2020年07月05日

ポンしていないことからまたぎがないと読む

今回は、基本的な読みにもかかわらず、大きな効果のある鳴き読みについて。

しかも、ネット麻雀のみならずリアル麻雀でも使えるため、汎用性が高い。

実戦でこれをどのように活用するのか、また、その際の注意点について書いていきたい。


@条件は1フーロ以上仕掛けていること、かつその人が直近切られた牌を手出ししてきた時

これは具体的に実戦例から見てもらうのがわかりやすいだろう。

case1
55076.jpg

例えば、このケース。

私が切った7pを対面が合わせ打ち、2フーロの上家の親がさらに7pを合わせてきたところ。

かなり違和感のある手出しだが、これには非常に多くの情報を含んでいる


55077.jpg

自身にとって裏目となる6pをツモってきた。

ここから何を切るか?





55078.jpg

6pツモ切りとした。

一見、最終手出しが7pにつき、ソバの6pは切りづらいように見えるかもしれない。

しかし、仮に上家が、

(1)二萬二萬五萬六萬六筒七筒七筒や、
(2)二萬二萬五萬六萬七筒七筒八筒

という形だとしたら、7pをポンしない理由がない。

つまり、上家の7p手出しにより、7pを軸にした58p、69p待ちの可能性は現状かなり低いと考えられる。

これは基本的な牌理につきわかりやすいだろう。

この場合気をつけなければならないのは、

@2ケン隣のシャンポン

二萬二萬五萬六萬七筒九筒九筒ツモ七萬

上家が7pをポンできない形からの最終形を考える必要があり、7pが関連牌だとすると2件隣のシャンポンは警戒すべき対象となる。
このケースでは4p先切りがあるため、5pの安全度はかなり高まる。

A好形変化

二萬二萬五萬六萬七萬五筒七筒ツモ四筒

7p1枚からの変化と言えばこれ。通常はこれを警戒するが、上家は4pを先切りしていることからこれはないことがわかる。

Bトイトイ

二萬二萬四萬四萬六筒六筒七筒ツモ四萬

やっかいなのがこれ。これに打った場合は打点がつくため、ポンポン仕掛けには警戒する必要がある。
ただし、トイトイの出現頻度からもこの割合は多くはなく、放銃率自体は決して高くない。


この局面で私は345三色の可能性を残して6p切りとしたが、より安全度を追うのであれば3p切りの方がいいだろう。

ちなみに、なぜ鳴いている必要があるのかと言えば、

三萬三萬五萬六萬七筒七筒八筒三索四索五索發發發ドラ北出る七筒

メンゼンイーシャンテンならリーチによる打点UPを見てスルーされる可能性があるのに対し、

三萬三萬五萬六萬七筒七筒八筒三索四索五索ポン發發發出る七筒

仕掛けている場合は大概ポンしてテンパイに取るからである。

これは愚形残りでも同様の傾向がある。


55079.jpg

結果、親がツモアガリで500オール。

7p最終手出しはどういうことかというと…


55080.jpg

空切りだった。

この空切りが仮にツモ切りだとしたら、36p待ちの可能性が否定できず、私は6pを切れなかっただろう。

なぜなら、四筒五筒七筒から7pを引っ張っている理由が不明なため、逆に36pの安全度が高まるからだ。

四筒五筒七筒九筒九筒から9pをツモったということもあるが、総合的には36pは7p手出しの方が切りやすくなる。

こういうケースでは、初中級者に対してはソバが危険かも、と思わせるのは別段問題ないが、

テンパイしてませんよ、ということを強調する安易な合わせ打ちは上級者に対しては損となることが多い

つまり、鳳凰卓のような上級者相手に対しては、この場合上家は7pツモ切りの方がよく、

逆に58p69pのまたぎ待ちの場合には7pを空切りした方がハマりやすいとさえ言える。

2ケン隣の待ちが絡んでいる場合は損得微妙につき、わからなかったらツモ切り、と考えておけばいいだろう。

仕掛けている場合はそれをなぜ鳴かないのか?という思考が加わるため、仕掛け者が相手の切った牌を安易に手出しで合わせることは読まれる要素が増える

上級者相手には注意が必要だと言えるだろう。



case2
52480.jpg

親番ラス目の対面が既に1フーロしていて、手出しで5mが出てきた。

仕掛けにドラも絡んでおり、煮詰まった局面と言えるだろう。


52481.jpg

テンパイが入らないまま、残り2巡というところで、最終手出しのソバをツモってしまった。

さて、どうしよう?





52482.jpg

ツモ切りとした。


52483.jpg

なぜなら、この赤5mにポンが入っていないからだ。

5mまたぎが待ちになっているならこの5mは喜んでポンしているはず。

この5m切りから親には手出しが入っていないので、最終手出しのまたぎはわりと安全となる。

もちろん、単騎やシャンポンの可能性は残っているから絶対ではないが。


52484.jpg

読みを入れて押した結果、次巡テンパイが入り、3s切り。

仮に前巡少し妥協して4p切りなどとしていると、このテンパイが取れていない。

この差はまずまず大きいだろう。


52485.jpg

この3sが下家に刺さり、1000点。

これはこれで問題なし。

親の当たり牌である58sを使い切ってのテンパイでもあり、この親流しは価値が高いだろう。


52486.jpg

親は安全度重視のスライドだった。

直近通っているのが2枚切れの5mにつき、これはごく自然だが、直近切られているからこそ5m切りにより手牌が読まれやすくなっている

仮に親が2mツモ切りだったらどうだろう?47mは自信をもって切れる牌ではなくなる。

つまり仕掛け者が直近出ている牌を切る際にはまたぎがないことを読まれないか気をつける必要があるということ。

終盤は安全度重視で問題ないが、2mが通る自信があると思えばこの場合2m切りの方が待ちを限定されにくいということがわかるだろう。



Aメリット:仕掛け者に手出しがいくつか入っても危険度はそこまで変化しない
case3
30190.jpg

既に仕掛けている対面が、上家に合わせ打って3p切りとしたところ。


30191.jpg

対面に、ひとつ手出しが入った。


30192.jpg

何を切るか?





30193.jpg

2p切りとした。

例えば、対面がドラ暗刻などの場合は、3pトイツならわざわざスルーしないでしょ?

これはおそらく愚形残りだとしてもそう。

3pまたぎがある場合は、かなり手の内バラバラか、愚形残りが多いケース。

つまり、3p周辺で当たってもたいしたダメージにならない可能性が高いと読める。

そういう意味では手出しひとつぐらい入っても、危険度の評価はさほど変わらない。


30194.jpg

結果は親リーチに対面が飛び込み、4800。

対面は意外にもドラ暗刻だったが…


30195.jpg

なんとこの時点ではドラは孤立牌だった。

赤赤と打点はそこそこあったが、3p周辺は持たれていなかった。

仕掛けにおいては牌効率が重視されやすいため、これぐらいの河で先切りの内側は通常安全度が高い。

さらに、ポンされていないという情報を加味することでその精度を上げることができる。




case4
52943.jpg

オーラス1本場、供託2本、2着目の南家。

親と私と北家はアガリトップの状況。

トップ目の対面がカン4sをチーして打7pとしたところ。


52944.jpg

何を切るか?





52945.jpg

ソーズの上は危険度が高いため、ここでドラターツを外した。

決して安全ではないが、対面は打点がいらないのでこのへんの受けにこだわらないだろう。

私は何とかしてこの手をアガリまで結びつけたい。


52947.jpg

ソーズの上を使い切って上手いことテンパイが入った。

14pは6枚切れと激薄だが、さてどうするか?





52948.jpg

3p切りダマとした。

ダマで拾える14pにつき、ここはラス1pに賭けて。

4p先切りの7p最終手出しにつき、36pはわりと安全。

7pをポンしていないことから、69pも安全度が高いと読める。

仮に69p待ちがド本命と読めば、ここでは36p待ちでリーチを敢行していたかもしれない。

6pをツモっててんこしゃんこするのが嫌なので。


52949.jpg

結果、ラス目から即座に1pがツモ切られ、1000点。

値千金のトップ捲りを成すことができた。


52950.jpg

上家の7pをポンしていないのがポイント(上家の7pに当然ラグもある)。

対面はアガリトップにつき手の進む仕掛けは必然だ。

つまり、7pを鳴いていないということから7p周りは出来メンツの可能性が高いと読める。

逆にそれ以外の部分の危険度が高まるため、ソーズの上が危険と読んで7sを使い切ることに成功している

また、6pの安全度が高いことが待ち取りにも影響している。

何気ない上家の7p切りによって、ここまで読みの要素が変わってくるのである。



case5
55141.jpg

東4局、2着目の南家。

1つ鳴いて片アガリの7700テンパイを入れている。

6pをツモってきたが、さてどうしよう?

この問題の意図も含めて考えていただきたい。





55142.jpg

これは空切りが有効となるケースだ。

なぜだかわかるだろうか?

ポイントは直前に6pが切られているかどうか、だ。

6pが直前に切られているケースでは、ここで6pを空切りすることで6pのまたぎが安全であると読まれやすい。

ポンしていないのはなぜか?という読みが入るからだ。

しかし、6pが切られているのは下家の1巡目のみ。

当然仕掛ける前であるし、このぐらい間隔が空いていれば他家の読みの要素としては不十分。

つまり、単純に高い色のピンズを空切りすることでその周辺を警戒させることができるのだ。

このように、手出し周辺を警戒させるには、その手出し牌が直前にポンのスルーになっていないか(=周辺のまたぎを否定しないか)を確認する必要がある


55144.jpg

下家が上家からアガり切って、2600。

私の待ちの4sは3枚も山に眠っていた。



case6
77572.jpg

下家が6mをチーして打6pとしたところ。

対面の6pは鳴いていないということになる。


77573.jpg

上家の北家からリーチが入っている。

その北家から最終盤に5pが打ち出されたが、これをポンする?





77574.jpg

これをポンして4p勝負としたが、下家に痛恨の7700放銃となってしまう。

あれ?下家は6pスルーしてたはずだが…


77576.jpg

下家がスルーした時の形はこう。

赤が余り、かつ愚形残りということでスルーしたようだ。

確かにこの6pをスルーしても嬉しい受け入れは多い。

ただ、赤切りでも3900あるため、ポンテンに取る手はあるだろう。


77577.jpg

6mチーからの6p切りだと、完全にまたぎが盲点になる。

このように、愚形絡みや打点が下がるケースでポンテンを取らないということもあるため、この読みは万能ではない。

この場合は、下家に対して通っているスジがあまりにも多すぎるため、4pは最後のスジとして警戒すべきだった。


赤やドラが出ていきやすいポンテンは取られにくいこと、愚形残りのポンは保留されやすいことなども加味すれば、このような例外的なケースもあることがわかるだろう。

このへんも重ね合わせて読むことで、より精度は上がるだろう。

逆に言うと、ストレートに仕掛けないことで盲点を作ることができるため、仕掛け方を工夫することも重要である、ということである。



ラベル:天鳳 読み
posted by はぐりん@ at 23:57 | Comment(0) | 読み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月12日

チートイツの河を見極める

さてさて、2020年一発目の戦術ブログ。

今年のブログはコンパクトに見やすく、を目標にしたい。

似た内容の実戦例を紹介してもくどいので、実戦例を少なめに、より実践的でインパクトのある内容を心掛けたい。


書き手も読み手も楽しめるような内容を心掛けていくので、今後ともよろしくどうぞ。


チートイツの河の特徴は以下の通りだ。

@両面ターツ落としがある

A序盤に46が切られやすい

引っかけの布石として切られることが多い。

B最終手出しが5

赤引きに備えて残していることが多い。赤が出てきても同様。

C1メンツ落としがある

切る際は工夫が必要。

D赤の後に字牌が出てくる

数牌の不自然な切り順はチートイツ特有。

E合わせ打ちの頻度が多い

F最終手出しの字牌が安全牌ではない

2枚切れでもチートイツはそこそこあるが、3枚切れならほぼない。2枚切れの後に1枚切れ手出しなどで見抜きやすくなる。

G最終手出しが1・9牌


これらの特徴を踏まえ、実戦例を見ていこう。


case1
39916.jpg

下家のリーチ。

赤ターツ落としの後に東手出し。

安全牌気味に取っておいたということは考えられるが、メンツ手にしては河が派手で、手牌構成がピンと来ない。


39918.jpg

私の方は上手く対応して、テンパイまで漕ぎ着ける。


39919.jpg

二人テンパイで流局。

下家はドラ単騎チートイツのリーチだった。


39920.jpg

イーシャンテン時はこう。

赤とドラでブクブクになり、ほぐしたと。

直前に東が切られていなければ、東単騎リーチも十分にありえただろう。



case2
57916.jpg

上家のリーチ。

相当に違和感のある2pの手出し。

2枚切れの発よりも2pを引っ張っているというところに要注目。


57918.jpg

対面が一発で放銃し、裏裏のなんと24000。

一撃ぶっ飛びで私は何とかトップ終了となった。


57919.jpg

中は待ち変え牌。

チートイツは基本的に生きている牌を待ちにするので、安全牌を残すメンツ手とは最終手出しが真逆になる。

逆に言うと宣言牌が4枚目はチートイツの可能性がほぼないと読むことができる。



case3
58956.jpg

上家、両面ターツ手出し。

おっと、下家のお知らせさんがまだ九段の頃だ。


58957.jpg

上家、4sの合わせ打ち。


58958.jpg

上家、前後関係のおかしい不自然な3p切り。

まあここまでくるとさすがにメンツ手には見えない。


58959.jpg

さらに、最終手出しが1・9牌。

ここまで条件のそろっている河は珍しい。


58960.jpg

現物待ちダマで張っていたところ、8pツモ。

さて、何を切る?





58961.jpg

ツモ切りとした。

メンツ手ならカン8pをケアするところだが、さすがにこの河でカン8pはないだろう。

5pは上家の目から場1だが、8pは上家の目から場に2枚。

チートイツ限定なら、8p単騎はないでしょ、ということになる。


58962.jpg

6mを拾って1000点GET。

上家ぐらいの河でドラドラなら、テンパイを教えるよりもダマで拾う方が効果的かもしれない。

7pは山にいると読んだのだろうけど。例えば私のような手で、4pをイーペーコースライドすることがありそうだし。


58963.jpg

両面ターツ落としの時点でイーシャンテンぐらいであることが多い。



case4
77331.jpg

対面からリーチ。

両面ターツ落としがあって、最終手出しが5。


77332.jpg

安全牌を使い切ったが、何を切るか?





77333.jpg

吸い込まれるように手をかけた中が当たりで、裏裏の8000。

次局もチートイ裏裏を放銃し、この半荘痛恨のラスを食った。


77334.jpg

赤5sが見えていて、9sが通ったので、ここは6sを切るべきだった。

5s→8sの切り順で36s待ちに当たるということはほぼない。対面はラス目につき効率的にもなおさらだ。

実戦では両面ターツ落としもしっかり見ていて、チートイツっぽいなと思いながら打っているのにこの中に手をかけてしまっていた。

こういう局面での打牌選択は、確実に腕が問われるし、成績に影響を与えやすいので注意していただきたい。



case5
77335.jpg

case4の2半荘後。

8種バラバラ。これは国士かホンイツだな。


77336.jpg

親からリーチが入る。

河が派手目。むむっ。


77337.jpg

安全牌なし。

へへ〜ん、親さんわかってるよ。チートイツでしょ。さっきと同じ轍は踏まない。

地獄だからって白は切らないんだからね!

さて、何を切る?





77338.jpg

ありゃま!って7mでまさかの4800。

ペン7mがないのを確認して切ったのに。。。そこで待つなんて上手すぎ。


77339.jpg

東と9sが持ち持ちみたいな感じになってて、1mも2枚山。

先ほどの放銃があまりに堪えて白が切れなくなってしまった。

ただ、次ツモが5mでチートイツのテンパイにこぎつけられていたのは一応の収穫か。

チートイツが見えすぎていても逆に3枚見えの牌が切れなくなるというジレンマに陥ることもあるという例。


国士やってたのに安全牌なくなるってどういうこと?

この半荘もラスで、都合5連ラス。ポイントを750溶かす。

好調時はトイツ系手役をアガれる印象があるが、不調時は逆によく刺さる。あらためて実感した。


このように、チートイツの可能性が濃い河は、メンツ手よりも繊細のケアが必要なだけに、腕が問われるということは言えるだろう。



ラベル:天鳳 七対
posted by はぐりん@ at 00:50 | Comment(2) | 読み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月16日

4・6先切りに赤含みまたぎあり

4・6という牌は赤麻雀において急所であり、
通常であれば赤受けに備えて引っ張るのが普通だ。


使いどころの4・6が序盤に切られるのは確実に理由がある。


例えば、四筒四筒赤五筒または赤五筒六筒六筒のように、
赤をすでに持っていてターツを先に決めるというケースだ。


この場合、4・6縦引きは赤が出ていくので嬉しくなく、
形がある程度決まっているなら両面ターツを先決めするのは、
他家に対する危険度の観点からも自然であると言える。


一方、四筒四筒赤五筒または赤五筒六筒六筒という形は、2メンツを見込める好形であるため、
ターツ候補が不足している場合は引っ張るのが普通だ。

つまり、両面ターツを先に決めるのは形が整っているケースが多い。


こういう点から、序盤の4・6切りは、速度が伴っている可能性が高く、
また、そのリーチに対してまたぎで放銃すると赤が絡んで思わぬ失点に繋がることがある。


もちろん、完全に不要な孤立牌として処理された可能性もあるが、
気をつける必要があるのは、直後に安全牌が切り出されたとしても、
それは4・6またぎの危険度を下げることにはならないということだ。



なので、4・6先切りリーチ宣言牌が完全安牌であったとしても、
先に切ってあるからまたぎは大丈夫ということにはならない。


このへんの先切りが赤含みに特有の傾向であり、
効率を犠牲にしても赤の打点で補えるため十分に見返りがあるわけだ。



だから、この傾向から逆読みをすると、
4・6自体が宣言牌となっているリーチにはその色の赤が含まれていない可能性が若干高まるということが考えられる。
(またぎの危険度自体が下がるわけではない)

赤含み麻雀はこういう点から牌理を考えることで、
より一段と深い読みも可能となり、なかなか面白い。


それでは、実戦例から見ていこう。



case1
tenhou.23092.jpg

東3局、平たい点棒状況。

親からリーチが入ったが、24pのターツが内側から切られている。

この切り順であれば、ピンズは通常58p、69pが本線と読むのが普通だ。


tenhou.23093.jpg

チートイツイーシャンテンまでこぎつけたが、何を切るか?





tenhou.23094.jpg

9pが通っているので、36pを切って粘ることも考えたが、
ここでは慎重を期して現物の6sを切った。


tenhou.23095.jpg

安牌に窮した下家が3pで放銃し、裏は乗らずの7700。

私がギリギリ止まった36pはまんまと当たり牌だった。


tenhou.23096.jpg

親はここから4p切りとし、赤を使い切る手組みに。

赤麻雀にはこの先切りがあるので、内側から切られるターツ落としにも36・47のスジは危険度が低くならないという認識を持っておく必要があるだろう。



case2
29935.jpg

トップ目で迎えた東4局、北家。

親からリーチが入ったところ。

8m6mターツ落としの後にドラの東が切られているのが特徴と言える。


29936.jpg

私はというと、微妙に安牌に苦しみながらもなんとかオリ切ることに成功。


29937.jpg

対面の十段gcさん視点。

海底で完全手詰まりとなり、かなり考えていたが、さて何を切るか?





29938.jpg

ダブルワンチャンスの7mには手をかけずに、ここで生牌の中切り。

この中は放銃時の打点が高くなりやすく、なかなか打てない。

私なら3sあたりに手がかかりそうだ。


29939.jpg

親の待ちは見事に47mだった。

出てもおかしくない7mだったが、このギリギリのところで耐える十段力というのを垣間見ることができた。


29940.jpg

親の6m切りはここから。

赤を使い切る非常に自然な手順で先切りしている。

この自然なターツ落としからは7mが盲点となりやすいが、
赤含みにはこの手順が随所に出てくるので、やはり赤またぎの36・47を切る際は注意が必要だ。



case3
36243.jpg

東3局、他家視点。

ラス目の下家の私からリーチが入った。

何やら中張牌の出が早く怪しい河だが、さてどうするか?





36244.jpg

ラス目リーチ一発目だけに、ここは丁寧に対応に回った。

47sはともかく、14sがありうる河だけに、妥当と言えるだろう。


36245.jpg

6pが通り、かつドラが重なってテンパイ復帰。


36246.jpg

直後に3sが出て3900のあがりとなった。

でんつうさんにとっては会心の打ち回しだろう。

私が最も勝てる気がしなかった時代のお話。


36247.jpg

私視点。ここからの6s先切りだった。

効率をあまり損なわずに打点を追求できるため、自然に切り出せるのがこの6sだ。

なぜ6sがこんなに早いのか?と考えれば、むしろ目立つ6sであるとも言える。



case4
39586.jpg

南1局、36400点持ちトップ目の北家。

8200点持ちラス目の親からリーチが入って一発目。

こちらも攻め返すに足る手牌だが、さて、何を切る?





39587.jpg

よっぽど6pを切って攻め返そうと思ったが、ラス目の親リーチ一発目ということで自重した。

親の河には、ドラ受けも兼ねた赤含みターツ先決めが十分にある。

一発で6pを打ってしまうと致命傷ということにもなりかねない。


39588.jpg

しか〜し、痛恨のテンパイ逃し。

ここから待っているのは苦しい苦しいベタオリ作業だ。


39589.jpg

結局、親の一人テンパイで流局。

赤なんて持ってないやん!リーチのみ!


39590.jpg

親は単純に孤立牌として処理しただけだった。

こういうこともあるから過信は禁物だが、さすがに親の手は速いことが想定できる。

4・6牌はターツが充足していないと切り出されない牌であるため、
メンツ手であれば同時に速度を把握することができる。



ちなみに私が全部押していれば、終盤に9sでのツモあがりがあった。



case5
43617.jpg

開局の西家。

南家から早いリーチが入っている。

完全手詰まりだが、さて何を切る?





43618.jpg

8pのトイツ落としとした。

7pのワンチャンスの8p切りか、6sのワンチャンスの7s切りかという問題。

南家は3巡目に6s手出しがあるが、7sは赤またぎの先切りがあるし、
8pは次巡も凌げるというのが大きい。


同じワンチャンスでも、赤が見えていない場合は、36・47には手をかけないのが無難だ。


43619.jpg

やはり安牌に窮した下家が放銃。裏なしの3900となった。

下家の手からはある程度仕方ない放銃であると言えるだろう。


43620.jpg

効率を多少犠牲にしても先に決めるケースは少なくない。

安全牌が後から出てきても、4・6先切りを見たらまずは赤の所在を考えるところから始めたい。



ラベル:天鳳 牌理 赤5 読み
posted by はぐりん@ at 23:29 | Comment(5) | 読み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月05日

読みの基本 チー出し牌のソバが危険

今回は基本に戻ってこのテーマ。

基本に戻りすぎ!という突っ込みは置いといて…


六萬七萬八萬四筒五筒赤五筒八筒八筒四索赤五索チー三萬四萬赤五萬ドラ八筒

受けを広くする構えとして、上記のような完全イーシャンテン形があるが、
ポンチー自在で、テンパイになるのは三筒六筒五筒八筒三索六索の6種20枚の受け入れがある。


当たり前の話だが、麻雀はテンパイにならないと「ロン」ができない。

どんなに高い手であっても、イーシャンテンでは絵に描いた餅であり、
愚形だらけの3シャンテンの手と実質大差はない。


麻雀においてあがり確率を高める方法としては、
リャンシャンテンからイーシャンテンになる受け入れを高めることよりも、
イーシャンテンからテンパイになる受け入れを高めることの方が重要だ。

なぜなら、イーシャンテンからテンパイまでの距離が麻雀においては最もハードルが高く、
ここでの受け入れを広げる選択をすることが、
トータルではあがりまでの距離を縮めることにつながるからだ。


つまり、基本的にはリャンシャンテンではターツオーバーに受けず、
イーシャンテンで完全イーシャンテン形になるような手組みを目指すのが、
麻雀のあがり率を高めるための最善の選択となりやすい。



これを共通の認識としている上級者同士の対戦においては、
手組みに無駄がないため、必然的にソバテンが多いという傾向が生まれることになる

さらに、仕掛けの場合は一手進んだことが仕掛けによって瞭然となるため、
そこでの手出し牌は待ちを読むための非常に重要なキー牌となる。


仕掛け時の手出し牌に注目することが重要であるのは今さら言うまでもないが、
高い仕掛けである場合や、点棒に余裕のない家の仕掛けである場合、
より牌効率に忠実に打つのが普通である
ため、
そのへんにも注目することで、手牌を紐解くヒントとなりやすい。



それでは、実戦例から見ていこう。


case1
33323.jpg

オーラス。38500点持ちトップ目で迎えた南家。

上家の親がラス目で、北家とラス争いをしている。

上家の親が7mチーして…


33324.jpg

手出しで4pが出てきた。

親の待ちはどのへんだと考えられるだろうか?


ポイントとしては、後のないラス目の親、かつ高い仕掛けという点。
全力であがりに向かうしかない状況だ。


33325.jpg

ほどなくして3pがツモ切られる。

これは非常に大きな情報だ。


こういう場面で3pをチーして捌きに行く人もいると思うが、
3着目の北家がはっきりと勝負の姿勢を見せているので、
仕掛けて局面を紛れさせないという意図だ。
3pから仕掛けてもあがりやすい形とは言えない。


33326.jpg

これぐらいわかりやすい仕掛けだと、危険牌が浮き彫りとなるので、
比較的テンパイ取りも楽だ。


33327.jpg

結局、親と私の二人テンパイで流局となった。

親の待ちはこれ以上のわかりやすい待ちはない、25pだった。


33328.jpg

マンピンソーの法則。

高い手で順番に仕掛けていったらこうなるわな。

完全イーシャンテン形は単純両面から仕掛けると待ちがバレやすいのが玉にキズだ。

この半荘はトップで逃げ切った。



case2
tenhou.29300.jpg

東2局。

南家が9sを仕掛けてチー出しの3p。


tenhou.29301.jpg

赤5pをツモったが、さてどうしよう?





tenhou.29302.jpg

3m切ってMAXには受けなかった。

上家の手、ピンズ以外に待ちがあるか?

ソーズは脂っこいところが切られているし、
マンズの本命25mは対面にペタペタと切られている。

自分の手もチャンス手なのだが、
この赤5pの危険度が高すぎると見て、一旦止めた。

チートイツにするつもりはない打3mなので、テンパイなら赤5p押し、だ。


tenhou.29303.jpg

次巡に上家が2pツモで300・500となった。

赤5pを打たなくて済んだので、ホッと一息といったところ。


tenhou.29304.jpg

ピンズが先に埋まらないと待ちが透けるパターン。

ドラトイツみたいな可能性があるため、赤だけは腰がひけるところだ。



case3
tenhou.29462.jpg

開局の西家。

北家が9mチーして打4p。


tenhou.29463.jpg

チートイリャンシャンテンから5pが暗刻になった。

さて、どうしよう?





tenhou.29464.jpg

1pを切って回った。

自身のこの手なら普通の着手だろう。

ポイントとしては、下家の手は7m先切りで78mのターツを先決めしているだけに、
この4p手出しはかなり強い関連牌であるというのがわかる



tenhou.29465.jpg

切ってる8sをチーして5m切り。

テンパイ取りに望みをつないだ。

9m枯れてるので8m切りの方が良かったかな。


tenhou.29466.jpg

7p出たが、これを鳴く?





tenhou.29467.jpg

スルーした(ラグあり)。

7pチーして4pまたぎの6pを仕掛けで使い切ったとしても、
自分のテンパイの可能性はかなり低い。

それならばテンパイの受け入れを広くしつつ、
テンパイ時には6pを勝負しようという算段だ。

天鳳の打ち方としては微妙かもしれないが、
麻雀の打ち方としてはこちらの方が正しいだろう。


tenhou.29468.jpg

結果は下家が1000・2000ツモ。

ここまでわかりやすい仕掛けをするからには、
その分の見返りも何かあるはずだ。
例に漏れずに、下家の雀頭はドラだった。


7pチーしていると親が5pを吸収して二人テンパイで流局となっていたはず。
当たり牌が透けていても極力紛れが起こらないように仕掛けていくべきだろう。



case4
30965.jpg

東4局。微差のトップ目の南家。

北家がカン6mを仕掛けて、手出し6pとしたところ。


30966.jpg

8pをツモって、さてどうしよう?





30967.jpg

1pトイツ落としとした。

4p、8pともにまたぎスジで警戒すべきところ。

自分の手はさほど悪くはないが、あがりが見込めるかといったら微妙な感じ。


手拍子で切って、ドラトイツの7700です、と言われたら死にたくなってしまう。

3900程度の放銃だとしても後悔するのではないか?
このへんの押し引きはいつの時代も判断が難しい。


30968.jpg

7pをツモってきたが、さて何を切る?





30969.jpg

ここは迷ったが、親にも通る5p切りとした。


ドラが対面からツモ切られ、さすがにテンパイを意識するところ。

この巡目なら親のダマテンにも警戒したい。
マンズを切れば手を壊さずに済むが、
36m47mが安全なわけではないので慎重に構えた。


30970.jpg

結局、下家が対面に2000の放銃となった。

警戒していた6pまたぎが待ちになっていた。


30971.jpg

カン6mは絶好の仕掛けどころ。

愚形から捌いているケースでは、必然的に好形が残りやすいということでもある。


このケースの対応は若干慎重すぎるかもしれないが、
自分の手がたいしたことがなければこのぐらいでも問題ないと思う。



case5
31121.jpg

南1局、21000点持ちの3着目。

ラス目の親が2つ目を仕掛けて…


31122.jpg

手出し6p。

繊細な判断が求められる状況だ。


31123.jpg

絶好の5sを引き入れ、ダマテンに構える。


31124.jpg

8pをツモってきたところ。

さて、どうしよう?





31125.jpg

8pをツモ切ると、これがポンで済んだ。

親が3mをチーする前、私の6pを親はポンしていない。

つまり、親の最終形は6pのまたぎスジでない可能性がかなり高い。

ただ、それゆえに2件隣の8pはシャンポンに当たる可能性が高い。


かなりリスキーな選択であったことは否めないだろう。


31126.jpg

結局、上家も危険牌を押し切り、3人テンパイで流局となった。


31127.jpg

私が6pを切った時点で対面はこの形。

6pポンしていないことから、6pはトイツで持っていないことがわかる。


31128.jpg

8pポンから親は単騎へと渡っていった。

さすがにこのポンは違和感があるので、単騎移行は想定できる。

下家の3pも鳴ける形でないとすると、
8pは危険すぎて勝負すべき牌ではなかったかもしれない。

が、男には勝負しなければならない場面というのも確かに存在するのだ。

この半荘はこの気合いが実を結び、3着で終了となった。



ちなみに、チー出しまたぎは待ちが読まれやすくて出にくいため、
高い手の場合は敢えてシャンポンに取った方があがりやすい可能性がある。

これについては鳳凰卓でもチラホラと実戦例が見られる。
サンプルが集まり次第、紹介したい。



ラベル:読み 天鳳 定跡
posted by はぐりん@ at 21:11 | Comment(2) | 読み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月15日

チートイツではないと読む

前々回の日記ではチートイツが匂う捨て牌読みについて書いたが、
今回はチートイツの可能性が低い捨て牌について考察していく。


チートイツは捨て牌が変則的になりやすいため、
場況の雰囲気で読むというケースも多いが、
稀に変則的な捨て牌で普通のメンツ手という場合もある。

そういう場合に、チートイツならば牌理上可能性の低い捨て牌の傷を見ることで、
字牌やスジが切りやすくなり、無駄な放銃を避けることができる。

チートイツの可能性が低い捨て牌の特徴は以下のとおりだ。


@トイツ落としがある
序盤のトイツ落としはメンツ手からのチートイ移行が稀にある。
中盤以降のトイツ落としは信頼度がかなり上がる。


A1枚すでに切っている牌を手出し
チートイツなら1枚切っている牌を残しておく理由に乏しいので、
メンツ手の可能性が高い。
リーチ宣言牌で比較的よく見られる。


B3枚切れの牌がリーチ宣言牌
ハメ手でない限りチートイツはない。
この中では最も信頼度が高い。


それでは、実戦例を見ていこう。


tenhou.1857.jpg

東4局、トップ目で迎えた親番。

上家の捨て牌がかなり変則的で5巡目にして両面ターツ落としがある。

自分の手は牌が縦に重なり、この時点でトイツ場を意識している。
つまり、上家のチートイツは大いに警戒している局面だ。


tenhou.1858.jpg

自分の11巡目の9mに合わせて上家も9m切り。
はっきりとチートイ傾向の捨て牌を意識した後、
13巡目に上家からリーチが入る。

このリーチをどう読む?チートイツはあるだろうか?





tenhou.1859.jpg

このリーチにチートイツはまずない。
なぜなら、最終手出しが1枚切ってる4mだからだ。

最終手出しが1枚切ってる牌なので、4mのまたぎは両面に対しては安全で、
通ってない無スジが大本命となる。

こういうケースではスジの7mはかなり危険だが、
23s手出しによって、若干7mの危険度は下がる。
しかし上家はラス目で、手役狙いの可能性がある以上、7mは切れない。

仮に本局1mが場に1枚切れだとして、
チートイツでないと見極められれば、1mを躊躇なくトイツ落としすることができるわけだ。


ご覧のように上家は58p待ちで、入り目は3mだった。



ところで、実戦の際に相手からリーチがかかって切迫した状況になったとする。
相手の捨て牌にトイツが並んでいるが、
これが手出しだったかツモ切りだったかさっぱり覚えていない。
実際俺もそういうことがよくある。

トイツが並んでいても、2枚目がツモ切りだったらまるで意味がないし、
チートイツなら必然的に捨て牌の被りが多くなる。

全員の手出しツモ切りを覚えている人などむしろ特殊な能力の持ち主だし、
手出しツモ切りの激しくわかりづらい天鳳ではそれは無理がある。


そこで、手出しツモ切りを見ることなく、チートイツではないと読めるおすすめの方法がある。

それは、リーチ宣言牌がすでに切っている牌かどうかを見ることだ。

リーチ宣言牌というのは大抵の場合手出しだ。
そして、1枚切っている牌が最終手出しでチートイツである可能性というのは極めて低い。
さらに都合のいいことに、牌理上、最終手出しが1枚切っている牌になるケースというのは頻繁にある


リーチと言われた瞬間に、それがすでに捨て牌にあれば、
字牌や端スジの信頼度がかなり上がるわけだ。

労少なくして益の多い読みであるため、ぜひお試しあれ。


tenhou.3460.jpg

別の半荘。
南2局、微差のトップ目の親番。

捨て牌に中張牌が多く、変則手も匂う上家からリーチが入る。
こちらは赤3ドラドラの超勝負手だが、さてどうしよう?
この2pは切れるだろうか?





tenhou.3461.jpg

上家はすでに切っている7m切りリーチなので、チートイツはない。

チートイツではないということは、通常の無スジはかなり危険となる。
この場合、ピンズの下ははっきりと危険で切れない。
また、手に残っている9mもシャンポン待ちがあって切りにくい。

オリたくない手だが、巡目も巡目だし、渋々4mを切ってオリた。


tenhou.3464.jpg

上家の手は25p待ちだった。

意外と安牌が少なく、オリるのが難しかったが、
チートイがないということがわかれば、1mのトイツ落としがかなりしやすくなる


tenhou.3465.jpg

上家のイーシャンテンは、ピンズとマンズのくっつきテンパイだった。

入り目がマンズで、3p手出しリーチだとチートイツの可能性も十分にある。
そうなると、1mのトイツには手をかけられない。

チートイツがあるかないかで打牌候補は多少なりとも変わってくるものだ。


tenhou.205.jpg

別の半荘。
自分の捨て牌の第2打と第3打に注目してほしい。

序盤に西のトイツ落としをしてメンツ手を見たが、
そこからまたチートイツに組み直している。

このように、チートイツの可能性が低い捨て牌にも例外がある。


@メンツ手からトイツ手への移行
メンツ手で内に寄せているうちに牌が折り重なってチートイツになるケースがある。
上記のように序盤のトイツ落としからのチートイツもしばしば見られるし、
1枚切ってる牌の手出しが中盤にあっても、チートイツになる場合が稀にある。


Aカンツからの1枚はずし
トイツ手の天秤にかける場合、カンツからカンせずに1枚切るケースは意外と多い。
これがチートイツに仕上がった場合、1枚切ってる牌の手出しリーチでチートイツという先述の法則とは真逆のケースが生まれることに注意が必要だ


B自分で切っている引き戻し牌を残すケース
メンツ手からチートイツに移行した場合、自分が序盤に切っている山にいそうな牌を残すことがある。
重ならなければいずれ切られることになり、フリテンのリスクがないのがこれのメリットだ。
字牌であることが多いが、Aと同様宣言牌が1枚切ってる牌となるため、やっかいだ。
しかし、俺の経験則で言えばこれをチョイスする頻度はかなり低く、レアケースと言っていい。
俺の場合は常にチートイを意識しているから低頻度になるかもしれない。
むしろ横の意識が強い人の方が、緊急時のチートイの対応として用いる頻度は増えるような気もする。



どんな捨て牌でもチートイツの可能性がゼロということはない。
このような例外が実戦でどのように表れるのか、見ていこう。


tenhou.953.jpg

3sがカンツになったが、チートイツがあるので3sツモ切り。

カンツから1枚切る場合はツモ切りの方が得なことが多いと俺は考えているが、
チートイツの可能性がある場合は、はっきり手出しを見せた方がいいだろう。
ここでは、3s手出しの方が良かった。


tenhou.955.jpg

次々巡に、8pツモってチートイツのテンパイ。

1mが良くないので、ここは変化待ちだが、
トイツ落としでチートイツテンパイという、滅多にお目にかかれないパターンだ。


tenhou.957.jpg

絶好の南単騎に振り替わって、即リーチ。

首尾よく3200の出あがりに成功した。


tenhou.3091.jpg

別の半荘。
全体的に中張牌が捨て牌に多く、変則的な場。
牌の寄り方からかなりトイツ場を意識しているところに2pツモ。

1pが山にいそうだし、すんなりメンツ手でまとまるビジョンがわかない。
ここは難しいが、6sを切ってトイツ手方面へと向かった。


tenhou.3093.jpg

次巡、見事に1pをツモってチートイのテンパイ。

前巡の6sに注目してほしい。
これはすでに自分で1枚切っている牌だ。

中盤以降メンツ手からトイツ手にシフトする場合、
1枚切っている牌が手出しで出てきてもチートイツになっていることはごく稀にある。


tenhou.3095.jpg

切れない発に待ち替えして、流局。

これしかない親権維持といった感じで会心の局だった。

捨て牌の形状がどうなっていようと、
これぐらいの変則場なら変則手は警戒されるので、
チートイの臭いがどうかとかはあまり関係がない。

やはりチートイは、トイツ場になっていないか、
変則的な捨て牌になっていないかなど、
全体的な場況の雰囲気がどうなっているかで読んでいくのが基本だろう


tenhou.2126.jpg

別の半荘。
南2局、29600点持ち2着目南家の自分。

上家の親が変則的な捨て牌で、かなり警戒している局面。
3mが出るタイミングがいまいち不自然で、いかにもチートイツという雰囲気だ。


3枚目の北をツモったが、安易には切れない。
とりあえず9mを切ったが、テンパイまでは難しいと考えている。


tenhou.2127.jpg

対面の打2mに合わせて、親も2mを切ってきた。

自分で1枚切っている牌である上、合わせ打ちだ。
これによってわかることは、上家は現在、チートイツのテンパイではないということだ。

2sツモによって微かにテンパイの可能性が出てきた。
そこで、今なら確実に通る北切りを選択した。


tenhou.2129.jpg

信じられないことに、この北がロン。

チートイドラドラで9600の放銃となってしまった。

どうしてこういうことになったのかというと…


tenhou.2130.jpg

チートイテンパイ時に、上家はフリテンの2m受けを残したからだ。

うっかり見落としたわけではなく、
おそらく2mが山にいると思ったのだろう。

5sでは出あがりに期待できないし、
それならば山にいそうな2mに賭けたと、そう推測できる。
実際2mはこの時点で2枚山にいた。

そして合わせ打ちのタイミングで北をツモったと、そういうわけだ。


これは正真正銘のレアケースだが、
例えば例外Bのケース、2mが山にいそうだとして引き戻し牌を残した場合、
テンパイ時に出てくるのは2mなわけで、
本局と同様のパターンでチートイツに刺さることもあるということである。


チートイツが危険だとして止めた北なのに、
なぜかテンパイまで温存して放銃してしまうという何ともやりきれない結果になってしまった。

しかし、こういうレアケースまで想定していたら切れる牌がなくなってしまう
こういうのに打ったら仕方ないと割り切って、
目に見える情報を積み重ねていくことが重要だろう。

どんな捨て牌にもチートイの可能性がある、そういう認識を持っているだけで十分だ。



ラベル:読み 天鳳
posted by はぐりん@ at 21:55 | Comment(6) | 読み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする