2020年05月24日

メンチンの作り方

タイトルを見て、メンチンに作り方なんてあるの?とあなたは思ったのではないだろうか。

今回は、久々の「作り方」シリーズということで、メンチンを成就させるためのコツについて書いていきたい。

ちなみに、鳴きチンイツについてはまた別のトピックでご紹介する。


@メンチンはツモの流れで作る

字牌が有効牌となるホンイツと違って、チンイツは同一の色のみで構成しなければならならないため、難易度が高い。

有効牌はそれぞれ、ホンイツ=16種64枚(約47%)チンイツ=9種36枚(約26%)とかなりの差がある。

そこで、メンチン狙いには配牌からある程度まとまった色の塊がなければ現実的ではないように思えるため、それが冒頭の疑問に結びつくだろう。

配牌から完全に「染め手狙い」で手を組んだ場合、自然にチンイツとなることもあるが、これは単なる「手なり」であるため、難しい分岐がそれほどない。

この場合は河が派手になりやすい上、最後に字牌が出てくることから染め手としての警戒度も上がりやすく、意外と成就が難しい


メンチンに至る過程にはもう一つパターンがあって、それが手なりメンツ手からの一色移行だ。

牌効率に従った場合、字牌は先に切り飛ばされて、使いどころの中張牌が温存されることが多いだろう。

ターツ候補を吟味している最中に、猛烈に同色のツモが連続し、色に寄って行くパターンがこれだ。

このケースでは、最終的にターツ落としなどのキズが残ることが大半だが、先に字牌を切り飛ばしているために、チンイツとまで読まれることは少ない。

私の経験上、このメンツ手天秤からのメンチンテンパイは成就率が高い。

なぜなら、配牌からのホンイツ狙いと違って字牌が切られているため、他家の警戒度がやや下がり、終盤でもそれなりにアガリが見込めるからだ。

染め手の匂いが少ない河で、猛烈に同色のツモが寄ってきたら、思いきってチンイツに寄せることで好結果を招くことができる

以下はチンイツ移行する際の分岐における判断基準である。


A親でも同色12枚のピンフのみテンパイはチンイツへ、ドラ1なら即リーチ

二萬三萬一筒一筒二筒三筒四筒五筒六筒六筒六筒七筒七筒ツモ八筒ドラ北

14枚中12枚同色のピンフのみテンパイは、親でもチンイツ狙いがおすすめ。

この手の場合は仕掛けの受け入れもかなり広いため、12巡目くらいでも外していっていいだろう。

ドラ1ある場合は、リーチによる打点効率がまるで違うため、即リーチが基本となる。

これについても後日、別トピックとして扱う。


B手順で好形ターツを払うのを厭わない

七萬八萬一筒一筒二筒三筒三筒五筒赤五筒六筒七筒八筒九筒ツモ七筒ドラ六筒

例えばこんな手は、ピンフが仕上がれば十分なわけだが、仕掛けが効くという利点を生かして、マンズのターツを払っていく

染め手狙いが明確ではないからこそ、ひとつ仕掛けることのハードルが低いからだ。


C序盤からチンイツが十分に見込めそうなときは字牌を先に切るのが効果的

早い段階で同色が10枚以上あるなど、チンイツ狙いが確定している時は、字牌を早目に切って、染めの匂いを消しておくのがいい。

最終手出しが他色の数牌で、まさかメンチンとは思わないため、アガりやすさと同時に精神的ダメージも与えることができる。


Dテンパイからのチンイツ移行も常に視野に入れる

二萬三萬一筒一筒一筒二筒三筒五筒六筒七筒七筒八筒九筒ドラ北

ピンズが最終的に余らずにテンパイしたケース。

マンズ部分が愚形なら、当然チンイツ移行を視野に入れるだろう。

それでは上記のようにピンフのみで、かつ親番ならどうか?

親番ならわずかに即リーチが優ると私は考えている。さすがに二手使ってのチンイツ移行は不確定要素が大きい。

子方なら形や待ちにもよるがダマからのチンイツ移行で問題ないだろう。ドラ1なら即リーチだ。



手なりからのチンイツ移行が重要な理由

現代主流の赤入り麻雀では、赤ツモを逃さないように手を組むことで、自然と打点効率が上昇する。

そのため、ややスピードに劣るホンイツよりも手なりリーチの価値が高まっていると言える。

スピードを犠牲にしない手なりを最大限生かしつつ、ツモが寄ったときのみ大胆にチンイツに移行する。

こうすることで、河をカモフラージュすることができ、チンイツの成就率もアップするというわけだ。


逆に言うと、ターツ落としがいくつか入った一色だけ高い河の他家にはやや警戒しなければならない。

唐突にロンと言われた場合、それは予想より高い失点となってしまうかもしれないからだ。


以上を踏まえて、チンイツ移行の分岐点はどのへんにあるのかを実戦例から見ていきたい。

いずれも手なりからの分岐であり、アガリまでの流れを実感として掴めるはずだ。



case1
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東4局、24100点持ち2着目の南家。

北家にいきなり仕掛けが入って、急所のドラがイン。

わりといい配牌と言えるだろう。


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猛烈にピンズが伸びて、3pをツモったところ。

ピンフのイーシャンテンにも取れるが、さて何を切る?





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マンズの両面ターツ落としとした。

1mが狙い目に見えるだけに悩ましいところだが、9pが枯れているのでピンズはチョイスが難しい。

逆に8pが狙い目にも見えるので、ここは仕掛けが効くチンイツ狙いが効果的と判断した。


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ドラを2枚もツモって、大興奮のメンチンテンパイ。

8pは切られた直後だが、さて、何を切る?





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5p切ってカン8p待ちとした。

穏便に9p切りも捨てがたいが、感覚的にアガリを拾うなら8p待ちのような気がした。

対面の8p手出しは気になるところだが、チー出しなどではなく通常手出しなので危険度はまだマシか。

6pは全員に危険なスジだけに、簡単に場に現れるとは思えないからだ。

今の私なら9pを切ってしまいそうなので、なかなかシャープな選択だなあと思う。


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この5pに仕掛けが入って、下家が3900の放銃となった。

6pと8pは共に山に1枚ずつだったが、場に出るとすれば8pにつき、この選択は悪くなかっただろう。

マンズを残していればともすると先にアガリがあったが、出アガリ三倍満の決定打に肉薄したことは評価に値するのではないだろうか。



case2
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南2局、33500点持ちトップ目の親番。

ややピンズに寄った配牌をもらう。


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4p、赤5pとツモって、ここで発をツモ。

さて、何を切る?





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ツモ切りとした。

このへんが赤入り麻雀ならではというか、必然というか。

マンズとソーズの浮き牌は赤の受け入れもあるし、タンピンの種でもある。

むしろ染め手よりタンヤオが近いというのがこの時点での評価。


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ターツができれば十分の手だったが、このツモだけは別

これだと雀頭が大事なので手順で白は残る。

必然的にホンイツに向かうことになる。6m切り。


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すぐさまテンパイが入る。

むむっ、この巡目なら白のポロリもあるか?

なんせこの河で最終手出しが4sだもんね。ホンイツを警戒されているということはない。


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下家からリーチが入っている。

が、このツモなら白勝負だろう。

待ちは何でしょう?





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待ちは3698pの四面張(9pは枯れ)。

まさかの伏兵上家がダマで8000のアガリ。

掴まなくてよかったが、それにしてもこの手はアガりたかった。6pが現物だしね。


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下家6p手出しリーチだけに、6枚固めてる47pはド本線。

私の四面張は山に1枚のみだったが、次巡下家が掴む算段だった。

河からメンチンっぽさがあまりないところに注目してほしい。



case3
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東3局、21300点持ちラス目の親番。

やや捌きの難しい手をもらって、ド急所の7pをツモったところ。

さて、何を切る?





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機能しにくい端牌トイツは早目に払う、だ。

完全に横のツモなので、1枚切れの9mトイツ落としで柔軟に構えた。

手拍子で5mとか切ってしまうと案外アガリを逃してしまうかもしれない。


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どうするか?





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これは喜んでチンイツに行く。

ピンズの形がめちゃくちゃいいので、仕掛けても十分。


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ほどなくテンパイが入る。

というかこれ、ピンズは何をツモってもテンパイだ。

69pツモがベストだったが、69p待ちもかなり良い。


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すぐに上家から出て、18000。

字牌からの切り出し、最終手出しが1mなので、とてもメンチンには見えない。

このように、メンツ手天秤からのチンイツ移行は終盤でもアガりやすい傾向がある。



case4
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東4局2本場、24400点持ち2着目の北家。

ここから何を切るか?





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ペンチャンターツ落としとした。

手拍子で1pを切りたくなるところだが、1pは高打点の種につき、温存する。

マンズソーズが愚形であることも、チンイツ移行の後押しとなりやすい。


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意外な感じでチートイツのテンパイが入る。

6m勝負で一旦5p単騎に。


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ピンズが伸びて、どうするか?

対面は2pと2sをポンしているが…





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えいっ、と2m勝負した。

さすがにこの牌姿からチートイツのみでアガるわけにはいかない。

ツモの後押しを信じて、チンイツ移行することに。

2pポンされているので有効牌はやや少ないが、アガりにくい感じでもない。チートイツもあるしね。


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うむうむ。出ていきそうだった1pを暗刻にしてのメンチンテンパイ。

これは流れ的にアガれるやつじゃない?


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が、親の2000に対面が放銃。

3p4pは山に1枚ずつと、十分にアガリ目はあった。

このように、愚形絡みのメンツ手は、常に高打点への移行を視野に入れておくのが良さそうだ。



case5
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西1局、24900点持ち3着目の親番。

30000点条件を意識しなければならないところ。

配牌はまあ悪くないだろう。


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マンズが伸びてきたが、何を切るか?





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3mツモ切りとした。

これは非常に難しいところだが、58pの受けが絶好につき、マンズのチンイツまでは必要ないと判断した。

イーペーコー固定で打点的に十分だし、何より3mの危険度が全体的にかなり高いので、引っ張るのは危ないというのも込みで。


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ところが、意図に反してマンズが伸びる、伸びる。

さて、何を切る?





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6p切りとした。

47mが切れないのと、マンズのツモの流れを無碍にできないので。

しかし、58mが難しそうだし、3m切ってるしで前途多難か。


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ひゃー、こんなとこツモった。

何待ちだ?フリテンはだいじょぶか?


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無駄ヅモなく決まって、8000オールのラスト。

3m切りから迷走したが、リカバリーできて良かった。

対面にも上家にも3m受けがあったので、先切りという観点は合っていた。

この河では少なくとも1mは止まらない。ツモが上手いことマッチした例。



case6
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南2局、15600点持ちラス目の北家。

配牌はちょっと遠いか。


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何を切るか?





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ドラ受けを嫌った。

ピンズは形がいいので、タンヤオとチンイツの両天秤な感じで。


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次巡、悶絶のド裏目ツモ。

さすがにフリテン残しはロスが大きいのでここで8m切りとした。


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順調にツモが伸びてテンパイ。

あれ?さっきもなかった?この形。デジャヴかな…


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無事に上家から出て、16000。

字牌からの切り出し、そして最終手出しの8sにより、終盤でもわりと出やすい。


すべてのケースにおいて、配牌と最終形を見比べてほしい。

決して染め色が配牌から多かったわけではない。

このことからも、チンイツはツモの流れに沿って作るものであるということが分かるだろう。


※サイドバーにメールフォームを設けましたので、何かありましたらそちらからご連絡ください。



ラベル:天鳳 染め
posted by はぐりん@ at 23:58 | Comment(0) | 手役の作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月28日

一気通貫の作り方(鳴き)

前回に引き続き、一気通貫について。
今回は鳴き一通だ。

基本的にはメンゼンである程度までは形を整え、
相手の手の進み具合を見ながら仕掛けも考えるわけだが、
その仕掛けのタイミングは手の形や場況によって様々に変わってくる。


ポイントは、以下の通りとなる。


@安手一通はかわし手として使う

赤やドラのない一通の場合、メンゼンにこだわってもそれほど破壊力がないばかりか、あがりにくい。
なぜなら、一通は受け入れが狭くなりやすいというデメリットがあるからだ。
特に愚形含みの場合は、安穏としたスルーが一手遅れになりやすい。
安手の場合は、かわし手の意識を持って積極的に仕掛けることをおすすめする。


A一通の急所は456

456牌は他家も必要とするため、一通においては急所となりやすい。
特に、4と6は片あがりとなる部分であるため、最後に残ると何かと不都合が生じやすい。
他家視点からも456チーからの123789待ちは盲点になりやすいため、
一通の仕掛けは456牌から仕掛けるのが効果的だ。


B上家のいらない色(場に安い色)を利用する

一通はシュンツかつ一色で構成する手役であるため、
それが上家のいらない色であるかどうかというのは成就の上で重要なポイント
となる。
さらに、フィニッシュまで考えるなら全体的に場に安い色である方がいい。
このへんを機敏に読み取ることで仕掛けの精度を上げることができる。


C片あがりでも19待ちはあがりやすい

最後に19待ちが残る場合は必ず片あがり確定形となるが、
中盤以降の19は他家にとって不要牌であることが多いため、
場に2枚ぐらい見えていてもあっさりあがれることも多い。
46待ちのあがりにくさとは対照的であると考えていい。


それでは、具体的に実戦例から見ていこう。



@安手一通はかわし手として使う
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2pをツモったが何を切るか?





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迷ったら字牌切り、だ。

この形は58p引きでいずれもリャンカン形が残るので、
牌効率的には白切りがベストだ。


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狙い通りの5p引き後、1pを引き戻してまさかの一通形に。

ここでは2m切りとし、タンピンの変化を見た。


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愚形&愚形のイーシャンテンなので、8pはチー。

巡目的にも点棒状況的にもスルーするメリットがない。
かわし手と見てこのチーは迷わないところ。


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あっさりツモって、300・500。

親の手も下家の手も煮詰まっていて、このあがりの価値を実感できる。

仕掛けというよりも、9pを残した手組みが本局の焦点だった。


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5pをツモったところ。何を切る?





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横伸び意識で様々な手役との天秤に、ということで5pツモ切り。

純チャン、789の三色、ソーズの一通の天秤だ。
いずれも仕掛けが効くので悠長な手組みというわけではない。


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5sツモってやっと形が決まった。3p切り。


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ラス目の親リーチ一発目に7sが出たが、これを鳴く?





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一発を消しつつ、とりあえず出あがりの効くテンパイに取る。

ただし、次の危険牌ではオリるので当座のテンパイとなる可能性が高い。


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ラッキーにもこれがあがれて1000点。

このように、安手の一通はかわし手としての価値が高い



A一通の急所は456
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オーラス1本場。28400点持ちトップ目の親番。

広いくっつきイーシャンテンのところ、上家から4sが出た。
さて、どうしよう?





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ここだけは鳴くと決めていた。

幅広いくっつきなので、滅多なことでは仕掛けたくないが、
ピンズは場に高くて赤5pにくっついても意外と苦労しそう。

しかも、愚形になったらリーチが必要で、そのリスクを負わないための仕掛けでもある

ソーズくっつきにしても47sツモ以外はそれほどあがりやすいとは言えない。
切られたばかりの9sだが、端牌だけに十分に拾える可能性はある。

ただし、ここで9sが出たとしても鳴かない。
急所の4sだからこそのチーだ。


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上家リーチの宣言牌が6s…と思ったらこんな6sツモりやがった(ノω・、)

ショックは大きいが、何食わぬ顔で6sをツモ切る。


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8sをツモったが、どうするか?





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ここでは7s切りとした。

上家の7sはツモ切りだが、実質67s両面ターツ落としだ。

場況的にかなり良い58s受けを嫌うのは理由がある。
ダブルワンチャンスとはいえ、この8sは危険と見た。


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ほら、やっぱり、ということで700・1300の親っかぶり。

9sは山に3枚ということで、判断は間違いではなかっただろう。

裏乗って2着終了でもいいのに、という点棒状況で、
ここから地獄の西入となったが、なんとか2着で終了した。



B上家のいらない色(場に安い色)を利用する
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オーラス、41300点持ちトップ目の親番。

実質残り1局で引き気味に構えることも可能だ。

上家から4pが出たが、さてどうしよう?





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これは機敏にチーとした。

見ておわかりのように、ソーズがバカ安の場況となっており、
上家も対面もソーズ要りません、と言っている。

こういう場況では、ドラ色は後々高くなりやすく、
ドラまたぎで表示牌の4pはもはや急所と言っても過言ではない。


下家には満貫ツモで捲られる状況なので、
攻撃を受ける前にかわす可能性を見たい。


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狙い通りに7sチーしてテンパイ。

対面が明らかにピンズの仕掛けで、47p受けが残っていると厳しいことがわかる。

さらに、最終形がソーズ待ちなのも場況的にプラスで、
万が一あがれない方をツモっても、この場合、白の保険がある。

急所から仕掛けることによって、このような好循環は生まれやすい。
ペンチャンより両面が急所であることも往々にしてあるのだ。


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まあ出るわなあ、という感じで2900終了。

下家の牌姿は逆転条件を十分に満たしている。
場況を加味した機敏な仕掛けが上手くいった例だ。



C片あがりでも19待ちはあがりやすい
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急所の7mポンから入って、一通に寄せた高い手の成功例。

上記3例からも、19に寄せる仕掛けの一通は比較的あがりやすいことがわかるだろう。

端牌待ちは、あがれない方が出たとしても、そのスジは盲点となるため、
すんなり出てきやすいというのも理由のひとつだ。



一通は、赤が使える上に、ホンイツなどの手役とも複合しやすく、
仕掛けても十分に打点が見込める。

また、あがりトップやかわし手の手役としても、
仕掛けの機動性が生きやすく、非常に使い勝手がいい。


スピードが重視される現代麻雀では、
常に一通を視野に入れたメンゼンでの手組み、
そして的確にあがりに寄せる仕掛けのタイミング、
これらを意識することが必要不可欠であると言えよう。



ラベル:天鳳 手役
posted by はぐりん@ at 21:06 | Comment(7) | 手役の作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月21日

一気通貫の作り方(メンゼン)

今号の近代麻雀(2016・3・15号)のDVD&巻頭で女子プロの特集があった。

そのうちの一人、塚田美紀プロについて。

初めて知ったという読者も多いと思うが、
私は『ケイズ杯 女流プロ雀士vsアイドル雀士女王決定戦』というDVDにて既に見知っていた。

文字通り、アイドルと女流プロが麻雀で対決するという企画だったのだが、
とにかく印象に残っているのが、決勝後に行われた罰ゲームでの塚田美紀プロと豊後葵プロとの絡みで、
麻雀DVDとしてはありえないぐらい腹を抱えて笑ったのを覚えている。

小悪魔塚田と天然豊後の絡み、ぜひ一度ご覧いただきたい。


ケイズ杯 女流プロ雀士vsアイドル雀士女王決定戦 決勝 麻雀界史上初、女流プロアマ交流戦の決定版 [DVD] -
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女流雀王のタイトルを昨年失った、豊後葵プロだが、
芯から溢れ出る明るいキャラクターは、ストイックさが要求される麻雀において、とても貴重だと思う。
豊後プロにはなんか憎めない、愛嬌があるんだよね。

例えば、大崎初音プロにも同様の天真爛漫さを感じることがあって、
やっぱりこの部分は持って生まれたものが大きいと思うので、
こういう人たちに麻雀界を明るく引っ張ってもらいたいなあというのが現在の私の本音だ。


実はこのDVDのアイドル予選にはプロになる前の松田麻矢さん川又静香さんが出演しており、
現在はプロになったばかりか、麻雀アイドルグループ「More」の一員としても活躍しているではないか!

彼女らの躍進ぶりにはちょっと目を見張るものがあるが、
DVDで見せた気概が実績に結びつくかどうか、これから真価が問われていくだろう。


ケイズ杯 女流プロ雀士vsアイドル雀士女王決定戦 予選1 麻雀界史上初、女流プロアマ交流戦の決定版 [DVD] -
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さて、本題に移って、今回は手役の作り方第4弾「一気通貫」だ。


一通は人によって大きく出現率が変わってくると考えられる手役で、
牌効率を重視する打ち手の方が成就率が高いだろう。

第一打に字牌よりも19牌を先に切るタイプの方が一通をしくじりやすいと言える。


一通作りのポイントは以下の通りだ。

@迷ったら字牌切り

数牌は横に伸びるという面で、無限の伸びを見せることがある。
何を切るか迷ったらとりあえず字牌を切っておけば一通をミスることはなくなる。
そういう意味では、ファン牌は一通とそぐわない役であると言える。


A引き戻し牌を生かす手組を

フリテンを恐れずに、引き戻し牌を最大限生かす手組を意識すれば、
一通の成就率も上がってくる。


B一萬三萬四萬五萬五萬六萬七萬八萬九萬からは五萬を切る

この形からピンフと一通の選択になった場合は、一通に取るのが基本だ。
打点的にもそうだし、自分で2枚使っている47待ちというのはかなりあがりにくいと考えていい。


Cタンヤオなら三色、タンヤオでないなら一通に取る

これは場況にもよるので一概には言えないが、
一般的には三色の方が不確定になりやすいので、
タンヤオがつくなら打点や柔軟性の面で三色を選んだ方が有利になりやすい。


D横伸び意識で様々な手役との天秤に

一通はその手役の性質上、手作りの過程で様々な手役との天秤になりやすい。
横伸びの意識を持って、幅広く手役の可能性を見ていくことで一通もできやすくなる。


それでは、具体的に実戦例から見ていこう。



@迷ったら字牌切り
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ドラドラの手から1pをツモったところ。
さて、何を切る?





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ドラドラを生かすために発中の重なりを視野に入れていたが、
1枚ずつ切られて、重なりの妙味が薄まった。

そこで、素直に字牌切り。


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6pを引いて、一通の種ができた。

1p引きの時に、これがイメージできるかどうかが重要だ。


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1pさえ残すことができれば、誰でも手順でこのテンパイが組める。

仕掛けられるので一通は融通性もある。


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あっさりツモって、3000・6000。
トップを盤石にした。

天鳳の場合は守備を意識しすぎて、
こういうあがりをミスってしまうケースも多くなるだろう。

もちろんバランスは大事だが、
常に先にある手役のイメージを持ってツモに臨むことが肝要だ


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配牌で6sツモって、何を切るか?





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最も強気の東切り。
親に重ねられたくない東を先に切った。

守備のイメージが強い私だが、
シュンツ手の場合は、効率重視で字牌をバンバン切っていく。


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字牌を切っていくだけで、あっという間に一通のイーシャンテンに。

重なりのない同種4〜5枚あれば、常に一通は狙える手役であることがわかる。
これを逃さないための字牌切りだ。

ここでは、発の重なりの方が嬉しいので9m切り。このへんは丁寧に。


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テンパイ取らずから、狙い通りの一通に仕上がった。

文句なく即リーチに踏み切る。


tenhou.9862.jpg

残念ながら流局。2人テンパイ。

感触はあったが、あがりには結びつかなかった。



A引き戻し牌を生かす
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赤赤のチャンス手から、1s切ったところ、2sツモの裏目。

さて、何を切る?





ここでは、ドラの西を切った。

2sは重なりでも3sツモのフリテンでも嬉しい。
1枚切られた西が重なっても、あがりのイメージが沸かない。

タンヤオになるか、東が重なるか、あるいは23mツモでもターツができた方が嬉しい。
このへんは効率よくあがりに寄せるためのテクニックだ。


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1sを引き戻して、一通の形が決まった。6s切り。

フリテンを恐れない手組がこのような伸びを見せることもある。


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下家のリーチ一発目だが、ブンと6mを切り飛ばす。

この3s待ちは感触あり。


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しかし、上家の1000点に掴まってしまった。

3sは山に3枚。
リーチという選択もあったが、結果は変わらなかっただろう。



B134556789からは5を切る
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テンパイだが、どうするか?





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ダマにした。

自分で2枚使い、場に2枚見えの47mはかなりあがりにくそう。
ドラも見えていないし、さらっとかわしたい。


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1mをツモったが、どうしよう?





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5m切り、しかもリーチだ。

前巡の3m切りがアクセントになっている上、2mはかなり良さそう。

リーチした方が出あがりは期待できるかもという感じで、これなら勝負に行ける。


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ドラをツモってめちゃくちゃ寒いが、これは対面のポンで済んだ。


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親の追っかけも入り、勝負局となったが、無事にあがれた。8000。

どこかに2m固まっているかもと思ったが、山に4枚もいた。

しかも、4mであがり逃しをしているので寒かったぜ。



Cタンヤオなら三色、タンヤオでないなら一通に取る
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567の三色と一通の両天秤。
かなり難しい牌姿だが、何を切る?





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タンヤオにならない上、三色は不確定なので、7m切りとした。

7mが4枚見えだし、重なりを見るにしても、マンズの下は場に高い。


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狙い通りにソーズが重なって、一通のテンパイとなった。

重なりの比較でみても、一通は確定しているため、打点妙味がある。

ダマっていてもマンズの下は出にくいため、即リーチに踏み切った。


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宣言牌をポンされた上、親にゼンツされ、1500の放銃。

悔いはないが、混沌を予感させる放銃だ。



D横伸び意識で様々な手役との天秤に
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何を切るか?





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4pを1枚ほぐして、イーペーコーと一通の両天秤

マンズは安く、2m引きや赤5p引きを見ている。


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4mツモ→嬉しい8mが埋まって一通出来合い。

文句なく即リーチに踏み切る。


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楽にツモって裏なしの4000オールとなった。


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何を切るか?





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6mはツモ切って横に伸ばす意識。

純チャン、789の三色、マンズの一通の天秤だ。
ドラ受けも意識している。


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4m5mとツモって、完全に一通の形が出来た。

7sツモに備えて4s切り。


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テンパイ即、回線落ちの対面から拾って2600。

リーチなら飛び終了だったため、トップへの望みも繋がったが、結局2着で終了した。


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何を切るか?





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通常は6p切りで、3pの布石にするのがいいが、
この場合は5p7pツモで弩級の手に進化するので、6m切り。

ホンイツと一通の天秤だ。

いまいち微妙な6pツモだが、勢いで3s切りとした。


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下家リーチの一発目に掴まされた6sがいまいち切りにくい。

ここでは辛抱の6p切りとした。


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これを上手く捕らえて5200のあがり。

下家の入り目は6sだったため、感覚は間違いではなかった。


一通は形がはっきりと見えるまでにどのくらいイメージできるかというのがポイントで、
厚い色にできるだけ寄せることが上手く仕上げるコツと言える。


次回は、鳴き一通について書こうと思う。



ラベル:手役 天鳳
posted by はぐりん@ at 22:05 | Comment(8) | 手役の作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月13日

純チャンの作り方

手役の作り方第3弾、今回は純チャンだ。


赤5全盛の昨今の麻雀においては、純チャンやチャンタという手役の存在意義は薄れており、
天鳳でもそれは例外ではない。

赤5が含まれている場合、一色手は2種の赤5が、チャンタ系は3種の赤5が使い切れないため、
点数効率という観点からはこれらの役は赤5麻雀にそぐわない
と言える。


チップのないネット麻雀ではリアルよりも使い勝手はあるが、
どちらかというと苦しい手牌に役をつけるためのかわし手の意味合いが増しているような気がする。

天鳳においても内に寄せて赤を使い切る手組を想定するのが基本となり、
序盤からチャンタ系の決め打ちをしない方が有効であることが多く
このへんがトイツ手との大きな違いであると考えている。


そのため、赤なし麻雀に比べて出現頻度はかなり下がるわけだが、
逆に言うとだからこそ、狙える場面ではきちんと捕えられるかに技術差が生まれやすい

手役の性質上、チャンタ系は上手く仕上がれば三色などの手役も絡みやすく、十分な打点が見込める。

赤5とのバランスをとりながら、いかに仕上げるか。
純チャンを作るためのポイントは以下のとおりだ。


@シャンテン数を上げずに形を決める

チャンタ系をソツなく仕上げるためには、安くなる受け入れを拒否し、
嬉しい受け入れのみの形に決めてしまうのがいい。
例えば、778sと持っていたらシャンテン数が上がらなくても7sを1枚はずして78sの形に決めたい。


A雀頭がない場合、愚形ターツよりヤオチュー牌残し

純チャンの肝は雀頭であり、ここがすんなり決まっていれば無理なくあがりやすい。
仕掛けるにしても、雀頭が安定していれば、フィニッシュにつながりやすい。
純チャンが狙える牌姿の場合、愚形ターツより孤立19牌を大事にすべきで、
最終形は単騎待ちでも良い。


B純チャン確定なら好形を嫌ってよし

純チャン不確定なら受け入れ重視でいいが、確定なら両面ターツを払う価値はある。
仕掛けによってもあがりを見込めるのも大きなメリットで、それなりに打点も伴いやすい。


Cスライドでの変化を見逃さない

基本的には赤の受け入れを重視するが、
場合によっては純チャンの変化を重視すべき局面もある。


D純チャンも手なりで作るのがベスト

すべての手役は自然な手順で作るのが理想だ。
手役は無理に狙うものではなく、手順に自然についてくるものというのが現代麻雀の認識だ。
純チャンもこの例に漏れない。



それでは、具体的に実戦例から見ていこう。


@シャンテン数を上げずに形を決める

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東4局、親番の配牌。
国士が早いか、純チャンが早いか。

これぐらい形が決まっている配牌であれば、チャンタ系に方針を決めるのもありだ。

中や白から切る手もあるが、素直に南から切った。


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雀頭がないところ、8sをツモったが、さて何を切る?





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この8sはツモ切った。

いくら雀頭がないからといって、さすがにこの8sを雀頭候補にするのはつまらない。


ドラのない手では、テンパイ効率を重視したところで安手になる可能性が高いため、
シャンテン数にこだわらず、嬉しい受け入れを残すのが純チャン作りのコツだ。



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純チャンの肝は雀頭であり、この9m重なりはかなり嬉しい。

こういうケースでは、8mツモでフラフラしないように、9mの雀頭を決めてしまうのがいい。
よって、7m切り。

引き戻しの8sを残しているのは、純チャンにならなくとも三色のイーシャンテンだからであり、
明確に三色が見える場合などは、決め打ちせずに妥協することも考える。


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ベストのイーシャンテン形から、及第点の9mツモでテンパイ。

絶好の9s狙いで即リーチに踏み切った。


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ラス目の下家から追っかけが入るも、高めを捕らえて12000で終了。


8s先切りの強欲打法が結果的には上手くいった。



A雀頭がない場合、愚形ターツよりヤオチュー牌残し

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南1局の西家。
789が明確に見える手牌をもらって、1pツモ。

さて、何を切る?





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ここでは4mを切った。

この手牌の肝となるのは雀頭であり、
789の三色にしろ、純チャンにしろ、ソーズの一通にしろ雀頭がどこかに必要だが、
唯一カン3m埋まりだけはまるで嬉しくない

それならば、最終形が単騎になったとしても1pは利用価値がある。


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上手く1pが重なり、はっきり純チャン三色の形が整った。

7sの布石にもなるし、ここで4s切り。


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言うまでもなく、この7pはツモ切り。


このように、チャンタ系の手役狙いはその性質上、
牌効率を重視するメリットが少ないケースが多く、
だからこそ先切りの外側やスジが信用できない。

赤なし麻雀では特に意識すべき傾向と言えるだろう。


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しかし、このドラ6pはさすがに残す。

赤5pのロスが大きいと考えるからこそ残すわけで、
赤なしならドラであっても6pはツモ切りも十分にありうる。


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絶好のペン7sを引いたが、さてどうしよう?





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終盤につき、天鳳ではドラ切りダマが良さそうだ。

7p先切りしているとはいえ、リーチをかけてしまうとドラまたぎの58pはかなり出にくい

ドラ切りが8pの迷彩になっているとは言えないが、
親の現物に8pがあり、ダマならあっさりあがれても不思議ではない。


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テンパイの入っていた上家から出て、8000。

リーチならおそらく止められていただろう。


天鳳ではリーチに対しては何も出てこないため、
高打点愚形ダマはそれなりに有効だ。

1p残しのファインプレーがなかったら、
ごく平凡な手となり、あがれていたかどうかも微妙だった。



B純チャン確定なら好形を嫌ってよし

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東2局、西家。
9pツモってイーシャンテンとなったが、何を切るか?





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ここでは、6sを切った。

ポイントは純チャン確定となる9pツモであるというところで、
これが6pツモならいずれかのペンチャンを払っている。

受け入れ枚数は減るものの、破壊力は十分で、仕掛けも効く。


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早速上家から2枚目の3mが出たが、これを鳴く?





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これは鳴き無しでスルーした。

場況から3mは2枚切れでもそれほど悪くないと思っている。
むしろ3pチーから入った方があがりやすいと思っている。


メンゼン派なら当然のスルーだとは思うが、
あと2巡遅かったらチーだ。


自分の捨て牌はマンズが高いので、
4mはツモ切りとした。


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ラス目の下家からリーチが入って、一発目に赤5mを持ってきた。

さて、どうしよう?





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さすがに行ききれず、現物の1mを切った。

赤でなければ9s切りでお茶を濁すのもありだが、
3mスルーした直後のリーチだけにかなり分の悪い勝負と判断した。


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しかし、3pをツモった挙句、3mであがり逃し。


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結局対面のリーチ宣言牌に下家がロンで2600。

スルーの構想が正しかっただけに、
このあがり逃しは悔しすぎる。


憎むべきは一発目の赤5mだが、
純チャンは赤との振り替え、スライドが100%効かないため、
受けが効きづらいというリスクがあることに留意する必要がある




Cスライドでの変化を見逃さない

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東3局、西家の配牌。

カン6pが入って引き締まったが、安い。


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8p引きで少し難しい牌姿に。

ここでは、ピンズの一通とわずかに123の三色を見て5sを1枚ほぐした。


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狙い通りに2sツモ。

対面が明らかにチャンタ模様なのでここで5p切り。


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1sをツモって、12pペンチャン落としの方が普通だが、
対面の最終手出しが1pなので2pが少し切りづらい。

構想通りの123三色なので、手順で56sを落としていくことにした。


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なんと9pをツモって純チャンへと手変わりした。

69pは対面の本命なので、とりあえず西から切る。


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ズバリ3pをツモってテンパイ。

6pを親に放銃する分には安いので、ここは当然の勝負。
打点の差が激しすぎるが、ダマにした。


親の最終手出しが2mであまりあがれる気がしないが…


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直後に対面から高めが飛び出てデバサイの12000。

対面は中トイツペン3mテンパイからの中ポンで、1m単騎からの放銃だった。


配牌からの手牌の変わり様に注目してほしい。
構想によってはあの手が純チャンに化けることもある。
スライドは場況にもよるが、2手で3ハンUPするなら積極的に狙ってもいい。


これだけ感触のあるあがりがありながら、この半荘はなぜかラスだった。



D純チャンも手なりで作るのがベスト

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開局の配牌。ドラ受けもあり、かなり整っている。


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ここ引いたら勝ち確定、の3mツモ。


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無駄ヅモなく、ご丁寧に純チャンまでついている。

文句なく4m切りリーチ。


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ド安めツモ〜〜〜!


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これがまさかの裏3で簡単なハネ満。


毎回これぐらいツいていたら楽なのだが、
狙って作るイメージのある純チャンも、
手なりの結果、自然にできるというイメージで狙っていくのが現代麻雀にはちょうどいいかもしれない




ラベル:手役 天鳳
posted by はぐりん@ at 21:32 | Comment(4) | 手役の作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月15日

トイトイの作り方

トイトイを目指す上で重要なポイントは以下の通りだ。

@トイトイは暗刻が出来てから仕掛けると成功率が跳ね上がる

3フーロまでいくと狙いがばれて警戒されやすいので、
トイトイに行く場合は暗刻が出来てからがいい。


Aトイツしかない牌姿なら基本的にはチートイツの方がいい

チートイはリーチによる打点力があるし、トイトイとの差は圧倒的な守備力だ。
トイトイはテンパイしたら基本ゼンツだが、チートイは柔軟にトイツ落としで回れる。
攻守に優れているし、トイツのみの手なら残す牌を正しく選択できれば速度的にもチートイの方が速い


Bドラがたくさんあっても、トイツ4組以下からの仕掛けはやめた方がいい

手牌を短くしてから牌を重ねるのは、牌効率的にロスが大きい。
それならポンせずにチートイに向かった方が速くて高い。


C横受けに未練を残さず早期にトイツ固定した方が成就率が上がる

最終手出しのソバが待ちになったら出あがりは期待できない。
縦の場での縦受けは横受けとあがり率は遜色ないので、
低打点の保険はさっさと捨てて待ちを見抜かれにくくした方が期待値的にも正しい。


Dシャンテン数の変わらないトイトイ仕掛けは基本的にはしない方がいい

三色同刻のように打点が跳ね上がるケースなら別だが、
その仕掛けが本当に必要であるか、場況に合った仕掛けであるかを吟味する必要がある。
場況にそぐわない仕掛けは確実に自分以外の他家に利する。
これは今後、鳴きの項目で触れていくが、鳴きというのは本当に繊細なアプローチが必要な技術だ。


チートイとトイトイの使い分けが確実にできるようになるだけでも、
無駄な仕掛けをかなり減らすことができるだろう。

それでは、実戦例をみていこう。


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東2局、西家の自分。
3mがトイツになったが、さて何を切る?





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これは迷わずに23pターツ落としだ。

第一打1m切りが3人いる23mの並びトイツは鉄板のポン材だ。
4pのドラ受けが残ってもあがりやすいとは言えないし、
あがりやすさで遜色ないのに打点がダンチとなれば、トイトイに取らない理由がない。


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ほどなく2mをポンしてテンパイ。


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下家のリーチがかかるも、現物の9sが出て5200のあがり。

横受けなら待ちになる1pと4mがどちらもポンされているあたりが、
いかにもトイツ場といった印象で、残りの3mも山にいた。


1sをカンしていないのは、自分の打点が十分なので、
他家の仕掛けに余計なドラを乗せないためだ。
1sが危険な場況なら、カンした方がいい。


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別の半荘。開局の親番。

単独トイツ4組で、メンツ手は厳しい牌組か。

ここからポッと西が出たら鳴きたくなるが、トイトイにするにはトイツ不足だ。
こういうところから後重なりを期待して鳴いていくのは、損な戦略だと考えている。
せめて、あと一組重なりが出来てから仕掛けた方があがりやすいのは間違いない。


この局面ではファン牌のトイツがなく、仕掛けても安いので、配牌即鳴き無しにした。
即座に仕掛けるつもりがないならラグをかけない方が後々得になるだろう。


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9pが暗刻になり、発が重なって一気に手牌がグレードアップした。

さて、何を切る?





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これはまあ、普通だろうか。

7sの受け入れにまったく意味がないし、
9sを残しても無駄に8sを警戒させるだけだ。
こういう9sはとっとと切って最終形に傷を残さないのがトイトイのあがり率を高めるコツだ。

この場合は、チートイになっても1枚切れの白中が超優秀なので、
機能的にも9sは不要だ。


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西を仕掛けた後、ツモ切りが続いて、10巡目に3mツモ。
さてどうしよう?





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これも同様だ。

こういう3mを残しても、あがりやすくならないばかりか、
後々危険になるだけだ。

発をポンできてもどうせ3mを切るのだから、
嬉しくない25m受けを残す必要はないだろう。


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次巡4mツモって、あっさり8sツモで4000オール。
発なしで親満だとかなり得した気分。

他家は4m9pがスーパーネックになっているし、縦の場の縦受けはこのように強い。


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別の半荘。東3局、3着目の西家。

あれよあれよと牌が重なって、チャンス手のイーシャンテン。
下家から3pが出たが、これを鳴く?





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こういうメンゼンをぶっ壊してまで、
シャンテン数の変わらないトイトイ仕掛けは基本的にはしない方がいい。

場況的にはそこそこ煮詰まっていて4pがかなり切りづらい牌であるし、
自分の手はメンツ手だけじゃなくチートイのイーシャンテンでもある。
場況からは特に2pが重なりやすそうで、鳴かなくても十分なテンパイが入りそうだ。


ご覧のように、2p4pはどちらも対面の当たり牌で結果的にはスルーが正解だったが、
これは結局3pポンが必然性のない鳴きだという証左だ。

たとえ2p4pが放銃につながらなかったとしても、長い目で見たら鳴かない方が得だろう。

くだらない鳴き、必然性のない鳴きは、自分以外の誰かに必ず利する。

これは麻雀の絶対法則だと俺は考えている。
これは今後、鳴きの項目で触れよう。


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スルーの同巡、対面から3sが出た。
さて、どうしよう?





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これはポンの一手だ。

先ほどの3pポンとは違って、自然な手順でテンパイに取れる上、
2sが使いにくくなって、あがりやすくなるからだ。


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下家からリーチが入って、結局3人テンパイで流局。

2sは2枚とも山で、あがり目は十分にあった。


不必要な3pポンで放銃に回るか、
自然な3sポンであがりの側に回るか、
得失点の大小以上にその差は大差だ。



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別の半荘。南2局、微差の3着目の親番。

両面ターツがない、かなり厳しい配牌だ。


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東が重なったが、依然として厳しい。
ソーズが高いので1sを切った。


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上家から3枚目の6mが出たが、さてどうしよう?





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あがりを見るならチーする手もあるが、少し無理スジだ。
そして、上家の6mの被り方が、なんとなく縦の場を感じさせる。

トイツ場の雰囲気を感じたら、なるべくチーをしない。
これは、トイツ手、コーツ手においてかなり重要な感覚だ。

スルーしたところ2pが重なり、はっきりトイツ手を意識した。


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7mが重なって、チートイのイーシャンテンに。

ピンズはどれも絶好に見えるが、ここでは6pを切った。


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次巡、赤5mツモ。
さて、何を切る?





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ここではチートイに決めずに、5mを暗刻で残す。

残りのトイツは出切っている牌がなく、
3s以外はかなり鳴きやすそうだ。


トイツ手とコーツ手の分岐は、このように暗刻が一組出来た際におとずれるが、
残りのトイツがどれだけコーツになりやすいかを的確に判断することが重要だ。

例えばこの場合、一組でも場に出切っているトイツがあったら、
5mを切ってチートイツに決め打つのが間違いのない方法
だ。

本局はピンズが良さそうなので一見迷うが、
総合的にはコーツになりやすいトイツが多いのでコーツ手も見るのが正解だ。


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2p、7mと立て続けに鳴け、
電光石火のトイトイテンパイ。

これでゼンツ確定だ。


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下家からリーチが入るが、首尾よく東を打ち取って12000。

あの配牌がトイトイに仕上がるのだから麻雀はわからないものだ。

迷ったらツモに聞けとはよく言ったものだが、
上家の暗刻被りからトイツ場の兆候を感じ取れるかどうか、
本局はそれがすべてだった。


リーチの下家には負けようがない最終形だったが、
上家にしろ対面にしろメンツ手なら永遠に埋まらないネックをかかえていて、
トイツ場の特徴をよく表している場況であると言えるだろう。



ラベル:天鳳 手役
posted by はぐりん@ at 12:42 | Comment(0) | 手役の作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする