2019年03月17日

昇段に必要なもの…それは裏ドラ

今回八段から九段に駆け上がった大きな要因として、裏ドラが乗りまくった、というのがある。


不確定要素の大きい裏ドラは、その乗り方次第で短期的には成績を大きく左右する要因となりうる。

・2600に裏が1枚乗って5200になる

・3900に裏が1枚乗って7700になる


私の感覚ではこの2つが特に順位に与える影響が大きいと感じている。

2600では蚊に刺された程度だが、5200ではそうとも言えない。

赤入り麻雀では手役が絡まなくても赤1でリーチと行くだけで、十分な得点効果が見込める。

天鳳の場合は裏ドラ1枚の差でラスに泣くということが少なくない。


そもそも、不調時にはリーチをかけてもまったくアガれないのに、アガりを得られているばかりか裏ドラが乗っているわけだから、この影響は大差と言えるだろう。

苦しい手牌を育てて針の穴を通すようなアガリをした際に自身の裏ドラは乗りやすく、
逆に自分が精神的に追い込まれて戦う気持ちが萎えている時に相手の裏ドラは乗りやすい、
というのはオカルト的だが私の経験則だ。

いいアガリには裏ドラが自然についてくる、という感じだろうか。


とはいえ、過度に裏ドラに期待しすぎて安易にリーチを打つのは、奈落への扉を開けるようなものだ。

好調だからといって決して麻雀を舐めないということは私自身肝に銘じておきたい。


さて、今回の私はどのように裏ドラが乗ったのだろうか。

裏ドラに関しては天鳳よりもリアルで乗ってくれた方がありがたい。

余分な裏ドラは取っておいて次回に使用できる、「裏ドラ貯留システム」なんてどうだろうか?

それではどうぞ。



case1
71814.jpg

東4局、14000点持ちラス目の西家。

両面が先に埋まって、感触のいい先制リーチ。

このへんで少し挽回したいところだ。


71815.jpg

一発とは行かなかったが、二発目に白が出てきた。


71816.jpg

これが裏3で8000。

裏1の5200でも十分なところなのに、これで一撃2着捲り。

この半荘はその勢いのまま最終的にはトップ捲りまでいった。


71817.jpg

下家の一発目、安牌がなく、白と発の2択となっているところからの発切り。

これはつまり、裏ドラの乗りやすさ考慮の発切りだ。

これについては私の過去記事「超・最新戦術 『三元牌の切り順』」で詳しく解説している。


71818.jpg

下家は裏ドラの乗りやすさを根拠に発を選択し、あと1巡だけ耐えることができれば、おそらくオリきれていただろう。

それだけでなく、一発がつけば8000が12000になっていただけに、この差は大きい。

この半荘、下家はラスに沈んだが、最終的にはかなりの僅差でのラスだった。

こういう微差が長い目で見れば生きてくる、というのは特にラス回避の重要な天鳳では言えるのではないだろうか。



case2
72399.jpg

東3局、14200点持ちラス目の親番。

白1枚目スルーからメンゼンで進めていたところ、対面から2枚目の北が出た。

これをポンしないと間に合わないような気もするが、さてこれを鳴く?





72400.jpg

スルーした(ラグあり)。

白からならポンだが、安手愚形のバック仕掛けはかなりの隙を生むことになる。

ラス目なので焦りたくなるところだが、自分が悪くなる仕掛けはできるだけ避ける、というのが私のポリシーだ。

例え親が流れても問題ない、という気持ちの余裕が大事。


71821.jpg

そうこうしているうちに、3着目の仕掛けで急所のドラが飛び込み、あっという間にテンパイ。

片割れの北は2枚切れだが、さてどうしよう?





71822.jpg

即リーチとした。

ソーズの形がいいので、白落としのピンフを本線に考えるところだが、
ポイントは、対面の仕掛けによってカンチャンのドラが入ったテンパイ、というところ。

組み直す間に対面に自由に打たせない、ということも含めて流れでかけたリーチだ。


71823.jpg

残り1枚の白をあっさりツモり…


71824.jpg

その白が裏ドラで、6000オール!

自分でもびっくりするほどうまく決まった。

前巡に5sツモで好形テンパイを逃しているものの、それよりもこちらのアガリが早かった。

本筋はソーズの好形を生かしてのリーチで、他家の動きがなければおそらくそうしていただろう。

自身の仕掛けを迷うところから鳴かずに、相手の仕掛けを逆用してアガる、このへんに因果関係の妙を見て取れるのではないだろうか。



case3
71825.jpg

南3局、24700点持ち3着目の西家。

絶好の赤を引き込み、ダマでも7700テンパイだが、さてリーチする?





71826.jpg

これはリーチとした。

ドラが見えていないのでラス目上家の仕掛けも怖いが、トップ目下家のアガリにやや違和感を感じていたというのがその理由だ。

道中下家は無理をしてエネルギーを浪費している、それならばまだトップ捲りのチャンスはあるということで、チャンス手は打点に関わらずリーチをすると決めていた。


71827.jpg

自身最後のツモに2sはいた。


71828.jpg

やっぱりか!無駄なエネルギーを使っていない私に運は溜まっていたのだ。


71829.jpg

仮に親がまっすぐ来ていたら、この2mが一発放銃の18000になっていた可能性もあるのが麻雀の怖いところだ。

リーチが抑止力となり、チャンス手をものにしたことで、この半荘はトップを得ることができた。



case4
71834.jpg

南3局、17000点持ち3着目の北家。

ラス目の上家とは1500点差の接戦となっている。

ドラドラ赤のチャンス手をもらっているところ、トップ目の親が南をポン。


71835.jpg

終盤になり、やっとテンパイが入る。

親の河もかなり煮詰まっているが、さてどうしよう?





71836.jpg

リーチとした。

4sが危険牌ということもあるが、仮に親のポンが軽い仕掛けであった場合はこれを咎める絶好のチャンスだと判断した。

親に動きがなかった場合は、ダマテンに構える可能性が高い。


71837.jpg

さらに、対面にも仕掛けが入って、高目をツモることに成功。


71838.jpg

裏が1枚乗って倍満となれば、本局だけでトップ捲りを成した。

恐ろしいことに、次局再度トップ捲りに走った下家はデバサイを打ち上げ、ラスにまで落ちることになる。


71839.jpg

親の仕掛けはこの形からだった。

賛否あるだろうが、トップ目としてはやや軽いように私は感じる。

軽い仕掛けだと感じたなら、それはイコール隙であるので、リーチで被せるのが有効だ。



case5
71886.jpg

南2局、20200点持ち3着目の西家。

ここから何を切るか?





71887.jpg

ソーズが好形ならともかく、カン7s残りではトイツ系雀士でなくてもこう受けるのが普通か。


71888.jpg

5pが入って即リーチ。

縦がアガりやすそうな場況だが、4p1枚切れた直後だけにこれはいい最終形。


71889.jpg

5pは固まっていることも多く、ツモるなら2pだと思っていた。


71890.jpg

いとも簡単に乗る。

ツモれただけで十分の手だが、好調時は簡単に乗る。



case6
71894.jpg

南2局、23700点持ち3着目の南家。

5巡目にしてドラ暗刻からの好形リーチ。これは是が非でもアガりたい。


71895.jpg

ラス目が猪のように突っ込んできて終盤にアガリ。

高目ならハネ満GETだぜ!


71896.jpg

END!?って一瞬戸惑ったが、裏ドラを見て納得。

しかし、倍満で一撃トップ捲りまでは想定外だったぜ…



case7
71907.jpg

九段昇段直後もその勢いは止まらない。

東2局、16000点持ちラス目の親番。

前局リーチ後に河底で下家に満貫を打ち上げ、リベンジの時、いざ。


71908.jpg

一発、いただきました。


71909.jpg

裏3、いただきました。

倍返しなど生ぬるい、三倍返しだ!



case8
71910.jpg

同半荘、41000点持ちトップ目の西家。

役ありテンパイだが、どうするか?





71911.jpg

リーチとした。

親が競ってる2着目というのもあるが、東場は自分の都合で点棒をかき集めるのが基本。


71912.jpg

ラス目の仕掛けに親の追っかけも入るが、難なくツモ。


71913.jpg

止まらんな〜。これだけ乗ったら逆に怖いわ〜。


71914.jpg

親に固められた36pは、残り山に1枚。

親の58mは山に3枚で、2巡後に赤をツモられ6000オールの算段だった。

わずかな差だが、あまりにも大きな差。

裏ドラもさることながら、これをあっさりツモる巡り合わせに好調の秘訣がある。



ラベル:ドラ 好調 天鳳
posted by はぐりん@ at 19:56 | Comment(2) | 好調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月14日

好調時は愚形リーチをツモアガれる

さて、今回は愚形リーチ特集。

以下の実戦例はすべて、直近八段から九段に上がった際のものだ。


不調時とは何が違ったのかを考察するに、
愚形リーチのツモアガリ率が顕著に高かった。

待ちの枚数が少ないということは、
追っかけリーチなどのめくり合いに弱く、
本来リーチ時放銃率は高くなりがちだが、
直近はその頻度も少なかった。


愚形リーチはそれを打つ的確なタイミングなどセンスが問われる部分もあるが、
赤あり麻雀ではリーチのみ愚形を打つ機会はそう多くはなく、
ある程度打点があるからこそ踏み切るものであると言える。


そういう意味では、ある程度手が入っていたとも言える。


麻雀で言うところの本流とは、リーチをかけてツモアガることにある。

なんとかタイムというのは最終的に好形リーチのツモアガりを連発することだし、
むこうぶちの傀だって御無礼の終着点はリーチツモのはずだ。

愚形リーチでそれを為すというのは、
非科学的に言えば、いい状態、仕上がっている状態であり、
科学的に言えば、いい偶然が偏っている状況と言え、
いずれにせよ結果にはポジティブとなっている。


好形リーチが致命的な放銃に結びついていた不調のどん底に比して、
愚形リーチがツモアガれる天国モードは麻雀といえどまるで別ゲームであり、
なぜあれだけラスを連発していたのか理解に苦しむ現在の自分がいる。

愚形リーチを連発しても、通常そんなにひどいことにはならない、
しかし、不調というのは突如牙を剥いて襲ってくる、そういうものだと認識している。

現在は平穏無事な九段生活を送っている。


それでは、実戦例から、
愚形リーチをかけるタイミングはいつか、
どんな愚形リーチが決まりやすいのか、
を見ていきたいと思う。



case1
67326.jpg

南3局、僅差2着目の南家。

受け入れの狭いイーシャンテンからドラが暗刻になり、即リーチ。

手の発展性が少ないだけに、テンパイ速度は重要で、なおかつ打点が伴っているのでリーチを打ちやすい。


67327.jpg

反撃もなく、これをツモって2000・4000。

オーラスが親番だけにここでの満貫ツモはあまりに大きい。

下家が現物待ちのタンヤオテンパイで、かわされる可能性も十分にあった。

これをアガれていないとオーラスはまた僅差のラス争いに骨を折るところだった。



case2
67414.jpg

南2局、28700点持ち2着目の南家。

トップ目の親とは7200点差。

タンヤオテンパイとなる4mをツモったところ。

リーチもあるし、ダマもある。テンパイ取らずから好形組み直しもあるが、さてどうしよう?





67415.jpg

即リーチとした。

入り目が1mなら、マンズの好形を生かして2s切りも考えるところだが、
タンヤオなら出て5200、ツモって満貫なので打点的にリーチに踏み切りやすい。

下との点差もそこそこあって、一発打ってもまだ大丈夫だ。


67416.jpg

しかし、トップ目の親から追っかけリーチが入る。

待ちがいいか、高いか、もしくはその両方。

こうなると観念するしかない。


67417.jpg

ところが、苦しむことなくあっさりツモ。2000・3900。

親は好形の7700で、こちらに分の悪い勝負だった。


67418.jpg

山にいる枚数は3s2枚に対し、47sは5枚。

不調時に有利なめくり合いを負けた逆の巡り合わせがあった。

これだけあっけなくツモってくれると助かる。



case3
67427.jpg

南1局、24000点持ち2着目の北家。

終盤にさしかかる11巡目、テンパイが入る。

が、待ちはドラ表示牌のカン6s。さて、どうしよう?





67428.jpg

こういうのは悪い待ちとわかっていてもリーチに踏み切るしかない。

後手ならば場合によってはダマからのオリも考えるが、
先制ならばダメ元のリーチでいいような気がする。

赤がなければリーチに踏み切るかは微妙なところ。


67429.jpg

いとも簡単にツモって、2000・3900。

難しい待ちを早期決着、助かります。


67430.jpg

なんとドラ表示牌にして6sは山に全部いた。

先入観で悪い待ちと決めてしまいがちだが、時にこういうこともある。

そして注目すべきは上家の待ちの南が紙一重の位置にいるということだ。

テンパイのめくり合いは枚数関係なくいつの時代も紙一重で、毎度唸らされる。



case4
67436.jpg

東4局の北家。

テンパイだが、どうするか?





67437.jpg

こういうのは問答無用でリーチでいいだろう。

好形変化枚数が少なく、打点も十分。


67438.jpg

これを終盤にツモ。

苦しんでオリたり回ったりしていた他家が一番痺れるパターン。

こちらはリーチのボタンを押して傍観しているだけなのだから。

下家の3pはかなり出そうだったが、ギリギリ踏みとどまったようだ。


67439.jpg

裏も乗ってハネ満に。

か〜、毎度これなら楽なのに。



case5
67479.jpg

開局の北家。

テンパイだが、どうするか?





67480.jpg

これは、2600だが、場況でかけるリーチ。

第一打9m切りが二人いるので、7mは山にいそう。


67481.jpg

これをツモって裏はなしの1000・2000。

基本天鳳では先制リーチが有利で、この場合はドラの中が鳴かれていないのでリーチをかけやすい。


67482.jpg

第一打9m切りの2者は7mを持ってない、かつ6mを持っている。

第一打数牌切りのスジは持たれている可能性が高く、その隣牌は持たれていないことが多い。

単純な牌理だが、これを様々な戦術に応用することができる(詳細は後日)。



case6
67515.jpg

南2局、24400点持ち2着目の北家。

テンパイだが、どうするか?





67516.jpg

これも場況でかけるリーチ。

マンズの上が見えているので、7mは山にいそう。

特に対面は6mが2巡目なので、7mは持っていないと推測できる。


67518.jpg

上家のドラポンが入るも、無事にツモって裏1の2000・3900。

愚形の2600リーチは裏1の価値が非常に高い。

バラバラドラ1とタンピン三色の価値が一緒、どちらが得した気分になるだろうか?


67519.jpg

上家はホンイツドラ4のハネ満、対面は3900の47mテンパイだった。

近くには47mが固まっていて、通常はどう考えても対面のアガリが濃厚という牌山。

不調時にさんざんやってきた巡り合わせ、それを対面が享受している。私は好調者の側だ。

例に漏れず、私はトップで対面はラスで終わった。



case7
67559.jpg

南2局、私の親番で、ダンラス目がリーチツモ。


67560.jpg

これがなんと裏3で倍満の親っかぶり。

一撃で私はラスまで叩き落とされる。


67561.jpg

迎えた次局。

赤赤テンパイだが、ドラが4pで変化もある。

さて、どうしよう?





67562.jpg

即リーチとした。

気持ちは焦っているが、決して焦ったリーチというわけではない。

対面の河が濃いので、リーチでプレッシャーを与えつつ、8mに期待しようという作戦だ。

入り目が赤を使い切れる4mなので、打点的に十分というのもある。


67563.jpg

難しい待ちだが、これをツモって2000・3900。

この苦しい時にツモってくれるからこそ好調なのだ。

前局の親っかぶりも何のその、捩じり返して最終的にはトップだった。



case8
67858.jpg

東2局、微差のラス目の南家。

テンパイだが、ドラのペン7m待ち。

タンヤオの変化もあるが、さてどうしよう?





67859.jpg

即リーチとした。

赤が1枚でもあるならリーチも行きやすいが、追っかけが入ると負け濃厚の、ギャンブル的リーチ。

変化を待っても打点妙味に欠けるため、即リーチが有利と判断した。


67860.jpg

ビクビクしながら待つも、終盤にツモ。

この待ちだと中盤の1巡1巡が怖い。相手リーチの一声で、圧倒的窮地に立たされるからだ。


67861.jpg

ドラをツモって裏1で約満貫。

麻雀をしていて一番イラッとする瞬間はこれをやられた側ではないだろうか。


67862.jpg

リーチ時ドラは3枚持たれていて、山には残り1枚しかなかった。

通常一人ぐらいは反撃してくるものだが、他家の手がまとまらなかったのも幸いした。

こういうわずかなチャンスをものにできる時というのが、勝ち運に乗っている時だ。

やや苦しい愚形リーチでも先制なら積極的に踏み込むことは決して悪くない。

それが活路を開く、ということも多いだろう。



ラベル:愚形 好調 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:09 | Comment(0) | 好調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月23日

9戦7エンジェル降臨 これこそが現実

本題の前に。

天鳳マニアクラブというサイトにて、私の記事が書かれていたので紹介したい。

天鳳マニアクラブはこちら


私についての記事が最新のようで、現状トップに表示されている。

実は私、このサイトを知らなかったのだが、開設が2018年6月14日ということで、できてからまだ日が浅いということがわかった。

天鳳民だけでなく、Mリーガーなどプロ雀士の紹介もあり、なかなか興味深いサイトとなっている。


一般卓時代の私の戦績について、

>特上条件(四段R1800)をクリアするまでは、
>一般卓のみでの対局で、上級卓は一切プレイしていません。
>また一般卓では、特上条件達成までにラスを5回しか引いておらず、
>三段坂に至ってはノーラスクリアでした。


ほうほう。ってか自分が上級卓打ってないことすら忘れてたわ。

一般卓の成績なんて結構限られた情報だと思うので、執筆者は天鳳の運営に近い人なのかな、とも思ったり。

(追記:一般卓の情報もすべて公開されているようです)


はぐりん@特上卓のみで天鳳十段を二度達成した特上の王

私は現在鳳凰で打ってるにも関わらず特上王と呼ばれているわけです。

まあタイトルの偉業に比べたら鳳凰卓の成績の芳しくないことといったら…。

今後は鳳凰の王と呼ばれるように、はい、がんばりま〜す。

天鳳マニアクラブさん、記事にして頂きありがとうございました。



66776.jpg

さて、前回記事にも挙げた9戦7トップだ。

以前私は10戦8ラスをひき、10戦8ラス あなたはこの現実を直視できるか?という記事を書いた。

禍福は糾える縄のごとし、悪い時があれば、良い時もある。

今回はその時の対比として、半荘におけるポイントなった局をピックアップした。

ちなみに、10戦8ラスとか9戦7トップなどは、マックスとミニマムをそれぞれ切り取っただけの話で、
その前後まで広げると、特別な偏りとなっていない。

試合数を増やせば増やすほど、一瞬の絶好調や絶不調を切り取ることはそれほど難しくはないということは申し添えておこう。

それではどうぞ。


1天使目
66737.jpg

東3局、2着目の親番。

何を切るか?





66738.jpg

456の三色を見切って、マンズのくっつきを重視した。

場的にピンズが高く、逆にドラ周辺が安いため、4mくっつきの方がアガりやすいと思った。

ドラがないので微妙なところだが、三色は不確定なので、それならばアガリやすい選択をするのも一つの手。


66739.jpg

一向にくっつかず、8mツモ。

さて、どうしよう?





66740.jpg

ここでソーズのくっつきを見切った。

2s3s4sがかなり見えているので、最終形がそれほど強くならない。

それでもソーズ残しの方がテンパイチャンスは圧倒的に上なので、最終盤なら8m切りから形テンも視野に入れる。


66741.jpg

それみたことか、と絶好の7mを引き入れ即リーチ。



66742.jpg

サクッと一発ツモで裏なしの2600オール。

受け入れ枚数的に損な選択でも、場況判断がピタリとはまってアガリに結びつくのが好調時だ。

自身の読みが根底にあるので、正解すれば気分も乗ってイケイケになっていく。

やや難しい分岐を正解させるのがタイムへの入り口で、ここでも例に漏れず、次局6000オールをものにする。


66743.jpg

選択の場面。

想像よりピンズは山に多く、逆にソーズの有効牌はそれほど山にないことがわかる。

河の印象と実際の山が一致していないことはままある。


66744.jpg

後半の選択の場面。

7mが山に濃いのが主張点で、これだとペン7mリーチでも強い。

ここで8mを切っていると、次巡の7mで仮テンに取ることになるが、
その次の3mツモでおそらく7m切りリーチといくだろう。
それだと下家の5200にドンピシャで刺さってしまう。

この8m残しによる得失点差がどれだけのものか。

限りある巡目の中で正解を選ぶ嗅覚、これが成績に直結することがわかるだろう。



2天使目
66752.jpg

開局の南家。

ドラが8pで789の三色もほのかに見えるが、さて何を切る?





66753.jpg

さすがに三色は無理スジだが、形で9mに手をかけたくなってしまうもの。

通常は9m切りでも大差ないことが多い。


66754.jpg

ズバリ8mをツモってきた。

さて、どうしよう?





66755.jpg

即リーチとした。そう、9p切りのメリットはイーシャンテンに取れる、ということなのだ。

テンパイ取らずの3m切りは、赤5mが出てしまう可能性がある。

ダマからの手変わり待ちも落ち着いていると思うが、369mが場に見えていて、やや変化枚数が少ない。

上家の仕掛けで入ったテンパイでもあるし、ここは即リーチでいいんじゃないか、という結論に達した。


66756.jpg

これをまさかの一発ツモ、裏が1枚乗って3000・6000。

好調時はこういう愚形リーチがツモアガれる。

様々な選択肢がある中で、ベストと言える結果。過程と結果がリンクするのが好調時と言える。


66757.jpg

ちなみに前巡3m切っているとどうなったかというと、
必然的に4mツモって9m切りの25s待ちとなる。

前巡下家は5mがなくて3mチーできず、ここでの宣言牌9mをポンテンに取る可能性が高い。

そうなると現物待ちの36m待ちとなり、対面の3mが発射される可能性も高い。

5sが近くにいるように見えるが、それでアガれるかは微妙なところ。



3天使目
66777.jpg

東2局、原点の南家。

ピンズに寄ったかなりのチャンス手をもらっている。

これはぜひともものにしたいが、さて何を切る?





66778.jpg

親の現物の白を残して、危険度が高く絞られやすい東を先切りした。

チートイ想定だと親の現物は魅力的だし、チンイツに向かうことを考えても、ダブ東は後々枷となりやすい。

私の雀風からは、ダブ東を真っ先に切ることはめったにない。


66779.jpg

親の先制が入るも、ズバリ残した白を重ねてこちらも追っかけ。


66780.jpg

親から討ち取り、ハネ満奪取。

南は山3に対し、親の待ちはこちらがスジで固めている25pじゃ負けないわな。

微妙な選択の成否で速度が劇的に変わってくる。好調時はこれを間違えない。


66781.jpg

白をミスったらどうなったかを追って見ると、
どうやらメンチンピンフイーペーコーでアガれている模様。

ただし、決着巡目が終盤にさしかかるので、通常はその間に他家のアガリが発生することも多いだろう。



4天使目
66796.jpg

東1局、原点の北家。

嬉しい赤5mが重なって、一応テンパイだが愚形。

タンヤオの変化もあるが、さて、どうしよう?





66797.jpg

即リーチとした。

タンヤオ変化はあれど、好形変化枚数自体はそれほどでもないので、ここは機械的にリーチで良さそう。

懸念は7pにまったく自信がないところ。アガリにはかなり結びつきにくいようにも思える。


66798.jpg

ところが上家から一発で出て、8000。

こんな7p一発でアガったのっていつ以来かな?などと思っている。

好形リーチですら掴みまくる日々を送っていたので愚形リーチにまったく自信のない身体になってしまっていた。

こういうワンチャンをものにできれば、麻雀は負けない。



5天使目
66799.jpg

オーラス1本場、供託リーチ棒2本、34100点持ち2着目の西家。

トップ目の下家と2900点差だが、実質アガリトップ。

南をいち早く鳴いて、アガりきりたい。


66800.jpg

カン4sから当然仕掛けていく。

速度勝負、条件戦のオーラスでは南は不要なら絞られずに出てきやすい。


66802.jpg

9s暗刻で役なしテンパイになるも、すぐに4pが鳴ける。

これはありがたい!


66803.jpg

最後まで上家が面倒を見てくれて、1300でラスト。

出るポン見るチーで結果が出ることなんて、鳳凰卓ではめったにない。

仮に上家が回戦落ちでも、鳴ける有効牌を切ってくれることは意外と少ないものだ。

大体は上家が満貫アガって3着落ちなど、仕掛けを後悔する羽目になるものだが、好調時だけに牌運が味方した。



6天使目
66807.jpg

東4局、トップ目の南家。

下家がカン8pチーして…


66808.jpg

赤切り!

前巡はドラも切っている。


66809.jpg

何を切るか?





66810.jpg

ここは、下家の風をアシストする。

ドラと赤を切って劇的に高いということは少ない。


66811.jpg

下家に2フーロ目が入った。


66812.jpg

どうするか?





66813.jpg

テンパイ確率は高まっているが、それでもアシストする。


66814.jpg

次巡の東切りで刺さってジャスト1000点。

狙い通りに最少失点で局を消化することに成功した。

九段クラスは打牌の意図が汲み取りやすいので、阿吽の呼吸でこのようなキャッチボールをすることも可能となる。


66815.jpg

この東切りが一巡遅いと、なんとラス目対面にピンフ三色のテンパイが入る。

点棒状況的におそらくリーチと来るはずだが、2フーロ下家が一発で高目を掴む羽目に。

おそらくはそこでオリるだろうが、ほどなく高目の5pをツモられ、3000・6000となってしまうところだった。

自分の手が死んでいると、大体一人は手が入っているものだが、安い手なら差し込んでしまう方が結局得だったということは往々にしてある。

不調時は放銃を恐れて亀のようになってしまうが、気分が乗っているとこのように視野の広い選択が採れる。



7天使目
66828.jpg

東3局、16600点持ちラス目の南家。

前巡渋々ドラ切りとし、テンパイしたが、のみ手愚形。

さて、どうしよう?





66829.jpg

即リーチとした。

親の河も怖いが、ラス目の特権を生かして。

リーチをかけている方も怖いが、かけられている方がもっと嫌かもしれないのだ。

コツコツと精神攻撃。


66830.jpg

親が攻め返してる〜(゚Д゚)!?ガクガクブルブル

この時点で期待収支−7000点。


66831.jpg

も、無事に流局し、対面と2人テンパイ。

親は赤赤と十分な打点だった。


66833.jpg

実は対面はドラ単騎の満貫でテンパイしていたのだが、私のリーチを受けて回る。

ラス目リーチの一発目につき妥当な選択にも見える。


66834.jpg

が、このゴミのようなリーチによって、対面はまんまと満貫のアガリを逃してしまう。

リーチの威力は計り知れず大きかった。


66835.jpg

さらに、親も固めた25pが切れずにここから回っていく。

リーチはアガるためのものばかりではない、ということがここからわかる。

一方、これは局の展開に恵まれているからこそこうなっているわけで、追っかけられて痛い目を見るケースも少なくない。

好調時だからこそリーチのみがこういう作用を生んでいる、というわけだ。

この後どういう展開が待っていたかというと…


66838.jpg

南3局、依然としてラス目のままだった私だが、先制リーチを入れる。


66840.jpg

これを一発でツモりあげ、裏裏で一撃トップ捲り。

満貫のアガリを逃した対面は、この後ラス争いに首を突っ込むことになるのだから麻雀は本当にわからないものだ。


劣勢時でもできることをやって、幸運な巡り合わせが来るのをひたむきに待つ。

人生の教訓を教えられているような気がしないでもない。

ひたむきに待つ、その我慢の源がメンタルの充足であることは言うまでもない。



ラベル:好調 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:23 | Comment(4) | 好調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月08日

Rランキング1位達成

今鳳凰卓で一番強いのは…




51296.jpg


私だ!(ほんとかよ)



51441.jpg

というわけで、Rランキング1位を達成した(10月4日の記録)。



実を言うと、私は密かにこのRランキング1位を当面の目標に置いていた。

ただ、少し大それた目標にも思えて、公言することが憚られた。

なので、こんなにも早く達成できるとは正直思わなかった。

今はただただ嬉しい。(ちなみに現在はにんにくさんに抜かれている)


HPのランキング表示とロビーのランキング表示はロビーの方が偉いのかなとなんとなく思っていたが(隠れボスキャラがいるなど)、
どうやら完全に一致するようである。


Rランキングというのはどちらかというと好不調の波を直に反映しているという印象が強く、
トップ率の高い打ち手ほど最高Rが高い傾向が見られる。

私の現在のトップ率271程度でもこのぐらいの瞬発力は生まれるようだ。


Rは単なる水物であり、好調時は誰しもが2300前後まで伸びるものであり、
短期的好不調が影響を与える指標に過ぎない。

だから1位になったとしても自慢できるものではないし、自分は単に好調の最中にいるだけだという自覚を忘れてはならないと思う。

ただ、不思議なもので高Rは守りたい気持ちが芽生え、1戦1戦大事に打つ気持ちが強くなっているのはある意味相乗効果を生んでいるかもしれない。


次の目標は言うまでもなく十段ということになるが、
短期確変で到達したところで転げ落ちてしまうのは目に見えている。

まずは現九段坂をしっかりと踏みしめ、右往左往しながら九段の厳しさを味わいつつ、
八段の時みたいにポイント漸増で到達するのが自分にとってはいいかなと思っている。


好調時に饒舌になるのはたやすいが、
鳳凰卓の勢力図など半年でガラリと変わる。
過去に私を苦しめてきたあの人が今や特上落ちしているというケースも決して珍しくない。

明日は我が身という思いで気を引き締めて臨んでいきたい。



さて、今回は鳳南研究所様に私の打ち筋を取り上げてもらったのでそれを紹介したい。

記事はこちら→【天鳳】鳳凰卓強者研究Q:はぐりん@さん(九段) 天鳳に対応した面前型の鋭い麻雀!!



今まで客観的に自分の打ち筋について触れられている記事を見たことがなかったので、
今回は非常に興味深く、ワクワクしながら拝見した。

昔の私のイメージだと、守備特化型でベタオリしている様子を思い浮かべるかもしれないが、
現在鳳凰卓で同卓している方は、むしろ私が押しの強いイメージを持っているのではないだろうか?

スルーするのはなぜかというと、守備力を高めるためというよりもむしろ、
より鋭く攻め返すためという意識が強く、この認識を一つ間違えると単なる日和と受け取られてしまう。

だからこそ、スルーした後の手組みは自分に厳しく、より攻撃的な布陣を敷くように心がけている。


私がこのブログでスルースキルだなんだと持論を展開するよりも、
他人に解説してもらった方がよっぽど説得力があって、わかりやすいのかもしれない。

鳳南研究所様には私の打ち筋を、非常にテンポよく、魅力的に伝えて下さって感謝しています。ありがとうございました。


天鳳の強者研究や、天鳳の細かい戦術などを見やすく紹介してくれている。
鳳凰卓で勝ち組になりたい方は要チェックのサイトだ。→鳳南研究所はコチラ



今回はその記事の場面について私が何を考えていたのかをコッソリと教えたいと思う。

51442.jpg

この場面は、画像で見ても何を切るか悩ましいと思う。

マンズで放銃した場合にやたら高い、という可能性があるからだ。

解説されているように、単純に安全度だけで見るなら、2mよりも宣言牌裏スジの7mの方がわずかに安全度は高いだろう。

それでは、私がなぜ2mを選んだかというと…


51443.jpg

対面の3mにラグがあったからだ。

3mにラグがあるということは、上家は少なくとも25mを1枚は持っているだろう。
14mも少なくとも1枚は持っているということになるが、それは7mとは直接関係がない。

このラグによって2mと7mの安全度がわずかに逆転したと私の中で判断した。


51444.jpg

実はこの3m、なんと偽ラグだった。

最近気がついたのだが、観戦で反映されるのは本ラグのみで、偽ラグは反映されない、ということがわかった。

観戦および過去の牌譜閲覧で不可解な打牌がある時は偽ラグが関わっている可能性がある。

なので、観戦者はラグの実態を正確に把握できず、打牌の意図を汲めないことがあることを知ってほしい。


私などはラグ読みをかなり戦略として用いているが、
それによって時に大失敗を犯すこともあり、ラグ読みの成果としては若干得しているという程度にすぎないと思う。

これらラグ読みについての詳細記事はいずれ書きたいと思う。


51445.jpg

追いついた上に一発であがれるなど、好調時ならではという感じ。

裏なしの12000。



51446.jpg

この7sスルーは、自身が北家であること、対面の染めに発が切りにくいこと、
ペンチャンで仕掛けるとファン牌が出にくいこと、

そして何よりも…


51447.jpg

対面の69pにラグがあり、上家が8pを1枚持っているのがわかっていたからだ。

つまり、このカン8pは多くとも山に残り1枚。

自身のあがりが厳しいのであれば、紛れの起こる鳴きはできる限り控える、という意図だ。


51448.jpg

直後に自力でペン7sを引き込む。

こうなれば後はどこからでも仕掛けて勝負に行ける。


51449.jpg

この局は、ラス目の上家が勝負リーチをツモあがり、3000・6000。

親の一発消し気味の仕掛けによりツモられたわけだが、私は仕掛けによる悪い因果をこの局もたらしていない。

親が流れればOKという感じで、リードしているこの局面では焦らずにゆったり構えた。



51450.jpg

下家の西のみならず、親から出た2枚目の西にもラグすらかけていない。

雀頭がないからというのもあるが、私が動くことで下家をあがらせることだけはあってはならない局面だからである。


51451.jpg

下家の切り順からは25mは結構切りにくいスジ。

安牌の南が出てきてテンパイの可能性も高い。ここはスルーした西のトイツ落としで回る。


51452.jpg

実際、25mは下家の当たり牌。2mで打ってもギリギリ終わらないが。


51453.jpg

下家の入り目の9sをギリギリまで絞って、最後のツモでテンパイし、9s勝負。

下家は回っている感があったので、ここでの9sは勝負しやすかった。

2人テンパイで流局。この局はかなりの手応えがあったが、結局ラスで終わった。



51563.jpg

この7pはラグありのスルー。

9mは急所なので仕掛けるが、7pは急所ではないと考えている。

実際は…


51564.jpg

7pは山に残り1枚、意外と厳しかった。


51565.jpg

実戦は赤を使い切れる6mツモで感触十分のリーチ。


51566.jpg

下家の追っかけが入ってピンチと思いきや、対面が仕掛けて僥倖にも出てきた。裏1で12000。

裏ドラが5mというあたりもまさに噛み合っているといえる。


51567.jpg

7pをチーしても5800であがれている可能性が高い。

が、あがれるかあがれないかはそれほど重要ではなく、
開局の親番ならこれぐらい落ち着いて打つのが大局的には良い結果を生みそう、ということ。



51568.jpg

いまでしょ!のチー。

これは余剰牌によってチーするかどうか変わる。

ピンズが4連形もしくは中ぶくれなど好形の場合のみスルーしてメンゼンで進める。

例えば3mのような単独浮き牌の場合はチーした方が良さそう。

この場合、マンズが好形になりにくいしね。


51569.jpg

わりと早目に出て3900のあがり。

解説にもあるようにリーチせずさらっとあがりたい局面なのであがりきれれば上々。

これで親リーチなど入ったら感覚的にはかなり寒い。全部押すけど。


51570.jpg

メンゼンで進めた場合は、すぐに5sが入って三面張テンパイ。

勢いリーチといってしまいそうだが、私のツモ筋には147sは1枚もない。

それを踏まえても5sチーはバランスが良かったように思える。



51571.jpg

この局面、私が何を考えているかというと…


トイツ場の兆候 3・7(尖張牌)が固まっているよりトイツ場の可能性が高いと踏んでいる。

なので、トイツには手をかけたくなかったのだが、ドラに伸びるピンズを切るわけにもいかず、本当に渋々3sを切った

トイツ場想定でも基本的にはひとまず牌効率に忠実に打つ。


51572.jpg

ほら、やっぱり、こうなるでしょ?


51573.jpg

牌の寄りがどう考えてもトイツ場。上家もシャンポン待ちだ。

というかここまでピンズが伸びないのもすごい。

3sをミスらなければ中ポンから手順であがれていたかも。ぐだぐだになってベタオリせざるをえない。

この局は上家の一人テンパイで流局となった。


51574.jpg

上家の手にも尖張牌のトイツが2組。なんとなくその兆候は窺える。



51575.jpg

下家は私より一足早く九段に駆け上がった遊走さんだ。

上り調子の二人のリーチ対決。雌雄はいかに…


51576.jpg

カン6mに受けていれば一発、さらに入り目の58sまで打たれた。

感覚的にはまずい、の一言。あがり番は順番に回ってくるものだからだ。


51578.jpg

それにもかかわらずツモ。まさに好調時の牌運という感じ。


51579.jpg

裏裏いただいて6000オール。この半荘はトップだった。


51580.jpg

下家と私の牌姿を見比べてほしい。

ドラ1インのピンフで待ちはマンズ。裏ドラの3mが各々2枚。待ち牌も山に2枚ずつ。

ツモればハネ満とまさに瓜二つではないだろうか?

この好調対決を制した私はいまだに好調を維持、競り負けた遊走さんはこの後不調に陥る羽目になる…アーメン。

好不調の引き鉄となる戦いというのは確実にある。

もしかしたら次のあなたの試合がそれに当てはまるかもしれない。



ラベル:好調 天鳳
posted by はぐりん@ at 00:03 | Comment(6) | 好調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月02日

好調時はいったい何が良いのか?

tenhou.23288.jpg

八段復帰した。

七段降段から一度も原点を割らずに、わずか65戦でのスピード昇段だった。


イメージ的には、八段底辺で道をならしてならして、
さあこれから噴き上がるぞという、その直前のプチ不調でぴったり七段の損切りに引っかかった感じ

果てしない降段戦の苦境でもがき苦しんだことは、
降段してからの好調に大きく貢献したと個人的には思っていて、
メンタル面はもちろんのこと、
技術的にも押して勝つという進歩があったのではないかと思う。


それは最近のトップ率の高さにもデータとして見られていて、
直近500戦のトップ率は294と、私の平均値を大きく上回っている(ラス率は222)。


ちなみに、降段直後から昇段までの成績は、
65戦 28−13−16−8 平均順位2.062 安定段位18.750となっている。


私の感覚としては、
特上においては、徹底した守備重視の麻雀の方が若干安定段位的には優位だと思う

ただ、ラス率を少し上げてもトップ率を高める打ち方の方が、
「麻雀」の打ち方としては理に適っている


押すべき場面で押さないと、変に局面が歪んで、
起こるはずのない紛れを生んでしまうことがあり、
3位が多くなるなど、順位分布も歪む。

「天鳳」の戦い方としては間違いではないが、
見ている者が納得する麻雀とはなりにくい。


このへんの折り合いをどうつけるかが難しいところではあるが、
私の方向性は押し気味にシフトチェンジしていることも確かである。



ところで、降段から昇段までのポイントを計算してみて妙なことに気づいた。

総獲得ポイントが2490pt−ラスで失ったポイント1080pt=1410pt(七段昇段pt)

仮に、降段を喫した戦いがラスではなく3着だったすると、その時のポイントが55pt。

八段のまま同じ成績を出したとすると、
総獲得ポイントが2490pt−ラスで失ったポイント1200pt=1290pt
それが55ptに加算されるので、1290pt+55pt=1345ptということになる。

なんだこれは。
七段に落ちていなかったら八段原点に255ptも足りない結果になっていたのか?


冷静に考えてみると、
八段のままでは登る際にラスのマイナス分が減らないが、
七段に落ちると登る際のラスのマイナス分が減る上、
昇段までの必要ポイントが減る。
七段→八段までに必要なポイント1400ptと、八段に昇段した時の基礎ポイント1600pt、
この200ptの差が想像以上にポイントに寄与していることがわかった


これはスピード昇段だからこそ、この恩恵となっているが、
七段の滞在が長ければ長いほど、ラスによる八段とのポイント差が顕著になるだろう。

もちろん、降段時のポイントがどの程度だったのかにもよるが
(145ptからの降段と5ptからの降段では大違い)、
私はともすると、わざ降段の恩恵をみくびっていたのかもしれない



ただ、それでも私はわざ降段をしない。


なぜなら、場合によってはラスを引いてもいいんだという考え方は麻雀打ちを堕落させるからだ。

前にも書いたが人間の精神構造は脆弱にできている。
わざ降段によって、ラスを引くのが癖になってしまう、そんなことが十分に起こりうるのだ。



取りとめのないことを書いてきたが、
今回のテーマは「好調時の巡り合わせ」だ。

昇段にあたって不調時とはいったい何が違ったのか、
どのような牌運があったのか、実戦例からご覧いただきたい。




@配牌が良い
tenhou.22266.jpg

東3局、前局満貫あがって迎えた南家。

こ、この配牌は…。


tenhou.22267.jpg

47mが先に埋まってのダブリー。

これあがれなかったら麻雀辞める!


tenhou.22268.jpg

うほっ、すぐに出た。

あまりにも美味しいハネ満となったが、ただボタンを押しただけだ。



Aツモが良い
tenhou.23382.jpg

東2局1本場、19800点持ち3着目の西家。

南家から3巡目リーチを受けて、こちらの手はどうしようもない。

とりあえず発切りからのベタオリ。


tenhou.23383.jpg

ドラのペン3p、カン3sとツモって危険牌を切らずに手がまとまってきた

6s切ってイーシャンテンに。

ここで私が考えていることは、
下家2巡目の白にラグがあったのでそれが関連しているとすれば十分に勝機はあること、
それからマンズ待ちなら中引っかけのカン6mが匂うので、
そうなるとやはりチャンスはこちらにある、ということだ。


tenhou.23384.jpg

ズバリテンパイが入り、追っかけに踏み切る。

47mは通っているので8mケアも兼ねて、4m切り。

というかこの待ち、かなり強いだろ。


tenhou.23385.jpg

海底で上家が掴み、裏は乗らずの5200となった。

5mであがり逃ししているがご愛嬌ということで。

上家の待ちは大体読み通りだった。

こういう勝てる予感みたいなものが、実際その通りになる時は、
自分の中での波長が噛み合っているということは言えるだろう。




B仕掛けがはまる
tenhou.22646.jpg

東4局1本場、30900点持ちトップ目の親番。

発が重なったが、仕掛けても安い。


tenhou.22647.jpg

2枚目の南が出たが、さてどうしよう?





tenhou.22648.jpg

ポンした。

発さえ鳴ければ早いので、この好形なら鳴いてもいいかなという判断だ。


tenhou.22649.jpg

次巡、まさかのダブ東が重なって、手順でホンイツへ。


tenhou.22650.jpg

直後にダブ東もポン。

なんというタイミングだ。


tenhou.22651.jpg

すぐに発が出て、労せずに12000のあがり。

単なる1500のバックだけに恐る恐るの仕掛けだったが、
牌の巡り合わせによってはこれが最速の親満になるのだから面白い。

不調時なら大抵リーチを被せられて、親っかぶりが関の山だ。



C選択を間違えない
tenhou.22822.jpg

東3局、20300点持ち3着目の北家。

9sをツモったが、さて何を切る?





tenhou.22823.jpg

ドラ受けをはずす2p切りとした。

場に1pが3枚切れや9s重なりの感じからトイツ場の雰囲気もある。

上家の25s切りは、自分に5sが2枚あるだけに、46sを持っていない可能性が高いと読んでいる。

仮に発を生かしたメンツ手にするにしても、1pがない以上、ドラ受けを嫌ってもあがりにくくはならないだろう。


tenhou.22824.jpg

4sをツモってチートイのテンパイ。

先ほどの読みに従って、6s単騎のダマに受けた。

さすがにリーチに踏み切るほど6sが強いという情報はない。


tenhou.22825.jpg

8sをツモったが、さてどうしよう?





tenhou.22826.jpg

難しいが、ここでも6sダマ続行。

ラス目対面のリーチを受けてひょっこり6sツモの800・1600。

なんとこの8sは対面リーチの当たり牌。
8s単騎にしていたらどう考えても分の悪い勝負で、放銃までありえた。

5sが3枚見えているだけに、他家にはソーズの上の方が使われやすいという読みもあるにはあるが、
難易度の高い選択を間違えなかった結果のあがりというのは非常に価値が高く、
こういうかわしがすんなり決まるかどうかは、半荘の結果を大きく左右するものとなりやすい。



Dきちんと押し切れる
tenhou.22973.jpg

南1局、20300点持ち3着目の西家。

現在5200点持ちラス目の親からリーチが入っている。

こちらもピンフのテンパイが入ったが、さてどうしよう?





tenhou.22974.jpg

暗刻の2mを切って、押した。

当たり牌の6mは3枚目が場に見えたばかりで、こちらのあがり目は大きくない。

全体の河から見ると、宣言牌裏スジとはいえ2mの危険度は高めに見える。

ひとつ、押せる要素としては、対面はドラが固まっていない限りは持っていないだろうと読むことはできる。


tenhou.22975.jpg

さらに、無スジの8mを持ってきたが、さてどうしよう?





tenhou.22976.jpg

押した、が、放銃となった。

ワンチャンスとはいえ、さすがに危険度が高すぎる牌だったか。

ただ、パッと見そんなに高くない手に見える。


tenhou.22977.jpg

これが2400点の放銃で済んだ。

この放銃をどう見るか?

私が対面の立場だったら、なんとなく嫌だな、と思うだろう。

あがり牌はもう山にはなかったが、それは実戦中にはわからない。
オリて親の一人テンパイよりも押してこの放銃の方が、
きちんと戦って放銃した上での好結果という意味で、圧倒的に好感触だ。

放銃して良し!と思えるような時はきちんと打てている時、つまり好調時だ。

この半荘はそのまま3着で終了した。



E選択ミスが悪い結果にならない
tenhou.22798.jpg

東2局2本場、36600点持ちトップ目の親番。

絶好のペン7pが入って、即リーチの態勢だが、さてどう受ける?





tenhou.22799.jpg

両面でリーチした。

ここでは8mが非常によく見えた。

親でドラ1あるなら、枚数重視が基本だろう。


tenhou.22800.jpg

しかし、ラス目の上家から一発で発をツモ切られる。

間違う時はなぜか一発が多い。


tenhou.22801.jpg

さらに、このツモか!

これはさすがにやっちまったか?


tenhou.22802.jpg

満を持してラス目が反撃に来るも、宣言牌をとらえて裏は乗らずの3900。

上家の手牌がピカピカ光っていて恐ろしさを物語っている。

選択ミスをするとあがり番は他家に移るのが常だが、
これが致命的なことにならないのが好調時なのだろう。



Fピンチがピンチにならない
tenhou.23020.jpg

南3局2本場、30100点持ち2着目の南家。

トップ目が親で32100点、ラス目が対面で11900点となっている。

ドラのペン3m待ちでテンパイが入ったが、さてどうしよう?





tenhou.23021.jpg

即リーチとした。

はっきりいってこのリーチはギャンブルリーチだ。

ドラが固まっている他家が攻め返してくるのは必定。

運良くツモれればトップも固いが、攻め返された時のリスクが高すぎるので微妙。

赤5mがなければ悪手に近いだろう。


tenhou.23022.jpg

ラス目の対面が無スジを飛ばしてくる。

もうこの時点で気が気ではない。

流局までが長すぎる…


tenhou.23024.jpg

さらに下家の7mに肝を冷やす。

ここからの6巡が実に長い。

サッカーでいうところの後半ロスタイムの長さにも似た感覚だ。


tenhou.23023.jpg

無事に一人テンパイで流局。

最後の1pまで気は抜けず、ホッと胸をなでおろす。

こういう微妙な攻守判断が是と出るからこそ、好調なのだろう。
この半荘はトップで終了した。



G牌の巡り合わせで放銃を回避
tenhou.22868.jpg

東2局、原点の親番。

3m残しの工夫が生きて、最高の三面張ができた。

手広く8s切り。


tenhou.22869.jpg

6pツモって何を切るか?





tenhou.22870.jpg

6pツモ切りとした。

対面のターツ落としを見ているので、ドラまたぎの6pは引っ張っても危険度がかなり高い。

三面張固定とはせず、ドラ受けの方を固定した。


tenhou.22871.jpg

この7pは対面の現物だが、全体の危険度で見て同様にツモ切りとした。

これは7m切りという選択も十分にあると思う。


tenhou.22872.jpg

しかし、下家のツモ切った4mが対面の7700に当たり。

いつ出てもおかしくなかった7mだが、ギリギリ止まってくれた。

テンパイが入らないからこそ助かっている、
好調時に散見されるパターンだ。


tenhou.22873.jpg

テンパイが入ってもダメだし、
選択が別の方に傾いてもダメ。

こういう助かりは大きい。



Hオーラスに条件を満たす手が入ってくれる
tenhou.23520.jpg

オーラス、14600点持ちラス目の西家。

3着目の上家とは5100点差となっている。

配牌はパッと見悪いが、ドラドラの南と中を生かすだけでOKの好配牌だ。


tenhou.23521.jpg

親の第一打1mポンから仕掛ける。

場合によっては符が必要となるので、これは必須の鳴き。


tenhou.23522.jpg

自力で中を暗刻にしてのテンパイ。

7pは悪くなさそうだが、はたして…


tenhou.23523.jpg

これがあがりまで結びつくのが好調時の牌運だ。

手が入って捲れませんでした、では手が入らないのと変わりない。

しかし、危険牌を使い切ってテンパイまでこぎつけている上家の粘りは見事だ。



Iスタイルが良い
東城りお/Rio TIME! [DVD] - 東城りお, 安倍雄治
東城りお/Rio TIME! [DVD] - 東城りお, 安倍雄治

言わずもがな。



ラベル:昇段 好調 天鳳
posted by はぐりん@ at 22:50 | Comment(19) | 好調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする