2019年11月17日

八段昇段 わずか57戦でのスピード復帰

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八段復帰した。


先週の降段記事からわずか1週間での昇段。

昇降段の記事を2週連続で書いた記憶がないので、おそらく自身最短の昇段ではないかと思う。


この半荘が不調の底になる。今の私はなんとなくそんな予感がしている。

前回記事を締めたこの予感が、ズバリ的中した形となったが、まさかここまでの跳ねっ返りになるとは思いもよらなかった。



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降段時のこの成績が、

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昇段時にはこうなった。

降段後の成績は、57戦19−15−16−7、平均順位2.19

あの惨憺たる成績から、数十戦程度でここまできれいに収束するとは誰が予想できただろうか?

一番驚いているのがかくいう私なのだから、それも無理はない。

麻雀を打つことに恐怖心すら感じていたのがつい先週の私だったのだから。


逆に言うと、絶不調で打つ気がなくなって放置していると、直後に訪れていたはずの確変状態を逃したままになってしまうかもしれない。

メンタルバランスを崩したまま打つのは良くないが、諦めたり投げ出したりするのもまた良くないのである。

ある程度継続的に打ち続けることでこういう意外な結果が得られることもあるという、いいサンプルではないだろうか。


メンタルブレイクしかけた私が、なんとかメンタルバランスを取り戻したのは、前回ブログで自身の打ち筋をあらためて反省し、見直したことが大きかったと思う。

正直、降段記事というのはみなさんが思っている以上に精神的苦痛を伴うもので、降段を機にブログの更新が滞るなんて人も過去に何人も見てきた。

ただ、やってみて実感するのが、現状をきちんと理解できるというメリットがあって、自身の何が悪かったのかを客観的に分析することができる。

最近は負け慣れてしまって、気力が足りなかったので、たとえ正しくない判断だったとしてもしっかり最後まで戦おう、ということをテーマに打ったことがこの結果に結びついたと思う。


また、変化を求めてポーカーのメンタル本を読んだ。

『賭けの考え方』勝ち組ポーカープレイヤーの思考習慣という本だが、人間だからこそ陥りやすい誤った思考習慣について、丁寧に説明してくれている。

私はポーカーのルールはほとんど知らないが、この本はそれを知らなくても、スイスイと頭に入ってくる。

生きていく中で重要なことは何かというのを思い知らされる本でもあるので、ビジネスマンや経営者にもオススメできる良書だ。


この本を読んで、「自身のノイズを減らして正しい判断を下すことを優先させる」ということを特に意識したことで、逆境にもブレずに打つことができたような気がする。


感情がないAIとは違って我々は人間だから、不調が訪れたら何か気分転換をすることも重要だと今回感じた。


さて、昇段に当たってどのような巡り合わせがあったのだろうか?

実戦例から見ていきたいと思う。



case1
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南3局、20900点持ちラス目の西家。

全員が30000点未満と拮抗しているが、このままずるずるとラスは避けたい。

好配牌からテンパイが入ったが、現状の待ちは厳しい。

さて、どうしよう?





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ドラ単騎でリーチとした。

赤ドラの5mを使い切ってアガるためにはこれが手っ取り早いだろう。

確実にアガりたいと考えすぎると迷いそうな手牌だが、ここは躊躇なくいけた。


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ほどなくツモって、3000・6000。

何が好調かって、これがアガりきれることだ。

大抵は流局がいいところで、他家にかわされたりすることも全然ありそう。

こういった積極策がハマり始めたのが今回の好調の要因だ。



case2
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東1局1本場の南家。

いやあ、いい配牌だねえ。

さて、どうしよう?





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7s切って変化待ちとした。

さすがにこれなら好形変化を待つ猶予が十分にある。

一段目ぐらいに好形リーチを打てれば、ダブリーより期待値が高いまであるんじゃないの?


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最強の4sをツモって即リーチ。

変化待ちして良かったと思える瞬間だ。


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高めツモって裏が1枚。なんと倍満まで行った。

ダブリーでもアガれてる6sなのがミソ。それだとハネ満だが。

このラストの6sをいともあっさりツモってるあたりに好調のカケラが見える。



case3
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同半荘東2局。親番で2000オールアガって1本場。

えっと、テンパってますが。

当然リーチで!


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対面から高目のダブ東があっさり出た。


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無駄に(と言っちゃ失礼だが)裏3で対面は虹の彼方まで吹っ飛んでしまった。

2局前のダブリー配牌から延々と自分一人が攻めている感じ。

やはり好調時は配牌に恵まれている、というのはある。この短いタームでダブリーも何度もあった。



case4
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東3局、23700点持ち2着目の南家。

好配牌から4巡目にしてこのテンパイ。

リーチも全然ありだが、2mツモでの変化もあるので一旦ダマにする。


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親が仕掛けたので、おもむろにツモ切りリーチ!


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これが見事に一発ツモ。

か〜〜裏乗らんか〜、の3000・6000。

こういう何気ないリーチのタイミングもハマる。悪い時は唯一アガれない手順を踏んだりするからね。



case5
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南4局1本場、34100点持ち2着目の親番。

前局4000オールをアガって一気にトップ戦線に浮上。

トップ目との差は3700点。

ドラドラで条件は満たしているが、待ちが悪い。

さて、どうしよう?





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ダマにした。

リーチ棒を出してしまうと流局でトップが変わらなくなるため、抑え込みよりも変化待ちに期待することにした。

巡目はたっぷりあるし、変化枚数もそこそこ多い。


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ところが、3着目の下家から予想外の早いリーチ。しかも、宣言牌が当たれない5s。


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いやあこれは参ったぞ。

さて、どうするか?





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ツモ切り追っかけとした。

いやいや、ここで追っかけているようでは負け濃厚でしょ。


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ところが、リーチが再度5sを掴んでアガリ。7700でトップ捲り。

一度アガリを逃しているのに、まだアガリがある。これは好調時にありがちな巡り合わせ。

通常は3着転落濃厚のパターンだが、僥倖のトップ捲りだった。



case6
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開局の南家。

1巡目に出た9p、鳴く?





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ポンした。

結構普通の鳴きだが、急所でないと見てスルーすることもある。

以前は鳴かないことの方が多かったかもしれないが、鳴きの積極性も採用した


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出た牌を全部鳴いていったらこうなる。

こんなの出るわけないって思うじゃん?


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あっさり出るんだな、これが。8000。

逆に全部仕掛けたことで、鳴き読みが難しい待ちになった、と。

こういう仕掛けがいい結果を生んでこなかった自分にとっては興味深いアガリだった。

これがアガれるんなら、ガチャ鳴きも悪くないな、と。

ただ、見ていただきたいのは親の手。すでに12000のテンパイが入っている。

3pを止められれば私にアガリ目はなく、7sを掴む未来が見える。こちらがデフォルトだろう。

ともかく、こういう仕掛けの積極策が奏功すればメンゼン派にとっては鬼に金棒だ。



case7
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南1局2本場、供託リーチ棒3本、34000点持ち2着目の西家。

ラス目の親がファン牌を2つ仕掛けている。

テンパイだが、打点も待ちも悪く、258pのスジは危険。

さて、どうしよう?





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供託リーチ棒狙いのリーチとした。

アガれば3600点がおまけでついてくる。こんな美味しいことはない。

今まで供託リーチ棒に釣られない、みたいなキャラで来たが、これからはがめつく狙いますよ!


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結果は終盤までもつれた末、親が上家に7700の放銃。


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面白いことに、この時点で上家に7pが浮いている。

かなりアガリ辛そうに見えたが、結構なチャンスだったわけだ。

親が三面張へと待ち変えしたがために、上家の中トイツ落としが親のアガリ逃しに。

親は3sさえ引かなければ18000で終了だったわけだから、あまりに痛いチェンジ。

さらに上家は7pを切らずに粘って使い切り、なおかつアガリ切る見事な芸当。

三者三様の思惑が相まっていい闘牌となっている。

つまり、リーチ自体はリスク高めで、親への12000放銃になってもなんらおかしくはなかったということ。

たまたま悪くない結果になっているだけだが、このへんの攻撃にも積極策を講じている。



case8
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南3局、6400点持ちラス目の南家。

3着目の親とは2800点差なので、ここで是が非でもアガりたい。

赤5m引き戻しを手元において、難しい牌姿。

ここから何を切るか?





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9m切りとした。

発想を転換しないとなかなか切れない9m。

仕掛けるのであればこちらの方が早そう。


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早速急所が鳴けた。


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8が二つ鳴けてあっという間にテンパイ。


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大トップ目の対面が何のためらいもなく8sを切ってくれた。7700。

最後だけは切らないという人も多そうなので、ここまで面倒見てくれたことはラッキーだった。

こういうのは時の運だが、仕掛けが吉と出たということ。この半荘は3着。



case9
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南1局1本場、9500点持ちラス目の北家。

やや離されてしまっていて厳しい状況。

こちらも好手だが、親と南家の2件リーチが入る。


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何を切るか?





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8m切りとした。

8mは親の現物でワンチャンスだが、対面に対しては結構な危険スジだ。

8mだけならいいが、ドラまたぎの8sを切らなければならないことを考えると、少々気合いの要る打牌。


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すんなりテンパれば、勝負にいける。

8sはセーフ。


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これが何と一発ツモで、3000・6000。

過程よし、結果よし、このどちらもついてくるのが好調時だろう。

4s切りが対面に間に合っているし、親は五面張だった。

この後も色々あったが、なんとか3着で終えられた。



case10
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東3局3本場、29400点持ちトップ目の南家。

6pを切ると、ひじょ〜に長いラグを伴って下家が回線落ち。


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いざ尋常に!リーチ。


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回線落ちの下家が一発で掴んで、裏なしの3900。

下家の手を見ると4pが固まっていて、通常ならかなり止められそうな1pだった。


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場面は変わって同半荘オーラス。

私は痛恨のダブロン放銃があって、ラスまで落ちている。

3着目の上家とは3900点差の親番。

好手につき、是が非でもこれをアガりたい。

と、思っていると9sに長いラグがかかって…


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上家さんがお逝きになられた。

チャンスとばかりに私はチーテンを取った。


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ほどなく7mがツモ切られ、5800の直撃で3着捲り。

手を見てもらえばわかる通り、何と上家にはカン7mの受け入れがあった。

これが放銃に回ってしまう回線落ちというのはいかにも辛すぎる。


一方私は、この半荘神の手ともいわんばかりに重要な場面で2回も回線落ちからアガリを得た結果の3着終了である。

これを好調時の巡り合わせと言わずになんと言うのだろう。

ちなみに、私は回線落ちとの相性が極めて悪くて、恩恵を得られることが少なかった。その分が少し返ってきたのかもしれない。


八段復帰してかなり気持ちは楽になったので、今後も気力を振り絞って試行錯誤を重ねていきたいと思う。



ラベル:記録 昇段 好調 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:49 | Comment(6) | 昇段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月15日

八段昇段 あれから回線落ち=ゼロ

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八段復帰した。


3着が多い影響で、昇段時Rはやや低め。

ラス率を2割以下に抑えられれば、トップ率がこの程度でもなんとかなる。

七段では漸増という感じでポイントが減っていく感じはあまりない。


ちなみに、前々回のブログで回線落ちを記事にしたわけだが、あの記事を書いて以降、私の回線落ちはなんとゼロ件。

2週間前にブログを書いた当日に回線落ちが5〜6件発生したのを最後に、ぱったりと影をひそめた。


私の回線環境に変化はないため、天鳳サーバー側の状況が改善した可能性がある。

他家の動向を見るに、現在でもポツポツと回線落ちは見られるものの、1〜2か月前と比較すると回線落ちの頻度は大分減ったように感じるが、みなさんいかがだろうか?


ブログに書いた途端、状況が改善される。私のブログの影響力の大きさに自分でもちょっとびっくりしている。

冗談はともかく、好成績を出すためにはやはり安定した接続環境というのは欠かせないのだと再認識した。

運営側が何らかの配慮をしてくれのであれば、それはありがたいことだと感じている。



さて、昇段にあたって、今回のテーマは「忘れていた感覚を取り戻す」だ。

降段寸前でポイントに気を取られていると、どうしても自分の麻雀が打てず、押しすぎたり引きすぎたりするのが天鳳の常。

七段に落ちて伸び伸びと打つことで、忘れていた感覚を取り戻すことができた。


段位によって最適戦略というのは変わってくるものだが、七段くらいだと割と押しが優位に働きやすい。

とはいえ、「引くべき時」を見誤っては、結果が出ないというのも事実。

降段寸前で焦燥感に駆られている時は、大局観を見失っているため、押し引きにノイズが混ざり込みやすい。

フラットな精神状態で臨むことで、押し時・引き時がより明確に見えてくるものだと、今回実感した。


それでは、忘れていた感覚、どうぞ。



case1
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東2局、原点の西家。

まずまずの配牌だが、ここから何を切る?





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この自由な感じを忘れていたのだ。

何かに縛られていると、ターツから落とすなどという発想にならない。

孤立牌は好形と打点の種で、発を残せばもしかしたら緑一色という目まであるかもしれない。


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白をワンスルーした結果、発が重なった。

白を一鳴きした形と比べてもらえば、一気に手牌がグレードアップした感はあるだろう。


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2枚目の白をポンして、8s切り。

まだドラを引っ張る。

場合によってはやりすぎにもなりかねないが、打てている時は迷わないし、それがミスチョイスになることは少ない。


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テンパイ時にドラを放したところ、ポンで済んだ。


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そして、4pを捕らえて高目5200。

斬り合いが怖いから先に切るのではなくて、斬り合う覚悟で引っ張る、その方が好結果に結びつきやすいと考えている。

臆病が混じるとこのへんで正しい判断が蝕まれてしまう。


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ドラが少しでも早いと、おそらく上家のポンが入って、展開がガラリと変わっていただろう。

引っ張ることでドラを重ねられるリスクももちろんあるが、ギリギリまで引っ張ったことが本局は奏功した。

噛み合う噛み合わないはあるにせよ、いい感覚で打てていると感じた一局。



case2
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東4局、30600点持ち2着目の親番。

チートイツのテンパイとなったが、さてどうしよう?





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7m待ちでリーチとした。

ドラが9mだけに、通常出にくいドラそばで、リーチの待ち牌としては選びづらいかもしれない。

が、本局は対面の68m手出しを見ている。対面にドラトイツはあっても、おそらく7mはないだろう。

さらに…


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私の現物ともなっている、8m4枚目が見えたとしたらどうだろう?

ドラだけは切れないが、7m待ちの可能性を否定するに足る情報ではないだろうか。

今回は自身で持ってきたが、8mが他家から切られるということも十分にあっただろう。


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結果は終盤にツモって、4000オール。

下家から追っかけが入って、ヒヤリとしたところ。


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何のことはない、7mは3枚とも山の奥深くに眠っていた。

例えば、リーチに回り始めた対面が7mを持ってきてもためらいなく出すのではないだろうか。

ドラそばという先入観に捉われず、我ながら冴えた待ち取りだった。

このへんに伸び伸びとした麻雀観がある。



case3
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南1局、22500点持ち3着目の南家。

ラス目の北家から3巡目という早いリーチが入る。

迂闊にも、安牌の西を消費してしまっているが、ここから何を切るか?





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5mを抜いた。

冷静に考えても、ここからアガリを見るのは厳しい。

根性論で押したとして、どのくらいの成果があるのか。

2巡凌げる1s9sの危険度は結構高そうに感じる。

一発放銃だけはとにかく避ける。このへんを割り切る判断力というのも、フラットなメンタルでこそ。


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ベタオリしていたら、なんとチートイドラドラでテンパイ。

どちらも現物だが、さてどちらで待つか?





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2mにラグがあったので、こちらに受けた。

上家のチーラグだったわけだが、トップ目の下家が2mを合わせ、6400GET。

私の河に危険臭がなく、これは拾いやすかった。

手牌の未練を断ち切った結果のこのアガリ。欲を捨てなさい、という教訓のようにも見える。



case4
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開局の西家。

親がポンポンポンの3フーロ。脅威の仕掛け。


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切りづらい8pを暗刻にしてこちらもテンパイ。

さて、どうするか?





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リーチのボタンが出ていたので、半分押しかけたが踏みとどまった。

1枚私が中切ってるし、大三元なんてないだろ、とリーチに行くのも一つの選択。

しかし、よく見てほしい、上家は発のトイツ落としで親に鳴かせているのだ。


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どっへー、これはさすがに切れない、と4mを抜いた。


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赤は赤でも、こっちの赤を先に持ってきてくれれば良かったのに。


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終盤に親がツモって8000オール。

なんと、中は大三元の当たり牌だった。

あの時辛うじてリーチの声を飲み込まなかったら…


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上家のトイツ落としはここから。

「ない展開」でポンできた親が絶対有利の流れ。

発を鳴かせたのが私でない以上、因果関係的にもここは「引き」だ。



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同半荘2本場。

こちらも好手だが、今度は上家が白中と仕掛けている。

ドラまたぎの2mを持ってきたが、さてどうしよう?





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ここで迂回とした。

実は親が切った4巡目の2mにラグがかかっていた。

なので、このスジは本命であると同時に放銃時に高打点濃厚となる。

しっかり打てている時はこのへんのラグもきっちり覚えている。


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次巡、3mツモで再び攻め返しの効く形に。

さて、どうしよう?





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よっぽど3pを切ろうと思ったが、我慢した。

上家はおそらくドラを持っているので、放銃時の打点が高い。

両面ターツ落としを見ているので、さすがに好形濃厚だろう。


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ほどなく、下家の3pにロンの声で7700。

ギリギリのところで踏みとどまることができた。

自身が好手の時の我慢というのは、メンタルが十全でないとなかなか難しい。


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上家はここからMAXに取っての34s両面ターツ落とし。

場況的に弱いターツでない以上、白ポンなら少なくとも打点は伴っていると見ることができる。



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同半荘、南2局2本場の南家。

下家と壮絶なラス争い。私が2700点、下家が3500点ちゃかない。

喉から手が出る、先制テンパイだが、さてどうしよう?





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ダマにした。

そもそもこんな待ちでリーチしたってアガれるはずがないのだ。

大体焦ってリーチしてもリー棒出した影響で飛び、とかそういう未来しか見えない。

タンヤオの変化枚数がそこそこ多いので、それを保険にして。

相手の攻撃を受けたらオリまである。


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たった1巡で最高の変化を手に入れる。これならリーチだ。


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最終盤に王様争いの親から出て、裏なしの2600。

ポイントは、待ちが増えた8mの方でアガリを得られた、というところだ。


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意に反して、5mは山に2枚もいた。

ツモ筋にはおらず、逆に山にない8mが飛び出る不思議な結果となった。

後のない状況だからこそどんな待ちでもリーチ、は間違いではない。

しかし、ただ焦っているだけでは、先にある小さな変化、ひいては大きな成果を見過ごしてしまうかもしれない。



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同半荘、次局の親番。

下家とは依然僅差。

東は1枚切れ、発は生牌だが、ここから何を切るか?





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強く、東切りとした。

相手の攻撃に備えて、安全度の高い東を残したかったが、発を先に鳴かれてしまうと失点も痛い状況につき。

ノーテンも相当に厳しい状況なので、発はいずれ切り出す覚悟だが、ここは自分を信じて。


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すると、残した方の発が重なる。

ここでの4s切りさえ、なかなかに怖かった。


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終盤に発が出て、ポンテンに取った。

残して重なった発につき、このポンテンは必然。

さて、待ちをどうするか?





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どちらとも言えないが、縦に取った。

上家の少し前の4pにラグをかけていたのと、やや47pが切られすぎているので。


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ラス目の先制が入った直後、対面の追っかけ宣言牌を捕らえる。2900。

不退転の捲り合いには発展せず。

待ち取りの選択に成功したのは大きい。


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上家には弩級のテンパイが入っていた。

仮に待ち取りに失敗していると、下家が5sを掴んで飛び終了となっていた。

が、2巡後にダブロンとなる3sを私が掴むなど、紙一重だった。

そもそも、一発目の7sはいかにも切りづらい。この選択を回避できただけでも大きいアガリ。



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同半荘オーラス。

ラス目の親が先制リーチ。なかなか気の休まるところがない。

その一発目、どうするか?





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ここは唯一の現物を抜いた。

アガリ確率と天秤にかけても妥当な選択。

ちなみに、南と中は引っ張って鳴いてもらおうと思っていたが、その前に親のリーチが入ってしまった。

ここでは切り遅れたかなと思っていた。


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4pを引き戻した。

ここでは1枚切れの発を切った。


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8pを引いてイーシャンテンになったが、何を切るか?





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最も安全に見える、8mを抜いた。

さすがに生牌は切りきれず、苦渋の決断。


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トイツになった中を落として、5mを引き戻した。

現物の1m切り。


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終盤に南を重ねて、現物になったドラの5s切り。

脇に8000打っても大丈夫だ。


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親と2人テンパイで流局。

私が下家の立場だったなら、私にテンパイと開けられた瞬間顔がゆがむだろう。

丁寧に、辛抱強く打った結果、牌も呼応してくれた。

7p切っては4pツモり、8m切っては5mツモる。テンパイへテンパイへと牌が導いてくれる。

次局さすがに粘っていた下家も力尽き、私は3着で終了した。

この半荘は、どこで飛び終了になっていてもおかしくなかった。

強気の姿勢を保持したまま、引くべき局面では引くことができた、渾身の3着となった。



case9
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南3局、33700点持ちトップ目の北家。

仕掛けに対応していたところ、上家から赤5sが合わせ打たれる。

チーテンに取れるが、さてどうしよう?





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これは結構迷ったが、スルーした。

赤だから鳴くというのではなく、親に対して危険な47sを使い切れる上に、待ちとなるカン6sが悪くないからだ。

ただ、飛び出す8pの危険度がそれ以上に高いため、対応の身としては自重した。


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親が8pを切ると、対面にロンの声。


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あぶねかった〜〜〜の12000。

フワッと鳴いてこういうのに放銃して後悔する。割とよくある光景ではないだろうか。

怖ろしいことにこれを打った下家はラスで終了した。

自分が打っていたら…と思うと。



case10
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南2局、19400点持ち3着目の親番。

3000点差のラス目下家から先制リーチが入っている。

切れない1sをツモって、ここから1mのトイツ落とし。


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イーシャンテンになったが、さてどうするか?





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8s勝負とした。

上家の9sに勝負気配が出ていたので、上家に任せようと思っていたのだが、上家が回り始めたので。

テンパイが一者か二者かでは危険度が大分違ってくる。


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テンパイが入ったのなら、1sぐらいは勝負するだろう。

ちょっと前に出た現物につき、あるいはアガリもあるかも?


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ところが、海底で持ってきたのは無スジもいいところの3s。

さて、どうしよう?





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勝負した。

今まではずっとオリてきたかもしれないが、ここは勝負所と判断した。

下家とのテンパイノーテンはこの状況では大きい。

この3sは無事に通過し、二人テンパイで流局。

下家はかなり強そうな258mの三面張だった。

忘れていたのはこの最終局面での押し、だ。

負ける時と勝つ時とでは、放銃に対する覚悟の差、みたいなものがある。

逆に言えば、切っている牌が通っているから好調なのだ。



case11
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トップ条件の昇段戦。

東2局、原点の南家。

下家が突如回線落ちして、8mツモ切り。


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結果は対面が親に5800の放銃となったわけだが。


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下家は回線落ちしていなければ、カン8mツモからの14m待ちリーチだった。

一発で4mを掴んだ対面は、この手ならおそらく出すだろう。

そうなると、裏が1枚乗って8000。下家はトップを盤石のものにするはずだった。

わずかな運命のいたずらが何をもたらしたかというと…


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なんと下家がラスで終わった。

あのわずかな回線落ちがなければおそらくありえないラス転落だっただろう。

私のトップもこれによってもたらされたと言えなくもない。


回線落ちに泣かされ、降段の憂き目を見た先月。

何の因果か、昇段戦で回線落ちが私に勝利をもたらした。

禍福は糾える縄のごとし、である。



ラベル:回線 昇段 好調 天鳳
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2019年08月04日

八段復帰 言わばエゴとエゴのシーソーゲーム

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八段復帰した。


意外と早く戻ることができてホッとしている。

七段原点を一度も割ることなく、そのまま駆け上がった。
これはつまり、わざ降段的なポイントの恩恵を最大限享受できたということだ。



ラスを一度も引かずに残り500ptというところまでいったが、さすがにノンラスでの昇段とはいかなかった。

私の場合は七段に降段した直後から不思議と霧が晴れ、不調が影をひそめるという傾向が強い。

これは私にとって七段に降段するあたりが不調のどん底となっている可能性が高いということの表れではないだろうか。


七段降段直後のRが2140で、八段昇段直後が2193、七段のRとしては安定感の高い推移だろう。

途中4連続ラスなんてこともあったが、やはり七段でのポイント維持は八段に比べて楽だなあと感じる。

八段のラスで失うポイントが−150、七段のラスで失うポイントが−135、この差がたった15ポイントに過ぎないのだが、
難易度が全然違うように感じてしまうところが不思議であり、天鳳の段位ポイントシステムの秀逸さが表れていると言えよう。


前にも触れたが、七段原点のR2140と、八段降段寸前のR2140は肩書が違うだけで、実質は何も変わらない。

ところが、両者のメンタリティには確実に差がある。

経験上、降段寸前者は恐怖や焦燥と対峙して自身のバランスを崩しやすい。

降段した者はその事実と向き合い、気持ちを切り替えて対局に臨みやすいので、メンタル的には落ち着きを取り戻している。

なので、しっかり打てる可能性が高いのはどちらかというと降段を済ませた方、という印象もある。

わざ降段を薦めるわけではないが、落ちることでまた見える世界が変わるということもあるので、降段が近いという人は、落ちたら落ちたで楽になる部分もあるよ、と私からアドバイスをしたい


メンタル量で勢いを測るとすれば、わかりやすい例は、昇段した直後の人だ。

結果を出している人は自分の打ち筋にも自信があり、迷いがないので段位以上に強いと感じることも多い。

これは自分に置き換えてみればよくわかるだろう。

麻雀はゼロサムゲームなので誰か弱っている者を叩かなければならない。

その時にターゲットにするのは誰なのか、ミスを誘いやすいのは誰なのかを考える際、Rateはメンタル量を測る良い指標であると言える。



さて、今回は八段復帰に際してどのようなポイントがあったのかを紹介したい。

不調時とは見違えるほどに配牌が良く、当たり前のリーチが当たり前にアガれる幸運を噛みしめていた。

巡り合わせの妙だけではなく、失敗例も含めて様々なエッセンスを詰め込んだ。

それではどうぞ。



case1
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南2局、10700点持ちラス目の北家。

トップ目、下家の親が中をポンして、打3m。

こちらは一通イーシャンテンと、チャンスを迎えている。


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ソーズの伸びとの天秤に構えていると、4m引きで一通確定のテンパイ。

リーチに踏み切りたいが、さて、25sのどちらを切るか?





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2sを切ってリーチすると、上家のカン2sに刺さってドラ暗刻の8000。

ご存知「スジ切る」の難易度高いバージョンだ。

私の感覚では5sを切りたがっていたが、ドラまたぎということで理が2sを選択した結果、裏目と出た。

親にはどちらを切っても大差ないと思ったが、上家に対しては明確に2sの方が危険度は上。

6sが3枚見えているので、ドラが絡んだ複合形というのはそこまでなさそうだが、とはいえ58sで打ったらひどいと考えるのも普通。

こういうケースではワンチャンスなら2スジにかかっても内側の方がやや安全、というのが今のところの私の見解だ。

ただ、ドラまたぎにも当てはまるかは微妙だが。


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大概、選択ミスの後に自身のアガリが待っているもの。

そう思って恐る恐る牌山を開けてみたが、私のアガリ牌は対面に吸収されてどうやらアガリはなさそう。

とはいえ、上家のアガリもおそらくなく、流局決着が濃厚だった。

この半荘はこの後私が飛んで終局となった。

元々ラスからの放銃なのでまだしもだが、競っている場面では絶対に間違いたくないスジ切るの典型。



case2
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オーラス、35100点持ちトップ目の親番。

この局をやり過ごせば終了という局面。

2着目対面との差は7100点。

ここからの手組みは雀風で分かれるところ。さて、何を切る?





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私の場合は、普通に手を組む。

対面に1300・2600ツモで捲られるのであれば、自身のアガリを見た方が得と考えているからだ。

仮に対面との差が12000点以上であれば、ここは北を残す可能性が高い。


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7pツモにより、メンツ候補が充足した。

ここからはスリムに構えて相手の攻撃に備える。


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あっさり、テンパイが入る。

当然ながらダマに構えて打3mとすると…


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なんと、上家の8000に刺さる。

私の点棒は30000点を割り、まさかの西入延長戦に。

これを事故というかはともかく、完全に受けの構えならおそらく放銃はなかったはずで、うーんという感じ。


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上家はペンカン3m待ちから赤5m引きの三面張変化。

前巡に3mを切っても8000の放銃だったので、マンズを持っていると放銃は避けられなかった。

一通付きのハネ満じゃなかったのが不幸中の幸いか。

ちなみに私のツモ巡を追って見ると、その後6pでイーペーコー役ありに変化し、その直後に3sツモとツモアガリがあった。

自身にアガリがあるのであれば、この手順は決して間違いではないと私は思う。

変に受けを意識しすぎてもそれが伝わった瞬間、隙になる可能性があるからだ。

ただし、天鳳の場合、2着目対面は下が怖いので積極的にアガリを見ない可能性が高まる。

これを念頭に置くと、一局勝負ならより受けの比重を高めた方が良いという気もする。

2着目がどういう性質の打ち手か、などでも判断は変わってきそう。


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西1局1本場に超絶微差の点差から、対面がツモアガって決着。

這う這うの体で2着に踏みとどまった。

私の手は無駄に四暗刻、これがアガれなかったことよりも、当たり牌を掴まなくて良かった、というのが率直な感想。

とはいえあそこからラスに落ちていたら事件ですぜ、奥さん。

天鳳でこれをやったらアウト!という典型。



case3
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東2局、3着目の親番。

チートイツテンパイだが、何で待つ?リーチする?





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2p切ってリーチした。

これは待ちの優劣に明確な差がある。

相手全員が攻め返してくる場合、確実に2p待ちの方が有利だ。

なぜなら周辺を私が持っていて2pは相手が使いづらいからだ。

なので、山に居る枚数が同じくらいなら、2p待ちの方が有利、と思うでしょ?


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数巡後に下家から追っかけリーチが入る。

チートイツをやっていると、ヤバっ、と思う瞬間だが、8p待ちが優位となるのはこのケースだ

相手の攻撃に対しては、2pよりも8pの方が危険につき、攻め返された場合に8pで放銃する可能性が生まれる。

この場合、2pを被っても放銃率は低いが、8pを被った場合放銃率は高い。


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見事にツモって、4000オール。

なんと、下家は58p待ちで、2p待ちにしているとここで5200の放銃となっていた。

この往って来いはでかい。スジトイツ理論は奥が深いのだ。


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選択時、2pも8pも山に2枚ずつ。かつどちらも自身のツモ筋にいた。

しかし、条件は一緒でも片やアガリ、片や放銃である。

言ってみれば、こういう選択がピタりとハマる時が好調、ハマらない時が不調だ。

私はチートイツが圧倒的に多いという性質上、単騎選択の成否は好不調の分水嶺となりやすい。

ちなみに、スジトイツは258と3スジで持つとアガれない。25もしくは58と2スジで持つのがコツ。



case4
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南2局、2着目の親番。

ドラの白がポンできたが、まだまだ手牌にまとまりを欠いている。

ここで8mを払って、ソーズの伸びを見た。


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5sがくっついて、ここから何を切るか?





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ここから1mを切る人はなかなかいないだろう。

自身の仕掛けによって、ピンズとソーズが伸び、マンズが動かないのでここをほぐした。

「仕掛けによる、ツモの勢い理論」だ。


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うむうむ、狙い通りにピンズが伸びてきた。


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36pの二度受けをものともせず、軽々と3900オール。


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マンズの受け入れを重視していると、永遠にアガれない。

優劣不明の選択も、いい時はアガリに結びつくということ。



case5
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南1局、6200点持ちラス目の南家。

ここから、何を切るか?





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4mとのスライドで、ダマっパネに昇格。


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ここから、何を切るか?





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対面の5mに合わせてスライド。

8mはカン8mがあるので。

この少考からの合わせ打ちで、私の気配がやや消えたのが幸いし…


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3着目から、デバサイを得ることに成功。

逆にノータイムで切っていたらこの8sは止められていたかもしれない。

何が自身の得となるかはわからないが、好調時はこういう些細なところで展開が有利に傾く。



case6
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下家の親が早い巡目に発をポン。

手出しを連発している。


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最終手出し4mのソバ、36mがスジ掴まりになった。

さて、どうしよう?





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3m待ちのダマテン継続とした。

逆に4m手出しで36mの安全度が非常に高くなったとわかったからだ。

赤5s手出しの時点で、親の手はかなり整っていると推測できる。

となると、親はほぼ確実にテンパイで、現状の手出しはノイズである可能性が極めて高い。

5pは待ちに関連していてもおかしくないと思っていたが、この4m手出しだけはほぼ空切りだ。私が切っている4mに声がかかっていない、というのもあるし。


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対面から3mが出て、値千金の1600ゲット。


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下家は8s切りでテンパイ。

その後は空切りだった。

通常、赤やドラのような要牌を切った後は、手牌は推測しやすい状況にあるため、空切りの多用はむしろ逆効果となることもあるため、注意が必要だ。

空切りについてはいずれ記事を組む予定だ。



case7
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ダントツの親が8000オールツモ。

ちょっと待て、私の持ち点は8300しかない!


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私300点、対面700点ちゃかない。

うんざりしている場合ではない、とりあえずアガらなくては。


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親リーチの宣言牌をゲットして1000点。

とりあえず3着に浮上してオーラスの親番へ。


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で、この配牌である。

この局の方針、ファン牌の絞りについては難しいが、放銃が即ラス転落に結びつくため、できるだけファン牌は絞る方が得だと考えられる。

対面に鳴かれた瞬間、下家が牌を降ろす可能性大だし、下家に鳴かれても私が非常にやりづらくなるからだ。


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結果は下家が上家からピンフをアガってくれて、辛くも3着で終了した。

怖ろしいことに、上家にはチートイドラドラのテンパイが入っていた。


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中をギリギリまで絞ったことで、下家にはピンフ移行の余地が生まれた。

逆に中を切る暇がなかったことが幸いしたとも言え、このへんが好調時の巡り合わせの妙だ。


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上家の7s切りにはチートイツの影があるので、ここでは2枚切れの白を残して危険な中を先に切る。

何気ないが、こういうところで一生懸命読むのは重要だろう。

中はロンと言われてもおかしくなかったが。



case8
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東4局の親番。

この入り目なら迷わずに済むので嬉しい。

47m先引きなら場況的に縦かなと思っていたので。


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あっさりツモって4000オール。

何気ない一局だと思っていたが、対面の手を見てほしい。なんと国士無双を張っていた!


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唐突にドラが出てきたので、ん?と思っていたが…


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上家のチーがなければ、何と2巡後に対面がラス1の北をツモっていた。

私は親満どころか役満親っ被りでラス争いを余儀なくされるところだった。

他家の仕掛けが自分にとってどう作用するか、というのも好不調には大きい。



case9
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南1局、トップ目の南家。

テンパイだが、さてどうしよう?





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ダマにした。

リーチで脇をロックしても親やラス目と直対になりやすい。

イーペーコー形はワンチャンスにならないので、リーチでの出アガリがかなりしにくいという印象がある。


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親リーチが入った際に、1sが現物になっていることも大きい。

ちなみに、先に白が出た場合にどうするかは議論が別れるところだが、私は仕掛けないつもりだった。


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下家から1sがツモ切られ、1300。

スライドしてドラも出て行ったが、値千金のアガリではないかと思う。


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即リーチでも私の4sツモアガリが先だった可能性が高い。

善悪はともかく、選択がハマっているところが結果に結びついている。



case10
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残り5ptの昇段戦。2着でも余裕。

オーラス、41100点持ちトップ目の南家。

昇段確率は99%といったところ。

下家と競っている3着目の親が仕掛け始めた。


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回しながらも、テンパイが入る。

さて、どうしよう?





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7pが現物になったタイミング。これは行くでしょ、も、ロンの声。

いいよいいよ、もう1局ね。


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た、たけぇ…(;´Д`)

ドラが端牌で油断しているとたまにこういうことがある。

これで2着落ちどころか、親とも肉薄。

さらに、下家が次局満貫ツモで西入へ。ん?昇段が怪しくなってきた?


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対面がアガってくれて、なんとか2着終了。

99%の昇段戦を逃したら、一生這い上がれない気がするので、助かった。



caseおまけ
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八段昇段後1戦目。

開局の親番。

対面の9pに上家のロンの声。ん?これは…


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出た〜〜!まさかまさかの即終了。

降段直後、昇段直後は役満遭遇率が高い。


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座っているだけで2着とは、かなりお得。

永遠にこれを続けて天鳳位になる〜〜〜!



ラベル:天鳳 好調 昇段
posted by はぐりん@ at 01:41 | Comment(8) | 昇段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月10日

九段昇段 飾りじゃないのよ段位は haha〜

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九段昇段した。


実に1000試合超、八段を彷徨い続けた結果、
運よく降段より昇段を先に引き当てることができた。


昨年末の記事をみてもらえばわかるが、今年は八段670/3200ptからのスタート。

年末にラスを量産し、今年はその負の遺産を受け継いでの苦しい立ち上がりだった。

八段原点を割っている期間が圧倒的に長く、
とりあえず1000ptが目標、という辛い状況も続いたが、
低次元の目標設定にすることで、目の前の1試合に全力を注げるように努めた。


最も負けが込んだ瞬間で、八段200pt台、Rは2120台まで落ち込んだが、
そこから奇跡的に盛り返すことができた。

私の経験から言えば、1000ptを割ったあたりから、なし崩し的にポイントは減少しやすく、
500ptを割ってしまうと、大抵の場合はもうダメである。

500ptのデッドラインを割った瞬間に、わざ降段うんぬんではなく、
なにか特別な引力に引き寄せられるかのように劇的なラスを引かされ、降段する。

あたかも死の淵にいる人を死神が誘う(いざなう)かのように。

ポイントというのはその人の持つ運量であり、同時にメンタル力を表す数値でもある。
心の弱った者から魔物に食われるというのは、ゼロサムゲームにおいては至極当然の帰結であろう。



それでは、私はなぜ降段しなかったのか?


不調時と好調時で何が変わったのかと言えば、実は何も変わっていない。

打ち筋はもちろんのこと、ミスの量も変わっていない。

裏ドラがめちゃくちゃ乗ったという事実はあるが、それは偶然の一要素に過ぎない。


ただひとつ、言えることがあるとすれば、平常心を持って打ち続けることができたこと、これが良かったのではないかと思っている。

降段寸前の心理状態には、どうしても焦燥、焦りというものがある。

降段を恐れる意識、段位を延命させようとする意識、様々な思惑の中で打ち手はメンタルバランスを崩し、
本人が無自覚のうちにいつも通りの麻雀が打てなくなってしまう。

だから、ポイントを減らす過程で、「打ち筋が変わっていない」というのは実はいいことなのだ。

普段通りに打てなくなることの怖さ、というのは天鳳の降段過程で顕著に表れるし、
おそらくプロが配信対局に慣れていない場合の緊張感でも表れてくるだろう。


私の場合は、このような降段間際の経験も多く、この焦燥感に慣れている。

前日の牌譜から反省点を導き出し、本日の指針をしっかり持って対局に臨むことで、焦燥感や緊張感から解放され、着実なステップが踏める。

現状のポイントを気にすることなく、常に平常心で打てる工夫というのが、魔物に打ち勝った要因ではないかと思っている。





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これは私のRateの推移だ(鳳凰卓5136試合)。

赤い丸で囲った部分が、直近八段の推移を表していて、
青い矢印は、最低到達ポイントを示している。


九段昇段時のプロフィールを見て、何か気づいたことはないだろうか?


そう、昇段時Rが2271と、明らかに平均よりも高くなっている、ということだ。

プロフのRランキングでも23位となっており、十段者の平均R2234をも上回っている。


どうしてここまでRが高くなるかというと、八段底辺付近にいる滞在期間が長かったからだ。

わざ降段が有効であるということは、段位底辺付近で粘ることはポイント効率的に好ましくないということを意味する。

実質7.1段ぐらいのポイントで八段配分を受け入れるのは、八段原点までの距離が長い。

それならば一旦降段して七段配分で潜った部分を消化した方が、ポイント的にも精神衛生的にも良い、ということなのだが、
おそらく青矢印の部分で一旦七段降段していた方が、九段までの距離は短かったであろうと推測できる。


つまり、たまたま降段しなかったことが、実はポイント的には損になっていて、その分昇段までの負担が大きくなったということが考えられる。

私はわざ降段はしない派であることは以前も述べた通りなので、結果を受け入れるだけだが、あっさり降段することがデメリットばかりではない、ということがこのことからもわかるだろう。

死神の誘いは、実は天使の囁きである可能性もある、ということである。



さて、今回はメンタル面という内容に絡んで、とある一局を紹介したい。


相手の顔が見えない天鳳での実戦においても、様々な形で相手のメンタルのブレを窺い知ることができる。

それは自身がブレている時にやってしまうことを思い浮かべればいい。

例えば、出た牌を高速で鳴く煽り鳴き、相手の打牌が遅い時に催促する高速切り、煽りの意図がある高速リーチ宣言、などである。

後は、一瞬だけ回線を切ったりするような技?(私はやり方がわからないが)もある。


こういう動作がある人は、最終的に負ける可能性が高い、と私は解している。

統計を取ったわけじゃないが、実際にそうなっている確率が高いはずである。

一見、煽る側は状況を把握できていて、精神的に余裕があるようにも見えるが、
その実、自身が冷静に打てていないというキズを白日の下に晒す行為であるからだ。



煽り者は最初は威勢がいいが、次第に劣勢になっていき、最初の勢いが影をひそめる、こういうパターンが多い。

自分含めて長い間こういう行為を観察してきたが、不思議なことに展開読みがピタリと当たる。

自身がイライラしている時は、必ず最終的に自身が下位に沈む。

臆病だから、相手を煽るのであって、先にも触れたように心が弱い者から先に魔物に食われてしまうのである。

おそらくだが、麻雀に限らず全ての競争においてこのセオリーは成立するのではないか、と思う。


揺れ動く精神状態を相手に悟られるのは、麻雀においては損だ。

顔が見えないからそれを悟られないのがネット麻雀のいいところなのに、それをわざわざ晒すのは自身の隙を認めるようなものだ。

天鳳十段にそのような行為を頻繁にする人がいるか?ということであり、
成績上位者にはそのような行為は少ない=なぜなら冷静に打っているから、ということに結びつくだろう。


それでは、ネット麻雀において心の揺れは具体的にどのような形で表れるのだろうか?

わかりやすく私の実戦譜から失敗例をご覧いただきたい。



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東3局2本場、35000点持ちトップ目の親番。

6000オール、1500と気持ちよく連荘中の2本場。

対面の3pに時間めいっぱいのラグがかかる。

上家のチーラグが濃厚なんだが、えっ?ってぐらい考えている。


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も、スルー。

同時に3pは上家がかなり欲しい牌であることがわかった。

若干イライラしながら私は…


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浮いている3pを連打!も、ツモってきた牌がなんと3p(笑)

天鳳あるあるではなかろうか。

ラグあり字牌を合わせ打ちしようとしてそれが偽ラグだった際によくあるパターンだ。


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やむなく3pのトイツ落としに。

これじゃまるで私がラグをかけたみたいじゃないか。

しかしこれはやっちまった感が強いので、こういうミスをした時は自分のアガリは基本ないと考える。


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終盤になり、対面リーチ一発目にこちらもテンパイ。

さて、どうしよう?





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9s切ってオリた。

5pはかなり通りそうだとは思ったが、58pが残っているのと生牌なのが少し気持ち悪かったので。


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結果は、テンパイの入っていた下家が一発で放銃し、裏1の12000となった。

件の5pはというと、なんと上家の当たり牌で、ドラドラ赤の7700。

たまたま放銃を回避できたが、打っていたとしてもまったくおかしくなかった。


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上家の3pラグはこの形だった。

確かに仕掛けるかどうかはやや悩ましい。

不自然に長かったので、もしかしたらマウスを床に落としたのかもしれないし、マウスの電池が切れただけかもしれない。


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注目してほしいのは、私の不慮の(?)3pトイツ落としによって、上家はカン3p受けを嫌いやすくなった結果、盲点のカン5p待ちができあがり、なおかつ最終的にそれに飛び込みそうになっている私がいる、というところだ。


仮に3pのトイツ落としを見せていなければ、上家は待ち取りに選択が生まれ、純カラのカン3pに受けていた可能性だってある。

イライラしてミスを犯した挙句、その因果関係が明らかに上家が得、私が損するようにできている。

牌効率を損ねているばかりか、高速切りで冷静さを欠いている、という情報を相手に与えてしまう。

頼んでやってもらいたいぐらいのことを、ルールの範囲内の行為にイライラして勝手にやってしまう。

こういうのを自滅、というのだ。


要は、相手と勝負する以前に、自分自身に負けているということであり、
メンタルが十全でなければ、常にこういうリスクがつきまとうだろう。

これは一つの些細な例に過ぎないが、少しのほころびが取り返しのつかない崩壊に繋がる、麻雀とはそういうゲームである。


安易に心を揺らさない、勝つための勝負哲学、皆さんも意識してみてはいかがだろうか。



ラベル:天鳳 昇段 好調
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(4) | 昇段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月07日

九段昇段 ここが私のスタートライン

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九段昇段した。


七段原点を割り込み、泡を吹いていたのはほんの1か月前のことだ。

9月は失速することなく好調を最後までキープできた。

絶望に打ちひしがれながらも何とか立ち直ることができたのは、このブログで反省し、取り組み方を見直したことも効果があったのでないかと思っている。

メンタルを回復させながら打つ、調子が悪いと思ったら控えめにする。

自分の実力を発揮できる環境を作る、ということは大事なんだと今さらながら痛感した。

奇しくも、過剰気味に打つことで、自分の調子の出ないタイミングがどんな時かを認識できたというわけである。




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九段復帰は実に半年以上ぶりのことだ。


実は前回九段から八段に落ちた際、2週間ぐらいで九段に戻るチャンスがあったのだが、
ブログ更新に間に合わせようなどという不純な動機により、連戦を焦ってそのチャンスを不意にした。

その後もあと1トップで九段昇段など、3000ptには何度か到達するものの、
そのたびに早く昇段したいという思いが強すぎてリズムを崩していった。

以前にも書いたが、七段に落ちた時は九段昇段タッチ寸前からジェットコースターのように真っ逆さまに落ちていった、そんなこともあった。


みなさんも昇段寸前に似たような経験をしたことがあるのではないだろうか。

目の前に人参がぶら下がっているとどうしても欲が出てしまう。

昇段したいと思うのは欲であり、そのために何をするかは自分の意志である。

無心で臨むほどの境地に達するのは難しいので、
最善を尽くすためのメンタルコントロールを自身で行う、その意志が重要だと思う。


今回は、好調の9月中に昇段するという我欲を捨て、余裕を持って取り組んだ。
プロフィールの試合数が少なくなっているのはそのためである。


ともかく、久々の九段に返り咲き、ほっとしている。

ここからが天鳳の本当の戦いであり、やっとスタート地点に立ったのだとそういう認識でいる。

段位に恥じないよう、自分らしい麻雀が打てればいいと思っている。



さて、今回のテーマは、「八段史上最大に押しまくった半荘」だ。

見る人が見たら、酔っぱらいが打っていると思うかもしれない。

酔っ払いではなく、風呂上がりに打った半荘だ。

そういえば、私は風呂上がりに打つと、脳が疲れてしまうせいか麻雀はあまり成績が良くない。

ともかく、ミスも含めてこれだけ押しまくる半荘も珍しい。

ではどうぞ。



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ブログが有名なメカゼットンさんと。

今は配信対局などにも参加されていて、近代麻雀のDVDにも出てたっけ。

ゼットンさんとの相性は比較的良くて、勝ち越していると思われる。



東1局1本場
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親リーチが入っている終盤。

さて、何を切る?





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MAXの6p切りとした。

残り巡目が少なく、テンパイに取るには無スジの7sをもう1スジ勝負しなくてはならない。

ドラが見えているのである程度押しやすいとはいえ、どちらかというと分の悪い選択。

安全牌がやや少ないのと、4mが現物ということで勝負した。


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結局、親と対面の二人テンパイで流局。

親はカン3mのリーチのみだった。

対面の突然のリーチに面食らって最後7m切っているが、これは9s切りが正解だ。



東1局2本場
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赤3ドラドラの大チャンス手。

上家から出た6m、鳴く?





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チーした。

456の三色になる方なので比較的仕掛けやすい6m。

私にしてはワンテンポ早い仕掛けという印象で、リードしている局面ではスルーするかもしれない。


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しかし、ほどなく上家からリーチが入り…


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一発で掴んで裏は乗らずも8000の放銃。

こちらがドラをいっぱい持っているのに高い。

仕掛けが軽率だったと思わせるような、ラスになりがちなパターン。


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36mは他に5枚持たれていて、都合6枚目。

枚数から見れば仕掛け始めは間違いではなかったと言える。

が、因果が良くないので総合的には良くない仕掛けと私は判断する。



東2局
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親リーチが入って一発目。

あちゃ〜チートイテンパイとなる5pを裏目った。しかもかなりの危険牌。

ここでは一旦、発切りとした。


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次巡、8mを持ってきて、どうするか?





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ツモ切りとした。

結構な危険牌なのはともかく、5p裏目ってるのに勝負に行くのは通常自殺行為だ。

冷静なら北切りぐらいだが、巡目的にはもう少しがんばりたいという気持ちも確かにあって難しい。


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ドラが暗刻になり、ここで1mを勝負している。

5mよりはやや危険度の高い1mだが、赤重なりもケアしたか。

5pはメンツ手の含みで残している。


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2つポンできて、テンパイ。

あの手がテンパイまでいったど〜!


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7sをツモってどうするか?





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これは結構な確率で放銃すると思ったが、押した。

現状は満貫テンパイなので、危険牌押しは大抵見合う。

これに比べればチートイイーシャンテン時の押しの方が損としては大きいはずだ。


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この7mも押し。

現状通っていないスジが4スジぐらいしかないので、放銃確率はかなり高い。

ゼンツを決めてノータイムというわけではなく、いったん止まって考えて、嫌だなあと思いながら切っている。


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そして、待望のアガリ牌を親から討ち取り、8000。

なんと親はメンツ手なのにドラ単騎というこれまたレアな待ちだった。

ゼンツなら絶対に放銃することはないが、逆にオリると打ってしまうかもしれないという。

最後に3sとか持ってきてドラで放銃みたいなオチもありかもしれない。

これにて対面と立場逆転の3着浮上。



東3局
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ラス目対面のリーチ一発目。どうするか?





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安心してください、オリませんよ!

ラス目リーチ一発目でもこれぐらいの打点と形なら割に合うかも。

天鳳だとこれでも微妙な勝負かもしれないが。


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どうするか?





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これも敢然と押し。

しかしよくもまあ次々と危険そうなところを持ってくるもんだ。

これに下家のチーの声がかかる。


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トップ目下家の300・500で決着。

押しが奏功したパターン。

アガられてホッとしている自分がいた。もう押さなくていいんだ!ってね。



東4局
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現状3着目の親番。

チートイイーシャンテンから、安全度を考慮してここで1s切り。


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次巡、生牌の中を持ってきた。

誰からもリーチはかかっていないが、さてどうしよう?





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僕はテンパイまで粘るのだ!と割合マシな7sを切るもアウト。これがやたら高くて12000。

テンパイ臭は対面というよりも上家だったので、やや意外な放銃。

とはいえ、この終盤でテンパイでもないのにこの無スジを押すのはどちらかというとヌルいだろう。


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牌山を開けてみると、確かにテンパイに取れる順はあった。

最後に中勝負からの7m単騎、みたいな。

放銃がなければテンパイになるので、放銃がなければ、正しい。

放銃しているので間違いだが。

こういうギリギリのテンパイ読みこそ鳳凰卓では巧拙が問われる。



南1局
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親が3フーロで、明らかな染め。

チンイツの可能性が高い仕掛けだ。


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こちらもドラドラのテンパイだが、切り出す5sがかなり危険。

さて、どうしよう?





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知らん!と押した。ラグがかかるもセーフ。

ロンと言われれば、即座に飛び終了する点数。

ドラドラ異色のテンパイなら、ギリで勝負する価値はあると判断した。


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そして直後に5200を討ち取り。

5sにラグがかかったら通常は死んだと思うだろう。


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冷静に見えるテンパイ取らずとするとどうなるか?

ほどなくして親が6s単騎をツモって4000オールとなる可能性が高い。

結局回し打ちというのは延命策に過ぎず、相手のツモ筋にアガリ牌がいればそれまでなのである。

麻雀は一牌の後先を競うゲームなので、大抵の場合は危険牌を切って捲り合った方がいい。これは私の長年の研究でわかっている基本事項の一つだ。



南3局
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南3局、15800点持ちラス目の南家。

ここでの目標は、満貫ツモぐらい。

配牌はどちらかというと良い。満貫ぐらい狙えそう。


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トップ目ゼットンさんの仕掛けにより、ツモが噛み合い始めた。

これはいけそうな気がする〜。


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手なりでタンピン三色のテンパイが入って即リーチ。


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高目を難なくツモって、3000・6000。

今まで押してきたことのご褒美と言わんばかりに、逆転手が炸裂した。

好調時は放銃でどれだけ点棒を失っても、それを取り返すだけの手が入る。

不調時は一回満貫を打ってしまうとそれで終わってしまう。


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下家は、この赤5mを押すことができれば、次巡南をツモって満貫だった。

トップ目の立場からは当然押さないわけだが、この意地悪な巡り合わせも私に有利に働いた。



南4局
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オーラス28100点持ち2着目の親番。

あとはこの配牌を2000点に仕上げるだけ。


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絶好のペン3mが埋まって即リーチに踏み切る。


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これがアガれず、流局となったが、何と一人テンパイで逆転トップ終了となった。

点棒状況的にはトップ目下家以外の2人テンパイ以上で西入となり、ラス目上家は必死になればテンパイを取れたはずだが、
3フーロ対面がテンパイ濃厚と読んで無理をしなかった可能性が高い。

このへんの展開も私に味方した。


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トップ目下家の手は、圧倒的に粘れそうな感じもするが…


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ここから親満を打つとラス転落なので、下家は行けないのだ。

トップ→ラスだけは天鳳でなくても避けなければならないので、抜くのはやむを得ないと言える。

こういう場面で愚形リーチを効果的に使いたいものだ。


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こうして長い半荘は幕を閉じた。

全部押し切った末の勝利の味は格別だ。

つまり、ヌルい放銃をしても、ツイてれば勝てるよ、ということ。


今なら言える。「お寿司ぐらいは上がいい」…じゃなかった、あれなんだっけ?

押しすぎくらいがちょうどいい←メカゼットンのブログ



ラベル:天鳳 好調 昇段
posted by はぐりん@ at 18:20 | Comment(6) | 昇段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする