2018年11月18日

八段降段 風邪は癒えるも不調は癒えず

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八段降段した。

どれだけ適当に打ってもこれより悪い成績を出すのは難しいのではなかろうか。


今月の打荘数が少ないのは、先月末に風邪を引いてしまい、その治療に専念していたからだ。

体調不良でドツボにはまったらあっという間にポイントなど溶ける。

「不調ウイルスは治療するより予防する」の観点から自制したつもりだった。

2週間ほどでほぼ完治を見て、リフレッシュして臨んだわけだが、なぜこのようなことに?



風邪だと思っていた細菌は実は不調ウイルスだったのか。

リアルの不調連動ウイルスに同時感染していたのか。

ひとつ言えることは、不調というのはある日突然音もなく訪れ、誰にも予測することはできないということである。



しかし、九段配分でこの程度の不調でもあっという間に降段するというのは我ながら驚いた。

メンタルは充足しているのでさほどのショックはなかったが、きれいに溶けたなあという感じ。

逆に言うと、長期で十段をキープしている方などは、腕前はもちろんだとしても、ある程度の運気が持続していないと無理なのでは?と思ってしまった。



さて、私はどのようにしてこのようなひどい成績を叩き出したのだろうか。

今回は仕掛けが色々と結果に作用することが多かった。

そのへんも含めて、半荘のターニングポイントとなった局を見ていきたいと思う。



case1
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不調のきっかけと言われると、なんとなく思い当たる節があるものだ。

この半荘がまさにそれ。

南3局、36100点持ちトップ目で迎えた北家。

ラス目の親に手役不明のカン2sチーが入る。

私の手は、いただきましたといわんばかりの好形イーシャンテン。


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対面に仕掛けが入り、親に目立った動きはない。

上家から8pが出たが、さてこれを鳴く?





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スルーした(ラグあり)。

これは仕掛ける手も十分にあるというか、仕掛ける方が普通だろう。

かわしを見るならたった今通った36pは狙い目だし、3枚目の8pはやや急所でもある。

ただ、私の持論として、トップ目だからこそ安易な仕掛けは控える、というものがある。

目先のテンパイに捉われた仕掛けによって今までどれだけの後悔を重ねてきたことか。

これぐらいの好形が入っているならば、焦らなくともアガリに寄ったツモが来るはずだ。


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ほどなく、マンズの方にくっついてカン4mのテンパイに。

自然に7pを切り出す。


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親が発を暗カンし、正体を現してきた。

直後に8mをツモって、さてどうしよう?





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これをツモ切ると、赤ドラ含みにアウト。暗カン効果で12000。

親はホンイツも匂う河で、36s47sのケアは考えていた。

36mのスジも自然にケアできるが、この8mは自身がテンパイだけになかなか止まりづらい。

親の河的にはテンパイかどうかも微妙なところ。

発カンで姿を見せたので慎重に対処するというのは確かにありそうだが、ケアする手順も難しい。


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上家の8pを食っていると、この時点で5mが当たりだった。

この段階では5800止まりだったが。


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親の2sチーはこの形から。

かなり整った配牌からの仕掛けで、河の強さがアガリを後押しした。


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安易な仕掛けをせずに、5mを使い切ったことは自分の中では収穫だったが、
さらなる8mツモという難題が待っていた。

私はこの放銃が間違いだとは思わないが、
8pチーしての5m放銃なら5800で済んだということもあり、
そちらが正解という考え方もあるだろう。



case2
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case1の次局。

トップ目から親満放銃で3着転落。見事に平たい点棒状況となった。

マンズのホンイツなども視野に、7pを切ると上家がポン。

仕掛けが入ったのを見てか、親がツモ切りリーチを敢行してきた。


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こちらもイーシャンテンとなったところ、発を持ってきた。

さて、どうしよう?





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ツモ切ると、これがアウト。チートイドラドラで12000。

親はツモ切りリーチなので、通常発待ちなら即リーチしている可能性が高い。

仕掛けが入っての足止めリーチ、赤1クラスの愚形の線が濃いと思っていた。

ダマでも高打点だが、仕掛けが入ったのでリーチで被せる、というパターンだった。

現物は1m1枚のみなので、攻め返しも視野にイーシャンテンをキープした。

上家の仕掛けで入ったテンパイなので、通常私は無理をする必要はないのだが、安全牌に事欠いた。

私はツモ切りリーチの待ち読みはまずまず得意な方なのだが、こういうこともある。

ともかく、ラス目の親に2局連続親満放銃したらそりゃラスにもなるわな。

南3トップ目からまさかのラス転落、凋落のきっかけとしては十分すぎるだろう。



case3
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東4局、29900点持ち2着目の北家。

親がダブ東をポンしていて、たった今対面が3mをチーして手出し3pとしたところ。


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親に9mをケアしていると、それにくっついた。

一応テンパイだが、さてどうしよう?





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テンパイに取ると、対面がロン。345の三色で7700。

7pが出なきゃ、4pなど切らないわけだが、決定的な違和感がひとつある。

なぜ対面は6pを切っているのか?

この6p手出しがやや近いので、4pは通ると思った。


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答えはこう。

牌効率で6pを切った直後に、5pを引いたというわけだ。

3pを引っ張っているので3pは関連牌だが、23pと切っているので4pシャンポンや単騎は考えにくい。

仮に対面がタンヤオではなく、ヤオチュー牌が絡んだ345の三色の場合は、3pなど引っ張らずにさっさと形を決めているはずなので、3pを引っ張っている以上、対面はタンヤオが濃厚。

しかし、それだと6p切りに矛盾が残るということで、読み間違えた。

ただ、最終手出しの近牌は危険度が高いということを示す好例でもある。

この半荘はここから崩れラスに。



case4
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東4局、3着目の親番。

ダブ東と中が鳴け、絶好の7700テンパイが入る。

この巡目ならいただきか。


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出ず、ツモれないまま、ラス目の下家からリーチが入る。

宣言牌の3sを対面がチー。


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対面の手出しを注視していたところ、発が続けて出てきた。

上家が合わせた発にラグがあったことから、暗刻落としだということがわかった。

つまり、対面は手を組んでいない。一発消しの可能性が高い。これがどう出るか。


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この仕掛けにより、なんと4pが食い流れ、下家の1300・2600ツモ。

2600オールツモだったはずが、親っかぶりでラス落ち。

そのまま浮上の目なく、私はラスで終わった。


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宣言牌のソバを使い切りつつ、一発放銃を避けるためのチー。

私の最終手出しが7sで、ソバの8s9sはリーチの現物だが切らない構え。

なるほど理に適っている一発消しではある。

が、これによって何が起こったかというと私がラスなのはともかく、最終的にこれをアガった下家がトップ終了となった。



case5
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東3局、19300点持ち3着目の西家。

上家のチーにより、絶好の7sが入ってテンパイ。

ダマでも7pは拾えそうだが、さてどうしよう?





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これはリーチでしょう。

7pのみならず、4pも山にいそう。

何より、上家の河が私ピンズ要りません、と言っているので。


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しかし、無念にも流局。一人テンパイ。


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リーチ時47pは何と山7だった。

河の印象と山にいる枚数が概ね一致している。

47pは山に深く、終盤に辿りつけそうだったが、上家の西ポンで対面に高目が流れてしまった。

これだけの大チャンスはそうそうないと思うが、こういうのを逃してしまうとジリ貧になりやすく、例に漏れずラスだった。



case6
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南3局、24700点持ち僅差2着目の親番。

終盤、上家から都合4枚目の47pが切られる。

さて、これを鳴くか?





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これは反射的にチーした。

続けて切られた47pはさすがに急所だろう。

一人ノーテンでラスになる点差だけに、テンパイは目指したい。


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次巡、3sをツモって、何を切るか?





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ツモ切ると、下家の8000に刺さる。

局面の急所は47sだと思い、全員に危険な6mはテンパイで勝負するつもりだった。


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下家はブクブクに構えずに、スリムにしてのテンパイ。

それゆえに3sがやや盲点になった。


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それにしても、一つの軽いチーによって、上家の8000放銃を食い取っている。

安易な仕掛けの怖さがこういうところに現れている。

本局は決して攻める手ではなかったはずなのに、終盤の好ツモで方針がブレだして、ちぐはぐな感じになってしまった。



case7
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南1局、17200点持ち3着目の北家。

7mを引き入れ、感触の良いテンパイ。

当然の即リーチだ。


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宣言牌6pに親の一発消しが入る。

さて、これがどう出るか。


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と思っていると、間髪入れずにラス目上家の追っかけが入る。

こ、これは…


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一発で掴んだ8sが当たりで8000。

一発消されてラス目に追っかけが入った時点でこれは勝てる気がしない。


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親の仕掛けはリーチがなくても鳴くでしょうという感じ。

この仕掛けによって上家にはこれしかないという赤5sがインした。

ちなみに、親が鳴いていなければ2巡後に私が8pをツモって裏3のハネ満。

たらればを言っていたらキリがないが、それにしても落差がでかすぎる。



case8
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西1局、26300点持ち2着目の西家。

3900で終了なので、この手で決めたい。

3着目の親が手役不明のカン2sをチーしたところ。


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1mをツモってどうするか?





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ツモ切ると、親の三色ドラドラに刺さって5800。

こんなもん止まらん!当たってもいいからせめて2900にしてほしかった。

親はフリテンリスクの片アガリチーテンだが、カン2sなら取りやすかったか。

トップ狙いから一転、僅差のラス落ちとなり、そのままラスだった。


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親が鳴いていないと、この1mが上家に入ってテンパイ。

次ツモ私の6pはおそらく止まらないだろう。

上家に3900放銃でも私のラス終了は変わらない。

つまり、バッドエンド「シナリオ・ラス」が選ばれていたということだ。



case9
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南2局、3着目の北家。

僅差の2着目対面から先制リーチが入ったところ。


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7pの暗カンが入り、終盤に突入したところ、上家から6sが出る。

さて、これを鳴くか?





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チーテンに取った。

上家の1sが強く警戒していたが、やや迷っての現物6sにつき、このタイミングで2sは切れる。

このチー自体に逡巡はなかったが、カンにより海底が親になったのに、わざわざ南家のツモを増やして海底を回す仕掛けだ。

あんまりいいことは起こらなそう、という一抹の不安を抱きながらのチー。


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直後にツモられ、2000・4000。

やはりというか嫌な予感は当たるものだ。

私の仕掛けで親にテンパイを入れさせてもいた。

僅差につきテンパイ料は大きく、急所の6sにつきチーテンに取る方が普通だとは思うが、
損得としてはどうなのか、感覚的なものも含めて自分の中でシステム化する必要がある。


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カン6sを仕掛けて、仮に対面のツモが3pではなかったとしたら。

面白いもので、上家に3mが入ってテンパイし、上家が一発で5sを引きアガる。

よく見ると、その前に親のツモアガリが発生している。

一つの仕掛けによって、なかったはずのアガリが連鎖的に生まれる。

覚悟のない仕掛けがこういう結果を誘発することのなんと多いことか。

このへんに仕掛けの難しさがある。この半荘はラスで終わった。



case10
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成績が悪いながらも、ラスに甘んじるばかりではなく、劇的なラス回避をしている半荘も実はそこそこある。

そういったケースも少し紹介したいと思う。

南3局、11400点持ちラス目の西家。

赤赤ドラ1の満貫テンパイ即リーチを入れたところ。


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流局まであとわずかというところ、下家から唐突に2sが出てきた。8000。

下家は九段で2着目、こんなぬるい牌が出てくるのは明らかにおかしい。

役満テンパイでもオリる状況である気がする。


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牌譜を確認すると、下家は安全牌の南を持っていた。

これは、南と切り間違えた?

いや、よく見てほしい。下家は4pがカンツで現状完全安牌が1枚しかない。

これはつまり、自身の海底放銃リスクをなくすために4pをカンしようとして、手元が狂い、間違えて2sをツモ切った可能性が高いとみる。

そして親は五面張(笑)

この直撃により、私はギリギリ3着浮上、オーラスは三者三つ巴の大接戦となったが、親がツモアガって私は3着で終えた。

納得いかないのはラスで終わった対面だろうが、鳳凰卓でもこういう不思議なことは稀に起こる、ということだ。



case11
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オーラス親番、5200点持ちダンラス目。

イーシャンテンだが、何を切るか?





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この巡目でこの手なら、とことんまで伸ばさないとラス回避は夢のまた夢。

わずかに678三色の可能性も見て、カン2mターツを払った。


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ズバリのカン8mGET!

これでグッとアガリに近づいた。


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イマイチの1pツモでテンパイしたが、どうするか?





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即リーチとした。

1pの出方から、2pは悪くない。このへんで妥協した。


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これがなんと一発ツモ、お祈り裏ドラが1枚乗って、3900オールに化けた。

シャンテン数にこだわっていたらこのアガリはなく、オリジナリティーのある手順なだけに会心だ。

これをアガっても依然ラスのままだったが、連荘を重ねて一時2着まで浮上、最終的には3着で終了した。


このように、不調時でも劇的なラス回避は意外と多い。

にもかかわらず、この成績である。

今の気持ちを一言でいうと…


僕は嫌だ!(欅坂風)



ラベル:天鳳 不調 降段
posted by はぐりん@ at 20:44 | Comment(7) | 降段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月16日

八段復帰 〜まだだ、まだ終わらんよ〜

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八段昇段した。


天鳳界隈でも「はぐりんはオワコン」という噂がまことしやかに囁かれたが、
決してそんなことはなかった。

自分でもびっくりである。



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(9戦7トップ全連対の図)

前回降段時の反省から、天鳳とはやや距離を置き、メンタルの治療・回復に専念した。

youtuberの動画を見て世の処世術を学んでいた。

気分転換をする、麻雀以外のことをする、というのはメンタル回復に重要な役割を果たす。

気力が乗ってくるのを焦らずに待ち、実戦に臨んだところ、自分でも驚くほどの好結果を得られた。

メンタル不足が最も影響を与えるのは劣勢時で、負けが込んでいると「またか」となって反撃する気が失せる。

気力が充実していると負けていてもフラットな感情でプレイできる、このへんでおそらく差が生まれる。



@当たり前のことを当たり前にやって勝つ→好調時

A当たり前のことを当たり前にやって負ける→不調時

B当たり前のことを当たり前にできなくなっている→メンタル消耗時・疲労時


言うまでもなく麻雀において最も良くない状態はBである。

自分の実力をきちんと発揮できる状態じゃない=ミスが発生しやすいからだ。

我々はAとBを一括りにして不調時、と呼んでいる可能性があるが、Aの不調は単に結果を表現しているに過ぎない。

ミスの発生原因が自分の実力によるものなのか、メンタル消耗・疲労の影響なのかを自分の中で判別することは、実は不調を予防する契機にもなりうる。

なぜなら、メンタルが原因と考えられるミスを犯した時点で、一旦麻雀から離れてメンタルを回復させる、という選択肢を取ることができるからだ。


相場の格言に「休むも相場」というものがある。

投資の調子が芳しくない時は、一旦相場から離れて負の連鎖を生まないようにする、という意味だと解している。

麻雀もまさにこれに当てはまり、「休むも麻雀」なのである。


7・8月はやや打数的に打ち過ぎのきらいもあり、これは好不調に関係なく自身のメンタルを蝕む行為であることがわかった。

研究に没頭することも度を過ぎれば逆効果になりうる。

これは将棋など他の分野でも同じだろう。

適度に気分転換を挟む方がいいということなのだろう。


天鳳民なら理解してもらえると思うが、降段を記事にするのは実はこの上なく辛い作業だ。

天鳳ブロガーでも降段を機に更新が途切れたり、途絶えたりするのを数多見てきた。

しかし、私にとっては記事にすることで客観視でき、頭を冷やすことができるのである意味いい薬だ。

現実を直視することでまた見えてくるものもある。

涙の数だけ人は強くなれるのである。


さて、私はどのようにして昇段の途を辿ったのだろうか?

好調時の巡り合わせというのがどのへんにあるのかを見ていきたい。



case1
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南2局、2着目の親番。

ドラは1pだが、ここから何を切るか?





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くっつきの広さを取ってドラ切りとした。

できれば赤5sにくっつけてリーチと行きたい。


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望外の2pが暗刻になり、赤5s切ってリーチ。

これだと一気に打点が安くなり、ドラ切りが裏目にも映るが…


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これでドラをツモってしまうと溢れ出るやっちまった感。

あ〜あ、こりゃトップはないな。


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そして、4pツモ。

テンパネからの?


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そうだろうそうだろう。

裏裏で失地回復。

好調時はミスや裏目のリカバリーがこのような形で自然に起こる。



case2
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オーラス、24700点持ち3着目の親番。

2着目対面の先制リーチに、13600点持ちラス目上家の追っかけが入って、こちらも5800のテンパイが入り、ダマにしている。

切りにくい5sを持ってきたところ。

ラス目に満貫ツモで捲られるが、さてどうしよう?





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9s切るか迷ったが、ラス目にだけは放銃できないので、7m切りで回った。

流局テンパイで粘り込みたいところ。


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ところが、トップ目下家がどう考えても危険な3sで対面に放銃。

2着目への直撃なので、当然捲りかと思いきや、裏ドラが乗らずに2000点ぽっきり。

何と下家が振りトップという結末となった。私は3着。


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開けてみると、上家の次のツモは9sで、満貫ツモ。まんまと捲られていた。

私が下家の立場だったら、ラス目のリーチにだけは打てないと考えるので、おそらく5pあたりを切っているだろう(3900以上の放銃で西入)。

それだと上家のアガリとなり、私と上家の順位だけが逆転する。

他家の打牌は自分の与り知らぬところにあるが、好調時はそれが自身の都合のいいように作用する。

まさに本局がいい例だ。



case3
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南1局、2着目の南家。

3着目の親からリーチが入って一発目。

自身が切ってるドラの中を持ってきた。

こちらもそこそこの手のイーシャンテンだが、さてどうしよう?





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中を手拍子で切りかけて、ギリギリ止まった。

安全牌が少ないのでまっすぐ行こうと思ったのだが、上と離れている2着目につき、ここは丁寧にオリを選んだ。


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安全牌がないが、何を切るか?





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4p抜いた以上、必死に安全そうなところを抜くしかない。

こういうベタオリは麻雀において最もつらい作業だ。


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直後にトップ目対面がツモって800・1600。

次の安牌に事欠いている状況につき、ホッと胸をなでおろす。


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まんまと中は当たり。

自分でも良く止まったと思ったが、こういうのがメンタル補充の賜物だ。

おそらく負けが込んでいる時は手が止まらなくて、12000放銃となっているに違いない。

こういう場面で我慢ができるかどうかというのは、総合力が問われるため、精神的な影響も大きい。

今回の実戦で最も差が生まれたと思える場面がこれだ。



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オーラス2着目の南家。

トップ争いとラス争いが熾烈で、トップ目と1200点差となっている。

配牌は軽めで、ドラを使ってのアガリか、テンパネが目標。

最悪、ツモ直撃狙いの1000点でもいい。


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白をポンして、安目の9pツモでテンパイ。

これだとツモ直条件。

当然ながら脇から出たら見逃す。


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ラス目から、なんと望外の赤が出てきた。2000でラスト。

この逆転条件を赤で達成してしまうあたり、好調のかほりがしないだろうか?


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対面が赤を切らなかったら、親にテンパイが入って、おそらく下家か私が2000の放銃となる。

親が他の選択肢を取れば、私が下家のカン7mに放銃することになる。

いずれにせよ混沌としてトップは容易ではなかったはず。



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東3局、21200点持ちラス目の北家。

トイトイリャンシャンテンから2pをポン。

形的にはポンOKだが、58pツモなどメンツ手を見る手もあり、親のツモを増やす北家の立場からはスルーという手もある。


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6pも即座にポンでき、トイトイのテンパイ。

これならば勝負になる。


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件の親からリーチが入り、暗刻スジの3sを持ってくる。

ピンズ分断によりスジが限定されていて、そこそこ危険度は高いが、さてどうするか?





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ここは理屈ではなく押すところ。

親の現物の東を当てにしたわけではないが、仕掛けでテンパイを入れさせてしまった以上はある程度押す。


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ほどなくして東を捕らえる。5200。

東7pは完全ラス牌で、通常は親のアガリが濃厚となる仕掛けだった。

不利なめくり合いでの勝利。

不調時と逆の巡り合わせがこういうところにある。


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36mは山3で、いずれ掴む牌だった。

直前の6mにラグがあったので、そのスジだけは止めるかもしれない。

親は先に14p両面固定ならツモアガリがあったため、その選択も私に有利に働いた。



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同半荘。スーパー競ってる南1局南家。

先制テンパイを入れて即リーチ。


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脳汁噴出の赤一発ツモで3000・6000。

見た目にもわかりやすい好調時の展開。

思い出してほしい、不調時はこれがことごとく一発放銃に結びついていたことを。



case7
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オーラス、14000点持ちラス目の南家。

3着目の親と3600点差。

急所の6mが出たが、さてどうしよう?





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これはチーテンに取った。

親は流局ノーテンが許されない点差につき、直撃のチャンスがある。

または赤5pが出ても条件成就だ。


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2着目の対面が4pをチーして…


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5pを切ってきた。

さて、どうするか?





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アガってる形だが、これをポンして…


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6p切り。

4pチーで赤5pと6pの当たり牌2枚が晒され、さらに3枚目が打ち出された格好。

上家の直撃を狙うのであれば、ポンして単騎を変えていく方が効果的だと思ったからだ。

このへんは反射神経の領域で、メンタルが消耗している時は即座に反応できない可能性が高い。

間違えてロンボタンを押してしまった、みたいなこともあるかもしれない。


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結果は3着目が2着目対面に7700放銃で私は3着浮上となった。

対面はきれいにトップ捲り。

2フーロのプレッシャーはかなりのものだったようで、3着目の判断ミスを誘った。


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後のツモを追うと、有効な単騎変化は一向に訪れない。

好形変化は36sツモぐらいだが、それだと直撃は不可能だろう。

仕掛けでプレッシャーを与えるということに意味が大きいと感じる。

反射神経のキレはメンタルと無関係ではないように思う。



case9
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東3局、トップ目の親番。

テンパイが入り、9m切りダマテンに。

789三色とドラ引きの手変わりがある。


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2着目下家のリーチが入って、危険な5mツモ。

ここから1pのトイツ落としで回る。


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上家からも追っかけリーチが入るも、ピンフでかわすことに成功。1500。

手順自体はごくごく普通で、当たり前のことをやっているわけだが、結果が違う。

不調時は最後の最後に危険牌を持ってきて降ろされたりするものだ。

この損得が地味に大きい。



case10
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東3局、18500点持ちラス目の親番。

手詰まりから5200の放銃をして、現在ラス目となっている。

可もなく不可もなく平凡な配牌。


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ツモが効いて、絶好のテンパイが入る。

この入り目なら迷わずにドラの発を切ってリーチ。


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待ってましたの一発ツモ。

この待ちなら十分にありうるとはいえ、ドラがないので一発の価値が非常に高い。


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ピンフなのに裏3で6000オールまで行った。

世が世なら2sが出て2000点だ。

不調時はなんだかわからないけど負けている、そのままドツボにはまる。

好調時はその逆で、なんだかわからないけど勝っている。気づいたら勝っているみたいなことが多い。

この例を見れば納得できるのではないだろうか。



ラベル:天鳳 昇段 好調
posted by はぐりん@ at 23:57 | Comment(9) | 降段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月02日

七段降段再び 〜終わりの始まり〜

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再度七段降段した。

前回スピード昇段して、もう大丈夫だという雰囲気も束の間、
連続ラスの波が再び押し寄せ、「あっ」という間に降段した。


七段降段後のリアルが前回の日記であり、
7・8月は天鳳・リアルともに壮絶な不調で幕引きとなった。

どうやったら勝てるのかわからない、
どうやったらアガれるのかわからない、
麻雀を打つのに恐怖すら覚えてしまうような、そんな苦しい2ヶ月だった。



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これは日経平均株価ではない。私のRの推移だ。

十段昇段時を頂点として、見事に左右対称のグラフ。

R2100が「おかえり〜」と出迎えてくれているが、帰りたくて帰ってきたわけではない。

これを見て思うのは、本当に株価みたいに上昇トレンドと下降トレンドがはっきり長期間続いている。

独立試行による、偶然の産物だが、非常に興味深い結果となっている。



今回に関しては、調子を取り戻したと思っていた矢先だっただけに、
こんなはずはない、という焦りの気持ちが先行し、衝動のままに打ち続けてしまった。

当然ながら集中力は低下し、自分本来の力を発揮できないという事態に陥った。

自制心、メンタルバランスのコントロールができなかったことが、結果が悪い方に傾いた一因だろう。

その流れを、リアルでも持ち込んでしまったきらいがある。

自分に勝てないやつが麻雀に勝てるはずがない。私は非常に反省し、少し天鳳との距離を置いた。

今後は懺悔しつつ、天鳳との向き合い方を考えたいと思っている。


さて、私はどのような経緯で降段したのだろうか。

今回はそれを振り返ってみたいと思う。



case1
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転げ落ちるきっかけとなったのはこの半荘だ。

オーラス24900点持ち2着目の南家。

点棒状況は私から順に、24900、22700、21000、31400。

ラス目と3900点差につき、一人ノーテンだけは許されない。

また、親がノーテンだと西入する可能性も高い、やや特殊な点棒状況だ。

方針としては、受け気味に構えつつ、匍匐前進で終盤のテンパイを狙う感じか。


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終盤になり、作戦通り5pのチーテンに取ろうとしたところ…


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おーい!ヤメてくれ、という感じで対面のポンが入ってテンパイ取れず。

これはまずいことになってきた。


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テンパイが入らないまま、海底を迎えるも、ダメ。

さて、どうしよう?





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こういう場面で真の場況読みの力が問われる。

私はよっぽど2mを切ろうかと思ったのだが、踏み切れず、下家のノーテンに賭けたが3人テンパイでラス転落となってしまった。

2mを切っていれば親の2900に刺さり、ギリギリラス回避を達成できていた。


ここでのポイントは、ドラの有無だ。

ドラが見えていない状況では、2mは切れないが、私の目からドラ4枚、赤2枚見えている。

3フーロの対面はテンパイで、親も最後の4p切りを見ればテンパイだろう。

問題は下家だが、河の脂っこさを見ればテンパイ濃厚で、ここには2mが当たる可能性もそこそこ高い。

しかし、下家には3900打っても座順で3着をキープできる。

うっかり2mが対面に当たるとラス落ちとなってしまうが、3人テンパイならどうせラスなので、ここは2mをサシコミに行くべき局面だったのだ。

ドラが見えているからこそ、選べる選択肢だった。


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親の8mチーは実は形テン狙い。

こういうのを私は見誤ってしまう。

この巡目で形テン狙いとは通常思わないので、親のケアも考えるわけだが、親のアガリ目はこの時点でゼロ。

さらに、対面の7pチーも役なしで、アガリ目の薄い仕掛け。しかし2着目の立場からはケアせざるを得ない。

気付いた時には一人ノーテンとなっている。

天鳳の場合はアガリに向かわない仕掛けも多く、形テン狙いの鳴きは見極めが難しいことも多い。

このへんで過剰ケアしてしまうと、自身のテンパイ確率・アガリ確率が下がり、局収支が低下してしまう。

こういう見極めが難しいと感じているし、逆にケアさせるような巧妙な仕掛けも自ら考えていかなければならない。

このへんに私の課題がある。

紙一重の選択を間違い悔しいラス。これをきっかけにラスを量産することになる。



case2
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全員30000点未満のオーラス親番。

役なしテンパイが入りダマテンに構える。

ひょっこりツモればテンパネでぴったりトップ終了だ。


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3着目の上家からリーチが入り、一発目に危険な6sを掴む。

ラス目対面とは10600点差だが、さてどうしよう?





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満貫打ってもOKなので、押すもアウト。

一発だったら、大体終了だ。ハネ満がないことを祈るのみ。


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ENDじゃなくてまさかのOK!

これ終わらんのかよ!

ラス目との差が縮まって西入。一抹の不安がよぎる。


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んでこうなると。

メンタルがやられているからか、不調時の不安は大抵現実になる。

ああいう乗ってもいい時に裏ドラが乗らないのはなんでかね?などとストレスを溜めている時点でもういけない。

この半荘は西4まで縺れるも、ラスで終わった。



case3
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南1局、早い親リーチが入ったところ。

供託リーチ棒が3本の、超勝負所。

こちらの手も絶対に引かない構え。


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時間がかかった割に苦しいくっつきだが、ピンズが切れない以上しょうがない。追っかけに踏み切る。

捲り合いなら五分だろう。


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一発目に当たり牌を掴んで、3900の放銃。ここでの競り負けはあまりに痛い。

完全ラス牌を掴んでいるのもさることながら、1巡前にツモってたら使えたのに…と思う。

リーチする前に掴んでくれよ、っていうことが不調時には多い。



case4
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東4局、ラス目の西家。

何を切るか?





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使い切りたいドラだったが、断腸の思いで切ると、これがアウト。9600。

新ドラが上手い具合に9mになった上、親の河が強くて待ちが特定できない。

親の入り目は8sで、親からドラが出てくる可能性も十分にあった。

が、噛み合わない時はこんなもの。



case5
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東4局、ラス目の西家。

ドラが出ていくが、高目三色のテンパイ。当然の即リーチだ。


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7m先切りにつき、安目が出たら嫌だなあ、と思っていると案の定。1300。

安い手だからアガれるのか、アガれるから安い手なのか。

不調時はとにかくアガリ時の打点が低い。

前回リアルも1300とか2000ばっかりだった。


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開けてみると、大概高目をツモることになっている。

出さないでよ〜、みたいな。

まあ、机上の空論だけど。



case6
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東4局、ラス目の親番。

競っている下家からリーチが入っているが、暗刻の1mが新ドラになり、こちらも追っかけに。

超勝負所だ。

ここで私が考えていることは、「下家の待ちが14mだったらいいな」だ。


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下家、しれっと1m切り。なんだ、1m通るのか。

自身が固めて持っているスジが、リーチ者の待ちじゃない。

これが何を意味しているかわかるだろうか?


自身の手に、リーチ者の安全牌が増えれば増えるほど、山にはリーチ者の待ちがいる可能性が高くなる。

つまり、ピンチということだ。


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案の定、ツモられ、2000・4000の親っかぶり。

25pもまだ3枚山にいた。

自分の手にリーチ者の安全牌が多ければ多いほど、捲り合いは負けやすくなる。

これは確率的に当然とも言えるが、いずれ記事にしようと思う。



case7
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私のメンタルが崩壊した半荘がこれだ。

南3局、トップ目の親番。

僅差の2着目対面からリーチが入って一発目。さて、どうしよう?





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2着目のリーチということで押すもアウト。一発で8000。

このくっつきシャンテンなら直対相手には押せると考えた。

切りづらい4s6mが浮いているので、リーチ者が3着目かラス目だったら押さない。

この放銃は自分の中では納得がいっている。



case8
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そして迎えたオーラス。

3着目の上家が明らかな国士狙いで、ドラ切りも見せている。

露骨な国士狙いはラス目の親が有利になるので、上家はかなり揃っていると考えるのが普通。

ドラにラグがあったので、ここで合わせ打ちとした。


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3枚目の9pを合わせ気味に処理し、白が重なる。

親はツモ切りが続いているので、4sは今なら切れる。


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と、思ったらこれに親のロンの声がかかる。5800。

見落とした!やっちまった!とこの時は思っていたのだが…


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何と、親はトップ目から出た4sを見逃していた。

5800は6100をトップ目からアガってもラスのままなので、ということらしい。

国士狙いがいるので4sは拾いやすいというのはあるが、これを見逃せるのはかなりの胆力だ。


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上家の国士は想像以上に遅く、しかも上家がドラ切りの時点で親はテンパイしていた。

親は鳴かないのにドラにラグをかけていて、合わせ打ちを誘われた。

ひとつ手出しが入るとラグ有りだけに切れなくなってしまうので先処理したが、これが裏目と出た。

様々な要因が重なったが、山越しという形で親へ5800の放銃、一気にラス落ちとなりそのままラスだった。

前局、トップ目だったところから2局連続放銃でまさかのラス転落。

ほぼ大丈夫というところからのラス落ちで、これにて3半荘連続ラスに。

ギリギリ踏ん張っていたメンタルが音を立てて崩れるのがわかった。



case9
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メンタルが壊れて我を失うと、正常な判断能力までも失ってしまう。

その顕著な例がこれだ。

オーラス。3着目の下家と13700点差。

最終盤だが、ハネツモ条件を満たすテンパイを入れて即リーチを敢行する。


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上家から一発で、サシコミ気味に3sが出た。

さて、どうしよう?





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一発なら裏2以上で捲る。

勇んで私はロンボタンを押した。


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あ、乗った!やったぜ、俺は勝ったんだ!


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ちょ!まっ…足りてねえ…

まさかの計算ミスでラス確。裏3でも倍満にはならないので、正真正銘のラス確だ。

恐る恐る牌山を開けて見るも、最後のツモにアガリ牌はいなかったが、それにしても恥ずかしい。


メンタルが蝕まれると当たり前のことができなくなってくる。この状態が一番ヤバい。

不調ウイルスは治療するのではなく、予防する。

今は治療に専念し、再度上昇トレンドに乗れるようにイメージトレーニングをしていきたい。



ラベル:天鳳 降段 不調
posted by はぐりん@ at 23:09 | Comment(2) | 降段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月12日

七段降段 ラスを引くためには不運な一局さえあればいい

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七段降段した。


10戦8ラスから盛り返すのかと思いきや、
その後23戦トップなしという驚くべき逆風に晒され、そのまま粘ることなく降段した。


鳳凰卓の勢力図は半年でガラリと変わると以前申し上げた。
実際半年前に十段だった私は、坂をゆっくりと転がるように七段まで落ちた。

十段、九段の時分は七段に落ちるなんてありえない、と思っていた。

しかし、それは幻想に過ぎなかった。

十段にはなってみればわかるが、
かなりのツキの後押しがあって達成できるものであって、
自分は強いと浮かれていられるのも少しの間だけなのである。


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八段最終Rはなんとびっくりの2076。

最近の順位分布は3位がかなり多く、降段時のRもかなり低いものとなった。

Rは強さのバロメーターとして機能することは確かだが、
それよりも直近の順位分布の影響が大きいことがわかった。

半年前に比べ、最近はやや守備寄りの選択が多く、その影響がRに反映されているのだろう。


降段はみじめで恥ずかしい、という気持ちもあるが、
不調というのは長く打っていれば必ずおとずれるものである。

一過性のバイオリズムに心を揺らしていてもしょうがない。

段位に関わらず、向上心を持って取り組むことが重要だと思っている。


さて、今回のテーマは「ラスを引くためには不運な一局さえあればいい」だ。

私がどのように七段へと降段したのか、その過程を楽しんでいただきたい。



case1
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対面の先制リーチに対し、こちらも追いつき、追っかけに踏み切る。

牌オープンにつきわかりやすいが、対面の待ちの7mは残り1枚。

私が放銃することはない。


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しかし、上家のカン6sチーによって、私の4000オールが食い流れ…


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ラス7mをツモられてしまった。2000・4000の親っかぶり。

不調時はこういうのが日常茶飯事で、
他家の動き云々というよりも、何がどうなろうと自分に有利な展開にならないという印象が強い。



case2
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次局。やはり対面の先制リーチにこちらも絶好のくっつきで追っかけたところ。

6sの離れトイツ落としにつき、スジの3sはかなり危険だがこれはセーフ。


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やっぱりかという感じで掴む。裏も乗って8000。

14pは完全ラス牌に対し、36mは山に5枚。

めくり合いは枚数関係ないとはいえ、これぐらいになると凹む。

どれどれと開けてみるとびっくりするほど王牌に当たり牌が死んでいる。



case3
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下家から親リーチが入って一発目。

ひとまず虎の子の9sを切って一発回避。


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ドラをツモってきて、さて何を切る?





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中スジの4mを切るとこれがロン。裏も乗って12000。

これ以外に選びようがない4mに見えるが、これはつまりリーチが巧妙なのだ。

中スジをすんなり出させる切り順に鳳凰卓のレベルの高さがうかがえる。

それを一発で掴んでしまうあたりに不調が垣間見える。



case4
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南2局、ラス目で迎えた親番。

やっとこやっとこ先制テンパイ。

ラス目の親リーチだぞ、みんな降りろ〜〜。


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3着目の追っかけが入る。や、やめて…。


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当然ツモられ、裏が雀頭の4pで3000・6000の親っかぶり。

良くある日常の1コマ。

手牌も運気も差がありすぎて諦めの境地といった感じ。



case5
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次々局。

赤もドラも何もないピンフイーシャンテンで手が枯れている。

しかも、上家のメンホンテンパイ即、当たり牌の発を掴む。

不調時はダマだろうと何だろうと一発掴みがデフォ。


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テンパイが入って、飛び出る発。

8000でぶっ飛び終了。

八方塞の図だが、これだけひどけりゃ逆にすがすがしいか。



case6
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南1局、3着目の北家。

絶好の入り目で即リーチ。これはいただいたでしょう。


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ところが、ラス目の親に追っかけられる。

嫌な予感しかしない。


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まあ、見逃してはくれないわな、一発で7700。

一発でなければ、まだ戦えたのに。


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やはりというかなんというか、次巡ドラをツモって裏裏で倍満だった。

この後先でトップとラスが決まる。わずかだが、あまりにも大きい差。

好調時はいちいちそんなこと気にしないものだが、不調時は神経質になる。

牌は無作為に積まれているだけで、逆の巡り合わせももちろんある。それが好調時だ。



case7
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私の得意なチートイツ。

しめしめ、発単騎にしてやろう。


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下家の一発目、ここから何を切るか?





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ドラの南を選ばないとすれば、発と中の2択。なんと、下家は中を選んだ!

これは指運なのだろうか?

私なら裏ドラ考慮で発を切っているだろう。


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下家、発を重ねる。

これは逆にピンチなのでは?


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なんと、下家はここで6s切り。攻める手と判断したのだろうか?

おそらく7sがポンラグだったので、6sの安全度が高いと考えたのだろう。


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そうこうしているうちに、上家の追っかけが入る。


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当然掴んで、裏1の7700。

下家の神回避によって、結果私が割を食った。

不調時は見えない部分で他家がファインプレーをしていることも多い。



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南2局、20400点持ち2着目。ラス争いが熾烈。

3着目が先制リーチ、こちらも絶好すぎる赤引きで三面張テンパイ。

さて、どうしよう?





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リーチをかけず、ダマで押す。

順位戦略的に、ここはダマで拾うのが得策と考えた。

2件だと、脇はベタオリに傾きやすく、ラスのリスクが高い直対になりやすい。

ダマなら終盤に回るなりオリるなり、微調整が可能だ。


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5mをツモってどうするか?





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こういう場面でダマが生きる。

6p切りでもいいと思ったが、万全を期して現物の5p切りとした。


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二人テンパイで流局。5mは見事に当たり。

リーチを打っていると放銃となり、ラス争いに首を突っ込むところだった。


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山に8枚の147pより先に、山に2枚の58mを掴む。

忘れてはいけない、自分が不調時だということを。(好調時でもダマだが)



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親リーチが入ったが、ピンフに変化したので追っかけ。

場況的に14sが強く見えたので、やや強気の対応とした。

一発目に5sを切るくらいなら、リーチでいいでしょ、ということ。


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調子に乗りやした〜の7700。

さも当然のように掴む。が、14sは純カラだったので、これは順当な結果。



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次局。

上家が食い散らかして、親リーチが入る。


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完全手詰まりだが、何を切るか?





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さほど迷わずにワンチャンスの8sを切るもアウト。

え?ドラ暗刻?


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それだけでは済まされない。裏裏で18000。

僕何も悪いことしてないのに…

2局で25000点吐き出したらそりゃラスにもなるわな。



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上家が3巡目に両面チー。


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何を切るか?





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発を切ると7700と言われる。

必死こいて形テンを取る18巡もあれば、それが一瞬で不意になるこういう3巡もある。




case12
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降段戦。気合の入る東発。

降段回避の先制リーチ!


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下家、自分で切ってる7sをフリテンチー。

何やら嫌な予感がします…


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2秒で掴む。3900。

掴む速さが尋常じゃない。


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山6の25sがアガれないのはまだいいとして、リーチ時の下家、これだぜ?

これを上手くアガリに結びつける技術というのもさすがと言えるけれども。

降段の鐘の音が聞こえてきた。



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次局。例によって一発で掴む。12000。

ここから回り切る気力はもう私には残っていなかった。

というか、これは食い延ばしのチーがやや焦り気味で良くなかった。



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次々局の親番。

下家リーチ一発目、上家の一発消しが入る。


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やっぱり一発で掴んでるんか〜い!


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裏が乗って親っかぶり。これにてぴったり飛び終了。

私の降段戦は東3局で飛ばされ終わった。不調の集大成といった半荘だった。



case15
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もちろん、不運だけではなく、ミスもある。

ここから、何を切るか?





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ツモ切ると、なんとハネ満。

上家は両面ターツ落としを見せているので、テンパイなら放銃確率のかなり高い4mだ。

私が見誤ったのは打点で、打っても最大3900ぐらいだと思った。

こういう淡白な放銃は集中して打っていれば避けられるものであるはずだ。


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上家のターツ落としはここから。

親の第一打南切り時は南は1枚、第一打9mでホンイツがボケた。

河の雰囲気でもう少し危険を察知しなければならなかった。

メンタルがやられ始めると、大胆すぎたり、慎重すぎたり、攻守バランスが崩れ始める。



おまけ
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一発ツモ裏1の3900オール。カン3s。


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一発ツモの2000オール。58m。


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一発ツモ裏1の2000・3900。369m。


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鳳凰卓は一発ツモ3回しないとトップ取れません(´・ω・`)



ラベル:天鳳 不調 降段
posted by はぐりん@ at 23:56 | Comment(10) | 降段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月08日

八段降段 神様の逆鱗に触れる

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八段に降段した。(記録は先月下旬のもの)


今年に入ってからはわりと好調で、九段キープは楽勝だと思っていたのだが、
「不調は忘れた頃にやってくる」を体現する結果となってしまった。


トップが引けずに2着量産体制の先月だったが、
ある半荘(後述)をきっかけにトップラス麻雀が始まり、
ポイントの凋落に歯止めがかからなくなった。


先月は打数的に打ち過ぎのきらいもあったが、
コンディションが〜集中力が〜などと言っていたら打数が全然稼げなくなってしまう。

自分自身が打ちたいな、と思うモチベーションが漠然とあるうちが華で、
そういう時に躊躇なく予約するぐらいで私はいいと思う。



私の場合は一日8戦を越えたあたりから集中力が低下し始め、細かいミスが増えだす。

そういう状態で、ある程度ゲームメイクできるかどうかというのも、
麻雀においては重要な力ではないかと思っている。

つまり、自身の6〜7割程度の力しか出せなくても、
麻雀を俯瞰で見れるか、大きなミスなくまとめあげられるかというのは、
ネット麻雀と異なり、対局日時が決まっているリアルで結果を出す上で重要な要素ではないかと思っている。



今日はコンディションがいまいち、と思っていても、
対局が始まってみると意外とがんばれるものであり、
それでもミスが多いようならその日はきっぱりヤメる。
ネット麻雀やフリーならそうすればいいだけのことだ。


さて、今回は先にもちょっと書いたが、
降段のきっかけを作った半荘について書きたいと思う。



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開局。親が3フーロしている。

ドラが余ったが、さてどうしよう?





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ドラ切りで勝負とした。

天鳳的には微妙な打牌かもしれないが、
こういう打牌ができる時はむしろ自分的には打てている日で、気持ちが乗っている時

テンパイがバレバレなのでリーチと行く手もあるが、
親の仕掛けをかわす局面と見てのダマが優位と見る。


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結果、次巡の5pツモ切りで11600の放銃となってしまった。

自分的には悪くない放銃で、まだまだこれからという感じ。

最後の36pのスジだけは行かないというのが冷静だが、
全ツッパでも問題ない気もする。

この局はノープロブレム。


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画像は違うが同じ半荘のオーラス親番。

点棒状況は私から順に、25700、46700、23800、3800。

気合いが乗っていると手も入り、親満放銃からきっちり盛り返して現在2着目となっている。

そして、一撃トップ捲りのドラ暗刻。にわかに色めき立ってきた。

ラス目上家は倍ツモハネ直条件の仕掛け、当面は無視する。


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テンパイが入って、ひとまず5s単騎を選択したが…


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見事に裏目ってしまった。

そうは言っても5s単騎も場況的には絶好だ。


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ラス目から赤5sが出た。

18000出アガリだと2着のままだが、さてどうしよう?





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これは見逃しとした。

見逃して山越しにかけるのは順位戦略的に当然だが、
赤5sで少し間を入れてしまったので、ここで8s単騎に受け替えた。


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絶好の三面張になり、ここで147pに受け替え。

ツモればラスト。

ただ、トップ目3着目はどうもオリに傾いている感が強い。


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こんな4mも当然切る。

ラス目に都合よくハネ満が入るとは考えにくい。


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7mをツモって、さてどうしよう?





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勢い余って切ると、これが痛恨のハネマン直撃デバサイ12000。

私は2着からラスに転落してしまった。

ラス目の8m手出しに対して、この7mはさすがに無謀すぎた。


東1局から強気の姿勢を貫いた結果、
最後の最後に謙虚さを欠いてのこの凋落劇。

相手を舐めすぎたことの代償はあまりに大きく、
これが麻雀の神様の逆鱗に触れた。


私への戒めと言わんばかりに、
この後ポイントを大きく減らすことになる。


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この4mも実は当たりだった。

ポンしてトイトイ移行という手もあったはずだが、
直後の上家のツモが赤5m、
そして残り1枚の47mが私の手元に踊ったのは偶然ではない。


「見逃されたヤツはつく」の因果関係含めて、
麻雀の怖さ面白さが凝縮された一局ではないだろうか。



相手へのリスペクト、そして麻雀への謙虚な姿勢を忘れてはいけないということを、
麻雀の神様は私に思い知らせてくれた。

一つのことを覚えては、一つのことを忘れて、失敗し反省する。
麻雀はこの繰り返し。

目から鱗の一局だった。(本当は目から涙が出た)



ラベル:天鳳 降段 ミス
posted by はぐりん@ at 22:31 | Comment(9) | 降段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする