2017年05月28日

トイツ場の兆候 3・7(尖張牌)が固まっている

トイツ場を意識するポイントはいくつかあるが、
そのうちの一つが、配牌で3・7牌(尖張牌)が固まっているケースだ。


以下にシュンツのすべての組み合わせを挙げる。

一筒二筒三筒二筒三筒四筒三筒四筒五筒四筒五筒六筒五筒六筒七筒六筒七筒八筒七筒八筒九筒

このうち、三筒七筒を使わずに構成されているシュンツはどのくらいあるだろうか?


そう、四筒五筒六筒の1通りしかない。


つまり、三筒七筒牌はシュンツを構成するために要の牌であると言える。

三筒七筒が自分の手に固まっている場というのは、
言い換えれば他家がシュンツを作りにくい場ということであり、
これによって全体的にトイツやコーツが機能しやすい場が生まれる。


トイツ場というと違和感を持つ方もいようが、
要は、「シュンツを構成しにくい場」というのがトイツ場の定義として適切ではないかと私は考えている。


「シュンツを構成しにくい場」でシュンツを作りにいってもあがりまで結びつかないことが多く、
いち早くその傾向をつかむことで、縦を重視した手組みへと意識を移すことが可能となる。

配牌を眺めてボーッと効率に寄せるのではなく、
配牌の牌形がトイツ手なのかシュンツ手なのか、
場況がトイツ場なのかシュンツ場なのか、
これをいち早く見極めることで、
自分の手をあがりやすい手へと導くことができる。

これがいわゆる場況に合った捌きだ。


これはおそらく経験によって熟練度が上がってくるもので、
牌効率の本をかじったぐらいではあまり見えてこない部分だろう。

半端に理解してもメンツ手のあがりを逃すことも増えるが、
この部分を意識できるかどうかは一段上を見るために欠かせない要素となってくるだろう。


それでは、実戦例からその傾向を読み解いていただきたい。



case1
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東2局1本場、同点2着目で迎えた南家。

配牌を見ると、尖張牌(3・7牌)のトイツが2組、暗刻が1組
さらに心張牌(5牌)のトイツが1組

牌形からトイツ場の兆候がはっきりと出ている。
これは手順で最低でもトイトイぐらいには仕上げたいところ。

なので、字牌は大事にして第一打は1s切り。


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何を切るか?





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私的には7sが切りたくて仕方なかったが、無難に4m切り。

ドラが8sだけに保険をかけたが、ぶっちゃけ7s切りでも問題ないと思う。


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テンパイしたが、どうするか?





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コーツ手の基本は即リーチ、ということでリーチ。

いかにも3pをツモれそうな雰囲気だ。


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親満テンパイの親から出て、裏3pの倍満に仕上がった。

全体にコーツが目立つ、明らかなコーツ場だということがわかるだろう。

こういう場況ではシュンツができにくいので、
親はカン5sからシャンポン変化を積極的に見込むのがいい。

これがトイツ場の捌きだ。



case2
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東4局、23000点持ち3着目の北家。

配牌に7mカンツ、3sトイツ。

牌形は明らかにコーツ手だ。


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もう一組、尖張牌がトイツになって、はっきりとトイツ場傾向。

チートイも見つつ、7mを1枚はずす。


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8p出たが、これを鳴くか?





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トイツ場の兆候がはっきりしているので、これはポンするのがいい。

ドラもない単なるトイトイのみ、というところで判断するのではなく、
場況がコーツ場なので、場況に合った捌きというところで仕掛けの判断をする

7mが暗刻でなければ8pは鳴かずにチートイツで仕上げる。
「スルースキル 暗刻がない手は基本チートイ」だ。


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親がドラ切りリーチ、一発目に現物の西が出たが、さてどうしよう?





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臆せずにポンする。

コーツ場におけるトイトイはあがりやすい。
場況に合った捌きをしているのであれば、まっすぐにあがりに向かうのがいい。

親がシュンツ手であるなら想像以上にゼンツでも放銃しないし、
自分のあがりも見込みやすい。


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これをツモって、700・1300。

ご覧のように、全員の必要牌のみで構成されたトイトイだ

尖張牌を固めているので他家はシュンツができにくい。
場況に合った捌きはこのように攻守に渡って強い。



case3
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東4局1本場、2着目で迎えた親番。

ダブ東がトイツであるが、
これは先の2例と比較すると判断が難しいケース。

7pが重なってトイツ場疑惑が出ている。中には手をかけずに9m切り。


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7m出たが、チーするか?





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「スルースキル 縦の場はチーしない」だ。

ポイントは5mにポンが入っている点で、
よりトイツ場が濃厚な場況となっている。

5mがないので一見急所の7mに見えるが、
目先の進行に惑わされずに、場況で判断する。

7mをチーした瞬間に、チートイツという場況に見合った手役が失われてしまうからだ。


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7pが暗刻になり、これでトイツ場からコーツ場に昇格。

7mスルーが正解となりそうな雰囲気だ。


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さらにダブ東も暗刻になった。

これで一気に打点も見えるイーシャンテンとなった。


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1sポンしてテンパイに取った。

ドラは3sで7mは場に2枚見えているが、コーツ場の捌きとしてはこうするところ。

ここからトイトイへ移行していく予定。


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上家のツモ切りリーチに下家が放銃し、裏は乗らずの3200となった。

7pは上家の当たり、7sは下家の当たり。
例によって要牌を固めている私に放銃する未来はない。


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ツモ牌を追っていくと、8mツモでトイトイに変わり、
流局間際に7sツモでの6000オールがあった。

このように、些細な兆候から7mをスルーすることによって、
より良い結果を模索していくことが可能となる。




case4
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東4局、30200点持ちトップ目の親番。

一見シュンツ手だが、7のトイツが3組ある。

こういう場合は安易にトイツに手をかけない。2p切り。

シュンツ場かトイツ場かはこの後のツモや河から判断していく。


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次のツモは8s重なりで縦。何を切るか?




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ツモの寄り方を尊重し、ターツの方を切る。

どちらかというとトイツ場傾向と読んでいる。


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4sが重なって何を切るか?





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こうなればシュンツに固執する必要はない。

一応メンツ手も見ながらチートイイーシャンテンに構える。


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結局、縦横混合のメンツ手でテンパイしたが、2件リーチが入っている。

さて、どうしよう?





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さすがに7pを一発で勝負するほどの手ではない。

ここは8sを切って回る。このへんは基本通り。


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対面が競り勝ち、上家から5200となった。

場況的にはトイツ場寄りという感じで混合場。
発が待ちになっている上家の方がシュンツ待ちの対面より圧倒的に強かったが、このへんは牌運だ。



case5
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南2局2本場、トップ目の親番。

四暗刻イーシャンテンだが、何を切るか?





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一応8sから切ったが、8m切りでも問題ないだろう。

イーペーコー形をぶち壊す尖張牌の暗刻はコーツ場の可能性が非常に高いので、
イーペーコーよりも三暗刻などのコーツ手を主眼に考えていくのがいい。

下手に効率を重視したりするとあがりを逃すことになる。


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東が暗刻になって、即リーチ。


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これをツモって16000オール。

以前に紹介した鳳凰卓初役満だ。


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58mはこの時点で山に残り1枚。

コーツ場の傾向が顕著に現れた局となった。



ちなみに、case1〜case5までの5例ともすべてトップ終了だった(たまたまだが)。

「トイツ場を制する者は麻雀を制す」を体現する結果となっている。



ラベル:天鳳 対子
posted by はぐりん@ at 21:48 | Comment(8) | トイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月23日

トイツ場の見極め

これまでに、このブログでは様々な戦略・戦術を載せてきたが、
はぐりん独自の戦術として、最も特徴的なものを挙げるとすれば、
スルースキルトイツ場理論であろう。


現在の感覚としては、
この2つの技を引っ提げて戦えば、
誰と戦ってもまず負けないと考えている。

勝つ、のではなく、負けない、というのがポイントだ。


なぜかというと、
1つのパイ(麻雀だけに)を奪い合うゼロサムゲームというのは、
長期的にはミスをした者が墜ちていくゲーム
だからだ。


スルースキル&トイツ場理論を用いることは、
優勢時に威力を発揮するのはもちろんだが、
むしろ、ミスをしやすい劣勢時に大崩れをしない戦術としてかなり有効だと考えている。

スルーによって守備力がアップするのは以前述べたとおりであり、
かつトイツ場理論によるトイツ手寄せが攻撃にも生きてくるからであり、
この2つは連動させることによって、威力は倍増する。

4人で打つという麻雀のゲームの性質上、
耐え忍ぶ時間の方が長いのは必然であり、
劣勢時の対処法を自分なりに持っているかどうかというのは、
長期的に安定した成績を残すという意味で大きい
と考えている。


それがたとえオカルト的なものであったとしても
自分の得意な戦法や必殺技と呼べるものがあれば、
それは必ず苦しい時の拠りどころとなるものであり、
メンタルを維持することが可能であればそれは積極的に採用すべきだと俺は考えている。

非科学的な信仰による損よりも、メンタルが安定することの得の方がはるかに大きいと考えられるからだ。



こういう前置きをしてしまうと、
トイツ場理論があたかもオカルト的な理論のように聞こえてしまうが、
これは場況読みの延長線上であり、
十分に有益な読みのひとつであると俺は考えている。

トイツ場の定義と証明については、
牌種を少なくした際に、より鮮明にその傾向を読み解くことができると考えているが、
これについては鋭意考察中である。


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東2局、29900点持ちトップ目で迎えた西家。

258mがかなり良さそうで、
ピンズが高いことと、4mが1枚出ていることから、
ここでは4mを切った。


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前巡に3mをツモ切り、さらに7mも重なる。

ターツが埋まらずに縦に重なるばかりで感触は良くない。


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対面のリーチを受けて、さらに6mが重なる。

これで3467mのターツがすべて縦重なり。
完全にトイツ場を意識している。

ターツの縦重なりが頻発するのはトイツ場のひとつの兆候だ。


対面のリーチも4mを切ってる2m手出しリーチで、
変則待ちの可能性が高い。


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なので、2枚切れの東とはいえ、安易に切れない。

ここでは2sを合わせてベタオリに徹した。


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結局、対面がツモで2600オール。

ご覧のように対面の手もいかにもな形で、
2m単騎のチートイツから、1mツモによるシャンポンへの受け替えだった。



トイツ場傾向のある場況においては、
すべての生牌や、1枚切れ字牌の危険度が通常より高まる傾向にあり

オリる際は細心の注意が必要となる。

かといって、無スジ両面の危険度が低くなるわけでもなく、
トイツ場における攻撃への対処は難易度が高い


ツモり三暗刻など、コーツ手のリーチがより有効であるのは、
こういう理由により相手の対処が難しいから
だ。


シュンツ系の場は無スジに危険度が凝縮されるのに対し、
トイツ系の場は字牌含めて万遍なく危険度が分散される
ため、
スジが信用できず、安全度の基準が変わってくる


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別の半荘。東4局1本場、ラス目の北家。

6sツモって悩ましい牌姿だが、
発のトイツ落としで手広くタンヤオに受けた。


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下家のリーチを受けて、いかにもな6mツモ。

チートイのテンパイを逃した格好で、ここでは6mをツモ切った。


トイツ場の雰囲気がある上、下家の捨て牌が少し気持ち悪い。
こういう場況ではスジであっても生牌はできるだけ切らないように意識する。


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対面が、オリ打ちのトイツ落としで放銃。3900。


やはりという感じの待ちで、
生牌の中だけは俺の手からは絶対に出ない。


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別の半荘。東4局、3着目の親番。

配牌イーシャンテンでかなりいい。
コーツ手を意識する牌組で、夢も広がる4m切り。


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3巡目、かなり迷いの出る8m重なり。

トイツ手、コーツ手に寄せたいのは山々だが、
親番ドラ1につき、渋々4p切り。


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さらに選択となる7sツモ。

9m2枚切れにつき、普通に8s切りとした。

配牌の構想とは少し違った感じになっている。


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チャンタのイーシャンテンとなったが、
この8sツモでこの局は厳しいと悟る

トイツ場を意識しながら、効率に寄せての選択ミスであり、
仕方ないようにも見えるが、単純な裏目というわけではない


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下家のリーチを受けて、もう行けない。
とりあえず現物の7mを切り、その後ベタオリとなった。


9mが3枚見えているのもあるが、
69sが場に1枚も見えていないというのが、
いかにもどこかに固まっていそうな雰囲気で、この手に消極的な理由だ。


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結局、一人ノーテンで流局。

なんと、下家はツモり四暗刻だった。


南は山に2枚で、感覚よりも効率に寄せた代償が高くつくところだった。


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別の半荘。東1局1本場の南家。

親から電光石火の3巡目リーチが入り、対応していたところ、
この6sにラグがかかる。


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さらに、この赤5pにもラグ。


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前巡の6mにラグがあったばかりか、この5mにもラグ。

明らかにおかしい。
同じテンポのラグで、偽ラグっぽくない。


完全に牌が分断されていて、明らかにトイツ場だとわかる。
そうでなくても、上家の捨て牌が脂っこすぎて普通の待ちではない。


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上家の現物がなくなったが、何を切るか?





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上家は変則待ちが濃厚なので、
字牌だけは絶対に切れない。

ここではチートイに当たりにくいドラ表示牌の2sを切った。


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上家はドラ単騎待ちのチートイツだった。12000。

上家は捨て牌が派手になりすぎ、頭を抱えていたはずだが、
まさかという感じで出た。


本局のように、
ポンラグはトイツ場を把握する重要な要素だ


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別の半荘。東3局1本場、対面が飛び寸前。26700点持ち3着目の北家。

下家1s被りに、9p2枚切れ。
場況からトイツ場が少し匂うが、
ここではギリギリ789の三色も見て白切り。


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スジトイツの完成するこの5m重なりがトイツ場の確定的なサインだ。

赤も使い切れるし、躊躇なくトイツ手に決められる。
2枚切れの9p切り。


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8pをツモって、メンツをしくじったが、何を切るか?





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チートイに決めているので、
場に安いピンズは裏目ではなくむしろ好ツモだ。

ここでは、場に高く、最も持たれていそうな6mをチョイス。


場に安い色を残し、
場に高い色の中張牌は両面ターツであっても積極的に払っていくのがチートイツ作りのコツ
だ。


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対面から臭い捨て牌のリーチ。

明らかに変則場、明らかに変則待ちの対面のリーチに対し、
上家が2s切り。

この2sはかなり強く、上家もおそらくテンパイだろう。


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結局ゼンツの上家が放銃で、3200。

上家もチートイツでドラドラ含みだった。


これぞtheトイツ場という感じだが、
本局のように、自分の手牌や捨て牌の雰囲気から早期に匂いを嗅ぎとれるケースも存在する。

こういう場合、メンツ手に未練を残さず、
トイツ手一直線の手組にした方が、上手くいきやすい




ラベル:天鳳 対子
posted by はぐりん@ at 17:02 | Comment(2) | トイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月14日

トイツ場の待ち取り

デジタル麻雀全盛の現在、「トイツ場」という言葉は死語になっている。
なぜなら、どこからがトイツ場というその定義が曖昧だからである。
デジタル雀士の著作を見ると、トイツ場について語られている記事は一切見られない。

曖昧なものを排除して目に見える確実なものだけを考慮するのがデジタルなのだからそれは当然のことだ。


10年前の俺は間違いなくデジタル雀士であり、
鳴けるファンパイは全部鳴いていた。

現在の俺はというと、スーパーデジタル、デジタル、アナログ、オカルト、流れ論、体勢論、雀鬼流、すべての主張を取り入れたハイブリット麻雀だ。

なぜか?
鳴ける牌を全部鳴いていくだけでは頂点に立てないことに気づいたからである。


この立場に立った以上、俺は誤解を恐れずに書きたいことを書いていく。
アマチュアであるという立場からもそれはやりやすい。
他人の意見にも耳を傾ける。

自由な思想で麻雀を打っても、決して弱くはないということを証明していきたいと思っている。


そして、トイツ場である。
この言葉に抵抗があるなら、縦場、横場でもいい。

麻雀において今の場況が縦か横かどちらを向いているのかを把握することは、
決定的な雀力の差になりうると俺は思っている。


なぜなら、デジタル的にはあり得ない選択が正着となりうるからである。
あるいは、デジタル的にも判断の難しい選択の答えを導き出すからである。

言葉では表現せずとも、感覚的にその重要性を認識しているプロ、上級者は多いはずだ。


トイツの名手として有名なプロに、土田浩翔プロがいる。

彼の著書『土田システム 麻雀が強くなるトイツ理論』は面白い主張が展開されているが、
用いる理由がいまいち不明瞭なのと、
理論がぶっ飛びすぎてて素人には使いこなせない(笑)きらいがあるため、
実戦的かというと微妙なところだ。


俺がおすすめする隠れトイツ手の名手は、金子正輝プロだ。
金子プロは縦横の場況を的確に見極め、
トイツ場ならかなり早い段階でチートイツに決め打ったりする。

攻撃の場合は十分にあがりの見込めるトイツ手になっているし、
受けに強いチートイツに組んだりもして、トイツ場でも攻守のバランスが非常に優れている。

鉄人プロ代表決定戦などでもお目にかかる機会は多いだろう。
ぜひ注目してみて頂きたい。


今後、このブログでは実戦に有用なトイツ場の用い方を延々と書いていく。
トイツ場は麻雀の面白さが凝縮している。

強くなりたい人は騙されたと思って取り入れてほしい。
トイツ場を制する者は麻雀を制するのである。


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飛び寸から持ち直して、前局6000オールをあがって迎えた南1局1本場。
2着浮上で気分もノリノリだ。

3巡目のこの牌姿からさて何を切る?





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素直に中切りもありだが、ここは7p切りを選択した。

スジトイツだらけの4トイツ。
メンツ手でまとまるには少し苦労しそうだ。

ドラ受けは残すとしても、トイツ手両天秤ならぜひとも中は残しておきたい。


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この9mツモでトイツ手を見切る。8m切り。


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8sが暗刻になり、間髪入れずにドラをツモってテンパイ。

当然のリーチだが、カンチャンとシャンポンのどちらに取る?
その理由は?





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ここはノータイムで1mを切った。

大事なのはその理由だ。
4pが中スジになっているからシャンポンなのではない。
トイツ手模様の手組みから、8sが暗刻になった準トイツ場だからシャンポン受けなのだ。


前巡の下家の1m手出しはいかにも2mか3mを持っていそうだが、
その流れで上家が1mをツモ切っているあたり、やはりトイツ風味の場況が臭う。


経験上、縦の場は縦の受けで受けた方があがりやすいばかりか打点も高くなりやすい。

横の場では牌が分散しやすいのに対し、縦の場は牌が固まって入りやすいため、
無スジのトイツ以上は出にくいことは理由として挙げられるのだが、
縦の場の縦待ちは不思議と横待ちに引けを取らない残り枚数であることが多い。


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トップ目の下家から追っかけリーチが入る。

親に追っかけている以上、好形なのは間違いない。
しかし、こちらもそれほど負ける気はしない。


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このへんまでくると、さすがに下家の待ちは「あれ」だろう。

トイツ場で待ちになりやすい好形は基本的に固まって入るスジである。

そうとわかれば、さあ振り込んでもらおうか。


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この局は流局に終わった。

下家の待ちはやはりあれだった。


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リーチ時の手牌オープン。

シャンポンなら残りは山に3枚、カン2mなら山に残り1枚だった。
これは偶然ではない。
上家の手牌を見ても、4トイツでなんとなく縦に寄った手牌であることがわかるだろう。

ちなみに、下家の待ち58sはこの時点で純カラ。
これが縦の場における横待ちのあがりにくさなのである。


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別の半荘。
南3局親番を迎えて、44800点持ちの抜けたトップ目。

8mが重なってチートイイーシャンテンに。
マンズが安く、対面と上家の捨て牌から変則場風味だが、
ソーズの並びがいかにもトイツ系の場といった感触だ。


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上家の仕掛けによって急所と思しき4sが入り、さらに1sツモでテンパイ。

鳴きで入ったテンパイだから当然のリーチだが、さてどちらに受ける?





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ここは迷わず7s切りでリーチする場面だ。

安めの1sツモだから打点の面を重視するのかというとそうではない。
序盤からトイツ場の意識を持っていたからシャンポン受けなのだ。

かつ、この場面は上家がソーズに染めていて、
スジトイツ持ちの36sは染めの急所だ。
ここを場に出してしまうと、対面が合わせるなどして、上家のあがりがかなり現実的になる。

つまり、シャンポンに取ることで、上家の返り討ちに合う可能性がかなり低くなるのだ


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結果は6sを一発ツモの2000オール。

ご覧のとおり、待ちの6s白は全山。
両面の58sも残り4枚でイーブンだった。

変則場らしく、他家の手牌も縦寄りとなっている。


このように、縦の場の縦受けは相手に攻め返された時にも強い。
打点上昇で受けに強いとなれば縦受けに取らない理由がない。


いわゆる好形は縦の場では好形にはならないことに注意が必要だ。


続いて失敗例を。


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南1局、15400点持ち3着目西家の自分。
ラス目上家は10200点、2着目下家は26800点。

ピンズが寄ってくる。
対面の捨て牌が少し気になるが、
この時点ではトイツ場という感触はない。


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ピンズが続々と寄ってきて、テンパイ。

さて、何を切ってリーチする?





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下家との点差を考え、ノミ手ではつまらないと、7p切りリーチ。

いかにも1pが山にいそうな河だ。


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ところが、ド裏目の赤5pをツモって意気消沈。

真っ先にこれをツモってしまうとやっちまった感がある。


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上家から追っかけが入って、4度目のあがり逃しとなる8pツモ。

さすがにこれは勝てる気がしない。


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テンパイの入っていた下家が4pと1pを振り替え、大ピンチを切り抜けた。

裏は乗らずの1600だが、上家がラス目だけにほっと胸をなでおろす。


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リーチ時の牌オープン。
1pは山に2枚いたが、58pは何と山に6枚。

俺が見誤っていたのは、これが本当にトイツ場かどうかという見極めだ

1p重なりの時点では、シュンツ手模様の手牌であり、
ピンズが寄っている以外は特にトイツ場の兆候を感じているわけではなかった。

手牌を作っていく過程で、自分の感覚がどちらを向いているのかというのは、
最後の待ち取りにおいて非常に重要なヒントを与えてくれる。



本局が上の2つの成功例と決定的に違うのは、
トイツの傾向が一色限定であるということである。

本局は、山にうなるように眠っていたピンズが、
たまたまトイツ系に寄ってきただけで、
全体の場況としてはそれほどトイツ場ではなかった。

このように、全体としてトイツ場を認識するなら、
三色が同様の傾向になっている方がその信頼度は高まるのである



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トイツ場を見極めるための重要なヒントをもう一つ。

上家のこの8pにラグがあるかどうかを見ることだ。

トイツ場の傾向が強い時は、他家にもトイトイ含みの手が入る。
つまり、ポン材なら仕掛ける構えを取って鳴きありの状態になりやすい


つまりこの8pにラグがない時点で、残りの8pは山に眠っているのではないかと推測できるわけだ。


三暗刻の手は、三暗刻に受けるのは基本的には正しい。

しかし、本局のように全体的にはシュンツ場だったり、
58pがかなり強いという場況を読み取ることができれば、
より間違いのない選択ができる。

そういう意味で、場況が縦か横かを真に見極める必要があるのである。



ラベル:天鳳 対子
posted by はぐりん@ at 21:08 | Comment(0) | トイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月23日

トイツ場の兆候

麻雀には、頻度は多くないが、
牌が縦に重なり、シュンツ手が構成しづらい場というものが存在する。
俺はこれを「トイツ場」と呼んでいる。

シュンツ手は牌理に従って手なりで進めていけば完成するケースが多く、
打ち手の技量が反映されないことも多い。

一方で、トイツ手はその手に向かう過程で効率を犠牲にすることが多く、
打ち手の読みや感覚といった、個々人の雀力によってその成否が問われやすい。


麻雀には7〜8局に1局、牌効率に従って打つだけでは絶対にあがれないが、トイツ手ならばあがれる局が存在する。

その兆候をいち早く見極め、本来あがりのなかった局にあがりを生む工夫というのは、
常勝を歩む上で避けては通れない道のような気がする。

相手の大物手をつぶすのみならず、トイツ手はその性質上、
非常に大きな手に化ける可能性がある。

勘で打てと言っているわけではなく、あくまで確率論をベースにしながら、
時としてアナログ的な思考でトイツ手をものにしていこうということである。


「トイツ手(コーツ手)を制する者は麻雀を制す!」
最近、より鮮明になった俺の麻雀観である。


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チートイツに向かうのに最適なのは、こういう配牌である。


イーペーコー形のような並びトイツがあり、
1や2などの横機能の低いトイツがあり、
数牌に愚形があってメンツ手が難しそうな上、
この場合字牌がドラであるためトイツ手にはもってこいである。


こういう手牌の場合、一直線にトイツ手に向かうのも経験上効果的な場合が多い。
少々迷ったが、第一打は7pを選ぶ。


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絶好の北単騎でチートイドラドラのテンパイになったが、
不運にも5m単騎に放銃。
ヒヤッとしたが、ギリギリ3着で幕引きとなった。

下家の手牌が三暗刻というのもトイツ場模様の証左であろう。

配牌自体がトイツ場を示唆する珍しいケースである。


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4トイツの配牌から9pを切ったら2巡目に痛恨の9pかぶり。

この、第1打牌に切った牌を2巡目にかぶるというのは、トイツ場の兆候である
字牌でもその傾向はあるが、数牌の方が信頼性は高い。
自分だけでなく、他家でも同様である。

また、既に1sが3枚切れているように、
同一数牌が場に多く切られるのもトイツ場のひとつの兆候である

1つの数牌が数多く切られることで、シュンツの機能が低下することがその要因と思われる。


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さて、ここで何を切る?





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俺が選択したのは打6sだった。
9pかぶりに過敏に反応してのトイツ手決め打ちだ。

場況から対面の9s切りを見て6sが一番弱いという感覚での6s切り。
実際は6sは全山だった。


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ざくざくと牌が重なって、8巡目にテンパイ。

難しいチョイスだが、中切りでリーチした。

対面と下家はほぼ確実に9sを持っていない。
中はトイツで持たれているのが嫌だ。


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これが望外の一発ツモで3000・6000。

手なりなら残しにくい9sを生かしてのあがりだけに、
トイツ系雀士冥利の瞬間である。


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別の半荘。上家から1sが切られたところ。

鳴き無しでいたところ、この1sにラグがかかる。

トイツ場を見極める上で、ポンラグは非常に重要な要素だ。

この1sポンラグでシュンツ手の機能は低下し、具体的にトイツ手を志向することになる。


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11巡目に赤5mをツモってこの牌姿。

14s待ちの両面ターツはかなり弱そうだが、
23sを払っても2mが飛んでいてあがりやすい手恰好になっているとはいいがたい。


トイツ場の兆候が出ている場合は、弱いターツは未練を残さず払っていくことをおすすめする。
シュンツが出来にくいからトイツ場なのであり、
難しいターツよりトイツを残した方が柔軟に構えられる可能性が高い。

そこで23s切り。
ここでは危険度を考えて2sを選択した。


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難しいところをツモってテンパイ。
変化の効くなかなか面白い手牌になった。


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結局、対面に放銃。

実際には14sはまだ3枚も山に眠っており、
全体的にはそれほどトイツ場の様相ではなかった。


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別の半荘。
2巡目に1pのポンラグの後、この3pツモ。

トイツマスターはこの3pでビビッとこなくてはならない。

14pの機能低下+3pツモで4トイツ目。
こういう場合は、トイツに手をかけず、単純ターツを払っていくのがトイツ手の基本だ。
間違っても3pツモ切りなどしてはいけない。

つまり、12sのペンターを払っていく。
この場合タンヤオの含みもあるため、比較的選びやすいだろう。


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11巡目にテンパイ。
まずまず感触のある8s単騎に。


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ドラ単騎に振り替わって、運よくあがることができた。


序盤に西のトイツ落としから入ったが、
ツモと場況によってはチートイツに組みなおすこともあるという例。

トイツ場の兆候が現れたら、両面ターツに未練を残さず、山にありそうな牌を残すことがチートイツ作りのコツだ。


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別の半荘。
メンツが出来ているところにいかにもな4m重なりで完全にトイツ手の様相。

他家の捨て牌を見ても、同じ数牌がかぶせられていて、はっきりトイツ場の兆候だ。

こういう場合、やはりメンツ手に未練を残さず、重なりやすい牌を残した方がいい。
つまり、持たれていそうな56mを積極的に切っていくのだ。


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狙い通り、チートイツでかわすことに成功。

こういうメンツ手ではどうやってもあがりに結びつかない手で、
親の大物手をかわすというのが、トイツ場読みの真骨頂であり、
手に入る点棒以上に大きな手応えを感じる瞬間である。


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最後に、失敗例を。

この3mが重なる感触をなんとなく大事にしなくてはならない。
いかにも縦に牌が伸びるような雰囲気のツモである。


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チートイイーシャンテンから、白をポンしてドラ受け入れターツを固定する。

まずまず自然な仕掛けにも見えるが、トイツ手からメンツ手に逆流するような、
少し流れに逆らった仕掛けでもある。

こういう捌きは細心の注意を払わないと、大事故につながりかねない。


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下家のリーチを受けて、この3mが刺さる。

7m切りリーチの36mはそれほど可能性は高くないし、
ペン3m、カン3mの愚形リーチには見えない。
36mで打ってもドラが絡まないから安いだろう、という意味での3m切りだったが、
開けてびっくりドラ3裏3のハネ満放銃とあいなった。


仕掛けての3m切りは、トイツ手に逆流しての3m切りだ。
これはどういうことかというと、本来自分から出るはずのない3mであり、
自分がアンコにしているはずの牌である。

トイツ場でシュンツ手があがれないのは、スジが固まって入るからであり、
自分に重なる牌というのは他家の必要牌であるのは自明の理


トイツ手の兆候を自分で感じていながら、それに逆らった捌きをしたがために、
他家のシュンツ手に対して大物手を打ち上げてしまう。


トイツ系雀士としてはあるまじき譜であり、
トイツの神様の怒りに触れた裏3であることは間違いない。


このように、トイツ手の捌きは、一歩間違うと諸刃の剣となってしまうところも、
なかなか奥深くて面白いのである。



ラベル:天鳳 対子
posted by はぐりん@ at 02:05 | Comment(8) | トイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月05日

トイツ手の捌き

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ここまでノーホーラ、ノー放銃で迎えた南2局。

大物手の応酬をただ見ているだけの展開ながら、
微差のラス目に踏みとどまっている。

上家の親とは2200点差、対面とは4600点差。

牌が縦に縦に重なり、難しい感じになってきた。

たった今、上家の親が赤5mを切ってきたところ。
さて、どうする?

ちなみに対面は回線に苦戦中らしく、西切りとともに落ちてしまった。





ラス回避主眼の天鳳で、しかもこの点棒状況で、
こんなの鳴かなかったことないよ、という人も多いことだろう。

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これは超トイツ系雀士なら鉄スルーである。
土田浩翔や鈴木達也なら捨て牌を一瞥することもないだろう。

同じくまあまあトイツ系雀士の俺としても迷わずスルーである。
鉄スルーとまではいかず、鳴いてもいいかなぐらいに思う。


縦形の手は縦形でまとめるのが麻雀の基本である。
この牌組から赤を鳴いたところで、ドラの5pにも意外と対応しづらい。

打点上昇が見込めないばかりか、
それほどあがりやすい牌姿にもなっていないことに気づくだろう。

それならばツモの様子を見ながら、メンゼンで打点力のあるトイツ手に仕上げた方が意外と速い。


それから罠なのは、回線落ち者の存在である。
たった今、回線落ちが出た瞬間に出た赤5m。

回線落ち者からは取り放題だと、いかにも鳴きたくなるのだが、
これは間違いなく罠である。


みなさんも経験があるだろう。
回線落ちが出たからと、苦しい形からチーポンしたり、
愚形リーチを敢行したり。

回線落ちに釣られて自分のフォームを崩し、
いい結果になったことなどはっきりいってほとんどない。

最近になってようやくわかってきたことは、
麻雀は欲の部分が強く出すぎるとそれはマイナスに作用することが多いということだ。

麻雀は四人で打つものという謙虚な姿勢の元に、
自我を抑えて、自然の摂理に従って打つのが自分にとっても他者にとってもプラスになる。

自然に打ってラスになるのは素晴らしいことなのである。


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自分の捨て牌にかぶりが多くなってきていよいよトイツ場模様の7巡目。

下家から8pが切られた。
さてどうする?





赤5mスルーからトイツ手に進めた構想上、
ここからトイトイに向かうのも自然な一着だと思われる。


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が、スルー。

6m5s6sは仕掛けるつもりだったが、8p1枚目はスルーすると決めていた。

7pアンコの8pだけはこの局面の急所とは言えず、
やはり8pを仕掛けた形がかなりあがりにくい。

8p仕掛けて47sチーで1000点あがるぐらいなら赤5m仕掛けろよということにもなりかねない。
ここは打点とあがりやすさのバランスでスルーするのがベターだと考えた。

次巡のツモが9pで、メンツ手もはっきり見えてきた。
コーツ手の可能性を消さない4m切りをチョイス。



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次巡、光輝く赤ドラをツモって俄然やる気に。

2回の誘惑を断ち切って得たご褒美に「やっぱりな」とほくそ笑む。

しかし、ここからがまた大変。
さて何を切る?





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ドラまたぎでアンコ持ちの7pは非常に怖いが、ここで1枚ほぐす。

69pが弱いからうんぬんもあるにはあるが、
一貫してトイツ手の捌きをしている以上、
ここでの56sはずしは場況にそぐわないというのが第一感だ。

コーツ手の可能性はここで見切るが、トイツ場である以上、トイツ手の可能性は最後まで見る。


ちなみに、ここで6s切りを選択した人は、
なんとびっくり下家の今テン69s待ちピンフ赤ドラドラの7700に刺さってしまう。

トイツ場なのにピンフとは何事かと言われるかもしれないが、
1人ぐらいは横に伸びている人がいるものだ。

このように、トイツ系の捌きは守備の面でも有用なことが多い。


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12巡目、望外のドラ重なりでチートイツテンパイ。

6pはドラまたぎで他家にかなり切りにくい。
9pは場に2枚切れ。
さてどちらを切る?リーチかダマか?





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ここは歯を食いしばって6pを勝負する場面である。

自分の目から7p4枚見えで9pは誰が掴んでも止まらない。

逆に6pは山にどのくらいあるかわからない上、他家からの出が期待できない。

誰が掴んでも止まらないならリーチという考え方もあるが、ここではダマの方がいいだろう。
捨て牌が微妙に脂っこいし、ダマならただ取りの牌をリーチで止める必要はない。
点棒状況的にもリーチでの打点上昇メリットがまるでない。


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直後に上家が掴み、満貫のあがり。
非常にラッキーな牌の巡り合わせで、この半荘2着を取ることができた。


検証してみると、最初の赤5mをチーした場合、
最終的に47sでのツモあがりをしている可能性が高い。

それはそれで十分な一局だが、
ラス回避としてはまだまだ予断を許さない展開になっていただろう。


今局のように、トイツ場ならそれに見合った捌き方というのがあり、
トータル的にそれが期待値の高い選択になりやすいと俺は考えている。

カン赤5mのような焦った仕掛けをしなくても、
意外とメンゼンだけでも手は伸びていくものであり、
ラス回避にとらわれすぎると速度的には大差ないのに、
大きな打点上昇のチャンスを逃している可能性がある。

ピンフ手の場合は仕掛け含めてその期待値が明白になりやすいのに対し、
トイツ手の場合は入り組んで難解になりやすいため、
今の場況がどちらを向いているのかできるだけ早く見定めることで、
打点とあがりやすさのバランスを得ることができる




ラベル:天鳳 対子
posted by はぐりん@ at 19:50 | Comment(6) | トイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする