2021年08月15日

両面の片割れ4枚見えは変化量を重視する

自身の持っている両面ターツの片側がポンされて、ちょっと嫌な気分になる

割とよくある光景ではないだろうか。

このように、両面ターツの片側が場に4枚見えてしまうというのは別段珍しいことではない。


この際にどういった捌きをすればいいのかは案外難しい。

この誰も触れたことのないテーマに、今回はメスを入れていきたいと思う。

ポイントは以下のとおりだ。


@基本は枯れた方の逆側に手を伸ばしていく

二萬三萬九萬九萬三筒四筒四筒六索七索八索中中中ツモ五萬ドラ北

1mが枯れているとする。

この場合の基本は、2mを切って上方向に手牌を伸ばしていく。

言うまでもなく、6mツモの両面変化を見込んでのもの。

カンチャンの変化によって符ハネの恩恵も得られやすい

メンツ手なら物理的にない受けに固執するメリットはないからだ。


Aピンフに意味がある手なら両面を残す

二萬三萬九萬九萬三筒四筒七筒八筒九筒六索七索八索西ツモ五萬ドラ北

1mが枯れていて、アガリトップとする。

この場合においそれと2mを切ってしまうと最終形がカンチャンになってしまい、リーチが必要となってしまう。

いったん西を切っておいて、ピンフを保留するような構えにしておくのが望ましい。

なぜピンフ限定かというと、両面が前提となっている手役はピンフ以外にないからだ。

つまりダマテンが必要だとか、ピンフの手役による打点が必要だとかそういったケースでは両面の形を重視する必要がある。


この法則を理解しておけば、メンゼンではピンフの可能性があるかどうかについてのみ気をつければよく、
仕掛けでは両面形のメリットがないため、すべてのケースで変化量を重視すべきということになる。

また、トイツ系の手役に関しては場枯れの周辺の方が利用価値が高いため、これは例外となる。


テキストにまとめると、要点が限定的で捌きは難しくないように見えるが、実際に実戦で遭遇すると思いの外捌きの難易度が高いことが多い

なぜかというと、ピンフ以外の手役が確定している状況は決して多いわけではなく、4枚見えを見落とさずに把握するなど、適切な状況判断力が必要となるからだ


例えば、ありがちなのは、カンチャンから両面に変化した、と思ったら実は片割れが枯れていて両面に取る物理的なメリットがなかった、といったケース

この場合、変化量という意味では両面変化の着手自体が実は悪手だったということになる。

こういう総合的な微差を問われるケースが多いため、難易度が高いという印象を私は持っている。


それでは、実戦例から見ていこう。



case1
60445.jpg

開局の親番。

ドラの発がトイツとチャンス手をもらっている。

7pを引いてイーシャンテンとなったが、さて何を切る?





60446.jpg

2m切りとした。

1mが4枚見えているので。

この手はピンフになる可能性がゼロにつき、両面を残すメリットは皆無に等しい。

ピンフを基準に考えると、方針が明確になるのがわかるだろう。


60447.jpg

ここで自然に1s切りとした。

重なりの部分では差が生まれていないが、6mツモを想定するとやはり2m切りは優秀であったとわかる。


60448.jpg

テンパイが入り、即リーチ。

待ちは当然…


60449.jpg

シャンポンに受け、ドラをいただいて6000オール。

幸先のいいスタートを切った。

1mが早々に枯れる=3mがやや強いのと縦の匂いがしたので。


60450.jpg

他家の手牌を見ると、マンズはあまり上に伸びなさそうな感じ。

それでも、ここで25mのどちらを切るかは十分に差を生む着手だろう。

ピンフがないので2m切り有利が際立っている。



case2
39864.jpg

東3局1本場、21800点持ち3着目の西家。

タンヤオドラ3のテンパイが入っている。

河が不可解なのは、3mのシャンポンをミスっているというわけ。

6mを持ってきたが、さてどうしよう?





39865.jpg

3m切りとした。

よく見ると2mが4枚見えている。

6mを残しておけば、8mツモでカン7m変化があるし、7pツモでも出アガリできる単騎待ちになる。

情報量の多い終盤だからこそ、わずかな差が大きな差となってくる。


39866.jpg

最後に下家から5mがツモ切られ、8000ゲット。

5mは拾えそうとはいえ、これはラッキーだった。



case3
70011.jpg

南2局、29300点持ち3着目の親番。

こちらはタンヤオ赤3という大チャンス手のイーシャンテン。

ここで両面変化となる4pを持ってきたが、出ていく7pはドラ。

さて、何を切る?





70012.jpg

ここで私はドラ切りとした。

345の三色があるため、手拍子で切ったドラだったが、実は3pの4枚枯れを瞬間的に見落としていた

とにかく47pのスジを早く処理したいという感情がドラ切りを急かした格好だ。

幸いなことにこの7pに声はかからず。

そうなるとそれほどデメリットはないようにも見えるが…


70013.jpg

ひどいことに、次巡持ってきたのはドラそのもの。

丁寧に4pを切っていれば赤5p7p7pという美味しい形が残っていたことになる。

ポンテンにも取れる変化を逃したのは痛い。


70014.jpg

6sをカンしたところ、リンシャンからひょっこりとドラをツモる。

ドラ5のテンパイを逃した…。


70015.jpg

さらにアツいことに、当たり牌が出やがった。

顔を真っ赤にした私がそこにいたのは言うまでもない。


70016.jpg

結果、上家と私の二人テンパイで流局となった。

きっちり打っていれば、下家に赤5pをチーされていたとしてもハネ満のアガリがあったわけで、痛恨の一局となった。

最終的にテンパイ料の収入があったというのはミスした中での幸運であり、これ、下手すると被った7pが当たり牌となっての放銃まであった

そういう意味ではアガリ逃しで済んだぐらいでまだ良かったと言えるかもしれない。

わずかな牌効率の差がこれだけの差を生むという恐ろしさをまざまざと理解できる例であり、皆様には反面教師としていただきたい。

この半荘は幸運にもトップで終了した。



case4
74579.jpg

東2局1本場、23700点持ち3着目の南家。

親が迫力のある3フーロを入れている。

トップ目の下家からリーチが入って一発目。

こちらも赤1ドラ3のイーシャンテンで一歩も引けない。

さて、何を切る?





74580.jpg

親の切った6sを頼りに3s切りとした。

3sはポン材として優秀だが、背に腹は代えられぬ。


74581.jpg

6sを持ってきたところ。

この6sは親がリーチに通しているが、さて何を切る?





74582.jpg

対面の3sチーにより、2sが都合4枚場に見えた。

これによりソーズを伸ばす3s切りが正着とわかる。


74583.jpg

1pがポンできて待望のテンパイ。

2p勝負とな。


74584.jpg

そして、好形変化となる7sツモ。

これは狙い通りと言えばそうだが、4sはいかにもきついところ。

さて、どうしよう?





74585.jpg

これを押した、がアウト。

幸いにも裏は乗らずに8000。

手順で待ちが広くなって押し出される4s、これは基本的に私の中では押しのサインだ。

8sはいかにも拾えそうなところだし。

結果は放銃となってしまったが、冷静に変化量を重視して待ちを広げられた例だと言える。


74586.jpg

先に当たり牌を掴まされたが、牌を開けてみると四者紙一重だった。

自身はオリ切るのも難しく、この放銃に悔いはない。

case3のアガリ逃しより悪くはなく、この半荘は3着で凌ぐことができた。

仕掛けにおいては両面という形にこだわることに意味はなく、このスキルを無条件で活用することができる。

メンゼンにおいてはピンフの価値が高いかどうかで柔軟に判断する必要がある。

いずれにせよ、わかりにくいミスが頻出しやすい形であるので、注意深く見ていく必要があるだろう。



ラベル:天鳳 牌理
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | 牌理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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