2020年09月20日

目の前の手役より一手先の変化を見据える

麻雀において、手役は狙えるけれども、様々な要素との兼ね合いで、その手役を見切るかどうか迷う

こういう状況はわりと多いのではないだろうか。


特に今の時代は、スピードが求められるだけに、受け入れの狭い手役狙いを悠長にしていると、アガリがなかなか得られないということにもなりかねない。

手役狙いの際に重要なことは、その実現可能性はどのくらいあるか、そして仕掛け含めた期待値がどのくらいあるか、ということを感覚的に掴むことで、その手役を見切ることで得られるスピードやアガリ率の向上、守備力や将来変化などを総合的に秤にかける必要がある。

これについては、ある程度経験を積んでいても選択に迷うケースも多い。


Mリーグを見ている方はおわかりだろうが、赤あり麻雀であってもただスピード重視の手組みにすればいいというわけではなく、勝ち切るためにはどこかでしっかりと打点を得ることが重要となってくる。

そういう意味では、平成後期の鳴き麻雀ブームの頃よりは今の方が打点の価値は高まっており、手役を大事にするべき局面は増えたと言えるかもしれない。

このあたりは、時代時代のブームによっても変わってくるものであろう。


天鳳の場合は、守備力を重視するあまりに手役をおろそかにしてしまいがちだが、私も例に漏れず慎重に打ち過ぎてアガリを逃したり、打点をいたずらに下げてしまうこともままあった。

赤入りかつ守備力が求められる天鳳などの土壌では、特にこのへんのバランスにセンスが求められると言えるだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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東1局1本場、前局2900をアガって連荘中の親番。

二者が2フーロしていてこちらもドラドラのチャンス手となっている。

123の三色イーシャンテンだが、さてここから何を切る?





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2p切りとした。

確かにドラトイツ固定はしているものの、三色を放棄し、現状3トイツで受け入れがやや少ない選択だ。

ここで私が考えたのは、仕掛けによる三色の打点と、マンズの横伸びの変化だ。

ペンチャン2種が残る三色狙いは、受け入れ的にアガリの見込みはそれほどでもなく、メリットとして大きいのは仕掛けられる点

ただ、仕掛けてしまうと2000点に過ぎず打点的な魅力がない上、ドラを切り出さなければならない。

場況を見るとマンズの中ほどはかなり優秀で、5m周りのくっつきは一通変化も含めて魅力的に映る。

マンズが伸びた場合は一通で仕掛けることができ、ドラポン含めて機動力が増す。

この点からドラ固定することは攻守の面からメリットがありそうと判断した。

マンズとソーズをこの形にしておくことは、マンズが変化した際にその恩恵を最大限享受できるというわけだ。


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裏目となった3pを対面にポンされるも、急所の3sを引き込みテンパイ。

下家にドラを切られた直後ということもあって、1巡だけダマでマンズの変化を待つ。

次巡、対面に5mが切れないことを踏まえて、シャンポンのままリーチに踏み切った。


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僥倖にもツモれて、裏はなしの4000オール。

三色にこだわった場合、3pツモでペン3sテンパイを入れられるが、対面が3sを暗刻で吸収するため、アガリは厳しい状況となる。

5mが最終的に対面に当たりのため、変化待ちは微妙となったが、結果的にはこちらのアガリが早かった。

ペンチャン2種に優位性は低いとみて、柔軟に手役を見切った例。

結果はたまたまだが、こういう場面に選択の余地があることがわかるだろう。



case2
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東2局、23700点持ち3着目の親番。

好牌姿からメンツが一つ完成したところ。

456の三色も見えるが、ここから何を切る?





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ドラ受けを重視して、6m切りとした。

ズバリ5sが入ったら三色確定のテンパイに受けられるのは魅力だが、5sツモなら三面張リーチで問題なさそう。

2sツモならなおさら。

456三色のハードルがやや高く、8sが場況的に魅力的なので、ここは三色にこだわる必要がないと判断した。

これはわりとパッと見で判断できるが、似たような牌姿で難しい選択となる局面も山ほどあるだろう。


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テンパイが入らないまま、対面が7700のアガリとなった。

仮にソーズの両面ターツが三色部分を構成する場合は、4s切りの両面ターツ固定でお茶を濁すという選択もあるだろう。




case3
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オーラス、23300点持ち3着目の親番。

点棒状況は私から順に、23300、29800、37100、9800となっている。

絶好の3p引きで345三色のイーシャンテンとなった。

さて、ここから何を切る?





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3s切りとした。

これは6s切りが普通かとは思うが、6s切りだとソーズがあまりにも不自由な形になってしまう。

マンズが不安定なため、3mや5mの縦引きの際に、3s切りならかなり有利な変化を見込める。

34pにより三色が不確定なことと、ズバリ4mが埋まっても自身にとってそこまでのデメリットではない、というのが大きいだろう。

仕掛けによる打点の減少は少々痛いが。


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嬉しい2mが埋まって、結果打点に差のないテンパイ。

ダマなら2pが拾えることと、リーチで上家から出ると飛んでしまって2着終了のため、ここではダマとした

リーチツモなら問答無用でトップにつき、リアルなら鉄リーチ。

天鳳でもリーチで良さそうだが、脇を止めてしまうと上家との点差的に油断できない。


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意に反して25pは一向に場に現れず、そうこうしているうちにラス目からリーチが入った。

河からも逆転手の匂いがプンプンしている。

一発目に持ってきたのは、無スジの1s。さて、どうするか?





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腹を括って押したところ、予想外のところからロンの声が。

トップ目対面に1000点で救われた格好となった。

上家のリーチは直観的にツモで捲られると思ったので、ここは勝負すべきだと判断した。

案の定、高目三色のツモでハネ満あった。

ちなみに1sはワンチャンスでなければ押さない。

ダマに構えているから全部オリというわけではなく、戦うことでこのように救われることもあるというわけだ。

場を見てもらえばわかるように、7sはまだ2枚山にいて、変化期待は有効だったことがわかる



case4
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東4局1本場、22100点持ちラス目の南家。

8sをツモって3s待ちのテンパイが入ったところ。

1sはドラだが、3sは場に2枚切れている。

さて、どうしよう?





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ドラを切ってダマとした。

ダマなら4s切りで良さそうに見えるが、3s待ちに永久固定してしまうのは窮屈で苦しい。

こういう横伸びのカンチャン形は、内に寄せることで変化を見込むことができる。

この場合は258sツモでピンフへと変化する。


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結果は1mで下家に2600の放銃となった。

この1mはさすがに止まらない。


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この局面で、なんとなく258sが強そうというイメージを持てれば、自然とドラに手がかかるだろう。

特に25sツモの変化なら三面張以上の最終形でリーチと行けるため、アガりにくいドラの1ハンより価値のある変化となる。

4s切るなら思いきってリーチが良く、それはそれで下家のオリを誘発できたりして悪くなさそうだ。


手役狙いには打点が上昇するというメリットがある一方、手牌を固定化させてしまうことで柔軟性に欠けるというデメリットがある。

手役を十分に尊重しつつ、牌姿や状況によっては手役を見切って手牌の流動性を高めることで、アガリへの道筋を開拓できるかもしれない

自身の中で手役についてどの程度の比重を置くか、あらかじめ考えておくことで、バランスのいい打牌選択ができるだろう。



ラベル:変化 天鳳
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2020年09月13日

ダブルターツをほぐす時

今回は、ダブルターツをほぐすタイミングについて。

前回、「両面ターツ落としから待ちを読む」の記事の中で、ダブルターツをほぐす際は両面ターツの続け打ちをするケースはそれほど多くない、それゆえにその部分が待ちになっていることはそこまで多くない、という趣旨の話をした。

そこで、ダブルターツがどのような時に払われるかを確認するとともに、その時の河状況がどうなりやすいかについて見ていきたいと思う。

それによって、両面ターツ落としが入った際の待ち読みについてもさらに理解が深まることだろう。


まず、ダブルターツとは一体何かを説明する。

@ダブルターツ

三筒三筒四筒四筒

ダブルターツとは、上の形のようにシュンツとしてみた時に受けが被っている部分のことをいう。

昔使われていた「ダブルメンツ」の方がしっくりくる方もいるだろう。その使い方は現在も通用するもので、間違いではない。

単独で使うなら厳密にはターツだが、「ダブルメンツの種」を略したものと考えれば合点がいくからだ。

ちなみにこれをトイツとしてみると、「並びトイツ」となってこれも同義となる。

縦の比重が高い手においては、シュンツの種として認識されないことも多く、その場合は並びトイツという認識となる。

この形の欠点として、シュンツ手における受け入れ枚数のロスが多いことが挙げられる。


A準ダブルターツ

三筒四筒六筒七筒

ダブルターツの派生形として準ダブルターツがあり、これは受け入れが被った異なる2種のターツのことである。

これもダブルターツと読んで構わないが、これはダブルメンツとはあまり呼ばれない気がする。

受け入れが被っている分、他のターツより払われやすい部分ではあるが、ダブルターツとの差は牌効率からも危険度からも払われるターツが続け打ちされやすい、ということだ。

つまり河に四筒三筒と並べられたら、58pは十分に危険だが、2pは通る可能性が若干高まりやすいということになる。


ちなみにこの名称は私が勝手に名付けたわけではなくて、結構昔に出たどいーんの牌理の本で解説されていた記憶がある。

木原プロもダブルターツと呼んでいたはずなので、現在の麻雀界ではダブルターツという呼び方が主流となっているように思われる。


経験上、縦の手が十分に見える時、あるいはトイツ場だと思える時はダブルターツはほぐさない方がいい。

このダブルターツの捌きを見れば、その打ち手がトイツ系かシュンツ系かわかると言っても過言ではないだろう。

ダブルターツをためらわずにほぐしていく打ち手としては、小島武夫プロや井出洋介プロなどの古豪プロ、それから滝澤和典プロや二階堂亜紀プロが思い浮かぶ。チートイツが嫌いな打ち手が多いのではないだろうか。

私自身はチートイツが多いという雀風上、ダブルターツは温存することの方が多い。

このへんは雀風を測る上でなかなか面白い特徴となって表れてくると言えそうだ。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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東4局1本場、2着目の北家。

赤赤のチャンス手から5sが暗刻になった。

ここから何を切るか?





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ダブルターツをほぐす典型となる牌姿がこれだ。

メンツ手の受け入れが違いすぎるので、ここから34mを払っていく人はいないだろう。

また、ポンテンで赤を使い切れる構えにするため、ここでの6p切りは必然となる。

赤入り麻雀で5に寄せられやすい理由がここからもわかるだろう。


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これが一向にテンパイせず、痺れを切らしてチーテンに。

結果、最後まで5pが引っ張られている。

こういう単純な牌理によってダブルターツの両面部分が続け打ちされるということは少ない。

2mは拾えそうに見えるが、はたしてどうか。


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すぐに親から出て、3900のアガリ。

親も南家もドラトイツで、なかなかスリリングな仕掛け合いとなった。



case2
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東3局4本場、3着目の南家。

メンツがひとつもなく、何やらゴツゴツした手。

さてここから何を切る?





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4m切りとした。

ドラの2pが両面ターツに組み込まれているので、これは基本チートイツには寄せないだろう。

実戦では36mと58pのアガリやすさを加味して、外側に寄せる方を優先させた。

マンズのツモの流れを重視するなら6p切りも普通だろう。


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実際は仕掛けの対面の受けに14mがあり、4m先切りは正解だった。

この巡目だと差は小さいが、ターツ落としの際はとにかく他家に危険な方から落としていくのが重要となる


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徐々に手が整ってきた。

マンズが思いのほか安くなってしまったのは想定外だった。

手広く受けることで自然と手は進んでいくので、ダブルターツをほぐす効果はこういうところにある。


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結果、対面が1000点のアガリとなった。

並びトイツが目立つ場合、場況がやや縦寄りになりやすいということがこの全体像からも読み取れるだろう。



case3
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東2局、原点で2着目、親番の私。

イーシャンテンで選択となった。

ここから何を切るか?





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これは少々好みが分かれるのではないだろうか?

マンズの三面張がイマイチと思えば、4mを切ってピンズのイーペーコーの目を残す手もあるし、
9mの受けがイマイチと思えば、78mを払って三暗刻の目を残す手もある。

3p切りは受けが広くて無難だが、打点的な魅力に欠ける。

ドラ1あるならもちろん悪くはないが、ここから工夫して高打点に寄せる打ち筋もなかなか魅力的に映る


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上家の4pをグッとこらえたところ、ご褒美の4pツモが。

4pが先に埋まってくれると、文句ない最終形になったと言えるだろう。


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しかし、下家のドラ3に上手くかわされ、2000・4000の親っかぶりとなってしまった。

無スジ連打されてのこの結果はちょっと悔しい。


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この時点で14pは山に残り2枚しかなかった。

これはたまたまではあるが、並びトイツの牌形は縦の場況でやや現れやすいということを頭の片隅に入れておいてもいいだろう。

ほぐしたところでそこが強い両面ターツになるとは限らないわけだ。




case4
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東2局1本場、3着目の南家。

トイツ4組の手牌から、6mを引き込んだところ。

やや複雑な牌姿だが、ここから何を切る?





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3mを切れば両面リャンカン形を残すことができる。

トイツ3組を残す8p切りより、こちらの方が効率的に優位だ。

最終形が愚形になってしまう可能性もまだあるものの、7m受けは場況的に良さそうなので、これがスマートだろう。

ダブルターツほぐしの応用編。



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狙い通りに7mを引き込んでイーシャンテンに。

ところが、間の悪いことに対面からリーチが入ったばかり。

さて、どうしよう?





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構わずに4mを押したが、なんとこれがド高目に刺さる!

一発にタンヤオ三色がついて都合4ハンアップの12000…(;´Д`)

片スジの4mぐらい通してよお…


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この時点で私の有効牌は山に多く、選択は間違ってはいなかっただろう。

ただ、スジで抱えている58pも対面の有効牌となっており、持ち方的には危険だったことがわかる。


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チートイツ決め打ちなら下家のドラを捕らえて、なんと先にアガリがあった。

これは結果論ではあるが、並びトイツや筋トイツには、縦の手との親和性があることがこの例からも見て取れるだろう

この半荘は放銃が響いてラスとなってしまった。



case5
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南4局3本場、23700点持ち3着目の南家。

上位との差は約1万点で、7700ツモればトップだが、満貫出アガリでは2着まで。

ダブ南がポンできてチャンス手だが、さてここから何を切る?





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5m切りとした。

ダブ南なので、ドラは2枚でいい。

ドラソバに寄せずにまずまずの7p受けを残す。

北ポンでの最終形の違いもこの場合は大きいだろう。


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北がやっと出てきてテンパイ。

赤5m切りが目立ちすぎるが、この場況なら7pはまずまず良いんじゃない?


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7pが親から出て、7700で2着捲りとなった。

89p落としだと苦しいシャンポンが残ってアガれていない。

このへんは場況や条件に合わせてアレンジしたいところ。



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東4局、8100点持ちラス目の親番。

3着目も原点あり、目下ダンラスとなっている。

白を一鳴きしたところだが、ここから何を切るか?





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テンパイ取らずのほぐしとした。

アガリづらい最終形の2900テンパイよりも、ここは打点を取りにいく。

この形なら一手遅れでも十分に勝負になる。


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下家からリーチが入ったが、狙い通りにこちらもテンパイ。

ここはひとつ下家さんに掴んでいただきやしょう。


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結果はツモで2000オールと、十分な結果となった。

アレンジによってはこういう使い方もできる。


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ちなみに4sから切っていると、テンパイ時、下家リーチに5sで当たりとなっていた。

枚数的に必然のチョイスだが、ダブルターツをほぐす際は、危険度に繊細の注意を払わなければならないことがわかる


振り返ってみて、ダブルターツほぐしから両面ターツが続け打たれたケースはあっただろうか?

打ち手の意志にもよるが、牌理的にも残さざるを得ない形が多いことに気づかされる。

このことからも両面ターツの続け打ちにダブルターツからのほぐしは少ない、その続け打たれた両面ターツ部分は想像よりも待ちになりづらい、ということが言えそうだ。


それから、ダブルターツをほぐす前に、あなたや私の凝り固まった身体をほぐしてみるのも一考だろう



ラベル:天鳳 牌理
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2020年08月09日

トイツ落としに見せる空切り

さてさて、私の記事としては初出となる空切りについて

空切りの有効な使い方はサンプルもあるので、小出しにしていこうと思う。


三筒三筒四筒から三筒を切ったら、次巡も三筒を持ってきてしまった。

いわゆる裏目というやつで、一面子をミスってしまった。実戦でもよく見る光景だろう。

切った直後に同じ牌を持ってきたこの場合に限り、手の内にある三筒を空切りすることで、トイツ落としに見せることができる。

それでは、トイツ落としに見せる空切りはした方がいいのだろうか?

以下にまとめていく。


@両面のまたぎ待ちになる可能性があるならするべき

二萬三萬四萬三筒四筒九筒九筒二索三索四索七索八索北ツモ三筒ドラ發

234の三色を見て3pを切った直後に3pを持ってきた場面。

これは基本的には空切りをした方がいい。

単純牌理としてトイツ落とし時にまたぎ待ちが残っていることは少ないため、トイツ落としに見せることでそのまたぎが盲点になるからだ。

この牌理については過去記事トイツ落としリーチにまたぎスジはかなり安全で確認できる。

この場合、2ケン隣の1p、5pはシャンポン待ちの可能性が残されているものの、1ケン隣の2pはシャンポンもほぼ否定されるため、特に狙い目となる。

3pをツモ切りした場合は、またぎを否定する要素がないため、通常通り25pも先切りのまたぎとして警戒の対象となる。

トイツ落としは手牌を読む上で大きな情報となるため、相手も特に注目して見るポイントとなる。

それゆえ、前巡切った牌をツモるという偶然性を生かすことで、相手の読みを逆手に取ることができる。


A完成メンツならツモ切りが無難

二萬三萬四萬二筒三筒四筒九筒九筒三索四索七索八索北ツモ三筒ドラ發

前巡ピンズのメンツが完成して3p切り。そして次巡3pをツモってきた。これならどうか?

これは3pをツモ切りした方がいいだろう。

3pトイツ落としの情報を見せることは、基本的に3p周辺の待ちの組み合わせが減ることを意味する。

つまり、3pのトイツ落としに見せることで3p周辺は通りやすいという情報を相手に与えることになる。

わざわざ自分にとって不利になるような情報を見せる必要はないということである。


Bトイツ落としに見せる空切りの留意点

(1)チートイツをほぼ否定する手出しとなる

トイツ落としにおける懸念材料がこれで、チートイツを否定することで、相手は変則待ちの警戒度を下げられる

これは場況によっては自身にとって大きくマイナスとなる。

自信の河がかなり変則的で、チートイツも匂いそうなケースでは、わざわざトイツ落としを見せることなく、相手に幅広い手役を警戒させた方が良い場合もあるだろう。


(2)中終盤の不自然なトイツ落としは逆に怪しまれる

特に上級者と打っていると、この違和感が顕著に表れる。

中盤以降のトイツ落としは基本的に安全度が高いものが選ばれるべきであり、これは以前の記事でも述べた。

しかし、唐突に危険度の高い中張牌のトイツ落としが終盤近くに出てきて、おっ?と思うことがある。

こういうケースでは、1枚目がテンパイ時の勝負牌であることが意外に多く、2枚目は単なる空切りだったりする。

この場合も、目立つ最終手出しをぼかす効果もあるため、空切りせざるをえないというのが実情だが、相手が上級者であればあるほどこういう違和感は滲み出るもので、トイツ落としであってもソバテンは警戒の対象となる


トイツ落としのデメリットとして、チートイツが否定されるということは今まであまり触れられてこなかった。

チートイツの出現率はそれほど大きくないというのはあるが、チートイツが否定されることでリーチの対処ははるかにしやすくなるという側面もある

河のバランスなども考慮することで、よりこの空切りを効果的なものにすることができるだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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開局の親番。

ここから何を切るか?





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やや薄い14mのフォローを厚くして7m切りとした。

オーソドックスな選択だろう。


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次巡持ってきたのは、裏目となる7m。

さて、どうしよう?





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裏目ったとばかりに叩き切らず、空切りが良さそう。

トイツ落としに見せることで、8mの出やすさが雲泥となる。

私の河には特徴がなく、7mのトイツ落としに不自然さがない。


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狙い通りの最終形に仕上がった。

7mは1枚食われて河から消えているが、印象としては河に並んでいた方がより良いだろう。


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首尾よく下家から出アガリ、裏が3枚乗って12000。

下家は打点的にも必然の全ツにつき、放銃も悔いなしか。

手出しをしっかりと見ていれば、8mぐらいなら出てくる河となっていることがわかるだろう。



case2
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南3局1本場、16600点持ち3着目の西家。

ドラドラ赤の大チャンス手から、さらに赤5mを引いてきたところ。

ここから何を切るか?





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手広く4m切りとした。

極めて自然な着手。


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次巡持ってきたのは裏目となる4m。

さて、どうしよう?





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これは空切りをしたいところ。

この手出しはドラの警戒感がグンと高まるものの、またぎ、特に3mがケアされにくくなる。


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ドラのポンテンに取れた(7s切り)。

こうなるといよいよ3mが待ったなしとなる。


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これが長引いてヤキモキするも、無事にツモって3000・6000。

一時的に2着捲りとなり、ラス回避をほぼ確とした。

3mはこの巡目にして山に3枚も眠っていたのが長引いた原因。

おそらく上家あたりが掴んでもすんなり出てきたのではないだろうか。



case3
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東4局、2着目の南家。

役なしドラ1のテンパイが入り、ひとまず4p切りダマとした。


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あろうことか直後に4枚目となる4pを持ってきてしまった。

さて、どうしよう?





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空切りしてダマ続行とした。

4pが4枚見えたことで5pの機能が低下したゆえに、このタイミングで空切りリーチはあるだろう。

ピンズはそれゆえ美味しい変化も増えたため、落ち着いて変化待ちとした。


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これこれ、これを待ってたのよ〜。

満獅子リーチ。


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これをツモって1000・2000。

2pぐらいあっさり出てもおかしくないのに、上家にはきっちり止められている。

河に作為を凝らしても、鳳凰卓レベルだとなかなか出てこない。

一方、このように将来変化を考慮した空切りも十分に効果的だとわかるだろう。




case4
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東3局の親番。

3フーロの下家に止めていた7pが通ったタイミングでこちらも弩級のテンパイ。

これだけは女房を質に入れてでもアガりたい。


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どうするか?





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これは空切りが効果的だ。

いかにも下家に対応したかのようなトイツ落としに見えるため、こちらのテンパイがぼける。

攻めている時は守っているように見せるのが兵法の極意。


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下家から拾って、12000。

安全度重視で打点は少々下がったが、これで十分。

下家もイージーな3900と思っただろうに、一筋縄ではいかない。



case5
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東3局、トップ目の親番。

ドラドラ赤のチャンス手から、待望のテンパイが入る。

ダマでも11600から、高目ツモでインパチまである。


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次巡、持ってきたのはまさかの4枚目となる6p。

さて、どうしよう?





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これを空切りすることで、7pが盲点になる。

ここは勇んで空切りするところだが、ひとつ留意点がある。

この局面のトイツ落としは他家から見ると相当に違和感があるだろう。

赤5mが切られた後に、全体にも危険な6pのトイツ落とし。通常ならこの巡目で6pトイツ落としという手順にはなりにくいはず。

このへんの違和感をピンポイントで嗅ぎつけられると6pまたぎは十分に待ちの候補として浮上してくる。

モノホンの強者が相手だと、下手すると一点レベルで読まれてしまう可能性すらある。

中終盤の明らかに危険な中張牌のトイツ落としには、こういう空切りが絡んでくる確率が高まることを覚えておくといいだろう。



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そして、次巡持ってきたのは、これもまさかのドラ。

絶妙にアガリを逃している気もするが、それはそれ。

さて、どうしよう?





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これは絶対に空切りしてはいけない牌。

ここで空切りを入れてしまうと、今までの作為がすべてパーとなり、47pを一点で読まれやすくなる。

チートイツもないのになぜドラターツがここで出てきた?となると残っているのは47pぐらいしかないからだ。

ピンズ待ちをぼかすための6pの空切りだったわけだから、ここでのドラの空切りは逆効果となってしまう。

このへんを無思慮にやってしまうと余計な情報を与えることにもなりかねないのが空切りの難しさだろう。


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結果、下家と私の二人テンパイで流局となった。

下家の恐る恐るのリーチ、対面の対応などを見ても、私の河に対する警戒感は相当なものだったとうかがえる。

場合によっては作為が逆効果になることもあるということを覚えておくといいだろう。

ちなみに47pは山に皆無、7pはまさかの上メンツで全部使われていた。



case6
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南2局、17700点持ち3着目の南家。

ファン牌を2つ仕掛けた対面が、7mのトイツ落とし。これはツモを経ての打牌だ。


70213.jpg

5mをツモってきて、何を切るか?





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この瞬間の5mはかなり通りやすい。

4mも切ってあるため、シャンポンもないからだ。


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対面が3フーロ目を入れ、打5p。

待ちはソーズがド本命か。


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最後のツモ番となったが、ここから何を切るか?

ラス目の下家もドラポンしており、予断を許さない。





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特に警戒もせず8mを切るとこれがまさかのアウトで3900。

ええっ?これ当たっちゃうの?


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つまり、対面はここからの空切りだったということ。

ここでのトイツ落としにはやや違和感があるとはいえ、なかなか読み切るのは難しい。


このように、フーロ時にも同様に有力な戦術となるため、使い道を覚えておいて損はないだろう。



ラベル:空切 天鳳
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2020年05月03日

中スジ注意報【中スジを警戒すべき河まとめ】

さて、直近では先切りのスジ引っかけについて解説してきた。

今回は、中スジを警戒すべき河についてまとめていきたいと思う。


具体的に、中スジといえば、以下のパターンがある。

(1)一筒三筒五筒から一筒切りで四筒待ち

(2)二筒四筒六筒から二筒切りで五筒待ち

(3)三筒五筒七筒から三筒切りで六筒待ち

(4)三筒五筒七筒から七筒切りで四筒待ち

(5)四筒六筒八筒から八筒切りで五筒待ち

(6)五筒七筒九筒から九筒切りで六筒待ち

以上の6パターンがあるわけだが、これらにはある共通点がある

それは何だろうか?





そう、全てのパターンでど真ん中の5が絡んでいるという点である。

これはつまり、赤5を生かした待ち取りになりやすい、ということである。


Mリーグにも赤が導入されているように、昨今の麻雀は赤入りが全盛となっている。

赤が1枚あればリーチによる打点効率が十分となるだけでなく、フリー雀荘では祝儀がつくということもあり、収支的には赤をいかに上手く使うかが重要となってくるのは今さら言うまでもないだろう。


赤5は手牌の中で孤立牌としてくっつき待ちの対象となりやすく、3や7がくっついての愚形待ちは、スジ関係なく警戒すべきだと言える。

また、一筒三筒赤五筒七筒三筒赤五筒七筒九筒のサンカン形で赤が絡んでいる場合は内に寄せていく傾向が強く、リーチ宣言牌の中スジ待ちは特に警戒すべき対象となる。


それでは、リーチにおいて中スジを警戒すべき河にはどのようなパターンがあるかを以下で解説していきたい。


@単純中引っかけ 頻度A 危険度C

南西九筒四索六萬三筒千点棒

待ちの形赤五筒七筒

オーソドックスな中引っかけは頻度も多く警戒しやすい。
同色の赤が見えている場合は中スジでも割と押しやすい。
待ちのパターンが多く、リーチをかける側とすれば打点がなければ引っかけでもカン6待ちには抵抗があるからだ。
ただし、わざわざ無スジ方面でカンチャン選択をすることはまずないため、その分危険度は上がってくる。



A離れトイツ落とし 頻度B 危険度A

南九筒三筒四索六萬三筒千点棒

待ちの形赤五筒七筒

中スジを特に警戒すべき河は、これだ。
離れトイツ落としが宣言牌の場合、それが周辺の両面待ちに絡んでいるケースは少ない。これは以前の記事で述べたとおり。
宣言牌の3pが待ちに絡んでいるとすれば、危険度が特に増すのは2ケン隣のシャンポン(1p、5p)と中スジの6pとなる

逆に言えばこの河の場合は2pの安全度がかなり高まる。


B多面張 頻度D 危険度D

一筒南西七筒四索六萬千点棒

待ちの形四筒五筒五筒五筒

やっかいなのがこれ。
多面張における中スジ待ちはかなり警戒しづらい。
丁寧にオリていても打ってしまうこともままある。
特に4pが場にたくさん見えていると逆に放銃してしまいやすい。
場に高い色の中スジは警戒の度合いを高めたい。


C手役絡みの先決め 頻度E 危険度D

西八索三萬八筒二筒五索千点棒

待ちの形四筒六筒四萬五萬六萬四索五索六索

これもB同様、見抜くのが難しい。
単純牌効率でリャンカンを先決めする場合は基本外側に寄せられやすいが、手役絡みだと中スジ先固定がある。
関連となる2pの手出しが直近となりやすいので、そのへんを判断材料に組み込む。


D場況絡みの先決め 頻度C 危険度B

西一筒二索七萬七筒六索千点棒

(6pがポンされた直後に7pが出てきた)

待ちの形三筒赤五筒

特に腕が問われるケースがこれだ。
場に薄くなった待ちは必然的に嫌われやすい。
そこで、薄くなっていく中張牌に対応して他家がどのような手出しをするか時系列的に見ることで、中スジを絞る過程が掴めることがある
場に出ている枚数によって中スジの危険度が全然変わってくるため、場況の変化を具に観察することが重要になってくる。



これらのケースが、実戦でどのように表れてくるかを以下で見ていきたいと思う。

順不同で様々なパターンを用意したのでみなさんも一緒に考えていただきたい。

それではどうぞ!



case1
tenhou.20485.jpg

東1局1本場。

対面の南家からリーチが入って一発目。

こちらはブクブクに構えていたが、さて何を切る?





tenhou.20486.jpg

3s切りで、受け気味とした。

中スジが匂う河というのはこういうのではないだろうか。

赤5mも見えていないので、一発目で打つのは気持ち悪い6m。

特に6m3枚見えということは、マンズの急所となっており、その分危険度も若干上がっていると考えられるからだ。


tenhou.20487.jpg

8sは高目一発ツモで、2000・4000。

中スジなんて全然関係ないやん!と思ったあなた、正解です。


tenhou.20488.jpg

対面はくっつき+αの形。

くっつきテンパイの時は、宣言牌がフェイクになることが多く、待ち読みが難しくなる傾向がある。



case2
58906.jpg

東2局、原点の西家。

上家からリーチが入っているが、ここから何を切るか?





58907.jpg

8s切ってオリた。

危険度の高い25mのスジ掴まりはヤメ時のサインか。

1枚切ってる9sをなぜ引っ張ったのだろう?と考えることが大事な場面。


58908.jpg

手の入っていた対面が中スジで放銃し、5200。

ソーズを切るなら5sからの方が良かっただろう。

この場合、宣言牌前のツモ切り牌が脂っこい3pと6mなので、9sが単純なトイツ落としかどうかというのは分かりかねるが、安全牌を挟んでの9s手出しだった場合は、さらに6sの危険度は高まる。

通常9sが最終手出しの場合、7sや8sの危険度は高まるが、8sが通った上に4枚見えているので、周辺の愚形待ちがかなり限定されている。

かつ、私の目から6sが3枚見えているので、6sはソーズの急所であり、9sが待ちに絡んでいるとすると、6sの危険度は跳ね上がっていることがわかるだろう。

中スジ待ちを警戒する時は、その色の急所がどこなのか、場にたくさん見えている牌がなんなのかを合わせて考えると危険度がより鮮明に見えてくる。


58909.jpg

8sが2枚見えた瞬間というのもポイント。

この場合は赤があるから必然にも見えるが、789変化も見ていたものと思われる。

直前に切られたのが仮に6sだとしたら、場況からカン8sリーチも十分に考えられる。

宣言牌がどれぐらい手牌に関連しているのか、これを読み解くことが重要だとわかるだろう。



case3
59973.jpg

東3局、トップ目の親番。

上家からリーチが入って一発目。

現物は1枚もないが、さて何を切る?





59974.jpg

2p切りとした。

離れトイツ落としにつき、チートイツがほぼないのが救いで、2pの安全度が高いと読める。


59975.jpg

次巡、8pを持ってきて手詰まり継続。

さて、何を切るか?





59976.jpg

1pが通ったので、対面にも安全な4pを切ると、これが当たりで2600。

赤も見えたので油断したが、リーチに対してのみ考えるならば明らかに8pの方が安全だった。

この場況で69p受けを嫌う理由がないので。

1枚切っている7pを引っ張った理由を考えると、カン4pと9pシャンポンの可能性は見たいところ。

ただ、場況的にはトイツ場なので、生牌の8pで打ったらコーツ系の大物手ということはありそう。実戦ではそういうのが少し見えたのかもしれない。


59977.jpg

345も見ながらの選択ということで、ピンズは横受けを重視したようだ。

このように、離れトイツ落としが宣言牌の場合は、手牌に関連していることも多く、中スジは特に警戒すべき待ちとなる。

しばしば赤絡みの追っかけリーチでも見られるので、注意していただきたい。



case4
56860.jpg

東4局、2着目の親番。

上家から先制リーチが入っている。

こちらもチートイツのイーシャンテンだが、さて何を切るか?





56861.jpg

穏やかに東切りとした。

中スジの5sを切って、最大限アガリを見ることも考えたが、ネックの7pを引いたので。

5s自体は場に1枚見えている上、6sも3枚見えているのでかなり安全そうに見える。


56862.jpg

…と思っていると、下家が5sで放銃。ドラが暗刻で8000。

まさかまさかの三面張で5sは完全に盲点となっていた。

強気でいかなくても私が放銃していたかもしれないと思うと、ホッとした。

このように、変則多面張時に不意に中スジに刺さることがある。

こればっかりは注意しても回避が難しいことが多い印象だ。

通常厚く持たれているところが危険だが、本ケースではソーズも結構場に見えてるしね。



case5
77908.jpg

南2局、トップ目の西家。

3着目の親からリーチが入って一発目。

困ったことに安全牌は1枚もない。しかも下家が切った9sにラグがかかっている。

さて、何を切る?





77909.jpg

ノータイムで4pを切ると、これが当たり(;´Д`)12000でのけぞる。

カン4p先固定って、んなアホな、と思うでしょ。


77910.jpg

親のイーシャンテン形がこれ。

超十分形から345三色の含みがあって、7p切りは完全に必然。

こういう必然の先固定は迷わなくていいやね。


77911.jpg

この9sラグを見てしまうとどうしても9sは切れなくなる。

へんな9s残しちまったなあと思っていた。

カン4pチーを見ていたのだろう。



case6
74514.jpg

東4局、僅差3着目の北家。

終盤に2着目の親からリーチが入る。

宣言牌は7m。


74515.jpg

自身最後のツモでマンズの選択となった。

どちらを切る?それともオリる?





74516.jpg

これは自信を持って2m切りとした。

親の宣言牌7mは危険度が高いこともあるが、手牌に関連している可能性が高い。

マンズのスジは全体的に36mの危険度が高く、それを使い切る手組みにしている可能性が高い。

778から7を引っ張っているというより、感覚的には愚形絡みで7mを引っ張っていると読む方が、この終盤のリーチからもしっくりくる

例えば357mのリャンカンからならどちらかというと3m切りを嫌って7m切りにしたということは十分に考えられる。

かつ、私の目から4mが3枚見えているので、愚形待ちなら4mはド急所となる。

7mが関連牌である可能性が高いと踏まえると、同じワンチャンスでも2m切りの方がかなり安全度は高いと考えられるだろう。


74517.jpg

結果は下家が最後のツモでツモアガって、裏1の6000オール。

ご覧のように、単純なリャンカンではなく、複合形の変則待ちだった。


74518.jpg

親はカン6mテンパイから、私の当たり牌である3mを使い切ってのリーチだった。

私の待ちが3mだったこともあるが、感覚的に36mは使い切られてるな、ということがわかった。

その上で、この終盤のリーチは役なしかつ十分形ということで、7m周辺の複合形になっている可能性が高いと読めるわけだ。

場の危険スジが36mであることから、36mを放出しない手順の裏読みとして、カン4mという中スジ待ちが浮上してくる。

例えば、35666mであったり、本ケースのように3335mであったりと。

お互いの待ちを読み合った上で、一歩も引かない応酬を繰り広げている、なかなかレベルの高い攻防と言えるのではないだろうか。



case7
77783.jpg

東2局、トップ目の北家。

ラス目下家の親からリーチが入る。


77784.jpg

こちらも攻め返せそうなチャンス手だが。

さて、ここから何を切る?





77785.jpg

2p切りとした。

本来は4p切りとしたいところが、時系列で見ると4pにはある懸念があった(後述)

切りづらいソーズの上を持ってきたし、2pなら確実に2巡凌げるというのもある。


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3pチーしようとしたら、長らく止まって邪魔ポンされてしまった。

く〜、これは痛い。


77787.jpg

結果、私はテンパイできずに二人テンパイで流局。

OH!4pアタッテ〜ルヨ!


77788.jpg

ポイントはここでの7p手出しだ。

6pが2枚場に切れているので、中スジ固定するにはいいタイミングに見えた。

私が4pに感じた一抹の不安というのはこういうところにあった。

中スジを見抜くポイントとして、周辺牌の切れ具合に注目していくと先決めが匂う手出しというのをある程度感じることができる。


77789.jpg

ここで自然に4p切りでも全然おかしくはないと思う。

が、それだと裏3と言われてこの半荘自体が危うくなっていた。

細かいところだが、7p手出しに何を感じるか、それによって本局の結果が大きく変わっていたのではないかと思う。


77790.jpg

ちなみに、3pがチーできていれば、逆に私が8000のアガリとなっていた。

わずかな選択の違いによって結果が大きく変わる麻雀の醍醐味が本局に表れていると言えよう。

く〜、やりますなあ。



ラベル:スジ 守備 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:56 | Comment(0) | 成績UPに直結 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月08日

宣言牌裏スジ待ちになる牌理

前回記事では、宣言牌裏スジが好形にやや刺さりにくいということを紹介した。

それでは逆に、宣言牌裏スジが待ちになるパターンにはどのようなものがあるのだろうか?

今回はそれをまとめてみたい。


愚形待ちが絡むとパターンが膨大になってしまうため、今回は好形(6枚以上待ち)に限定した。

宣言牌裏スジが待ちになるパターンは限定されるため、その傾向を把握することで、通りやすいケースを増やせるかもしれない。

私見ではあるが、その出現頻度もA〜Eで示した。


宣言牌裏スジ待ちになる牌理(好形)

@単純牌効率 頻度A

二筒四筒四筒六筒七筒ツモ三筒


A複合形 頻度B

三萬四萬六萬六萬五筒五筒六筒六筒七筒八筒ツモ二萬


Bノベタン・亜両面 頻度B

三萬四萬二筒三筒四筒五筒六筒ツモ二萬

三萬四萬三筒四筒四筒五筒六筒ツモ二萬


Cカンチャンからの変化 頻度C

二萬四萬ツモ五萬


Dシャンポンからの変化 頻度C

四萬四萬五萬六萬七萬三筒三筒ツモ六萬


Eエントツ形 頻度D

三萬三萬三筒四筒五筒五筒五筒六筒三索四索ツモ二索


F暗刻からの1枚外し 頻度E

三萬四萬四筒四筒四筒六筒七筒ツモ二萬


見てきた中で、何か気づいたことはないだろうか?


そう、単純両面待ちになるケースが@CFしかないのである。

しかもCは変化につき先制時ではないし、Fはレアケースなので、単純両面になるケースはかなり限定されることがわかる。

このことから、宣言牌の裏スジが待ちになる際は、

・その色の周辺が厚く持たれていることが多い

・リーチ者の河にその色が高い(周辺を捨てていない)ことが多い

という傾向を導くことができる。


この性質を利用すれば、自身に周辺の色が厚い場合、複合形の可能性が低いとして裏スジの安全度が高まりやすい。

(ただし、その場合は宣言牌周辺の愚形待ちの可能性も高まるため、一概には言えないが)

例えば、リーチが好形である可能性が高く、かつ宣言牌からの複合形を否定する材料が自身の手の内にある場合などに宣言牌裏スジを通しやすいと言える。

しかし、この条件に明確に合致するというのはなかなかないため、「大体なんとなく」通りやすそうかどうかをこの傾向に当てはめて考えてみるのがいいだろう。


それでは、@〜Fを番号順に実戦例から見ていきたい。



case@
tenhou.11257.jpg

対面が8pカンして4s手出しリーチ。


tenhou.11259.jpg

5pチーテンから6mをツモって好形に変化した。

さて、どうするか?





tenhou.11260.jpg

3m勝負とした。

かなり危険度は高いが、安全牌に乏しく、好形変化の流れに乗じることにした。


tenhou.11261.jpg

結局、親がツモって4000オール。

宣言牌裏スジの58s待ちだった。


tenhou.11262.jpg

8pカンで持ってきたのが4m。

牌効率的に手元に置かざるをえない4sにつき極めて自然な手順だ。

自然に打った結果、宣言牌裏スジ待ちになるということも少なくなく、これがある以上安全度が劇的に高まるということはない。



caseA
tenhou.15333.jpg

下家リーチの宣言牌が8p。

こちらも仕掛けでテンパイだが、一発目に掴んだのは裏スジの7p。

さて、どうしよう?





tenhou.15334.jpg

7pを押すも高めイーペーコーに刺さってアウト。8000。

通っていないスジも多いが、最終手出し8pをどう見るかというところ。

ピンズの周辺がわりと見えているので複合形には刺さりにくいと思ったが。

ダブルツーチャンスでは足りず、ワンチャンスぐらいはほしい。

裏スジで刺さるとイーペーコーが絡んでいることも多く、そこそこの打点は覚悟しなければならない。



caseB
52872.jpg

ラス争いの親からリーチが入って一発目。

こちらもドラドラで簡単にはオリたくない手。

さて、何を切る?





52873.jpg

裏スジの2m切りとした。

3468mからだったら、6mから切るでしょ常識的に考えての意。

さすがに一発目に4pは切りづらい。


52874.jpg

これが当たるんだな。一発で7700。

自信を持って切っただけにこれはショックが大きい。Gショック。


52875.jpg

親は十分形からこの入り目。

雀頭不在時によくある宣言牌周辺のノベタンリーチだった。

前巡の8m手出しからターツ落としに見せているのが巧妙で、まんまと引っかかってしまった。


52876.jpg

ノベタン三面張の可能性も見た8m残しは実戦的。

超十分形イーシャンテンからメンツ先埋まりのノベタンはよく見られるところ。

このケースでは、ノベタンを匂わす河の特徴が一切ないため、待ち読みは困難だ。

ノベタンの可能性が高まる河としては、両面ターツ落としの単騎仮テンから他のメンツにくっつくパターン。

また、トイツ落としがあるケースではノベタンになりにくい。



caseC
55225.jpg

下家からリーチが入っている。

ドラの発が切りきれずに、8sのトイツ落としで回る。


55226.jpg

上家から7mが出て、チーテンに取れるが、これを鳴くか?





55227.jpg

取って3s勝負するもこれがアウト。3900。

第一打に8s切ってる7s最終手出しをどう見るか。

357sからの7sも考えられるが、それならカン6sに取りそう。

7s引っ張っている以上、5sが手の内にありそうで、5sトイツが実戦上多い気がする。

ソーズの中ほどは厚く持たれていてもおかしくないが、それなら第一打8sが矛盾する。

宣言牌裏スジ待ちはそこまでない河というのが私の感覚だ。


55228.jpg

実際は、カン6sダマからの好形変化だった。

孤立58sから8sを切ったら7sが先にくっついたというパターンだろう。

第一打の8sがミスリードを誘っていて、カンチャンからの変化はややレアケース。

総合的には36sは通りやすい河だと考えられる。

たまたまここでは刺さったが、こういう場合の裏スジは若干通りやすいというのを感覚的に理解しておくのがいいだろう。



caseD
54303.jpg

ラス争いの対面が3s手出しリーチ。

こちらもテンパイからソーズの選択となった。

さて、何を切る?





54304.jpg

7sを勝負すると、ロンの声。

5sツモをケアしたかったのと、自身のアガリ目を重視した結果、裏目に。

8sからのペンター落としは47s残りの可能性も十分。

牌理的にカン6sに当たることはまずないため、ここは安全度重視で6s切りの方が良さそう。


54305.jpg

一発ドラ1で8000は痛い。

この場合、ソーズの中ほどがほとんど場に見えていないため、複合形が十分に考えられる。

こういうケースでの宣言牌裏スジは結構危険であることがわかるだろう。


54306.jpg

ソーズのペンチャン落としはここから。

この時点では47s受けはないが…


54307.jpg

シャンポンダマからの好形変化だった。

3sがワンチャンスだけに、またぎの可能性は特別高くはない。

となると、厚く持たれていそうな内側の方が危険かな、という風になんとなく感じ取れればOK。



caseE
70491.jpg

テンパイしたが、何を切るか?





70492.jpg

7m切りとした。

場況不明のマンズの上に対し、7sがかなり拾えそうな場況に思えたため。

ちなみに、リーチだと7mの裏スジが待ちとなる。

エントツ形では、エントツ部分で宣言牌裏スジ待ちとなることも多い。


70493.jpg

これがズバリで、6m即ツモの2000・3900。

実際には58mはどっさり山だったのは誤算だったが、アガリはこちらが早かった。



caseF
55257.jpg

両面が先に埋まって、ひとまず1p単騎に受ける。

この1p絶テンだべ。5200でも十分。


55258.jpg

赤5pを裏目ってしまった。

ダブ東ポンの親にこの5pは通るだろうか?





55259.jpg

これが通らず。ド高目の11600を献上してしまった。

最終手出しが4pにつき、通常はそこまで58pの危険度は高くないように見える。


55260.jpg

4p最終手出し。これがカン5p待ちからの58p変化ということは100%ない。

なぜなら私が前巡に5pを切っているからだ。

このことも赤5pを切る後押しとなっているのだが…


55261.jpg

なんと4pは暗刻からの1枚外しだった。

なかなかにレアなケースにぶちあたったぜ。

たまにこういうのがあるから、読みの過信は禁物ということである。


全体を通してみると、裏スジ方面の河が高いときに裏スジ待ちができている傾向がある。

パターンを類型化してはいるが、組み合わせで見ると裏スジ待ちも十分に危険度が高いとわかるだろう。

重要なのは傾向から安全度が高まるケースを肌感覚で掴む、ということである。

例えば、本記事のcaseCの36sは通常危険度はそこまでではなく、caseDの47sはかなり危険度が高い。

このへんの差を認識できれば着実にステップアップしているはずである。


さて、次回はこれに関連して、裏スジ構成牌が引っ張られる理由について掘り下げてみたい。

牌効率以外で引っ張られるケース、打ち手の意図について考察していきたいと思う。



ラベル:牌理 裏筋 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:16 | Comment(2) | 成績UPに直結 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする