2019年05月26日

一発を消しつつテンパイに取る仕掛け

今回は、一発消しを兼ねた仕掛けのテンパイ取りについて。

基本的に、チーテンポンテンに取れる仕掛けが局収支的に損であるということはほとんどないため、
一鳴きでテンパイに取れる仕掛けは正当化できる。

なので、相手リーチの一発を消せるタイミングで出てきた牌を鳴くのは、
相手リーチの攻撃力を弱めつつ、自身のアガリを見ることができるという点で、正しいと言える。

これは天鳳民でなくても、自然と声が出る人も多いだろう。


問題は、リーチの危険牌を持ってきた場合にどこまで押すか、という押し引きの部分であり、
自身が愚形などアガリ目の薄い待ちの時は、その判断に苦しむこともあるだろう。


また、自身がタンピンドラ1の好形イーシャンテンのような場合は、
仕掛けることで自身の手は2000点固定となり、
それですぐに危険牌を持ってきてオリてしまうのであれば、
自身の手の価値を台無しにしてしまうことにもなりかねず、
それならば一発消しがあっても端から仕掛けない方がいい、ということもよくある


点棒状況にもよるが、東1局ならばそういうケースでは私は仕掛けないことの方が多い。

逆に自身の手がメンゼンで仕上がりにくい受け入れの少ないイーシャンテンであれば、
メンゼンで進めるよりもテンパイ取りの価値が大きいと見て、仕掛けることも多い。

そういう場合は元々価値の低い手であるので、危険牌を持ってきてすぐにオリることがさほどデメリットにはならないからだ。


押し引きの部分は別の項目に譲るとして、
ここで覚えておいてほしいことは、
自身もテンパイで相手リーチとの捲り合いになっている時点で、
全ツッパすることは常にそれほど悪い選択ではない
、ということである。


ただし、すぐにオリることが前提の仕掛けだと、自身の守備力が下がって脇への脅威が減り、
仕掛けによる紛れで自身が不利に陥りやすいため、
例えば自身がリードを持った状態なら無風を維持するために仕掛けない、ということも考えられる。


祝儀のあるリアルならまだしも、ネット麻雀における一発の価値はそれほど高くないため、
一発を消すためだけの鳴き、というのは私はオススメしない。

一発を消してテンパイに取らないのなら、そもそも一発を消さない方がいい、と私は考える。


それでは、一発を消しつつテンパイに取る仕掛けがさらに有効になるのはどんな場合だろうか。

(1)自身の手にリーチの安全牌が少ない

(2)自身の余剰牌がリーチの危険牌


安全牌が少ないのであれば、自身のアガリを見ることで相対的にリスクは減少するし、
切り出す牌が危険牌であるなら一発を消すことは相手の打点を下げることにも繋がる。

これに加えて、待ちがリーチの現物になっていたり、点棒状況を加味したりすれば、さらに有利な選択となりうる。


フーロ率の低い私が、どういう手を仕掛けてアガリにいくのか、そのへんを見ていただきたいと思う。

それではどうぞ。



case1
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東4局。34000点持ち2着目の南家。

こちらは超好形のイーシャンテンのところ、親リーチの宣言牌で8pが出てきた。

さて、どうしよう?





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チーテンに取った。

・余剰牌の3sが危険牌で、

・2pが現物待ちになっていて、

・自身の最終形がかなり強い。


自身がトップ争いであることを考えても、親リーチをかわすために仕掛ける要素がてんこ盛りだ。


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しかし、切り出した3sがまんまと当たり。

放銃確率はそれほど高くはないとはいえ、当然こういうリスクはある。


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裏なしの2900であれば御の字。

仮にメンゼンで一発目にテンパイが入っていれば、これに一発がついて5800の放銃となっているところ。

テンパイが入っていなくとも、この手なら3sぐらいは勝負してしまうだろう。

そういう意味では一発を消したことの価値は高かったと言える。



case2
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南1局、18400点持ち3着目の親番。

2着目の南家からリーチが入って一発目。

対面から中が出たが、これを鳴くか?





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ポンした。

リーチ者のツモを増やしてしまうが、1mが現物になっているのが好材料となっている。

自身がラス目ではなく3着目で、2着目のリーチということもあって天鳳的には少し迷うところ。

しかも、自身の手には下家の安全牌が多い。

自身の手に下家の有効牌が少ない=山には下家の有効牌が多いと考えられるため、感覚的にはリスクの大きい仕掛けだ。


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すぐに上家から1mが出てきて、1500のアガリ。

狙い通りにかわすことができた。

下家の手は赤赤の大チャンス手で、待ちの25mもかなり強かった。

南家のツモを増やす仕掛けで、長引けばピンチという直観は間違いではなかった。

この半荘は最終的に2着だった。



case3
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開局の西家。

親リーチが入って一発目に、上家から8pが切られたところ。

チーテンに取れるが、さてどうしよう?





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取った。

愚形のカン6m残りだが、ちょうど現物になっているのでこれは仕掛けやすい。

親リーチには4sがかなり危険なのでこれを使い切れる捌きでもある。

6mが現物でなければアガリ確率が低く、仕掛けるかどうかは微妙なところ。


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しかし、南家から追っかけリーチが入って一発目。

持ってきたのは通っていない1sだが、さてどうしよう?





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さすがに14sは切れず、3m切りからオリた。

現物がポロリと出なければ、この手にはそれほど粘る価値がない。

も、数巡後に完全手詰まりと相成り、4m→7mで凌ぐ。

メンゼンで進めていても似たような状況になるのであれば、一瞬でもテンパイに取れていることには意味がある。

も、仕掛けで手狭にすることでより手詰まり放銃の危険性は高まっていると言える。


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結局南家がツモアガって1300・2600となった。

チーしたことによって、親のツモアガリが流れたことは一応の収穫。



case4
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東3局、19000点持ちラス目の南家。

トップ目の北家リーチ一発目に、現物の3pが親から出てきた。

さて、どうしよう?





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チーした。

1sは現物というわけではないが、そこそこ出やすい端牌で、3pは紛うことなく急所。

片アガリとはいえわりとアガリも見込めそうな最終形だ。


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リーチに通っていない4mを持ってきたが、どうするか?





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8s切りから回った。

6sが4枚見えで、リーチに対してはソーズの上でかなり回りやすい手恰好というのも仕掛けやすい要素。

8s切りならアガリ目のあるイーシャンテンをキープすることもできる。

さらに…


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微差で競っている3着目が親、というのもこの場合大きい。

かわせなければ回りつつ対面のツモアガリを期待しても親との差は縮まる。

結果は親が放銃して裏なしの2600となった。

天鳳の場合はラス目を意識したこういった順位戦略も有効となりやすい。

この半荘はトップだった。



case5
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開局の親番。

対面が2フーロ入れているところ、南家からリーチが入って一発目。

上家から現物のダブ東が出てきた。

ポンテンに取れるが、さてどうしよう?





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ポンテンに取るも、3mがアウトで裏1の8000。

対面も含めるとさすがにこの3mの危険度は高すぎた。

ポンで一発は消えるとはいえ、余剰牌の危険度を精査する必要がある。

この半荘は3着。



case6
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東3局、28300点持ち2着目の親番。

ラス目南家が8s暗カンからのリーチ、すると北家がツモ切り追っかけを敢行してきた。

宣言牌をチーテンに取れるが、さてどうしよう?





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取った。

ここでまず考えるべきは、切り出す余剰牌の安全度、58mの急所度、それから晒す67mの危険度がどれくらいか、だ。

2件リーチなので、手詰まり放銃だけは避けたい。ある程度安全度の高い牌を確保したいわけだが、それが67mである場合、晒すことで安全牌が足りなくなってしまう恐れがある。

幸いにも(?)下家の宣言牌が5mにつき、ソバの67mはかなりの危険牌。これを使い切ることには意味がある。

さらに58mは場に4枚目とまずまずの急所。余剰の白は完全安牌とこちらも問題なく切り出せる。

この場合は待ちがアガリやすいかというのは二の次で、ある程度オリ切れる手構えにしておくことの方が重要だ。

都合よく2件の現物待ちになっているということは滅多になく、アガリ牌以外は何でも出てくるリーチ者が2人もいるので、拾える時は拾えると考える。もちろん待ちの枚数は多いに越したことはないが。

先に危険牌を掴んだ時に、なんとなく凌ぐ方法を模索しながら仕掛ける、という感じだろうか。


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6sをやや押しして、6pを捕らえることに成功。1500。

2件リーチはともに待ちも十分で、このかわしが大きいことがわかるだろう。

これが効いてこの半荘は2着だった。


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晒して使い切った6mは上家に、7mは下家に当たり。

晒す牌がどれくらい危険かというのは仕掛けにおいて重要だとわかるだろう。

メンゼンなら6pツモでテンパイするも、その時点で58mが山に1枚しかいない。

58mの急所度という意味でも有効な仕掛けだったとわかる。



分量が多くなりそうなので、次回は一発を消しつつテンパイに取る仕掛け【鳳凰卓の凌ぎ編】という形で記事を書きたいと思う。



ラベル:天鳳 鳴き 一発
posted by はぐりん@ at 23:54 | Comment(0) | 鳴き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月02日

ブクブク形手牌からの仕掛け判断

自分の手が中張牌でブクブクになっている時、
タンヤオでどこから仕掛け始めるかというのは、
判断が難しいことが多い。


ポンテン、チーテンなら取ることが損になることは少ないが、
リャンシャンテンからの仕掛け(鳴いてイーシャンテンになる仕掛け)は、
うっかり他家の好ツモを誘発してリーチと来られた瞬間、
自分の手は受けが効きにくい上、
イーシャンテンでは開き直ってゼンツという選択を取りにくいからだ



イーシャンテンから渋々押して放銃すること、
またはイーシャンテンから中途半端にオリて放銃すること、
いずれも大きな悔いが残ることは間違いない。


自分の手の高さにもよるが、
ブクブク形からの仕掛けは繊細な捌きが必要となる。


今回は実戦例から、
ブクブク形の手牌をもらった際、
あなただったらどのタイミングで仕掛けるか、
そしてその結果がどのように働くのかを見ていきたいと思う。



前提1
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東3局、22600点持ち3着目の北家。

現状下家の親がトップ目で、下3者は僅差となっている。

ピンフ形で受けが広いのは、打6pだが、ここでは3p切りとした。

牌が縦寄りになっているのでトイツ手の可能性も見ての打3pだ。



前提2
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捨て牌がかなり被っている。
同種のスジ牌が目立って切られているのがわかる。

つまり、トイツ場傾向が強い。

5p4枚見えにつき、4pは山に濃いと読んでいる。



ここまでが、本局の場況の前提だ。
ここから、どの牌を仕掛けるかの具体的設問に入るので、
あなた自身の感覚を確認してほしい。


Q1
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対面から出た5s、ポンする?





Q2
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上家から出た5s、ポンする?





Q3
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対面から出た3m、ポンする?





Q4
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上家から出た3m、ポンする?





いずれも鳴いてイーシャンテンになる仕掛け。

この仕掛けの中にはどこかに必ずあがりや流局テンパイが潜んでいるはずだ。

実際は仕掛けでどのような展開が生まれるのか、答えを見ていきたい。



Answer1
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正解はスルー:仕掛けると対面にテンパイが入る


トイツ場傾向の場況の時は、ポンから入るのは決して悪くない。

赤赤につき何も考えずに仕掛ける手はあるが、
ここでスルーした理由は、マンズのリャンカンが急所すぎて埋まる気がしなかったことと、
北家ということも考えると親のツモが増える鳴きは控えたかったから
だ。


5sポンから入ると一手進むのは間違いないが、
ポン後の縦重なりが直接的な受け入れの広さにつながらないのに対し、
スルー後の縦重なりはチートイイーシャンテンになる非常に嬉しい受け入れとなる


スルーによってマンズは46mだけでなく、357mも嬉しいツモとなるわけだ。

ここでは7mが山にいると見て5mの方を切った。


ポンしていると、南家に3mが入り、チートイツテンパイ。
ドラの東か絶好の南かいずれにせよリーチが入っただろう。
そうなると、非常に難しい捌きを迫られたことになる。



Answer2
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正解はポン:仕掛けることによって自分にあがり目があった

ポイントは、3mが重なった後の5sということ。

5sポンによって、7sの機能が低下し、出やすくなることも考えられる。
トイツ場を加味すると、ポン材は鳴きやすいことが想定される。
しかも、下りポンにつき親のツモが増えない。

4pが悪くない場況と読んでいるなら、
最終形が47pになる仕掛けはありだろう。

この5sをポンしていれば、
ドラドライーシャンテンの上家から7sは止まらず、
47p待ちのテンパイが入る。

上家に流れる7pが出れば3900、
上家が7pを止めれば、私の一人テンパイ、もしくは上家以外の三人テンパイとなっていた可能性が高い。




Answer3
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正解はスルー:仕掛けると対面にテンパイが入る

5sをスルーしてのここでの3mポンは、
どちらかというと形テンを焦った鳴きという印象が強い。

ここで仕掛けるくらいなら、先ほどの5sから仕掛けるべきで、
こういう優柔不断な仕掛けは大抵の場合、自分より他家に有利に働くと考えていいだろう。



ポンした場合は対面に6sが入ってのチートイテンパイ。
ポン後の打牌は5sが2枚切れている都合上、形テンも視野に5sを切る可能性が高く、
対面の7sをポンしてテンパイする展開にはならないだろう。

トイツ系の捌きを中途半端にしてもいい結果には結びつかないということがわかる。



Answer4
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正解はスルー:仕掛けると上家に海底が回ってテンパイが入る

この3mをポンすることによってテンパイの受け入れがかなり広がるため、
仕掛けるという選択肢は確かにあるだろう。

天鳳ならば仕掛けた方が有利ということは考えられる。


私の感覚としては、ここではテンパイになる牌だけ仕掛けるというのが、ここまでの捌きからは一貫性がある気がする。


3mをポンしていると、自分にテンパイは入らない上、
上家に海底の2sを回して、テンパイを入れさせてしまうことになる。



結果
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全スルーの結果は全員ノーテンで流局。

難しい捌きを誰も正解できなかったわけだが、
私自身の感触は悪くない全員ノーテンだ

ちなみに、この半荘は3着終了だった。


牌山公開での検証は、結果論に過ぎない部分も大きいが、
本局の仕掛け判断は、私の感覚とマッチしていて納得感が強い結果が導かれていると思う。


自分の好結果に結びつく仕掛けというのは、
場況に合った仕掛けということであり、
このようにブクブク形からの仕掛けは特に繊細さが必要という点、
そしてタイミングの合った仕掛けは結果を伴いやすいという点、

たった一局だが示唆に富んでいるのではなかろうか。



おまけ
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ワン牌が神経衰弱のようになっている。

見事にトイツとスジで構成されたワン牌を一目見ただけで本局がトイツ場と認識できる。
なぜだかわからんがこういう傾向がある。

そして、最初の5sをポンしていると、対面の南単騎リーチには裏裏の含みがあった。



ラベル:天鳳 鳴き
posted by はぐりん@ at 22:03 | Comment(7) | 鳴き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月31日

危険牌を間に合わせる仕掛け

自分の手がイーシャンテンの際、
テンパイ時に切り出す牌が明確な危険牌であることは少なくない。


こういうケースでは、仕掛けによって(無理やり)テンパイを入れることで、
危険牌を先に処理してしまうのが有効であることがある。


メンゼンでは時間がかかる上、巡目が進めば進むほど危険牌は切りにくくなるため、
危険牌を処理する口実を、仕掛けによるテンパイスピードに求めるというものだ。


どちらかというと危険牌先処理という守備面に重きを置いた仕掛けだが、
自分の手がパッとしない手であればあるほど、
その局を安手でかわす価値も高まるので、
機会を機敏に捉える視野が必要となってくる。


それでは、実戦例を見ていこう。


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開局の北家。

メンホンイーシャンテンだが、ドラの中が浮いている。

上家から7mが出たが、どうしよう?





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チーして、ドラ切りとした。

仕掛けてしまうとバカホンの2000点となり、
東1局なら本来どっしりと構えたいところだが、
いたずらにドラを引っ張っても今度は切りにくくなってしまう。


急所の7mチーなら、好形残りでかわせる感触は十分。
特に2mは他家が使いづらいと考えられる。


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この局は、なんと上家の純チャン三色が炸裂。

間に合わせたドラよりも、もっとハイレベルな危険が潜伏していた。


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別の半荘。
南1局1本場、36700点持ち2着目の北家。
上家のトップ目とは2200点差と微差。

ツモり三暗刻のイーシャンテンだが、ドラの中がポツンと浮いている。

たった今、下家の親から8sが出たところだが、これを鳴く?





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ポンしてドラ切りとした。

三暗刻に未練はないが、8sから鳴いてしまうとあがり目の薄いシャンポン形かつ、
手牌ぶくぶくでまったく受けの効かない形になってしまう。

親の現物をポンしているのも一見非常に怖い。


しかし、8sをスルーしたとして、この手に未来はあるかというと、
スルーしたところで…という感じはしないだろうか?


三暗刻になっても受けは苦しく、ツモらなければ安い。
なおかつ浮いた中が足かせになっていて、
先制攻撃を受けた瞬間にこの手は死ぬ可能性が高い。

それならば、無理やりポンテンに取って、危険な中を先処理し、
さっとかわせる可能性を見た方がいいのではないかと考えた。


中を鳴かれたら鳴かれたで、その時に対処を考えればいいし、
受けの狭いメンゼンで中を引っ張って、最悪のタイミングで切り出す事態だけは避けたい


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この局は4人テンパイで流局。

危険に晒されないだけマシだが、欲を言えばノーテン罰符はほしかった。

7mは2枚山で、あがり目も十分にあった。


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別の半荘。
東2局、平たい点棒状況の北家。

4sツモでタンヤオに振り替わった。
超好形に心も踊る。


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上家がオタ風の北を仕掛けて、2枚目の6pをツモ切った。

さて、どうしよう?





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フラットな場況なら仕掛けたくないが、ここではチー。

上家のマンズ染めに対して、最終的に切り出す可能性大の36mが危険すぎる。

2s手出しを見るにおそらくまだ大丈夫だが、
次の手出しや仕掛けが入った瞬間、ロックオンとなる可能性が高いと判断した。


今なら間に合う6mだけにテンパイを口実に切り出そうということで、
色が被ってもさすがにこの形ならあがれるだろう。


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これをツモって、500・1000。

上家は単なるバカホンで、形を見るに鳴かされた雰囲気もあるが、
この2mが上家に入っていれば、結局最終形は36mになる可能性が高い。


実戦心理としては2m食い取ったか?ってなもんで、
最終的に私がトップだったことから、悪くない仕掛けだったようだ。


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別の半荘。
開局の南家。

タンヤオのイーシャンテンだが、手牌の伸びも見込める形。

上家から3mが出たが、これを鳴く?





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チーしてテンパイに取った。
フーロ率の低い私の雀風からは意外に思われたかもしれない。

3mをチーしてしまうと、ドラに対応できなくなるというデメリットがあり、
手牌に蓋をしてしまうという見方もできる。


しかし、例えばドラをツモって手牌がグレードアップしたところで、
最終的に切り出す47mの危険度が高く、
9巡目という巡目から、もはや一刻の猶予もない。

この牌姿からは、牌効率的に47mのトイツは現状ほぐせないわけで、
相手の先制リーチが入った瞬間、自分の手は死んでしまう可能性が高い。


自分の手はどうせ安手で、そういうリスクを抱えた手牌である以上、
ドラの受け入れには目をつぶって4mを処理するきっかけを仕掛けによるテンパイに求めたというわけだ。


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すぐに5pをツモって300・500。

さすがにこの場況だと一人は47m受けがいるもので、
下家がイーシャンテンだった。


あがりに結びつくかどうかというのは重要ではなく、
危険牌を間に合わせるために仕掛けを利用するプロセス
さらに、安手だからこそ局をかわすことには価値があるという点
このへんを意識すれば麻雀の幅はさらに広がるだろう。



ラベル:天鳳 鳴き
posted by はぐりん@ at 00:10 | Comment(6) | 鳴き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月25日

単独トイツは仕掛けて良し

さて、ご存知のように先週の株価は急伸し、
俺の持っているポジションも輝きを増してきた。

これほどまで急速に変化するとは嬉しい誤算だが、
こういう展開になった以上は、とことんまで突き上げる可能性が高い

なぜかというと、理由のわからない不気味な上昇に、
大衆はまだ懐疑的であり、疑心暗鬼になっているからだ。


中途半端に上がった状態からはポジションを積極的に取りづらく、
投資家は様子見の姿勢に傾きやすい。

買う暇を与えないほど急伸させた方が短期筋にとっては利益が取りやすく、
買い遅れた投資家が慌てて殺到する頃に天井を迎える
、とこういう構造になっている。


この上昇がバブルの入り口になるかどうかは定かではないが、
政府の株の買い支えというのは市場原理に逆らった行為であり、
その金額がどれだけ大きいものであろうと、
結局はその企業が持つ本来の価値へと株価は収斂することになる

この視点だけは常に持っておく必要がある。



さて、本題の方に移ろう。

仕掛けをする際に意識すべき重要なポイントとして、
その形が単純形か複合形かというものがある。

例えば、344sと持っていたら複合形、
34sと持っていたら単純両面形、
44sと持ってたら単独トイツ形(単純トイツ形)だ。


344sのような複合形からは焦って鳴かずとも自力で何とかなる部分であり、
5s引きのようにさらなる伸びも期待できる好形であるため、
迷ったら鳴かない方が有効であることが多い。

それに比して、34sの単純形の場合、
その部分からの伸びを期待するには手数が必要であるため、
形が決まっているという意味で、複合形よりは即鳴く価値は高まる。

一方、44sという単独トイツ形の場合、
横伸びの変化は十分に見ることはできるものの、
やはりシュンツになるためには2手と時間がかかる上、
最終的に切り出す4sが危険牌となりやすい



こういう観点から、仕掛け前提の手で単独トイツであるなら、
積極的に仕掛けることが攻守両面の点から有効となりやすい



結局、速度と将来変化の有効性を天秤にかけた際、
複合形は伸びも見込めて急所となりにくく、
単純形は急所となる可能性があるため、
鳴くなら複合形ではない部分から鳴いた方が失敗が少ないということである。


それでは、実戦例を見ていこう。


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トップ目で迎えた東4局、南家。

自風の南がトイツであるところに、下家から3pが出た。

さて、どうしよう?





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これはポンした。

ピンズやマンズでもう1メンツと考えた際に、
横伸びの要素はあるものの、シュンツだと2手かかるため、
ポンした方が圧倒的に速度が見込みやすい

しかも、捨て牌含めて固めている369pのスジは他家の急所になりやすく、
シュンツで使う場合に切り出す3pは後々危険になりやすい。

それならば、36pをここで処理してしまい、
4mにくっついたらタンヤオ移行も見ると、そういう算段だ。


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ほどなく南が鳴けた。

感触十分の最終形だ。


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しかし、ラス目下家のリーチ一発目にドラを掴んでしまう。

さすがにこれだけはという感じでいけない。

8mの暗刻落としでオリ。


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結局、2人テンパイで流局。

親に粘られてテンパイを入れられてしまった。

まっすぐ行っても47sであがりを逃したわけではないのが救いだ。


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別の半荘。
東4局、16000点持ちラス目で迎えた親番。

ダブ東が暗刻で入っており、やる気十分。

対面から3sが出たが、さてどうしよう?





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単独トイツのコラボなのでポンした。

これは変化期待が十分なので鳴かない手もあるが、
ポンしないと少し遅いし、愚形残りなら3900が確定するというのがポイントだ。

これが、233sなら複合形なので鳴かない。


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即赤をツモって美味しい2600オール。

機敏な仕掛けがリズムよくあがりに結びついた。


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別の半荘。
南3局、23700持ち、3着目の北家。
対面が3800点の離れたラス目。

ドラ暗刻のチャンス手をもらったところ、
対面から4mが出たが、どうしよう?





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これは迷わずポン。

単独トイツなので複合形の2pや8sより格段に仕掛けやすい。

これが344mや445mなら、マンズの伸びを見るため、4mはスルーだ。


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7s、2pと引き込み、あっという間にテンパイ。

ピンズの下が絶好に見えるので8s切りとした。


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すぐにトップ目の下家から出て7700。

この半荘は2着で終了した。


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別の半荘。
南1局1本場、23200点持ち微差の3着目。

端よりの手牌で、赤5mが浮いている。

下家から1mが出たが、さてどうしよう?





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メンゼンではあがりが厳しいとみてこれをポン。

この手はおそらく1mからポンするのがベストだ。

東は受けに効きやすいし、899mの複合形が残っていることによってテンパイチャンスが広くなっている。

ペン7mの受け入れもあることでこの手の安定性は増していることがわかるだろう。

単独トイツだからこそ1mからは積極的に仕掛けやすいわけだ。


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東もポンしてテンパイ。

ド急所のペン3p待ちとなってしまったが、
覚悟の上であり、これはこれで仕方ない。


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親リーチが入って苦しくなったが、親が上家に3900放銃で決着。

この最終形でこの結果であれば、どちらかというと満足のいく別れだ。


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別の半荘。
東3局1本場、微差の3着目の北家。

1メンツもないが、ドラの発がトイツ。

対面から7sが出たが、どうしよう?





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少し遠い仕掛けになるがこれはポンした。

好形を犠牲にしない単独トイツからならこの手は仕掛けやすい。

北や中の重なりも含めてゆったりあがりに寄せていき、
ドラが鳴ければラッキーという感覚での仕掛けだ。


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終盤にさしかかるところでドラもポンできた。

欲を言えばポンテンぐらいはほしかったが、
かなりのチャンスであることは間違いない。


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対面のリーチに対応して4mが鳴けた。

58mは場況から悪くないように見えるが果たして…


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!!!


ツモの声によって開けられた手、
対面の名前に違わず、それはそれは美しいものだった。


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俺の切った8pを我慢して、赤5pを引き込んでのドラリリース。

腰の入った見事な手順であった。




ラベル:鳴き 天鳳
posted by はぐりん@ at 18:05 | Comment(6) | 鳴き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月24日

トイツのみの手から仕掛けるケース

前回の記事、スルースキル「暗刻がひとつもない手は基本チートイ」の例外として、
トイツのみの手から仕掛けていくのはどのような場合なのか、
実戦例から見ていこう。


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東4局1本場、38600点持ちトップ目の親番。

チートイドラドライーシャンテンから5sが出たが、さてどうしよう?





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ラグありでスルーした。

メンツ手が見れるので微妙なところだが、
ここから5sをポンしたところで結局は残り1枚の中に依存する手になってしまうし、
何を切るかに難しい選択ができる。


ドラの7mは簡単には鳴けない牌であることも踏まえると、
仕掛けた割にはスピードも打点もいまいちということになりやすい。


それならばチートイ主眼にメンゼンで進めた方がバランスがいい。


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スルーした結果、7sが重なり、まごうことなく最速テンパイ。

8p単騎自体がしめしめといった感触だ。


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しかし、それは許さんとばかりに上家の先制リーチ。


一発目から非常に難しい押し引きを迫られたが、
8p切りから真っ向勝負を挑んだ。


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無スジをかなりつっぱってこの局は2人テンパイで流局した。


このように、
チートイドラドライーシャンテンからはトイトイに向かわないのが基本だ。

ドラ自体が簡単に出る牌ではないし、
それが中張牌ともなるとメンツ手に組み込まれてなおさら出てこない。

不穏な2フーロで警戒されたらドラは握りつぶされてしまうし、
あがりの見えない仕掛けをしても叩き返された時のリスクが大きい。


かといって、急所のドラから仕掛け始めてもやはり警戒されてしまって何も出てこない。

チートイならテンパイさえ入ってしまえば
何の警戒もなくひょっこりとあがれてしまうことが多い。


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別の半荘。
東4局1本場、24700点持ち3着目で迎えた西家の自分。


5トイツから中が出たが、さてどうしよう?





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これはポンした。

チートイイーシャンテンだが、
鳴くことによって打点が上がる上、
持っているトイツはすべて鳴きやすそう
だ。

第一打9s切りが2人いるので、7sもかなり良く見える。


7pが先に埋まったらホンイツだし、
ポン材が先に鳴けたらトイトイと、打点を伴った自在性がある。


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1pが鳴けた直後に、9pが重なり、
あの手がホンローホンイツという弩級の進化を遂げた。


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しかし、下家の1000点にかわされてしまった。

この巡目にして俺以外の全員がテンパイだなんて…辛いねえ。
手作りを楽しむ余裕もない時代ということか。


このように、トイツのみの手からトイトイに行く条件としては、
高くなること、かつ残りのトイツが鳴きやすい牌であること、が挙げられる。


どちらか一方では不十分なのは、
トイトイの安い仕掛けは攻め返された時のリスクに見合わないし、
フィニッシュが効かないとあがり率が低下して局が長引き、やはり返り討ちにあいやすいからである。


特にラス回避が重要な天鳳では、
仕掛け始めの見積もりを慎重にする必要がある。


鳴きやすい牌とは、横に伸びにくい牌のことで、
具体的には字牌や1289牌が挙げられる。


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別の半荘。
南2局、29200点持ちの2着目で迎えた親番。

トイツ4組につき、上家の白を鳴き無しでスルーしたところ、東が重なった。


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すぐさま下家から白が出たが、どうしよう?





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これはポンした。

比較的鳴きやすい牌ばかりで親満が見えるし、
場合によってはピンズのホンイツに渡れて融通が利きやすい。


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手が進まずにドラをツモったが、どうしよう?





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ここではドラをツモ切った。

効率的には微妙で、賛否あるだろうが、
中途半端にドラを残してもいずれ余るドラそのものかドラそばが、後々かなり危険となる。

3mの受け入れは単なる妥協でそれほど嬉しくないし、
それならば西や北の重なりを見た方があがりやすそうだしよっぽど嬉しい。

最終的にトイトイのテンパイになった際も、
ソバの1m手出しでは2mの出に期待できないし、
その点からも1mを先切りすることには意味がある。


本局の場況からはトイツ場かどうかの見極めはいまいち不明だが、
仮に縦の場なら縦受けは横受けと遜色のないあがり率になるので、
トイトイの場合はトイツを決めてしまっても何ら問題ない。


これについては過去記事、トイトイの作り方に詳しく書いてあるので参照されたし。


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上手いこと2mが暗刻になり、1pをポンしてテンパイ。

東待ちが残ったらあがりの感触は十分だ。


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しかし、上家にツモのみでかわされてしまった。


ご覧のように、他家の手牌も全体的に縦寄りで、
待ちの4p東も山に3枚眠っていた。


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別の半荘。
東4局1本場、37600点持ちトップ目で迎えた西家。

メンホンチートイイーシャンテンという超絶配牌をもらったところ、
親の第一打目に中が出た。

さて、どうしよう?





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ダブリーの権利を捨てるのは惜しいが、これはポンした。

トイツは鳴きやすい牌ばかりだし、
これをスルーしてチートイのテンパイを待っていては日が暮れてしまう。

字牌が手早く鳴ければ、
電光石火のあがりが拾える可能性も十分にある。


鳴きによって打点は上がるわけではないが、
速度が圧倒的に上がると考えられる珍しいケースである。


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しかし、思惑通りにはいかず、親の早いリーチを受ける。

それなりに押し返して、やっとテンパイ。
4sが入ったのなら文句なくゼンツ体勢だ。


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しかし、結局ツモられ、裏1で4000オール。
親の最終形はなぜか自分で2枚切ってるフリテン三面張だったが、
仕掛けが生んだあがりと言えなくもない。


待ちの1s北は山に3枚眠ったままで、
これが世に出ていたなら親のリーチよりも早いあがりは十分にありえた。


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そして鳴かないとどうなっていたか?

おそらく下家のこの白をツモって、メンホンチートイのテンパイとなっていた可能性が高い。


鳴かなくても遜色ない結果であることからも、
暗刻がひとつもない手はやはりチートイが常に悪くないのだと考えさせられる結果でもある。


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別の半荘。
東4局1本場、43100点持ちトップ目の親番。

1巡目に下家から北が出たが、どうしよう?





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これはわかりやすいだろう、ポンだ。

残りのトイツが鳴きやすく、
メンツ手の受け入れが広いため、鳴くことでかなりの速度が見込める。
しかも、鳴いても打点が損なわれない。


これはチートイリャンシャンテンからの仕掛けだが、
トイツ手含みの手でもこれぐらい明快に仕掛けられる形も確かに存在する。


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南家との二人相撲であっという間にこの形。

さすがにこの局はもらったか。


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しかし、ツモが空振り、何とも微妙な最終形となってしまった。

アドバンテージが露と消え、
トップ目としては心もとない仕掛けだが、
他家の捨て牌を見る感じではまだ余裕がありそうだ。


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結局、2600オールをツモって独走態勢に。


あれだけ優秀な形からの仕掛けでも意外と不安定な最終形になるもので、
攻め返された場合の不安というものは常につきまとう。

初巡の北はスルーならスルーでそれなりの結果が待っていた可能性も十分にある。


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別の半荘。
東4局1本場、14500点持ちラス目の南家。

こ、これは…?


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これ以上豪華な6400があろうか?

現状テンパイだが、これは実質3シャンテンだ。
当然、南が出てもあがらない。


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究極の何を切る?(笑)


場況から最も高いのはマンズの下なので、1m切りをチョイスした。


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9pが鳴けて、ドキドキのテンパイ。

ちなみにこの場合、1mのトイツ落としは続けて見せた方が効果的だが、
ここではどうしても危険牌を先処理したかった

芸術点は低いがご容赦願いたい。


この時点で待ちの9m1sは全山。


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リーチの上家から出て、大願成就!


これあがれなかったら当分チャンスはなかっただろうなあ。


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清老頭はリアルで1回。ネット麻雀では初めて。


役満は雀士の夢。
役満テンパイなら大体のことは許されていい。
天鳳のラス回避を一瞬だけ忘れて、ときめいてもいいのだと思っている。



ラベル:天鳳 鳴き 対子
posted by はぐりん@ at 20:47 | Comment(4) | 鳴き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする