2014年12月07日

仕掛けの工夫

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親番で連荘を決めてトップ目で迎えた東2局、北家の自分。
2着目との差もそこそこあり、余裕を持って打てる点棒状況だ。

1巡目に自風の北を鳴き、たった今1sをチーしたところ。

さて、5mと5sどっちを切る?





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ここでは、ある狙いを持って5mを切った。

対面の捨て牌にマンズが安く、自分で3sを一枚使っているため、
牌効率的には5mへのくっつきを見る方が勝っている。

手拍子なら5sを切る方が常識的だろう。


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その狙いとは、これである。

9sをポンできた時の手出しが、5sか5mかで相手から見たこの手の印象が大きく変わってくるのである。


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他家視点ではこんな感じである。

第一打が中とはいっても、
5sが最終手出しだとホンイツの懸念があって、
おいそれと字牌やソーズが切りにくくなる。

最終手出しが5mだと、ホンイツの線がかなり薄くなり、
その分チャンタが警戒されやすくなる。

端牌絡みの待ちだけに、この差はなかなかのものではないだろうか。


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作為を無にするかのごとく、あっさりツモ。

長引くよりはよっぽどマシだが、
狙い通りに進んだからには出あがりで決めたかったというのが本音だ。


リアル麻雀はもとより、
天鳳ではなおさら致命的な放銃を避ける傾向にあるため、
自分の待ちと関係ない部分に、手役の影を見せる工夫というのは出あがり率を高める上で非常に重要だ


仕掛けの場合は手牌が透けやすいため、なおのことである。


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同じ半荘東3局、対面が1500をあがって迎えた1本場。

字牌トイツ3組がすべてファン牌という絶好の手牌をもらっている。

対面から出た中をポンしたところ。
さて、何を切る?





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マンズの下が安いため、手拍子で打つなら7p切りだ。
しかし、俺は3m先切りを選択した。


どうせ東西のどちらかに頼ることになりそうなので、
かなり良さそうな25mが出やすくなるように布石を打つ先切りだ。

また、7pに両面でくっついたら迷わずマンズのターツを払ってホンイツに移行する算段だ。

これだけのチャンス手は半荘単位でもなかなか来るものではないため、
リードを守る完全牌効率よりも、リードを広げる決定打を見据える方が力強い。

そういう意味で3m切りは、出あがり率の保険と打点力を兼ね備えた、
バランスのいい一打ということがいえる。


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ほどなく西をポンでき、7p切り。

この7p手出しがとてつもなく効果的なのだ。

2役確定で、最終手出しが初めて出るピンズということになると、
他家はどうしてもピンズのホンイツを警戒せざるをえない。

しかもトップ目の仕掛けは基本的には牌効率に忠実であると考えられるため、
先切りしている3mのまたぎは盲点になりやすい。

仕掛けている時はなおさら、
くっつきテンパイのように、待ちと関係ない部分が最終手出しとなることで、
あがり率はぐっと高まると考えられる。


牌効率や危険度と相談しながら、
最終手出しを工夫する視点を持つことが仕掛けの成功率を高める上では欠かせない。


1、牌効率全盛時代であり、
2、鳴き読みのレベルが上がっており、
3、天鳳では極端なラス回避偏重=放銃回避偏重であるからこそ、
出あがり率を高める仕掛けの工夫が求められているといえるだろう。


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下家が3フーロの上、親リーチがかかったところであがることができた。

作為を凝らした捨て牌は、完全に無視されてしまった。
まあこういうこともある。



ラベル:天鳳 鳴き
posted by はぐりん@ at 20:47 | Comment(2) | 鳴き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする