでが一苦労なわけだが…


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なんと、直対の3着目から一発で出て8000。

一局勝負のあの配牌から捲り切れたのはひとえに赤様のおかげ。

バラ手でも満貫ぐらいまでなら赤の力で成し遂げられる。



case6
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オーラス、31900点持ち2着目の西家。

トップ目の親とは1800点差となっている。

中を一鳴きして、ターツオーバーだが、さて何を切る?





51786.jpg

一見4sを切りたくなるが、この点差なら3p切り。

400・700ツモなら捲れるので点パネを重視しながら、赤の受け入れを大事にする


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このツモだ。

手順で4sを切ってしまうとこれを逃してしまう。

どうせツモ専になるなら、少々の効率を犠牲にしても赤を狙う価値はある。


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これをツモって500・1000。

ぴったりトップ捲りに成功した。



case7
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オーラス、29400点持ち2着目の北家。

トップ目の南家とは4600点差となっている。

好手牌をもらったが、捌きが難しい。

さて、何を切る?





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タンヤオ狙いで中切りとした。これは選びやすい。

直後に、上家から6mが出た。

さて、これをポンする?





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スルーした。

1000・2000ツモ条件とはいえ、高目前提ツモ専に決めてしまうのはまだ早すぎる。

ここは落ち着いてじっくりと育てたいところ。

スルーしたところ鳴かずともの6mで盤石の構え。


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上家から2sが出たが、これをチーする?





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チーした。

これもやや焦った仕掛けに見えるかもしれない。

ただ、234の三色で仕掛けると、赤5pが丸丸お得の受け入れとなる

345の三色で仕掛けてしまうと、赤がオーバーキルとなってしまい、効率が悪くなる。

これは状況によって使い分けることができる。


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結局、3着目が2000をアガってラスト。

現状維持で終了した。


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冷静に考えると、下との差があるため、トップ狙い一本ならこの2sもスルーはある。

赤ならチーして、せめてどこからでもアガれる打点をじっくり作るのも悪くない。

ただし、5を鳴くくらいなら2を鳴いた方が総合的に有利であるという違いはおわかりいただけるだろう。


いかがだっただろうか?

当然やってるよというものから、なるほどと思えるものまで様々だっただろう。

ひとつ言えることは、新時代のオーラスは、赤をツモる前提で仕掛けていくこと、これに妙味がある

プロのように100%捲る手を作るのは実際には非効率で、本当のプロは最低限の差で捲り切ることを目指す。

そのためには、赤、一発、裏、使える偶発役は全力で利用することで大きな差が生まれる

「見えない赤をツモる」ことができるようになれば、あなたは確実に勝ち組になっているはずだ。



ラベル:天鳳 逆転 赤5
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | 成績UPに直結 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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