2020年05月03日

中スジ注意報【中スジを警戒すべき河まとめ】

さて、直近では先切りのスジ引っかけについて解説してきた。

今回は、中スジを警戒すべき河についてまとめていきたいと思う。


具体的に、中スジといえば、以下のパターンがある。

(1)一筒三筒五筒から一筒切りで四筒待ち

(2)二筒四筒六筒から二筒切りで五筒待ち

(3)三筒五筒七筒から三筒切りで六筒待ち

(4)三筒五筒七筒から七筒切りで四筒待ち

(5)四筒六筒八筒から八筒切りで五筒待ち

(6)五筒七筒九筒から九筒切りで六筒待ち

以上の6パターンがあるわけだが、これらにはある共通点がある

それは何だろうか?





そう、全てのパターンでど真ん中の5が絡んでいるという点である。

これはつまり、赤5を生かした待ち取りになりやすい、ということである。


Mリーグにも赤が導入されているように、昨今の麻雀は赤入りが全盛となっている。

赤が1枚あればリーチによる打点効率が十分となるだけでなく、フリー雀荘では祝儀がつくということもあり、収支的には赤をいかに上手く使うかが重要となってくるのは今さら言うまでもないだろう。


赤5は手牌の中で孤立牌としてくっつき待ちの対象となりやすく、3や7がくっついての愚形待ちは、スジ関係なく警戒すべきだと言える。

また、一筒三筒赤五筒七筒三筒赤五筒七筒九筒のサンカン形で赤が絡んでいる場合は内に寄せていく傾向が強く、リーチ宣言牌の中スジ待ちは特に警戒すべき対象となる。


それでは、リーチにおいて中スジを警戒すべき河にはどのようなパターンがあるかを以下で解説していきたい。


@単純中引っかけ 頻度A 危険度C

南西九筒四索六萬三筒千点棒

待ちの形赤五筒七筒

オーソドックスな中引っかけは頻度も多く警戒しやすい。
同色の赤が見えている場合は中スジでも割と押しやすい。
待ちのパターンが多く、リーチをかける側とすれば打点がなければ引っかけでもカン6待ちには抵抗があるからだ。
ただし、わざわざ無スジ方面でカンチャン選択をすることはまずないため、その分危険度は上がってくる。



A離れトイツ落とし 頻度B 危険度A

南九筒三筒四索六萬三筒千点棒

待ちの形赤五筒七筒

中スジを特に警戒すべき河は、これだ。
離れトイツ落としが宣言牌の場合、それが周辺の両面待ちに絡んでいるケースは少ない。これは以前の記事で述べたとおり。
宣言牌の3pが待ちに絡んでいるとすれば、危険度が特に増すのは2ケン隣のシャンポン(1p、5p)と中スジの6pとなる

逆に言えばこの河の場合は2pの安全度がかなり高まる。


B多面張 頻度D 危険度D

一筒南西七筒四索六萬千点棒

待ちの形四筒五筒五筒五筒

やっかいなのがこれ。
多面張における中スジ待ちはかなり警戒しづらい。
丁寧にオリていても打ってしまうこともままある。
特に4pが場にたくさん見えていると逆に放銃してしまいやすい。
場に高い色の中スジは警戒の度合いを高めたい。


C手役絡みの先決め 頻度E 危険度D

西八索三萬八筒二筒五索千点棒

待ちの形四筒六筒四萬五萬六萬四索五索六索

これもB同様、見抜くのが難しい。
単純牌効率でリャンカンを先決めする場合は基本外側に寄せられやすいが、手役絡みだと中スジ先固定がある。
関連となる2pの手出しが直近となりやすいので、そのへんを判断材料に組み込む。


D場況絡みの先決め 頻度C 危険度B

西一筒二索七萬七筒六索千点棒

(6pがポンされた直後に7pが出てきた)

待ちの形三筒赤五筒

特に腕が問われるケースがこれだ。
場に薄くなった待ちは必然的に嫌われやすい。
そこで、薄くなっていく中張牌に対応して他家がどのような手出しをするか時系列的に見ることで、中スジを絞る過程が掴めることがある
場に出ている枚数によって中スジの危険度が全然変わってくるため、場況の変化を具に観察することが重要になってくる。



これらのケースが、実戦でどのように表れてくるかを以下で見ていきたいと思う。

順不同で様々なパターンを用意したのでみなさんも一緒に考えていただきたい。

それではどうぞ!



case1
tenhou.20485.jpg

東1局1本場。

対面の南家からリーチが入って一発目。

こちらはブクブクに構えていたが、さて何を切る?





tenhou.20486.jpg

3s切りで、受け気味とした。

中スジが匂う河というのはこういうのではないだろうか。

赤5mも見えていないので、一発目で打つのは気持ち悪い6m。

特に6m3枚見えということは、マンズの急所となっており、その分危険度も若干上がっていると考えられるからだ。


tenhou.20487.jpg

8sは高目一発ツモで、2000・4000。

中スジなんて全然関係ないやん!と思ったあなた、正解です。


tenhou.20488.jpg

対面はくっつき+αの形。

くっつきテンパイの時は、宣言牌がフェイクになることが多く、待ち読みが難しくなる傾向がある。



case2
58906.jpg

東2局、原点の西家。

上家からリーチが入っているが、ここから何を切るか?





58907.jpg

8s切ってオリた。

危険度の高い25mのスジ掴まりはヤメ時のサインか。

1枚切ってる9sをなぜ引っ張ったのだろう?と考えることが大事な場面。


58908.jpg

手の入っていた対面が中スジで放銃し、5200。

ソーズを切るなら5sからの方が良かっただろう。

この場合、宣言牌前のツモ切り牌が脂っこい3pと6mなので、9sが単純なトイツ落としかどうかというのは分かりかねるが、安全牌を挟んでの9s手出しだった場合は、さらに6sの危険度は高まる。

通常9sが最終手出しの場合、7sや8sの危険度は高まるが、8sが通った上に4枚見えているので、周辺の愚形待ちがかなり限定されている。

かつ、私の目から6sが3枚見えているので、6sはソーズの急所であり、9sが待ちに絡んでいるとすると、6sの危険度は跳ね上がっていることがわかるだろう。

中スジ待ちを警戒する時は、その色の急所がどこなのか、場にたくさん見えている牌がなんなのかを合わせて考えると危険度がより鮮明に見えてくる。


58909.jpg

8sが2枚見えた瞬間というのもポイント。

この場合は赤があるから必然にも見えるが、789変化も見ていたものと思われる。

直前に切られたのが仮に6sだとしたら、場況からカン8sリーチも十分に考えられる。

宣言牌がどれぐらい手牌に関連しているのか、これを読み解くことが重要だとわかるだろう。



case3
59973.jpg

東3局、トップ目の親番。

上家からリーチが入って一発目。

現物は1枚もないが、さて何を切る?





59974.jpg

2p切りとした。

離れトイツ落としにつき、チートイツがほぼないのが救いで、2pの安全度が高いと読める。


59975.jpg

次巡、8pを持ってきて手詰まり継続。

さて、何を切るか?





59976.jpg

1pが通ったので、対面にも安全な4pを切ると、これが当たりで2600。

赤も見えたので油断したが、リーチに対してのみ考えるならば明らかに8pの方が安全だった。

この場況で69p受けを嫌う理由がないので。

1枚切っている7pを引っ張った理由を考えると、カン4pと9pシャンポンの可能性は見たいところ。

ただ、場況的にはトイツ場なので、生牌の8pで打ったらコーツ系の大物手ということはありそう。実戦ではそういうのが少し見えたのかもしれない。


59977.jpg

345も見ながらの選択ということで、ピンズは横受けを重視したようだ。

このように、離れトイツ落としが宣言牌の場合は、手牌に関連していることも多く、中スジは特に警戒すべき待ちとなる。

しばしば赤絡みの追っかけリーチでも見られるので、注意していただきたい。



case4
56860.jpg

東4局、2着目の親番。

上家から先制リーチが入っている。

こちらもチートイツのイーシャンテンだが、さて何を切るか?





56861.jpg

穏やかに東切りとした。

中スジの5sを切って、最大限アガリを見ることも考えたが、ネックの7pを引いたので。

5s自体は場に1枚見えている上、6sも3枚見えているのでかなり安全そうに見える。


56862.jpg

…と思っていると、下家が5sで放銃。ドラが暗刻で8000。

まさかまさかの三面張で5sは完全に盲点となっていた。

強気でいかなくても私が放銃していたかもしれないと思うと、ホッとした。

このように、変則多面張時に不意に中スジに刺さることがある。

こればっかりは注意しても回避が難しいことが多い印象だ。

通常厚く持たれているところが危険だが、本ケースではソーズも結構場に見えてるしね。



case5
77908.jpg

南2局、トップ目の西家。

3着目の親からリーチが入って一発目。

困ったことに安全牌は1枚もない。しかも下家が切った9sにラグがかかっている。

さて、何を切る?





77909.jpg

ノータイムで4pを切ると、これが当たり(;´Д`)12000でのけぞる。

カン4p先固定って、んなアホな、と思うでしょ。


77910.jpg

親のイーシャンテン形がこれ。

超十分形から345三色の含みがあって、7p切りは完全に必然。

こういう必然の先固定は迷わなくていいやね。


77911.jpg

この9sラグを見てしまうとどうしても9sは切れなくなる。

へんな9s残しちまったなあと思っていた。

カン4pチーを見ていたのだろう。



case6
74514.jpg

東4局、僅差3着目の北家。

終盤に2着目の親からリーチが入る。

宣言牌は7m。


74515.jpg

自身最後のツモでマンズの選択となった。

どちらを切る?それともオリる?





74516.jpg

これは自信を持って2m切りとした。

親の宣言牌7mは危険度が高いこともあるが、手牌に関連している可能性が高い。

マンズのスジは全体的に36mの危険度が高く、それを使い切る手組みにしている可能性が高い。

778から7を引っ張っているというより、感覚的には愚形絡みで7mを引っ張っていると読む方が、この終盤のリーチからもしっくりくる

例えば357mのリャンカンからならどちらかというと3m切りを嫌って7m切りにしたということは十分に考えられる。

かつ、私の目から4mが3枚見えているので、愚形待ちなら4mはド急所となる。

7mが関連牌である可能性が高いと踏まえると、同じワンチャンスでも2m切りの方がかなり安全度は高いと考えられるだろう。


74517.jpg

結果は下家が最後のツモでツモアガって、裏1の6000オール。

ご覧のように、単純なリャンカンではなく、複合形の変則待ちだった。


74518.jpg

親はカン6mテンパイから、私の当たり牌である3mを使い切ってのリーチだった。

私の待ちが3mだったこともあるが、感覚的に36mは使い切られてるな、ということがわかった。

その上で、この終盤のリーチは役なしかつ十分形ということで、7m周辺の複合形になっている可能性が高いと読めるわけだ。

場の危険スジが36mであることから、36mを放出しない手順の裏読みとして、カン4mという中スジ待ちが浮上してくる。

例えば、35666mであったり、本ケースのように3335mであったりと。

お互いの待ちを読み合った上で、一歩も引かない応酬を繰り広げている、なかなかレベルの高い攻防と言えるのではないだろうか。



case7
77783.jpg

東2局、トップ目の北家。

ラス目下家の親からリーチが入る。


77784.jpg

こちらも攻め返せそうなチャンス手だが。

さて、ここから何を切る?





77785.jpg

2p切りとした。

本来は4p切りとしたいところが、時系列で見ると4pにはある懸念があった(後述)

切りづらいソーズの上を持ってきたし、2pなら確実に2巡凌げるというのもある。


77786.jpg

3pチーしようとしたら、長らく止まって邪魔ポンされてしまった。

く〜、これは痛い。


77787.jpg

結果、私はテンパイできずに二人テンパイで流局。

OH!4pアタッテ〜ルヨ!


77788.jpg

ポイントはここでの7p手出しだ。

6pが2枚場に切れているので、中スジ固定するにはいいタイミングに見えた。

私が4pに感じた一抹の不安というのはこういうところにあった。

中スジを見抜くポイントとして、周辺牌の切れ具合に注目していくと先決めが匂う手出しというのをある程度感じることができる。


77789.jpg

ここで自然に4p切りでも全然おかしくはないと思う。

が、それだと裏3と言われてこの半荘自体が危うくなっていた。

細かいところだが、7p手出しに何を感じるか、それによって本局の結果が大きく変わっていたのではないかと思う。


77790.jpg

ちなみに、3pがチーできていれば、逆に私が8000のアガリとなっていた。

わずかな選択の違いによって結果が大きく変わる麻雀の醍醐味が本局に表れていると言えよう。

く〜、やりますなあ。



ラベル:スジ 守備 天鳳
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2020年03月08日

宣言牌裏スジ待ちになる牌理

前回記事では、宣言牌裏スジが好形にやや刺さりにくいということを紹介した。

それでは逆に、宣言牌裏スジが待ちになるパターンにはどのようなものがあるのだろうか?

今回はそれをまとめてみたい。


愚形待ちが絡むとパターンが膨大になってしまうため、今回は好形(6枚以上待ち)に限定した。

宣言牌裏スジが待ちになるパターンは限定されるため、その傾向を把握することで、通りやすいケースを増やせるかもしれない。

私見ではあるが、その出現頻度もA〜Eで示した。


宣言牌裏スジ待ちになる牌理(好形)

@単純牌効率 頻度A

二筒四筒四筒六筒七筒ツモ三筒


A複合形 頻度B

三萬四萬六萬六萬五筒五筒六筒六筒七筒八筒ツモ二萬


Bノベタン・亜両面 頻度B

三萬四萬二筒三筒四筒五筒六筒ツモ二萬

三萬四萬三筒四筒四筒五筒六筒ツモ二萬


Cカンチャンからの変化 頻度C

二萬四萬ツモ五萬


Dシャンポンからの変化 頻度C

四萬四萬五萬六萬七萬三筒三筒ツモ六萬


Eエントツ形 頻度D

三萬三萬三筒四筒五筒五筒五筒六筒三索四索ツモ二索


F暗刻からの1枚外し 頻度E

三萬四萬四筒四筒四筒六筒七筒ツモ二萬


見てきた中で、何か気づいたことはないだろうか?


そう、単純両面待ちになるケースが@CFしかないのである。

しかもCは変化につき先制時ではないし、Fはレアケースなので、単純両面になるケースはかなり限定されることがわかる。

このことから、宣言牌の裏スジが待ちになる際は、

・その色の周辺が厚く持たれていることが多い

・リーチ者の河にその色が高い(周辺を捨てていない)ことが多い

という傾向を導くことができる。


この性質を利用すれば、自身に周辺の色が厚い場合、複合形の可能性が低いとして裏スジの安全度が高まりやすい。

(ただし、その場合は宣言牌周辺の愚形待ちの可能性も高まるため、一概には言えないが)

例えば、リーチが好形である可能性が高く、かつ宣言牌からの複合形を否定する材料が自身の手の内にある場合などに宣言牌裏スジを通しやすいと言える。

しかし、この条件に明確に合致するというのはなかなかないため、「大体なんとなく」通りやすそうかどうかをこの傾向に当てはめて考えてみるのがいいだろう。


それでは、@〜Fを番号順に実戦例から見ていきたい。



case@
tenhou.11257.jpg

対面が8pカンして4s手出しリーチ。


tenhou.11259.jpg

5pチーテンから6mをツモって好形に変化した。

さて、どうするか?





tenhou.11260.jpg

3m勝負とした。

かなり危険度は高いが、安全牌に乏しく、好形変化の流れに乗じることにした。


tenhou.11261.jpg

結局、親がツモって4000オール。

宣言牌裏スジの58s待ちだった。


tenhou.11262.jpg

8pカンで持ってきたのが4m。

牌効率的に手元に置かざるをえない4sにつき極めて自然な手順だ。

自然に打った結果、宣言牌裏スジ待ちになるということも少なくなく、これがある以上安全度が劇的に高まるということはない。



caseA
tenhou.15333.jpg

下家リーチの宣言牌が8p。

こちらも仕掛けでテンパイだが、一発目に掴んだのは裏スジの7p。

さて、どうしよう?





tenhou.15334.jpg

7pを押すも高めイーペーコーに刺さってアウト。8000。

通っていないスジも多いが、最終手出し8pをどう見るかというところ。

ピンズの周辺がわりと見えているので複合形には刺さりにくいと思ったが。

ダブルツーチャンスでは足りず、ワンチャンスぐらいはほしい。

裏スジで刺さるとイーペーコーが絡んでいることも多く、そこそこの打点は覚悟しなければならない。



caseB
52872.jpg

ラス争いの親からリーチが入って一発目。

こちらもドラドラで簡単にはオリたくない手。

さて、何を切る?





52873.jpg

裏スジの2m切りとした。

3468mからだったら、6mから切るでしょ常識的に考えての意。

さすがに一発目に4pは切りづらい。


52874.jpg

これが当たるんだな。一発で7700。

自信を持って切っただけにこれはショックが大きい。Gショック。


52875.jpg

親は十分形からこの入り目。

雀頭不在時によくある宣言牌周辺のノベタンリーチだった。

前巡の8m手出しからターツ落としに見せているのが巧妙で、まんまと引っかかってしまった。


52876.jpg

ノベタン三面張の可能性も見た8m残しは実戦的。

超十分形イーシャンテンからメンツ先埋まりのノベタンはよく見られるところ。

このケースでは、ノベタンを匂わす河の特徴が一切ないため、待ち読みは困難だ。

ノベタンの可能性が高まる河としては、両面ターツ落としの単騎仮テンから他のメンツにくっつくパターン。

また、トイツ落としがあるケースではノベタンになりにくい。



caseC
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下家からリーチが入っている。

ドラの発が切りきれずに、8sのトイツ落としで回る。


55226.jpg

上家から7mが出て、チーテンに取れるが、これを鳴くか?





55227.jpg

取って3s勝負するもこれがアウト。3900。

第一打に8s切ってる7s最終手出しをどう見るか。

357sからの7sも考えられるが、それならカン6sに取りそう。

7s引っ張っている以上、5sが手の内にありそうで、5sトイツが実戦上多い気がする。

ソーズの中ほどは厚く持たれていてもおかしくないが、それなら第一打8sが矛盾する。

宣言牌裏スジ待ちはそこまでない河というのが私の感覚だ。


55228.jpg

実際は、カン6sダマからの好形変化だった。

孤立58sから8sを切ったら7sが先にくっついたというパターンだろう。

第一打の8sがミスリードを誘っていて、カンチャンからの変化はややレアケース。

総合的には36sは通りやすい河だと考えられる。

たまたまここでは刺さったが、こういう場合の裏スジは若干通りやすいというのを感覚的に理解しておくのがいいだろう。



caseD
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ラス争いの対面が3s手出しリーチ。

こちらもテンパイからソーズの選択となった。

さて、何を切る?





54304.jpg

7sを勝負すると、ロンの声。

5sツモをケアしたかったのと、自身のアガリ目を重視した結果、裏目に。

8sからのペンター落としは47s残りの可能性も十分。

牌理的にカン6sに当たることはまずないため、ここは安全度重視で6s切りの方が良さそう。


54305.jpg

一発ドラ1で8000は痛い。

この場合、ソーズの中ほどがほとんど場に見えていないため、複合形が十分に考えられる。

こういうケースでの宣言牌裏スジは結構危険であることがわかるだろう。


54306.jpg

ソーズのペンチャン落としはここから。

この時点では47s受けはないが…


54307.jpg

シャンポンダマからの好形変化だった。

3sがワンチャンスだけに、またぎの可能性は特別高くはない。

となると、厚く持たれていそうな内側の方が危険かな、という風になんとなく感じ取れればOK。



caseE
70491.jpg

テンパイしたが、何を切るか?





70492.jpg

7m切りとした。

場況不明のマンズの上に対し、7sがかなり拾えそうな場況に思えたため。

ちなみに、リーチだと7mの裏スジが待ちとなる。

エントツ形では、エントツ部分で宣言牌裏スジ待ちとなることも多い。


70493.jpg

これがズバリで、6m即ツモの2000・3900。

実際には58mはどっさり山だったのは誤算だったが、アガリはこちらが早かった。



caseF
55257.jpg

両面が先に埋まって、ひとまず1p単騎に受ける。

この1p絶テンだべ。5200でも十分。


55258.jpg

赤5pを裏目ってしまった。

ダブ東ポンの親にこの5pは通るだろうか?





55259.jpg

これが通らず。ド高目の11600を献上してしまった。

最終手出しが4pにつき、通常はそこまで58pの危険度は高くないように見える。


55260.jpg

4p最終手出し。これがカン5p待ちからの58p変化ということは100%ない。

なぜなら私が前巡に5pを切っているからだ。

このことも赤5pを切る後押しとなっているのだが…


55261.jpg

なんと4pは暗刻からの1枚外しだった。

なかなかにレアなケースにぶちあたったぜ。

たまにこういうのがあるから、読みの過信は禁物ということである。


全体を通してみると、裏スジ方面の河が高いときに裏スジ待ちができている傾向がある。

パターンを類型化してはいるが、組み合わせで見ると裏スジ待ちも十分に危険度が高いとわかるだろう。

重要なのは傾向から安全度が高まるケースを肌感覚で掴む、ということである。

例えば、本記事のcaseCの36sは通常危険度はそこまでではなく、caseDの47sはかなり危険度が高い。

このへんの差を認識できれば着実にステップアップしているはずである。


さて、次回はこれに関連して、裏スジ構成牌が引っ張られる理由について掘り下げてみたい。

牌効率以外で引っ張られるケース、打ち手の意図について考察していきたいと思う。



ラベル:牌理 裏筋 天鳳
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2019年04月28日

天鳳の手出しツモ切りがわかりづらい理由

みなさんは天鳳の相手リーチにおいて、
手出しリーチだと思ったら実はツモ切りリーチだった、とか
ツモ切りリーチだと思ったら実は手出しリーチだった、という経験はないだろうか?


私の場合は、しょっちゅうではないが、稀にある。

今のどっちだったかな?という不明瞭なのも合わせると、「少なからず」ぐらいの頻度にはなる。

間違いなく言えるのは、リアルよりも天鳳の方が手出しとツモ切りを見誤りやすい、ということだ。


これはなぜかというと、「天鳳には手出しを見誤りやすい状態」があるからだ。

今回は天鳳の手出しツモ切りのメカニズムを解説していきたいと思う。


ツモ裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏

自分視点で他家の牌の背中が見えている状態。

ツモ切りの場合は、一番右側の牌(向かって左の牌)がそのまま河に行く、これはみなさんご存知のとおりだ。

手出しの場合どうなるかというと、13牌からランダムに選ばれた牌が河に移動する。

自分が並べている牌の順番通りに出てくるわけではなく、どこから手出しをしたとしても、ランダムに13牌の中から選ばれる。

そのため、手出しの位置を覚えることは天鳳においては意味がない。


裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏

左から8番目の牌がランダムに選ばれた場合、このように牌と牌の隙間ができる。

これにより、私たちは手出しを認識している。


実際の画面でみると、こうだ。


73155.jpg

下家の手牌に注目していただきたい。

牌と牌の隙間により、手出しであることがはっきりと認識できる。

ランダムで選ばれる牌が真ん中付近である場合、俯瞰で見ていても手出しを見誤ることは少ない。

それでは、見誤りやすい状態というのは一体どういう場合だろうか?


73156.jpg

これは、一番左の牌が手出しされたケースだ。

一番左が手出しされると、牌と牌の隙間がないため、手出しがわかりにくい。

同じ発を手出ししているにもかかわらず、手出しが見やすい状態と見にくい状態が存在することがわかる。

一番左の場合は、ツモったところと真逆から牌が出てくるため、隙間はなくてもわりと手出しがわかりやすい。


73157.jpg

やっかいなのはこれだ。

ツモってきた牌の隣、つまり手牌13牌の一番右の牌が手出しされるケースだ。

この場合、ツモ切りとほぼ同じ場所から出てきて隙間が認識しづらい上、河までの直線距離が短いため、ツモ切りと非常に混同しやすい。

天鳳では、ツモってきた牌は必ず手出しした場所に牌を収めるため、手出しの位置が右側に近ければ近いほど、ツモ牌の移動距離も小さく、手出しかどうかの認識がしづらくなる。

リアルでいうところの小手返しを想像してもらえれば、わかりやすいだろう。



天鳳における、手出しのメカニズムをご理解いただけただろうか。

つまり、天鳳においては13分のいくつかで、手出しとツモ切りを混同しやすい状態が発生する、ということであり、これがしばしば手出しリーチとツモ切りリーチを見誤る理由だ。


これがあなどれないのは、認識を一度でも誤ってしまうと、徐々に自分の認識に自信が持てなくなることだ。

微妙な手出しの判定はもちろんのこと、ツモ切りなのにぴくっと動いたような気がして、今手出しだったかも?などと思えてくる。

負のスパイラルに陥ると、相手が仕掛けの高い手などの場合に、必要以上のベタオリをしてしまう(=自身のテンパイ率が下がる)といったような局収支的に損な手組みをしてしまいがちになる。


これを防ぐためにも、自身の体調やパソコンのモニターを管理し、重要な局面では手元をしっかり見るなど、自分なりに見誤らない工夫をすることが重要となってくる。

ちなみに、先の日記でも紹介した「手元凝視打法」だが、天鳳ではリアルと違って、ツモ牌がどこにインしたかを見る必要がないので、その分労力が軽減される。

天鳳とは相性のいい打法だと思われるの、手出し認識が甘い、河の情報を見落とす、という人は一度試してみてはいかがだろうか。



さて、今回はこれに関連して、

・手出しリーチをツモ切りリーチと勘違い
・ツモ切りリーチを手出しリーチと勘違い

した例を紹介したいと思う。

これらを勘違いすることが、いかにマイナスの影響を及ぼすか、というのをご理解いただけるだろう。



case1
tenhou.6447.jpg

東3局、22400点持ち3着目の南家。

下家から先制リーチが入っている。

こちらもテンパイが入ったが、さてどうするか?





tenhou.6448.jpg

北を落として回ったのは、宣言牌の8pをツモ切りリーチだと勘違いしたからだ。

最終手出し4s切りからの、ツモ切りリーチ。これはドラ絡みの7s待ちでしょ、と。

この場合、手出しリーチと認識していたなら7s待ちの比重は大分下がり、追っかけに踏み切る可能性が高かった。

7m3pは悪くないと思っていた通り、即追っかけなら3p一発ツモだった。


tenhou.6449.jpg

8pツモ切りリーチなら、ソバはないでしょ、という意味で6pも押している。

仮に2巡回してツモ切りリーチなら、6pの安全度はそこそこ高まるはず。

実際は8pが手出しだったため、6pの危険度は高め。これは冷や冷やものだった。


tenhou.6451.jpg

最終的に7sの方を使い切って7mで放銃。裏が5mで8000。

この三面張でなんでツモ切りリーチ?とこの時は不思議に思っていた。

手出しリーチとツモ切りリーチでは押し引きの基準が180度変わってくるので、これを見誤るとこのように大変なことになる。


このケースのようにツモ切りの確信を持って最後まで行くことは滅多にない。

アガリを逃して放銃につき、致命的な視認ミスだが、この半荘は運良くトップで終えた。



case2
tenhou.10839.jpg

東3局、20400点持ち3着目の西家。

親からリーチが入ったが、さて何を切る?





tenhou.10840.jpg

ツモ切りを手出しと誤認したパターン。

8mがツモ切りなら最終手出し5sのスジ8sは絶対に切れない。先ほどとは逆のパターン。

ここは2s切りで丁寧に回るべきだった。

裏は乗らずも一発つきで7700。

この半荘はこれが響いてラスだった。



ツモ切りリーチには最終手出しが絡むパターンが多く、手出しリーチだと先切りのスジは大分通りやすくなることがわかる。

つまり、手出しツモ切りの誤認は危険度の認識を真逆に見積もることにも繋がるため、致命的なダメージを負うことが多くなる。

こういうミスを防ぐためにも、せめて宣言牌ぐらいは手出しツモ切りの認識を正確に行いたいものだ。



ラベル:手出 天鳳
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2017年11月12日

ダブル中ぶくれ形は超好形

今回は、ダブル中ぶくれ形の手牌の捌きだ。

三萬四萬四萬五萬

これがお馴染みの中ぶくれ形。


三萬四萬四萬五萬六萬七萬七萬八萬

ダブル中ぶくれ形とは、上記のように中ぶくれ形が2連続でくっついた形のことを言う。


中ぶくれ形自体が受け入れの広い形であるため、
それが連続したダブル中ぶくれ形は周辺の受け入れが非常に広い。

実戦でもわりと頻繁に出現する形であり、
一見複雑で捌きが難しそうに見えるが、
ダブル中ぶくれ形に手をかけないということさえ頭に入れておけば、
捌きのパターンは実に単純だ。



概ね2パターンに大別されるが、
捌き方を知っているのと知らないのとでは結果に差が生まれる部分となってくるので、
類型化して反射的に切れるようにしておくことが重要
となってくる。



@ダブル中ぶくれ形+両面トイツ →単独両面ターツを固定する

三萬四萬四萬五萬六萬七萬七萬八萬一筒二筒三筒六索六索七索ドラ北

上記の手牌から何を切るか?





結論から言うと、ここからの基本は六索切りだ。


三萬四萬四萬五萬六萬七萬七萬八萬一筒二筒三筒六索七索


この形は47m部分で雀頭を流動化できるため、58s先埋まり時に25mか69m待ちの選択ができるという利点がある。
また、見落としがちだが47mツモでもピンフの即リーチが打てる。

この形から3mか8mをツモってしまうと複雑な裏目の形となるが、
雀頭が無くなるリスクを踏まえると、ツモ切ってしまうのが隙のない構えだろう。

このへんをパターンとして認識しておく。


テンパイの受け入れは、
二萬四萬五萬六萬七萬九萬五索八索8種26枚



三萬四萬四萬五萬六萬七萬七萬八萬一筒二筒三筒六索六索


初心者にありがちなのが、6s部分をトイツ固定してしまうこと。

この形はマンズの2種の三面張になりやすいというメリットはあるものの、
58sという強い単独両面の受け入れを殺してしまう
ため、ピンフの受け入れを減らしてしまう。

47m6sという縦引きも好形リーチは打てるものの、ピンフがつかない。
総合的に期待値としては67sという両面ターツを残した方が優ると考えられる。


テンパイの受け入れは、
二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬九萬六索9種26枚


両者の受け入れ枚数自体に差はないが、
後者はピンフの受け入れが少ないこと、マンズの受け入れに偏ることから柔軟性に欠ける。
逆に、マンズの場況が絶好というような場合は後者を選択するのも悪くないと言える。




Aダブル中ぶくれ形+カンチャントイツ →単独トイツ部分を固定する

三萬四萬四萬五萬六萬七萬七萬八萬一筒二筒三筒六索六索八索ドラ北

先ほどと少しだけ形が違っている。ここから何を切るか?





結論から言うと、ここからの基本は八索切りだ。

これは感覚的にわかりやすいだろう。

先の両面トイツの形でも好形テンパイの受け入れに差がないのだから、
カン7sの受け入れに固定するメリットが少ない。
マンズの方が圧倒的に先埋まりしやすいので、カン7sが残りやすくなってしまう。
8s切りなら広く好形テンパイを期待できる。



大別すればこの2パターンのみだ。

ダブル中ぶくれ形には手をかけずに、
他の両面ターツは固定し、両面ターツがない場合はトイツを固定する。
非常にシンプルでわかりやすいのではないだろうか?


これさえ頭に入れておけば、同じ形が出現した際に一切迷うことがなくなるので、
パターンとして覚えておくだけでいい。


それでは実戦例から、丁寧に確認していこう。



case1
35432.jpg

他家の実戦例から。

南2局トップ目の親番だが、ここから何を切るか?





35433.jpg

9pを切ったが、これはどうだろう?

中は絞りの観点から抱えた可能性が高いが、
9pを切ることでどれだけの受け入れが犠牲になるだろうか?


五筒八筒さらには七筒だ。

端にかかっているので一見見落としがちだが、7pツモでもテンパイになる。

いずれのツモでもピンフのテンパイになるので中を切るのが良さそうだ。

これがダブル中ぶくれ形の応用形と言えるだろう。


35434.jpg

実戦ではロスなく3pを引いて、何ら迷わない即リーチを打てている。


35435.jpg

これに7700テンパイの私が飛び込み、裏1の親満でぶっ飛び終了。

七段時代の私、ヌルいね!

失敗例の方がわかりやすいと思い、まずはこれを用いさせて頂いた。



case2
42746.jpg

東2局、トップ目の北家。

仕掛けているが、さて何を切る?





42747.jpg

@ダブル中ぶくれ形+両面トイツは単独両面を固定する、だ。

端にかかっているが立派にダブル中ぶくれ形ができている。

端にかかっていない場合に比べて、マンズの受け入れが減少しているので、
両面ターツ固定の優位性が増す。


こういう点からパターン化しておくことで打牌に迷うことがなくなる。


この場合は、鳴きやすい2m8sのポンテンに取れないため、
1m切りに比してテンパイスピードとしては微妙だが、
8s2枚を代償に5m2枚と3m3枚の受け入れが増加する。


仮にメンゼンならば両者の差はより顕著となるだろう。


さて、マンズは何が出たらどのように鳴くか?





42748.jpg

実戦では7mチーとわかりやすく鳴けた。

実はこの形、47m25mだけでなく3mチーでもテンパイに取れる。
その場合は、牌の連続性を重視してペン3mでチーするのが良さそうだ。

仕掛けでも非常に受け入れが優秀なのがこのダブル中ぶくれ形の強みだ。


42749.jpg

対面からすぐに出て1000点となった。



case3
45360.jpg

東4局、僅差トップ目の南家。

ここから何を切るか?





45361.jpg

9m切りでタンヤオ方面へ。

ソーズとピンズを厚く持つ構えとした。


45362.jpg

4sツモであっさり純正ダブル中ぶくれ形の出現。

雀頭が不確定の手だけに、この4sツモでグッと手牌が安定した。

ここから意識することは、ダブル中ぶくれ形にだけは手をかけないということ。

678の三色にはなりにくいので、7m切りとした。


45363.jpg

対面からリーチが入っているが、ここから何を切るか?


ここではリーチに対応しつつ自然に3pを切れるが、
リーチが入っていなくても単独両面固定ということを意識すれば、3p切り一点となる。



45364.jpg

赤5mを引かされ、かなり切りにくいが、さてどうしよう?





45365.jpg

攻め返すことを意識した場合、ここでは現物の7sではなく、8sか3sを切りたい。

ここではタンピンを見て、8s切りとした。

赤5mを絶対に切らないとするのであれば、7s切りというのはありだろう。


45366.jpg

狙い通りの入り目、これなら勝負になるということで赤切り追っかけリーチに踏み切った。

これは無事通過。


45368.jpg

あちゃー、こっちのタンピンならできてたか。

こんな感じで待ちを選択できるのもこの形の強みだ。


45369.jpg

結果は対面がツモアガり、裏が5sモロ乗りの、4000・8000。

裏目が響いてこの半荘は3着まで落ちることとなる。



case4
49700.jpg

南1局、3着目の北家。

テンパイ取らずのペンチャン落としをしている最中に、3pを引き戻して、これを残す。


49701.jpg

期せずして、ダブル中ぶくれ形が出現した。

このように、実戦でもわりと出現頻度は高めだ。

ドラまたぎの6mが若干切りやすくなったのでこのタイミングで処理した。

ただし今度は36pのスジがかなり切りにくくなった。


49702.jpg

中のポンテンに取ったところ。

さて、何を切る?





49703.jpg

この巡目では、場にまったく出ていない58pの出は期待できない。

かわしを意識して、危険度は高いが7pの方を押した。


49704.jpg

親の現物の1pならばこのようにあっさり拾える可能性がある。1000点。

上家の1pも発射台。

ダブル中ぶくれ形はこのように待ち取りも柔軟に選べるというメリットがある。


49705.jpg

攻撃は最大の防御とはよく言ったもの。

仮に安全度の高い2p切りとしていたら、親の赤5mツモが炸裂し、6000オールとなっていた。

かわしの価値が非常に高い一局となった。



case5
50668.jpg

開局の西家。

2sをツモって、さて何を切る?





50669.jpg

これが基本中の基本パターンだ。

5sが親にポンされていて山にはないが、ダブル中ぶくれ形ならば柔軟に構えられるので問題なし。

仮に36p先埋まりでも14s待ちを選択できる。

こういう場況ならば、薄いソーズの受けを減らして他の色の両面固定が生きやすい。


50670.jpg

ソーズの受け入れが広いので、すぐにテンパイが入る。

ここはひとまず穏当にダマに構え…


50671.jpg

タンピンに変化したところでリーチを敢行した。


50672.jpg

親と私の二人テンパイで流局。

薄そうに見える36pだが、まだ山に2枚眠っていた。



case6
51649.jpg

南1局、50000点持ちトップ目の南家。

4mツモって何を切るか?





51650.jpg

余計な1枚があると気づきにくいが、ソーズでダブル中ぶくれ形ができている。

ここで意識することは、他の色で両面ターツを作ること。

7sの受けが被る一通は見切って、ソーズの好形を最大限生かす手組みに。

3pや2pツモでも十分な変化と言える。


51651.jpg

絶好の3mがくっついたが、何を切るか?





51652.jpg

こういう局面でシステム化ができていれば、まったく迷わずに2pが切れる。

案外25sや1sに手がかかってしまう人も多いのではないだろうか。


51653.jpg

意外な感じの5sツモでもテンパイに取れる。

頻出につきもう覚えただろう、2s3sツモでもテンパイだ。

点数はいらないのでダマテンに。


51654.jpg

下家から出て2000のアガリとなった。



case7
52968.jpg

東2局の西家。

ここから何を切るか?





52969.jpg

Aダブル中ぶくれ形+カンチャントイツは単独トイツ部分を固定する、だ。

マンズの好形テンパイを見つつ、5sツモなら今度は両面ターツを固定して、自然に456の三色を見ることができる。


52970.jpg

マンズは大体何をツモっても好形リーチが打てる。

この場合は、カン3sに固定するよりも、4sトイツを固定しておいた方が圧倒的に好形テンパイになりやすい。

これは大差であるということを認識しておく必要がある。


52971.jpg

追っかけが入るも、さすがにこの待ちなら負けにくい。

裏が4sで8000となった。


このように、ダブル中ぶくれ形はパターンで把握しておけば、
まったく打牌に迷うことがなくなる。



ラベル:天鳳 牌理 好形
posted by はぐりん@ at 00:03 | Comment(2) | 成績UPに直結 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月17日

ツモ切りリーチは前回手出しを見る

今回はツモ切りリーチについてだ。

ツモ切りリーチのパターンとその対処法については、
今後も何回かに分けて小出しにしていくが、
今回はフラットな場況での一般的な先制ツモ切りリーチをとりあげたい。


まず、ツモ切りリーチには必ず何かしらの理由がある


迷彩の効いた好形テンパイなら、リーチをしない理由がないわけで、
なぜ即リーチではないのかという逆の面から読んでいくとわかりやすい。


どういう時にリーチをためらうか、と考えた際、
真っ先に思い浮かぶのはなんだろうか?






それは、最終手出しが待ちの関連牌になっているケースだ。

牌効率に従って打つ以上、手出し牌には必ず何らかの情報が含まれているわけだが、
リーチ宣言牌というのはそれを一層際立たせるものであるため、
必要以上に警戒されて出にくくなるという意識が働く。

さらに、待ちの枚数が多い好形ならソバテンでもツモ期待があるが、
愚形ならツモに期待できない分、より出あがりしにくい宣言牌にはしたくないものだ。


つまり、先制リーチをかけにくい一般的な要因をまとめると、
最終手出しが待ちの関連牌、かつ愚形ということが挙げられる。



すぐに空切り・スライドできる牌を持って来ればカモフラージュにもなるが、
そうそう都合よくそういう牌を持ってこれるわけではなく、
自由に打たれる隙にしびれをきらしてツモ切りリーチに踏み切るという感じだろう。

また、その空切り・スライド牌にも不自然さが伴いやすいのがこの場合のデメリットだ。


以上より、ツモ切りリーチの対処は、
その人の最終手出しから手がかりを読んでいくのが基本となる


愚形であることが多いため、
ツモ切りリーチは対処しない・無視するというのも一つの対処法かもしれない。


天鳳では手出し・ツモ切りがわかりにくいことが多いが、
いずれにせよツモ切りリーチはそれ自体が大きな情報、かつ隙であるため、
できる限り見逃さないようにしたい。


それでは具体的に実戦例から見ていこう。


tenhou.5106.jpg

オーラス、22100点持ち3着目で迎えた南家。

対面の仕掛けが入った直後、35600点持ちトップ目の親からリーチが入った。
画像でわかるとおり、ツモ切りリーチ。

こちらはピンフドラ1を慎重にダマテンに構えている。


tenhou.5107.jpg

トップ目がリーチ棒を出したことにより、
追っかけリーチで直撃裏1あるいはツモ裏1でトップを捲れる点差となった。


ある意味チャンスともいえる状況になったが、
一発目のツモは8m。

さて、どうしよう?





tenhou.5108.jpg

ここでは、東切りで回った。

リアルなら、勇んで追っかけに踏み切るところだが、
ラス回避の重要な天鳳なら親リーチにだけは打てない。


そういうことも考慮に入れたダマテンなのだ。

親は役ありならリーチに来る必要はなく、
前巡の手出しが5mであることからも、ひっかけのスジは非常に気になる。


天鳳において重要なのは、
現在のラス目が労せずしてラスを脱出するようなリスクをできるだけ取らないということで、
それはつまり自分が不覚を取らない、自ら転落しない構えを取るということである。


tenhou.5109.jpg

8mは当たりだった。

対面が6mを大ミンカンしてリンシャン牌から自ら8mを掘り起こし放銃。

対面の自爆によって、私は2着浮上を確信、
後はラス目が大喜びするかどうかは裏ドラにかかってきたわけだが、
聞いて驚くなかれ、なんとこれがリーチのみの2000点だというのだ。

対面はいったいどれだけ日頃の行いが良いというのか!


まさか対面が2着のまま終わるとは夢にも思わなかったが、
遡って私が8mを一発放銃してもラスには落ちなかったと考えると、
悲しいのか嬉しいのかよくわからなくなってくる。


ともかく、ツモ切りリーチは前回の手出しをしっかりと見ておくことで、
このように危険度の高い牌を絞り込むことができる



tenhou.1050.jpg

別の半荘。
東2局1本場、ノーテン罰符の移動で迎えた親番。

方針とツモが噛み合わずに、現在8s単騎のテンパイとなっている。

対面からツモ切りリーチが入った場面。


tenhou.1051.jpg

あちゃ〜、と裏目の6sであがり逃し。

さて、どうしよう?





tenhou.1052.jpg

ここでは6sをツモ切った。

一見危険に見えるが、
ツモ切りリーチの場合は、前巡に通った牌は基本的に安全度が高い


ここでは、対面が7s手出しの同巡に場に出た、1p、6s、8pをチェックすることが重要となる

役ありなら前巡の6sであがっているはずだし、
対面が69s待ちなら即リーチをしない理由が不明だからだ。
上家が3sを切ってくれたのも、6sが切りやすくなった要素でもある。


tenhou.1053.jpg

次巡、4mをツモってきたが、さてどうしよう?





tenhou.1054.jpg

4mをツモ切ると、上家がロンでピンフのみの1000点。

これはかなり感覚的な打牌選択だが、
なんと、対面の待ちは8s単騎だった。


これはひとえに前巡手出しの7sのソバということで、
8sになんとなく嫌なものを感じたからだ。

そもそも1mのトイツ手出しなら単騎待ちなどなさそうなのだが、
おそらく対面の2枚目の1mは4mとのスライドだったのだろう。


細かい手出しをすべて把握していなくても、
最終手出しのみ覚えておけばこのように対応可能
であり、
そういう意味では非常に使い勝手のいい対処法であると言える。


tenhou.5281.jpg

別の半荘。
東2局、現状ラス目の北家。

親からツモ切りリーチが入った。

今までの内容を踏まえ、親はどんな待ちが考えられるだろうか?





tenhou.5283.jpg

親の待ちは5mと6pのシャンポンだった。

対面が放銃し、裏は乗らずの12000となった。

ダマでも打点的には十分だが、
仕掛けを牽制する意味と、捨て牌的に5mが拾えると踏んだのだろう。

やはり、最終手出しの3mが待ちの大きな手掛かりになっている。


tenhou.14949.jpg

別の半荘。
東1局1本場の西家。

下家がツモ切りリーチを敢行したところ。


私は実戦中、これをカン7p待ちと予想した。

他にはどんな待ちが考えられるだろうか?





tenhou.14950.jpg

下家は3m単騎のチートイツだった。6400。

もう1個前の手出しが直接ではないにしろ手がかりとなっている。

思い出したようにかかるツモ切りリーチは、
少し前の手出しが引っかけになっているケースもよくある。



tenhou.15013.jpg

別のケース。

上家のツモ切りリーチに下家が放銃し、5200となった。


これなど、上家の心理が捨て牌にもろに表れている。

三色の手変わりを待っている間に4mツモ切りで絶好の7m待ちができたが、
もろひっかけにはしない。

次巡の9m切りも7mに関連するのでやはり宣言牌にはせず、
無関係な9pを持ってきてからツモ切りリーチに踏み切っている。


心理面から考えても、ツモ切りリーチの宣言牌は、
待ちとまったく関係ない部分であることの方が経験上多い。

引っかけになったからツモ切りリーチというのは一昔前の方が多く見られたような気がする。


tenhou.15014.jpg

上家のテンパイ時。

待ちが9mのソバなので、リーチに踏み切っていないと考えられる。

ただ、ここまで遡って最終手出しを覚えていられないというのはあるかもしれない。


ツモ切りがなんとなく続いていたなら、
それまでの捨て牌に確実に手がかりは潜んでいる。



tenhou.3178.jpg

別の半荘。
南2局2本場、トップ目の北家がツモ切りリーチ。

トップ目のツモ切りリーチなので役なしと読むのが普通だ。


tenhou.3179.jpg

数巡後、完全に手詰まりになった場面。

さて、何を切る?





ポイントは前巡の4s手出しだ。

本命はもろひっかけを嫌ったカン7s。
そしてソバテンを嫌っての4s周りだけは切れないと読んでいる。

そして、ツモ切りリーチにしている以上、
宣言牌にした8p周りは安全度が高いのではないだろうか?

そう読んで私は9pを切った。


tenhou.3180.jpg

ところが、なんとこの9pが当たり。しかも役ありだった。

裏は乗らずに3900。


読みを逆手に取ったというよりも、
どちらかというと意図のないツモ切りリーチのような気がする。

この打ち手は他の局でも1巡回してのツモ切りリーチが見られたからだ。
このように1巡回しをルーチンワークにしている人もいるようだ。


この放銃には正直参ったが、
読みに自信がある人ほど、こういう常識を覆した落とし穴に嵌りやすいものだ

時にはランダムにこのようなリーチを取り入れることで、
上級者には自分の読みに勝手に嵌ってもらうというのも一つの戦略かもしれない。

相手の心理を掌握することが、勝負ごとにおいては非常に重要だからだ。



ラベル:天鳳 読み 立直
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