2015年02月08日

好調時の放銃回避

不調時の放銃では、不調時に起こるメカニズムについて書いたが、
それでは好調時にはどのような牌の巡り合わせがあるのだろうか?



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東4局、2着目で迎えた北家の自分。

36pのくっつきを見ていると、6pが重なった。さて、何を切る?





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三暗刻はあるものの、ここでドラを切るのはいまいち気が進まない。

7mが1枚切れていることもあり、678を見ながらドラを使った手組にするか、
もしくはかなり良さそうな69m受けになったら勝負と考え、
ここでは7mを切り出した。


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親のツモ切りを挟んで、対面のリーチ宣言牌に親のロンの声。
なんとびっくり確定三色イーペーコー形の12000。

自分の牌姿からは、6pの重なり以外は大体何をツモっても36pが出ていく。
ドラにくっついたら当然6p切りだし、
678に関連するピンズやマンズが伸びれば、ドラとはいえ3pは出ていく可能性が高い。

さらに、ここから北が出たらポンテンの構えだが、
その瞬間に3pはアウトだ。

6pは自分の手にはそれほど有効牌ではなかったが、
この結果を受けて俺の感覚としては、とにかく助かったという印象しかない


このように、好調時は不要牌が重なったりくっついたりして、
本人は意図せずにギリギリのところで放銃を回避するケースが多い。

偶然たまたま放銃を回避できただけだが、
ここで12000を振り込んでラス争いを繰り広げるのと、
悠々自適の2着生活を満喫するのとでは大違いだ。


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この半荘、トップ戦線に浮上した上、親番でこの簡単な一発ツモ。

裏なし4000オールだが、楽にトップで終了した。

好不調の因果は、何気ないあの6p重なりにあったことは言うまでもない。
麻雀の勝敗はこうした本当に何気ないところに潜んでいるものだ。


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別の半荘。東4局、2着目南家の自分。

4sがポンされ、前巡の5s切りはカン2sの布石だ。
上手いこと3pが重なり、好感触の即リーチ。

下手な両面よりあがりやすそうだ。


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これがまさかの一発ツモで、裏は乗らずの3000・6000。

良さそうに見える2sだったが、下家が一発で掴んで、ご覧のようにラス牌だった。


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テンパイ時の牌オープン。

なんと3pは親への放銃牌だった。
雀頭のない手牌なら、3pは重ならない限りいずれ出る可能性が非常に高い。

例えば、2sツモなら確実に3pは出るし、
2sチーでも中単騎で十分だ。
3pが残り1枚ということからも、中の方が重なる可能性が高い。


いつ出てもおかしくない3pがたまたま重なったことによって、
放銃を回避できたばかりかハネ満のツモあがり。

これが好調時の牌運だ。


この場合、3pは放銃牌ということは実戦時は知る由がない。
1例目のように、放銃を回避できたとわかることもあるが、
実戦ではわからないまま進むことの方が多い。

不調時の放銃があれば、これらのような好調時の放銃回避もある。
これらは均せばイーブンだ。

つまり、不調か好調かは単なる結果でしかない。
このことをしっかりと理解しておく必要がある。


それでは、上記の前提を理解した上で、
好不調の感覚を打牌に反映してもいいのだろうか?


答えはYESだ。


麻雀はメンタルなゲームなのだから、
メンタルで優位に立っているものが勝つ。

好調だと実感したなら勢いに乗じて、攻め駒を増やしてドンドン攻める。
気分が乗っているから打牌選択にも迷いがなく、すいすいと手が進む。
たとえ手が高くなくても、相手はあなたの気配に押されてなんとなくミスをしてしまうかもしれない。

逆に不調だと感じているなら、少し受け駒を増やして守ってみる。
メンタルがやられているからこれ以上の放銃は自分を見失ってしまう。
これは一種の予防だ。
局を凌いでいくうちに自分を取り戻し、手牌も蘇ってくるかもしれない。


そもそも、最大25%しかあがれないゲームなのだから、
気分がいい時ぐらい攻めてもいいではないか。

麻雀は気分で打つのを許してくれないほど、狭量なゲームではない。

基本的には好不調を打牌に反映させても、直ちに勝敗に影響することはない。


重要なのは、気分で打っていい遊びの範囲を認識することだ。

気分で打っていいのは、自動車のハンドル操作の遊びの部分と一緒だ。
一定の水準までなら安全だが、遊びが過ぎると事故につながってしまう。

つまり、最終順位に影響するような、真に重要な局面では好不調の感覚に流されず、
基本に忠実な打牌選択を心掛けるべき
だ。

事故らない程度に気分で運転していいのは、麻雀も車も一緒なのである。


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別の半荘。南2局5本場、2着目で迎えた親番。
点棒状況は自分から順に、32800、15700、7600、43900。

ここからどういう構想で何を切っていくか?





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上家と11100点差で、対面が7600点しかない。
ファン牌が2組あるので、ここは親満を作って対面を飛ばしにいくのが最善だ。

そこでホンイツをにらむわけだが、
ツモによってはマンズに伸びる可能性もある。
そこで一番枚数の少ないピンズを払ってみた。


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肝のファン牌が叩けて、ソーズに決定。
徐々に形になってきた。


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西ポンで9s単騎を考えていたところ、この6s重なりでテンパイ。

西が狙い目のため、意外と悪くない最終形だ。


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即座に下家が6sをツモ切り、これがなんとダブロン。
7700と11600のダブルパンチで、昇天したのは対面ではなく、下家だった。

5本場はかっさらわれたが、ギリギリ上家を捲ってトップ終了。

西が先に出ていたり、ツモっていたら間違いなく6s切りで9s単騎に受けるため、
対面に放銃していたら地獄のラス争いに巻き込まれるところだった。

これはまさに、好調時の牌運だ。


この局面、牌運が少し違うだけで、
自分、下家、対面、誰もが地獄に落ちる可能性があったわけだ。
麻雀の怖さとともに面白さを感じずにはいられない。



ラベル:天鳳 好調
posted by はぐりん@ at 21:11 | Comment(0) | 好調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする