2019年02月03日

ノーチャンスなら内側の方が安全

今回の記事は、ノーチャンス時のスジの安全度は内側の方が高い、というものであり、
スジのどちらを切るか、の延長線上にあるものである。


ノーチャンスということは、周辺のカンチャン待ちがなく、当たるとすればシャンポンか単騎ということになるが、
シャンポンや単騎でリーチをする際、あなたならどのような待ちでリーチしたいだろうか?


そう、相手の利用価値が低く、引っかけにもなりやすい1・9または2・8で待ちたいと思うだろう。


上級者は無理なく自然な迷彩で待ちを作るのが上手く、
さりげなく引っかけたり、待ちの内側を巧みに捨て牌に織り交ぜたりする。

出アガリの確率を高める技術というのも確実に必要な時代になっていると言えるだろう。


リーチにおいてシャンポンや単騎は外側が待ちになりやすい、というのが必然であるならば、逆に、
シャンポンや単騎にしか当たらない場合は内側の方が安全度が高い、と言い換えることができる。



鳳凰卓ではベタオリの技術が高く、新しいスジがなかなか場に現れない。
必然的に同じ牌ばかりが場に切られ、4枚切れのノーチャンスが頻繁に現れるということになる。

そういった際に、この内容を意識できるかどうかで放銃率にけっこうな差が生まれるだろう。

出現頻度も高く、成績の寄与度も大きいと思われるので、この記事で再確認していただきたい。


失敗例も交えての実戦例、それではどうぞ。



case1
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オーラス、13000点持ち3着目の南家。

トップ目が親なので、実質最終局。

5000点差ラス目下家からリーチが入っていて、最後の最後に手詰まりになった。

絶対に放銃できない場面。さて、何を切るか?





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4s切りとした。

が、実は最も安全な牌は3sだった。(コメにて指摘いただきましたが、私のメモにも書いてありました)

3sはペンチャンもカンチャンもなく、単騎もほぼないだろう。

4sはカンチャンに当たるリスクがある。


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なんと、1sはシャンポンの当たり牌だった。

打っていたら河底つき8000でラス転落となるところだった。

最後の最後にひねり出した技で土俵際ギリギリ残った。

鳳凰卓でもこのぐらいヒリついた局面というのはなかなかない。


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入り目はカン5pだった。

2s先切りがさりげなく、1sの出を誘っている。

上級者はこのように出アガリ率を高める河作りが上手い。

なので、シャンポンや単騎に当たりにくい打牌を心掛ける必要がある。



case2
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南1局、2着目の西家。

ラス目の下家からリーチが入っている。

さて、何を切る?





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中級者ぐらいまではこの9pに手がかかりやすいが、もっと安全な牌がある。それはなんだろうか?





それは、5pだ。

6pが4枚見えでノーチャンス。5pは先切りの1ケン隣ということでシャンポンも単騎もほぼない。

9pは先切り6pのスジで生牌、5pなら2巡凌げることも考えると、危険度に明白な差があると言える。

このケースでは放銃には結びつかなかったが、長い目で見ると差がつく部分だろう。

ちなみに、先切りの2ケン隣はシャンポンに当たる可能性が少し高まるので注意が必要だ(この場合は8p)。


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下家の一人テンパイで流局。待ちは14mだった。



case3 審議!微妙なので読み飛ばしても構いません
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東2局、ラス目の親、対面からリーチが入る。


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完全手詰まりだが、何を切るか?





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7pのノーチャンスということで、8pを切りたくなるが正解は5p切りだ。

7p先切りということで、8pシャンポンもまずないが、例えばチートイの単騎待ちはあるかもしれない。

ドラ表示牌の5p単騎待ちは考えられず、2巡凌ぐことができる。


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カン8sをツモられ、1000オールとなった。

case2に比べれば5pと8pの危険度に差はないが、塵も積もれば、である。



case4
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南1局、ラス目の親番。

2着目の対面からリーチが入っている。

現物は8pと6mがあるが、イーシャンテンにつき、もう少し粘りたい。さて、何を切る?





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6p切りとした。

1ケン隣と2ケン隣の比較。いずれも生牌なら9pの方が危険度が高いが、2枚見えずつなのでシャンポンならそこまで危険度に大差はない。

ただ、単騎待ちまで含めると9pの方が危険度が高いと思われる。

粘るつもりなら2スジを切るのではなく、1枚通れば2枚通る、6pの方を切りたい。

2・8切りリーチでノーチャンスになるのはよくあるパターン。


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その後すぐヤメて、2人テンパイで流局となった。

9pは姿を見せなかったが、待ちとは無関係だった。

一生懸命考えても徒労に終わることの方が多い。



case5
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開局、上家の親からリーチが入っている。

回っていたところ、イーシャンテンに復帰したのでもう少し粘りたい。

2mがノーチャンスだが、さて、何を切る?





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4m切りとした。ポイントは赤5mが見えているかどうか、だ。

早い親リーチにつき、手なりで待ちは何でもありうるが、赤絡みでないカン4mなら積極的なリーチは入りにくく、
シャンポンカンチャンともに当たるリスクはそれほど高くないと判断した。

この場合、1mのシャンポンは十分にありうる。

当たるパターンとしては4mの方が多いので放銃率は微妙なところだが、4mの方がやや切りやすいように感じる。

ただ、4mは他家への危険度も考慮しなければならない。対面に47mでロンと言われては元も子もない。


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粘った結果、最後に1mが重なりテンパイ取りに成功。

切りきれなかった2pが通った上に、1mが重なるというミラクルテンパイ。

こういう可能性にひたむきに賭けることというのは重要なのだろう。


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親と2人テンパイで流局。

開けてみるとオーソドックスな待ちということが多い。



case6
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開局の北家。

4p両面チーで3つめの仕掛けを入れたところ。

ここから1枚切るわけだが、さて何を切る?





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6p切りとした。

5pが4枚見えにつき、47pの変化もなく、危険度も9pの方が明らかに上。

なんとなく9pを切ってしまう人が多いのではないだろうか。


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結局、風の西をツモられ、1000・2000。

9pも当たりではなかった。

何気ないが、長い目で見るとこういうところで差がついてくるだろう。



case7
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東4局、僅差の3着目。

トップ目の親から早いリーチが入る。


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何を切るか?





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3mがノーチャンスになったので、手拍子で切るとこれが当たり。チートイツで4800。

切ってから、あ、と思ったが、これは4mを切らなければならなかった。

単騎、シャンポンともに4mより2mの方が危険度が高い。

カンチャンがないと2mの安全度はかなり上がるのは間違いないが、リーチがチートイツということもあるため、単騎まで含めると外側の2m方が明確に危険度が高い。

ノーチャンス時は単騎がうっかり盲点になりやすいと言える。

この半荘はこれが響いてラスとなってしまった。



case8
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東4局、ラス目の親から早いリーチが入ってベタオリ中。

ところが、完全手詰まりとなってしまった。

さて、何を切る?





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やむなくモロスジの3m暗刻落としで3巡凌ぐ選択とした。

ワンチャンスを2枚切るよりはおそらくマシだろう。


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最後の最後にまたもや安牌がなく、完全手詰まり。

さて、何を選ぶか?





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たった今ノーチャンスになった3mを頼りに5m切りとした。

2mを切りそうになったが、ギリギリ踏みとどまった。

5mは宣言牌の1ケン隣である上、トイツ持ちなので2mに比べるとシャンポンや単騎に当たりにくい。


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なんと、2mはシャンポンに当たり。

選んでいると河底つきで7700の放銃となっているところだった。

先の反省を生かし、同じ場面で放銃を回避することに成功した。

こういう局面でのスジ切るは意外と結果に与える影響は大きいように思う。



case9
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他家(小萌さん)視点。

ラス目私の親リーチを受けて、オリているところ、安全牌がなくなった。

3s5sがそれぞれ4枚見えているが、さて何を切るか?





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小萌さんは4s切りとした。

下家の仕掛けに4sが晒されているので、4sは実質完全安牌だったのだ!


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親の一人テンパイで流局。

なんと1sはチートイツに当たり。うっかり選んでいると9600からの放銃となっていた。

何気なく選んでいる4sだが、ツモってきた4sにつき正確な判断は易しくはない。

実戦レベルで放銃してしまう人も散見されそうなケースに思える。



このように、ノーチャンスの内側は外側に比べて単騎待ち含めた放銃のリスクが低い。

ベタオリの技術に差が生まれるだけでなく、回し打ち、攻め返し時のスジ切るなど用途は広く、他人と差がつきやすいテーマであると言えるだろう。



ラベル:天鳳 守備 定跡
posted by はぐりん@ at 23:48 | Comment(10) | 守備力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月09日

赤5含みのトイツ落としは高打点確定 要注意!

八段に昇段した。

一定の昇降段を繰り返したことで自分の中で対鳳凰のpt感覚はある程度掴めたと思う。

特上よりもラスを引きやすいため、落ちる時のスピードはとてつもないが、
その分好調時の上昇が速いため、鳳凰では昇降段のペースが特上よりも速いことが実感できた。

特上では予測不能な捨て身の一撃を恐れて踏み込めないということも頻繁にあるが、
鳳凰ではより対戦相手もラス回避に主眼を置きやすく、
その点で合理的な行動が期待できる。


このへんの特性を理解して、それを利用することでより安定的な成績を出すことは可能となるだろう。
例えば、オーラスの親が好手でテンパイしていても、ラス目との点差によってはトップを狙わずにオリに回ることが少なくない、などだ。

こういう場合、特上なら自分も参戦してあがらなければトップは取れないが、
鳳凰ではラス目の動きを「待つ」という戦略も有効となる。
つまりトップ目はより引き気味の選択が有効となりやすいと言える。


こういう部分が土俵の違いによって生まれる戦略の差であり、
一定程度経験によって傾向を把握することでより理解を深めることができる。


七段八段は日常的に起こる昇降段でこの先も頻繁に起こることが予想される。
なので今後は七、八段の昇降段については記載しないことにした

次の報告は六段特上落ちか九段昇段ということになる。
どちらが早いかは開けてみてのお楽しみだ。


ちなみに現在私のRは2200を越え、安定感が出てきた。
Rの高低は好不調が反映されやすいものであまり実力とは無関係かなと思っていたが、
対戦を重ねて分かったことは、同段位でもRが高い方が確実に強い、ということだ。

段位同様Rの高低も一定程度実力の指標として考慮に入れて良さそうだ。


R2220で大体Rランキング100位を切るレベルで、
R2200でRランキング120位くらいだった。

私の上に100人しかいないと思うと高みが少し見えてきた気もするが、
八合目から山頂までの道のりが最も険しいものであるのはどこの世界でも同じだ。

余計なことは考えずに、一戦一戦を大事に打っていきたい。


さて、本題に戻って、赤5含みのトイツ落としについて。

麻雀においてこれだけは絶対に警戒すべきというトイツ落としが3パターンある。

@ドラのトイツ落とし
A連風牌(ダブ東、ダブ南)のトイツ落とし
B赤5含みのトイツ落とし

@は見た目に派手すぎて危険度がわかりやすいが、
ABは離して切られたりすると警戒が若干薄れたりもする。

が、これらはほぼ(1)現状イーシャンテン以上(テンパイでもおかしくない)で、
(2)高い手がほぼ確定するので、
麻雀においてMAXレベルの警戒が必要な打牌傾向であると言える。


あなたが赤5含みのトイツを落とすのはどういうケースだろうか?
これを少し考えれば、危険度が認識できるだろう。


@ドラ雀頭との振り替え
Aホンイツ
Bチャンタ・純チャン(全体役に5が絡まない手役)


頻度的には@が圧倒的に多く、
Aの場合は赤が少し雑に切られたりする。
@の場合はその後手出しが頻発することは少ないので、
このへんは河や仕掛けなどから容易に推測することができる。


危険度が錯綜する麻雀において、
これほど明白に注意を喚起できる河というのは実はそれほど多くはない。


なので、この河に対して放銃したら完全に自分のミスということになる。
それだけ大きな情報であるということを認識しておく必要があるだろう。


それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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他家視点。

対面が私で赤5p含みのトイツが手出しで出てきた。


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上家リーチに対して、件の対面は2m→6sと無スジ2連打。

これは対面もテンパイ濃厚と見て対処する必要がある。


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結果は下家がリーチの現物3mで対面に8000の放銃。

このへんに特上卓の甘さが垣間見える。

鳳凰卓ではこの3mは現物とはいえほぼ出てこない牌だ。


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私視点。

この手なら誰もが5pのトイツに手をかけるはず。

赤含みトイツ落としで最もよくあるのがこのドラトイツのケースだ。



case2
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南3局2本場、21700点持ち3着目の南家。
ラス目とは700点差の緊迫した局面。

さて、何を切る?





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3pがいかにも山にいそうだったのでこう受けた。

巡目的にはチーテンも辞さずだろう。


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テンパイ。58pは拾えると見て2p切ってダマにした。

リーチ棒によってラス転落する愚は避けたい。


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トップ目の下家が、赤5含みトイツ手出しでリーチ。

役なしかどうかまではわからないが、高打点は濃厚と見るのが普通だろう。


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軍配は親の5800で、下家の放銃。

下家はこの河の典型となるドラトイツで、トップ目らしく役なし。

待ちもわかりやすく裏スジの14mとなっていた。

この後の私の対処は現物待ちゆえに非常に難しいが、
36s、14m、69mあたりでは回るのが賢明か。



case3
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東3局4本場、上家と同点のラス目となっている。

白をポンして、トイトイのテンパイ。

ピンズのホンイツも匂わせ、赤5m先切りが生きるかな?とワクワクしている。


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上家から続けて赤5sが切り出された。

ふーむ。ただ、上家のケアによって47mは若干出やすくなるかもしれない。


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上家から3pが手出しで出てきた。

赤5sをわざわざトイツで並べている以上、
この3pは手牌に関連している可能性がかなり高い。



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チートイドラドラのイーシャンテンとなった下家がこのタイミングで放銃。8000。

確かに対処の難しい場況ではあったが…


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上家はここからのトイツ落としだった。

私ならこれ、トイトイにしそうだなあ。


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中が暗刻になってここでテンパイ。

さらに1p引いての好形変化だった。

このように、仕掛けからの赤5含みトイツ落としはホンイツに渡るケースも多い。



case4
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東4局1本場。

仕掛けの対面が赤含みのトイツ落とし。

非常に目立つ河となっている。


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1mツモって何を切るか?





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1mポンされてないからシャンポンはないよな的にツモ切ったらこれがアウト。

高目一通に刺さって12000。

この河で最終手出し3mを見ての1m放銃はさすがにぬるい。


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ホンイツかつドラが重なる黄金パターン。

赤5含みトイツ落としにはこのような高打点の変化がはっきりと河に現れる。

中途半端に押すと致命傷になりかねないので、しっかりと対応することが肝要だ。



case5
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開局。対面の親が赤5m切りからの赤5s含みトイツ落としリーチ。

何やら尋常じゃない河だが、この赤切りには確実に理由があるはず。

本命は69mか?
ただ、私の目からドラが3枚見えていて、赤5s含みトイツ落としがよくわからない。

こういう場面で読みの力が問われていると言える。


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こちらもチャンス手なのだが、この9pはかなり切りにくい。

5mを切ってひとまず回った。


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2sをツモって、ここも切りづらい。

2m切りで撤退の方針とした。


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が、イーシャンテン復帰して69mが通り、上家から6mが出てきた。

チーしてテンパイに取るか?





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ドラも赤も見えていて、2sで打っての高い手が私には見えなかった。

仮に引っかけでも大したことないだろうと2s打つと、これがチャンタの親満にズドン。

派手な赤切りには唯一この全体手役のチャンタ系がある。

さらに、赤切りひっかけに放銃すると打点が伴っていることが多い。
このケースも例に漏れずだった。


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赤5m切りからこのような手牌変化だった。


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連続切りによりカン2sの危険度が若干薄れている。

これはツモがパーフェクトでないとできない作品だが、
違和感のある赤5含みトイツ落としにはチャンタ系の手役を考慮にいれておきたい。



case6
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東4局5本場、私はぴったり原点の無風。

123sを晒した下家の赤5m切りが目立つ。


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赤から切る5mのトイツ落とし。

これは手牌の方向性がはっきりしたということ。

この仕掛けで最も切れない牌は何だろうか?





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そう、そのドラ…って出るんかい!


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最後まで対面が面倒を見て8000で飛び終了。

西家の河からは下の三色が明白なので、
私の2pを鳴いていないことからも、切るとしたら2pを切るべきだっただろう。


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私が2pを切った場面。

西か三色依存の手ゆえに、いずれいらなくなる危険度の高いトイツの先切りだった。


赤5から切るトイツ落としの方が速度的には劣っている傾向がある。

ただ、打点が伴っていることには違いなく、手牌の方向性もはっきり定まっているので、読みやすい。

こういう読みやすい高打点の仕掛けだけには放銃しないことが大事だろう。



case7
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東1局1本場。

下家が2フーロからの赤5含みトイツ落とし。

前巡がツモ切りだが、これは実質トイツ落としとみなしていい。


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ん?7mが手出しで出てきた。

これは方針が定まっている手の赤先切りか。

つまりソーズのホンイツが濃厚と読んでいる。


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さらに、9m手出し?

こうなると赤が若干早い気もするが…

いずれにせよソーズは切れないところだ。


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対面の1sにロンの声。

あ〜あ、これは高いぞお。


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ありゃ?染まってない…

これがたったの1000点。意外すぎる。


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下家はこのテンパイから、赤を切ってあがりやすい待ちとし…


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さらに4m暗刻となって変化形に渡っていっただけだった。

カラクリを見ればなるほどだが、これはツモが噛み合っていないと成立しないかなりの例外的なケースだ。

この河にソーズで放銃したら、8000と言われないことの方が稀と考えるべきで、
赤5含みトイツ落としには油断せずにきちんと対応するべきだろう。



ラベル:天鳳 赤5 対子
posted by はぐりん@ at 23:56 | Comment(8) | 守備力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月12日

安牌がない時は次巡も凌げる選択をする

早いリーチや中盤以降の2件リーチなど、
安牌に窮する局面というのは頻繁におとずれる。


そういう場面で何を考えるべきかというと、
今最も安全な1牌を選ぶことよりも、
次巡以降も凌ぎやすくなるために何を選ぶかということだ



現状安全度のまずまず高い1牌を選んだとしても、
次巡にまた危険牌を切るリスクを負うことになる。

それならば、危険度は少し高まるけれども、
次巡以降の安全が保証される打牌を今、選ぶことによって、
トータルの放銃リスクを低めることに繋がるケースというのは少なくない。


なぜならば、1巡の凌ぎでは安全牌が増えない可能性が高いが、
2〜3巡凌いでいる間に、新たな安全牌が増えて凌ぎやすくなっているという現象が必然的に起こるからだ。


つまり、ベタオリをする際のコツとして、
まずは暗刻・トイツになっている牌の中から安全そうな牌を選ぶというのがある。



単純だが、これはおそらくかなり効果的なオリ技術であると考えられ、
相手リーチの当たり牌など読めないのだから、
わからなかったらトイツ落とし、ぐらいの感覚でいいのではないだろうか。


天鳳においては、オリ技術の重要性は非常に高く、
このへんを実戦で上手く活用できるかどうかというのは、
成績に直結してくる部分でもあるだろう。

なかなか上手くオリられないという人は、
このへんを少し意識するだけで、無駄な放銃を減らすことができるだろう。



それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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上家の親から早いリーチが入っているが、安牌なし。

さて、何を切る?





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4pを切った。

6sのスジの9sも比較的安全だが、
こういう場面ではトイツで持っている牌の中から安全度が高い牌を探す

8pはモロスジで危険度が高いが、
4pの方は中スジでシャンポンの可能性が低いことから選びやすい。

純粋に安全度の比較でも4pは9sに遜色のない安全度であると言えるだろう。


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いよいよ手詰まりになったが、
トイツで持っている6p、8pはいずれも危険度が高いので、
ここでは最も安全そうな9s切り。


4pを落としている間に安全牌が増えることも十分考えられるため、
9sと4pの切り順が逆だと、2牌を勝負するリスクが高まってしまう。



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結局、親がドラをツモって4000オールとなった。



case2
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南3局、トップ目の北家。

親の先制リーチに対して上家の追っかけが入り、完全に手詰まり。

さて、何を切る?





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2pを切った。

スジの7mや7pは放銃リスクが低くない上、1巡しか凌げない。

ここでは、親の現物3sを優先的に切って、
上家にロンされても致し方なし、という考え方もあるだろう。

しかし、3sで放銃リスクを負ったとしても、
次巡に切る牌がない。

追っかけの上家は本手の可能性が高く、
差し込んだつもりが致命傷ということにもなりかねない。

それならば、親には少々危険だが、
2pを通すことでしっかりとオリ切る方針とした。



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2p切りのメリットは、安牌が増えない場合にこの5pを切れるというのが大きい。

トイツ落としで2巡凌げるばかりか、
1粒で4巡美味しいグリコの何とやらだ。


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結局親がツモ。
1000オールの決着となった。



case3
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東3局、いきなり親からダブリー。


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安牌がないが、何を切るか?





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トイツの5mを切った。

孤立数牌は何を切っても次巡にまた危険牌を切るリスクを負わなくてはならない。

ここでは7p、8p、5mのいずれかから選びたいところだが、
5mは2mが通っていて片無スジとなっているし、
比較的形を崩さずに回っていける。


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1sがトイツになったので、2巡凌げる1s切り。


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3sがトイツになったので、2巡凌げる3s切り。


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何を切るか?





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例によって、6sを切る。


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トイツを切って凌いでいたら、何と役ありテンパイまでこぎつけた。

こうなれば、3mぐらいは切る。

こういうテンパイ形が組めれば、ピンズの上目を残した5mトイツ落としに意味が出てくる。


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次巡に7pをツモったが、さてどうしよう?





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この7pは感覚的に切れない。

ダブリーに3・7は切るなという格言があるように、カンチャンペンチャンがあって非常に危険度が高い。

せっかく取ったテンパイだがやむなし。


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親の一人テンパイで流局。

赤入りチートイの発単騎かい!
私が発を掴んでいたらまず止まらなかっただろう。くわばらくわばら。

それにしても長く感じた一局だった。



case4
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下家リーチ一発目に安牌なし。

さて、何を切る?





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1粒で3度美味しい1mを切るとこれがロン。

リーチ一発のみの2600で済んだのがこれ幸い。

当然このように上手くいかないこともある。



case5
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ラス目の親から早いリーチが入る。


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安牌がないが、さて何を切る?





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中スジ5s、スジの8mいずれも絶対ではないので、
ワンチャンスでトイツ持ちの6sを切るとこれが下家のロン。3900。

自分の手を殺さずに、場合によっては次巡も凌げる選択。
こういう選択ができれば攻守に渡って強い。

下家への放銃なら通行料として喜んで支払える。



case6
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東2局、トップ目の親番。

上家の先制リーチに対して、対面の追っかけリーチが入る。

こちらは中張牌でブクブクの上、リーチの河が強すぎて完全手詰まり。

さて、何を切る?





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ここは、トイツの中から最も安全そうな牌を気合いで選ぶ。

2mは対面の宣言牌またぎだが、
カン2mやシャンポンの可能性が薄まっているのでトータルでは最も危険度が低そうだ。


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下家が6sで上家に放銃。

まさかのドラカンツで12000となった。



case7
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東ラストップ目の北家。

上家から早いリーチで安牌なし。

さて、何を切る?





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9s、9mと迷った挙句に2pを切った。

河が強すぎて情報がない。
2pはタンヤオがつく可能性があるが、次巡に切る牌がないことを考えると、
カン2pがなさそうなのでこのトイツ落としは悪くなさそう。


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下家が一発で放銃し、5200となった。



case8
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下家の親が赤5p切りリーチ。

手詰まりだが、何を切る?





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トイツの6pを切った。

3p、7p、2s、8sなどの候補あるが、
いずれも安全に確証がなく、切っても1巡しか凌げない

それならば、同様にそこそこ安全度の高い6pで次巡の安全も買いたい。


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対面の3900の放銃となった。



case9
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東2局。

上家がドラの西をポン→果敢に加カン。

それに対して、親がリーチをぶつけたところ。

こちらは対応するしかないところだが、無情にも手詰まり。

さて、何を切る?





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対面の2pを見て、5pを切った。

上家は58pがあるならピンズの食い延ばしだが、
その可能性は高くないと考えた(否定する要素はないが)。

上家に当たらなければ、
親に対して5pは中スジであるため、かなり切りやすい。


31567.jpg

親がツモって裏裏の6000オールとなったが、
なんと待ちは私の手にポツンと浮いていた8m単騎だった

冷静さを欠いていたらこの8mは飛び出していた可能性がかなり高い。

こういう場面で致命的な放銃を回避できるかどうかというのは大きいだろう。
(回避したのに結局ラスだったが)


ちなみに5pにはラグがあったので、
5p連打で次巡もラグがあるようなら、
あるいは対面がおもむろに切り出してくるようなら、
6pの3枚もほぼ安全牌と認識できる。

都合5巡の安全が買えれば見返りは十分と言っていいだろう。



case10
32020.jpg

親リーチに対して、安牌なし。

何を切るか?





32021.jpg

赤5pを切るとこれがロン。裏なしの3900となった。

5pは4p4枚見えにつき、当たるとしたら単騎かシャンポンしかない。

赤5mが見えていれば、6mをトイツ落としするところなのだが、
9mが最終手出しだけに少し選びにくかった。


こういう場面で安全度を取るか、放銃時の失点を取るかというのも判断に迷うケースが多いが、
次巡にリスクを負うという意味では、6mトイツ落としの方がよかったように思う。


ちなみに親の入り目は5p重なりだったため、待ちが読みにくかった。



ラベル:天鳳 守備
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2016年12月18日

トイツ落としリーチにまたぎスジはかなり安全

単純なトイツ落としの手出しリーチについて。
この場合、その牌をまたぐ両面に当たることはほぼない。


これは牌理を少し考えれば容易にわかる。


二萬三萬四萬六萬七萬八萬三筒三筒四筒五索六索八索八索ツモ三筒ドラ北


ここから3pを切る人はいないだろう。

トイツ落とし手出しでまたぎ待ちを作るためには、
テンパイ形からわざわざ崩していき、かつ次巡に別の入り目を引く必要がある。

リーチしていれば一発ツモであり、速度重視の現代麻雀ではピンフに拘る価値は低い。


つまり、打点の必要な特殊な状況を除いて、
トイツ落とし手出しリーチにまたぎ待ちはほぼない
ということである。

例えば、

一萬二萬三萬一筒二筒三筒九筒九筒二索三索三索三索七索ツモ八索ドラ一萬

オーラス3着目と11600点差のラス目南家。

こういった点差に条件のつくオーラスやラス前においては、
必要に迫られてそういう状況になることはあるが、
東場では基本的には好形テンパイなら即リーチが普通だろう。

さらに、トイツ落とし手出しが宣言牌となる場合、
間髪入れずに69sを引いてテンパイを入れる必要があり、
条件を満たすハードルがかなり高いと言える


つまり、トイツ落としが宣言牌で出てくるケースの大半は、
それをまたぐ待ちはほぼないという認識でいいだろう。


安牌が足りない状況で、恩恵に預かるケースもわりと多く、
この読みがはっきり使える要因に、リーチ宣言牌につき手出しの割合が高く、
かつ手出しツモ切りが通常より認識しやすい
、というのがある。


トイツ落としではなく、2枚連続ツモ切り、あるいは1枚目のみ手出しの場合は読みの材料とはならないからだ。
些細な差だが、これを見落とさないことが重要となる。


それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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東2局、34800点持ちトップ目で迎えた北家。

南家の先制リーチに対し、西家が追っかけを入れたところ。

さて、何を切る?





tenhou.17344.jpg

1pを暗刻落としすれば3巡凌げる。

宣言牌が手出しでさえあれば、この1pはほぼ完全安牌に昇格する。

この場合、ノーチャンスの1sよりも安全度が高いため、
悠々と安全を確保できる。


tenhou.17345.jpg

結局、西家が南家に2000の放銃。

横移動で決着となった。



case2
tenhou.4016.jpg

東4局、29300点持ちトップ目の西家。

親リーチが入って、一発目。

こちらもドラドラでチャンスと言えばチャンスだが、
イーシャンテンとはいえ形が少し厳しい。

さて、何を切る?





tenhou.4017.jpg

8m切りとした。

この場合のまたぎは58m69mとなるが、
5mは25mの両面があり、
9mはシャンポンがあるため、5m9mは危険
となるが、
3mが通っていて36mがないため、一件隣の6mはかなり安全となり、
6m8mの2種は安全度が高いと読める


こういう局面で、8mがほぼ安全と認識することができれば、
自身の手を崩さずに粘ることが可能となる

基本となる読みの一つ一つは単純で取るに足らないものでも、
それをいかに組み合わせて、攻守判断に生かすかというのが大事だ。

基礎を丁寧に網羅することで、より実戦で応用しやすくなる。


tenhou.4018.jpg

上家の宣言牌が捕まり、親の12000となった。



case3
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南3局、24600点持ち2着目の親番。

14100点持ちラス目の西家からリーチが入って予断を許さない。

安牌が1枚もないが、さてどうしよう?





tenhou.4383.jpg

8m切りとした。

対面は2枚目の7mのみ手出しだが、これは実質トイツ落としと考えていい

この場合、5m6mは下のスジがあるが、
9mシャンポンは、9mが2枚切れにつき、警戒不要となる。

実質8m9mが安全と読める。


tenhou.4384.jpg

対面はリャンカンからのカン4m待ちリーチだった。

離れトイツ落としの項目でも紹介したように、
トイツ落とし手出しは引っかけリーチに要注意となる。


対面の手は、無駄ヅモの7mツモ切りさえなければ、
手出し7m切りリーチにつき8mはかなりの危険牌となるはずだったのに、
1巡の無駄ヅモによって8mがほぼ安全牌に成り下がっている。


たった1巡の河の作用によって、
これほどまでに安全度が変わる場合があるという例であり、
麻雀の攻防は、たかが1巡、されど1巡であるということを思い知らされる。

非常に面白い麻雀の性質だ。


tenhou.4385.jpg

この局、ベタオリを続けていた私に悪夢が。

場況からほぼ安全な6sをトイツ落とししたところ、
上家に狙われ、6400の放銃となってしまった。

ラグ無しの6sは連打してもほぼ単騎にしか当たらない。
東手出しは見ていたものの、最後に東を温存しようと思ったのが甘かったようだ。


この放銃によってラス目対面と僅差になったオーラス、
まんまと捲られ、文字通り痛恨の半荘となってしまった。

トイツ落としから手を読んだつもりが、
トイツ落としを狙われてラスになる。

いやはや麻雀には思いもよらない展開が待っているものである。



case4
tenhou.17334.jpg

東4局、17300点持ちラス目の西家。

上家の3pトイツ落としリーチが入る。

とりあえず、現物の3p切りとしたが、オリきれるかどうか微妙なところ。

このリーチには何が安全か、もうおわかりだろう。


tenhou.17335.jpg

しかし、下家が一発で切った1pにロンの声。

ん? これは…シャンポン待ち?


tenhou.17336.jpg

まさかの3pまたぎ、14p待ちだった。

一発裏なしだが7700。

私が掴んでも止まらなかっただろう。


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どういうことかというと、まずこのダブルターツから2p切り。

これは普通の手順だ。


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8pが入ってテンパイも、ソバテンが嫌だったのかダマ。

そして次巡に3pを持ってきての空切りリーチだった。

これぐらい手の込んだ仕掛けをやられると、
1pが出てしまうのもやむを得ないと言える。


この空切りは離れトイツ落としによく見られる手筋で、
両面固定の引き戻しを空切りすることで、またぎを引き出す狙いがある。

どちらかというと読みに長けた上級者の方がはまりやすいだろう。


テンパイ取らずのトイツ落としよりも空切りの方が頻度は多く、
パターンに当てはまっていても絶対はないという例だ。


ただ、トイツが河に離れていない、単純トイツ落としのリーチとなると、
このケースのように3pをもう1枚引くタイミングがたった1巡と限定されるため、
空切りにしてもかなりのレアケースであることは確かだ。


以上を総合して、単純トイツ落としの手出しリーチにまたぎスジはかなり安全と考えていいだろう。


【追記】
もう一つ例外となるケースを思いついたので書きたい。

北四筒二索一索五萬南千点棒

親が上記の捨て牌でリーチ。

自分の手が以下だとする。

二萬三萬四萬五萬六萬七萬四筒四筒赤五筒五索六索八索八索ツモ四筒ドラ白


赤5pはかなり危険な上、切ってしまうと打点的につまらない。
こういうケースではトイツ落としがまたぎ待ちになることもありうる。

つまり、相手リーチに対応する手順として、こういうケースになりやすく、
さらに赤を含んだまたぎ、つまり3647はトイツ落としでも危険度は高くなりやすい
と言える。


しかし、通常現物の4pは先に切られることが大半だろうし、
リーチ宣言牌がトイツ落としとなるためには、次巡に47sを引かなくてはならない。

やはりかなりのレアケースであるということは言えそうだ。



ラベル:天鳳 守備 看破
posted by はぐりん@ at 00:01 | Comment(9) | 守備力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月01日

中盤以降のトイツ落としは安全度の高い方を選ぶ

今回は基本戦術として、中盤以降のトイツ落としについて書いていきたい。


HAZさんのブログによると、
麻雀において、7巡目に誰か1人がテンパイしている確率は約50%というデータが出ている。

さらに驚くべきことに、7巡目に誰か1人がイーシャンテンかテンパイである確率は、なんと90%を超えるという。


7巡目というと、まだ手が整っていない印象があるが、
実際には誰かからリーチが飛んでくるべき巡目であるということがわかる。

つまり、中盤以降にトイツ落としをする場合は、
先の危険よりも今現在の危険を考えるべきだと言える。


中盤に危険牌のトイツ落としをする場合、次巡の危険度はさらに高まるため、
2枚目が放銃につながったり、
あるいはリーチが入って切れないまま孤立してしまうということにもなりかねない。


そこで、ここ1〜2巡の安全を買う選択をするわけだが、
危険度の高い方のトイツを手の内に残すことによって、
暗刻になった場合にそれを使い切れるというメリットがある。

字牌は暗刻をミスっても安全牌として機能するが、
中張牌の3枚目引き戻しは切れない上に使えないという状況になっていることが大半だ。

守備のために安全な方を残すという意識は、
想定外の引き戻しで完全に自分の手が死んでしまうため、
回し打ち、テンパイ取りにはそぐわないと考えられる。


このへんは表裏一体だが、
数牌のトイツを残すことで、かわしのあがりが増えるのは間違いないところで、
手の内の安全牌をギリギリの水準で間に合わせるということは、
成績向上において非常に重要なポイントである
と私は考えている。


もう一点、安全な方のトイツを落とすことで、
自分の河が強くなり、待ちが読まれにくくなるというメリットもある。

トイツ落としは大きな情報なので、できるだけ目立たない牌を切ることは、
自分のあがり率を高めることにもつながる。

よって攻撃を最大限見る場合は、序盤から河を強くするトイツ落としを意識していくのがいいだろう。



それでは実戦例から見ていこう。


tenhou.14182.jpg

開局の南家。

ドラ入りリャンカンができて、ピンフ含みのリャンシャンテンになったが、
何を切る?





tenhou.14183.jpg

中盤なので、安全度の高い西を落とした。

マンズは高く、この瞬間にリーチと来られると、7mは切れなくなってしまう。


tenhou.14184.jpg

この時の全員の手牌。

対面がすでにテンパイ。
上家下家もイーシャンテンで、7巡目というのはもう危険な巡目であることがわかる。


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ほどなくして、テンパイを果たし、ここで即リーチに踏み切った。


この場合7mのトイツ落としに比べて、河がかなり強い。

相手の対処がより難しくなっているのがわかるだろう。
これも安全な方を落とす一つのメリットだ。


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2件追っかけが入るも、下家から出あがり、裏なし2000のあがり。

下家の芸術的な最終形を見てほしい。
危うく東1局で勝負が決まってしまうところだった。


tenhou.3784.jpg

別の半荘。
南2局1本場、2着目の南家。

別段何ともないリャンシャンテンだが、
ラス目の親に対していまいち安牌が少ない。

さて、何を切る?





tenhou.3785.jpg

2s切りもチラと考えたが、ここは白切り。

わざわざピンフを捨てる必要もなく、これは普通の選択だが、
天鳳打ちならつい考えてしまう安全牌残しだ。


ちなみに、こういう場面ではわざわざトイツ落としを強調するメリットがないので、ツモ切りの方がいいだろう。


tenhou.3786.jpg

同巡、下家からリーチが入り、これが見事に258s待ち。

2sのトイツ落としなら完全に手が死んでしまうところだった。
中盤の危険牌トイツ落としにはこれがある。


tenhou.3787.jpg

上手くタンヤオで回ったつもりだったが、
現物になった6mが親に掴まり5800。

テンパイなのでこれは仕方ない。

しかし、この放銃が響いてこの半荘はラスとなってしまった。


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別の半荘。
東4局、微差の3着目の南家。

7pツモったところだが、さて何を切る?





tenhou.15045.jpg

7pツモ切りとした。

ここでは1mが3枚見えで23mのターツがあまり強くないので、
4p引きでのドラ受け入れを見ての選択。

対面にもドラが切りにくいだけに、ドラの受け入れは意識しておきたい。


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次巡、8pツモったところ。

さて、何を切る?





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ここでは安全な北切りとした。

巡目的に58pのスジは危険度が高く、
トイツ落としをする猶予があるかどうか。

ドラの受け入れはなくなってしまうが、
形を決めて攻撃に備える巡目だと判断した。


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そして、北落としにはこれがある。

上家のターツ落としでやや58pの安全度は高まっているが、
25pのスジはかなり危険で、58pと切っていたら困ってしまうところだった。


安全度の高いトイツ落としを優先することで、
暗刻になった場合に柔軟な対処が可能になるのも大きなメリットだ。



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実は、選択の場面で下家にはこのテンパイが入っていた。

ここで5p切りを選択してしまうと、8pで放銃する可能性が高かった。


上家もこの時点で58p受けのあるイーシャンテン。

やはりここでの58p落としは巡目的に厳しいというのがわかる。


tenhou.15050.jpg

結局、対面が下家から2000点のあがり。

ここでの放銃回避は大きく、最終的にはトップを取ることに成功した。


tenhou.15064.jpg

別の半荘。
南1局2本場、トップ目の親番。

イーシャンテンとなり、いずれかのトイツを落とす場面だが、
さて何を切る?





tenhou.15065.jpg

ここでは1s切りを選んだ。

ポイントは、最終的に待ちにした場合1sと3sのどちらが強いかという部分で、
上家と下家の捨て牌から、1sと3sの強さには大差ないと見た。

3sのシャンポンでも問題なく即リーチに行けるのであれば、
基本通りに安全な1sを落とした方が得だと考えた。


tenhou.15066.jpg

直後、下家のリーチが入った。

宣言牌で南が出たが、これを鳴く?





tenhou.15067.jpg

この場面で1sを切れるのが、1sトイツ落としの大きなメリットだ。

下家の2巡目には2sが切られており、
リーチに対して3sはかなり切りにくい。

3sのトイツ落としで1枚浮いている状態では、
南をスルーする選択も十分にあっただろう。


tenhou.15068.jpg

さらに、仮にこの場面で36sをツモってきたことを想定してほしい。

危険な方を手の内に残していることで、
36sは何枚ツモっても使い切れる格好となっている。


危険牌のトイツを残すことで、
逆に言うと全部使い切れる可能性を見ることができる
というわけだ。


受けの強い人はおそらくこういうことを丁寧に考えているだろう。

中張牌のトイツが残っている方が、
牌の伸びに発展性があるため、タンヤオなども絡みやすく、
あがり率、流局テンパイ率はいずれも上昇する可能性が高い。

一方で、受けが効かないため、その代償として放銃率は上がることが考えられる。


tenhou.15069.jpg

過程と結果は別物で、まんまとドラのカンチャンをツモられてしまった。

しかも裏3ときてハネマンの親っかぶりだと。


手順としては問題なかったが、
下家からのポンはツモを増やしてしまうという点、この点は常に留意すべきだろう。

ミスを犯したわけではないので、
下家の親番は少し慎重に対処するぐらいで、この半荘はトップで終えられた。


ちなみに、選択の場面では1sも3sも全山だった。



ラベル:天鳳 対子 定跡
posted by はぐりん@ at 00:08 | Comment(14) | 守備力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする