2021年05月09日

一通にするの?タンヤオにするの?どっちなの?

今日は実戦でもよく出てくる、一通orタンヤオの選択について。


実戦例の前に、ウォーミングアップとして3問用意したので、解いてみてほしい。

それぞれはぐりん的解答を用意しておいた。

全問正解した人は、今月裏ドラが乗りやすくなるゾ!


問1
三萬四萬一筒二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒八索八索ツモ二萬ドラ北

東1局西家の7巡目。

何を切ってリーチする?





答え 4p切りリーチ

ドラがない時は一通に取るのがセオリー。

9pは比較的出やすく、満貫になるための得点効率がいいからだ。 


問2
三萬四萬一筒二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒八索八索ツモ二萬ドラ北

東1局西家の7巡目。北家から先制リーチが入っている。

北家にはピンズは何も通っていない。

さて、何を切ってリーチする?





答え 1p切りリーチ

相手に対する受けも考慮する場合は、タンヤオを優先することでバランスが取れる。

めくり合いにつき、36pが出る確率も若干UPすることで、純粋に枚数重視の期待値が上がるからだ。


問3
三萬五萬一筒二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒八索八索ツモ四萬ドラ四萬

東1局西家の7巡目。他家に動きは入っていない。

さて、何を切ってリーチする?





答え 4p切りリーチ

入り目の感触がとてもいいので、最高形を狙いに行く。

ここでこじんまりとまとめているようではトップは取れない。

麻雀は流れが大事なので、いけると感じたらとことん高目を追っていこう。

もちろん9pツモってのハネ満狙い。



基本的には147pの47p、369pの36pは出にくいぶるいの牌であるため、先制ならば一通に取る選択が間違いということは少ない。

逆に言えば、スジが通っていない状況で端っこを切った場合は一通に当たるリスクがあるということでもある。

現状の受けを重視する場合や、一通高目の残り枚数が相手の手牌含めて1.5枚を切っているようなケースではタンヤオに取る選択が正解になりやすいだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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開局の西家。

1mをツモって一通が見えたところ。

さて、何を切る?





ここで私は南のトイツ落としとした。

4mを先切りする手もあるが、南のトイツ落としの方が間口は広い。

例えば、先に3mをツモった際にタンヤオの可能性が残るなど手牌に融通が利きやすい。


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絶好の6mツモでいよいよ一通が現実的に。

先ほど4mを先切りしている場合は、タンヤオの芽を摘んでしまう。

36mツモでタンヤオになるわけで、こうなってみると意外とバカにならないことがわかるだろう。


37907.jpg

ここで、生牌のドラを持ってきてしまった。

さて、どうしよう?





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一旦絞って、一通に決めた。

6sが3枚見えているため、かなりタンヤオになりづらい。

ドラを絞ることを口実に4mを処理するタイミングか。


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と思ったらこのツモ。

さすがに69sが薄くなり、リーチのみにあまり意味がないことを考えると別段問題はない。

親リーチ宣言牌のドラをここで処理。


37910.jpg

地道に回っていたら、こういう形で追いついた。

このように手を組み替えてタンヤオになるということも少なくないため、機動性のあるタンヤオの芽を摘まないことで終盤に生きてくることがある。


37911.jpg

結果はド高目を一発で捕らえて、裏1の12000となった。

上手くいきすぎ〜〜!


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この時点で9mは山にごっそり。

36mがやや場に顔を見せたことからも、一通固定のタイミングとしては良かったと思われる。

なおかつ、裏ドラが1mというあたりが時代の到来を予感させる。



case2
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南1局1本場、15400点持ちラス目の南家。

好配牌から一通かタンヤオかを選択できるテンパイが入った。

通常であれば4pを切ってリーチしたいところだが、間の悪いことに下家リーチの一発目となっている

これは色々あるが、さて、どうしよう?





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1p切ってリーチとした。

この河だと1pと4pにそこまで放銃率の差はないものの、宣言牌のソバかつ放銃時の打点まで踏まえると4pはまあまあ切りづらく感じた。

また、下家は無防備につき枚数の多い36pが出やすいというのもタンヤオに取るメリットだろう。


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ところが、意外にも対面から一通なら高目となる9pが打ち出されて、2000。

まんまと安目でアガらされてしまった。

めくり合いなら枚数優位でも、他家が安牌に窮するとなるほど端っこは出やすいわけだ。


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牌を開けて悔しがったことに、次巡の私のツモは高目となる6pだった。

まさにアガらされた安目、というやつ。

思惑からはやや外れてしまったが、一通よりタンヤオを優先してもいいシチュエーションではあっただろう

これにてラスのまま次局を迎えることになったが、幸いにもこの半荘は3位だった。



case3
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東1局2本場、連荘中トップ目の親番。

一通の可能性を見つつ手を進めていたが、待望の雀頭候補ができた。

さて、何を切る?





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さすがに一通狙いはやり過ぎで、1pを切るところ。

仮にマンズのリャンカン部分が両面ならば1枚余分に持てる分、一通狙いを継続できる。

このへんがリャンカンの融通の利かなさ、両面の優位性だろう。


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しかし、この手は36pを引けばタンヤオへの変化がある。

受け入れの狭い一通に固執することなく、手牌を内に寄せることは大抵の場合、悪くない。

最終形が愚形にもなりやすい一通はあくまで自然に狙っていくべきものだとわかる。


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テンパイが入って、リーチ。

さて、どちらで待つ?





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ここは普通にモロヒの7mで。

これをサクっとツモって3900オールGET。

手なりのタンヤオは強いという例。



case4
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東2局、23000点持ち2着目の南家。

一通イーシャンテンの難しい形から、持ってきたのはピカピカの赤5。

さて、ここから何を切る?





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黒5p切りとした。

これはかなり意見が割れそうなところ。

9pを切っておけば2mや5pのポンテンにも取れるからだ。

しかし私のようなメンゼン派はそういう仕掛けを一切するつもりがない

なぜなら、1pツモの確定一通が魅力的だからだ。


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想定線の7pツモでテンパイが入る。

58pを切ってしまったことでイーペーコーを逃してるな…うーむ。

9p先切りは1p先引きの時がひどいが、単純に内に寄せていくだけで自然と手役ができていくタンヤオの魅力がここでも垣間見える


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しかし、なぜか下家の3p単騎に捕まり、これが3200と結構高い。

こういう針の穴を通すようなアガリというのは意外とあなどれなく、半荘の趨勢を決めることも少なくない。

なぜなら下家は選択を間違っていないし、自身は確実に止まらない3pを脈絡もなく掴んでいるからだ。


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1pは後先でのツモ。

この局の選択自体に後悔はないものの、もたげた微かな不安は的中し、この半荘はなすすべもなくラスだった。

一通はやや複雑な牌理となることも多く、牌譜で正着を振り返ってみるのも一興だろう。


このように、一通はあくまで自然に狙いつつ、タンヤオとの使い分けを的確にできるようになれば、麻雀の幅は確実に広がるはずだ。



ラベル:天鳳 一通 手役
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2021年04月18日

珍しい手役

さて、今日は天鳳実戦時に出現した珍しい手役について紹介したい。


多くの人は、出現率の低い手役(難易度の高い手役)に興奮を覚えるのではないだろうか?


大三元をアガられても何とも思わないが、絶滅危惧種の純チャンをメンゼンでアガられるとおっ、と思う

リャンペーコーはリアル実戦で最後に見たのはいつのことか記憶にないが、その価値は3ハンに過ぎない。

チャンカンが出ると珍しさのあまりみんなが笑みを浮かべる。

難易度の割に実入りが少ない手役というのは何かと話のタネになる。


それから、個々人の好きな手役・牌姿によってもその傾向は変わってくるかもしれない。

例えば私の好きな手役にチートイツがあるが、


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こういう筋張ったタンヤオチートイツ妙な恍惚感を覚えてしまう。

なぜだか理由はわからないけれど、不思議と心に訴えかける牌姿というのは誰しもあるのではないだろうか?


視覚にどのように訴えてくるかということも含めて、アガリ形の興奮度は変わってくるのだろう。

言われてみれば、麻雀は赤・白・緑と色彩も豊かでなるほどこれが飽きさせない一つの理由なのかもしれない。

例えば将棋であれば、エクスタシーを感じる「囲い」があったとしても、それが色で左右されるということはない(成りの赤みで少しはあるかな?)。


色彩で視覚的にも楽しめる麻雀は、アーティスティックな要素があって、芸術としての価値も高いのかなとふと思った。

五感で楽しめるからこそ、脳が活性化し、ボケ防止にも役立ちそうなので、国家で推進していくべきではないだろうか。

最近モノ忘れが激しい私も、あらためて取り組んでいかなければと強く思うのだった。


・・・。

あれ、何の話をしていたんだっけ??


そうそう、天鳳であった面白い手役だった。

それでは、じっくりご賞味いただこう。



case1
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南2局、40000点持ちトップ目の北家。

ドラ4枚使いのイーシャンテンから難しい5mを持ってきた。

ラス目対面のリーチが入っているので、現物の7pを切って回る。

三麻を打ち慣れている者なら誰しも、4枚チートイテンパイだぜ、と思うところ。


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4pをツモってテンパイ。6m3pの変則待ち。

四暗刻のイーシャンテンでもあるが、サクッとアガれた方がありがたい。


4枚チートイありなら上家の8pを捕らえてた。ちなみに上家は初代AI爆打の爆ちゃん。


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結果、14sを押した爆ちゃんが上手にかわして2000。

むむう、なかなかやるではないか。

ドラ4枚絡んだ珍しい形。



case2
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南1局、20000点持ち3着目の南家。

ラス目の親が唐突にメンゼンからの大ミンカンをかます!

こりゃあ大変だ、こりゃあ大変だ。


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その結果、持ってきたのは絶好の9s。

さて、どうしよう?





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中を切ってリーチした。

これははぐりんシステム的にリーチする二つの理由がある。

・大ミンカンを咎めるリーチ

・上家のポン(カン)で入ったテンパイ即リーチ

これが同時に起こったとなれば、即リーチしない理由がない。

中が2枚切れなら中切りがやや優位か。


これ、なんと高目が純チャンリャンペーコーだ。

私自身見たことも聞いたこともない初めての手役となる。


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このリーチによって何が起こったかというと、まずホンイツテンパイの対面の手に流れた4pが止まった

これは何と親の7700の当たり牌で、リーチがなければ間違いなく対面は放銃していただろう。

遡って、中の地獄待ちリーチを敢行していたら、7pで私が放銃していたことになる。

そもそも親の大ミンカンは当然ノーテンからだと読めるため、親はリンシャンから有効牌(この場合6s)をツモってテンパイしたことになる。

親にテンパイが入っていること自体がそれほどなく、7pで放銃の可能性があったとなれば逆に大ミンカンがファインプレーということになり、紙一重だったことがわかる


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親は一歩も引かずにめくり合いとなったが、結果流局となった。

役満級難易度のこの手牌は残念ながら幻となった。

よく見たらこれも4枚チートイやん!

この話にはまだ続きがある。


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この局面、親は8pではなく5pツモ切りとした。

3pはワンチャンスとはいえ、二筋にまたがる5pである。

確かにピンズの上は場に高いが、これをしれっと選べるのはかなりの腕前だ。

この究極の二択を制した上家は最終的にラス回避に成功、逆に割を食った私がラス終了となった。


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山には8pが2枚あったが、大ミンカンで1枚が殺されるというミラクルが相俟っていた。

確かにダマで高目ハネ満あるのでダマも考えたくなるが、リーチという選択自体は間違いではなかったと思う。

しかし、10年に1度のこの手牌を成就させられなかった悔しさがじわじわと蘇る。

手役のみならず局面自体が非常にドラマチックだった。



case3
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南3局、36700点持ちトップ目の西家。

2着目の親とは僅差となっている。

こちらの配牌は発暗刻の好配牌で、親を流すだけなら難しくなさそうだが…

さて、何を切る?





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当然ホンイツに向かう。

ここは決定打でトップを確定させたいところ。

6s手出しからだと匂いが出るので、7sツモ切りでカモフラージュした。


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8巡目にして、このテンパイが入る。

美しい牌の並び。

何より、ドラの白が直前に1枚切られているのがこの上ない好材料だ。


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あっさりツモりよったで…

天にも昇る心地や…


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かくかくしかじかで倍満ざんす!

メンホンチャンタにイーペーコーまで絡んだ、手役の宝石箱や〜。



case4
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南1局、ラス目の対面がおもむろにロン。

放銃したのはトップ目だが…これは大丈夫か?


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ふぁっ!?


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チンイツに純チャンががが!!!

これはレア中のレア。

1pと9pいずれも最低3枚からは必要で、ある意味チューレン並みに難しい手役ではなかろうか?


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参考までに、対面の配牌はこう。


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このチーが本局の焦点。

親のアガリ牌8pを食い取って逆に放銃に斬って取った悪魔のチーだ。

なかなかこの9pをチーする発想にはならないが、このぐらいのことをしなければ成立しえない手であることもまた事実だろう。

こちらまで嬉しくなってしまうような天晴れな仕掛けだった。

これをアガった対面は3着終了、トップ目が転がり落ちたタナボタで私はトップだった。


ちなみにこれを放銃したのは沖ヒカル(本物)さんだ。

沖さんは当時麻雀の方に比重をシフトしていた模様だったが、最近パチスロ動画のバズり方が半端なく、軸足を戻したようだ。

私もyoutubeの動画を拝見しているが、沖さんの奔放っぷりがめちゃくちゃ面白い。

沖さん、ブログのネタをありがとうございます。
ラベル:天鳳 手役 レア
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2021年04月11日

危険牌を押して手役を取るケース

今回は手役と危険度の勘案について。

似たようなトピックはいくつか紹介してきたが、純粋にこのお題を取り上げるのは意外にも初めてということになる。



詳細は省くが、一方を切れば安全にテンパイ維持ができ、もう一方を切れば危険だが手役がつくケースのことで、スジの選択となることが多い。

雀風や状況、打っている土俵によってもその選択は大きく変わってくるが、私のざっくりしたイメージは以下の通りだ。


【危険牌を押して手役を取るか安全にテンパイに取るかの選択】

初級者→手役狙い

中級者→やや安全度重視

上級者→安全度重視

最上級者→やや手役狙い


麻雀が上達するにつれ安全度を重視する傾向が強くなるものの、ある閾値を超えるとやや攻撃的な手役狙いが逆に増える。

これは私の天鳳の実戦上の感覚にすぎないが、なかなか面白い傾向ではないだろうか。

最上級者は期待値判断に優れており、勝負する牌の危険度を精緻に判別できること、

もしくは勝負所の肌感覚に秀でていてそれを間違わない経験を積んでいること、このいずれかを備えているためだろう。


いずれにせよ、安易・安直な選択はその半荘の結果を大きく左右しかねないということは言える。

チャンス手なのに小さくまとめてしまってはいないか?

私自身もこの問いに大きく苛まれてきた。


麻雀の目的はトップを取ることなのに、局をかわすという目先の損得に捉われてしまいがちな局面とも言える。

危険牌1牌を押すことは瞬間的に怖いが、期待値としては見合うケースも多いはずなので、時に熱く勝負してみてはいかがだろうか

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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東4局1本場、23500点持ち3着目の西家。

全員僅差で30000点を超えている者がいない。

こちらは東バックからチャンタ三色となる9pを引き入れたところ。

が、ラス目の上家から3sアンカン含みのリーチが入っている。

しかも切りたい6pはあろうことか新ドラ。

さて、何を切る?





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ドラ勝負した。

1sは残り1枚だが3sカンにより場況が良くかなり拾いやすそう。

それから、第一打9p切りにより、上家は6pを持っている可能性が高い。つまり6pはスジの中では若干通りやすいという判断からだ。

この理想的な最終形を呼び込んだ9pツモであれば勝負になるのではないか、と。

しかし、カン裏まであるわけだから実戦心理としては漏れそうなぐらい怖かったのはまぎれもない事実だ。



47240.jpg

これにチーの声がかかり、出てきたのはなんと当たり牌の東。

ドラを餌にして3900を釣り上げることに成功した。

まさにしてやったりで、この半荘はトップを取ることができた。


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上家はなんとフリテンリーチだった。

この上ないビビリ損だが、何を切っても当たらないということもこのようにある。リアルならノーテンリーチもある。

押しを躊躇ってオリていたら精神を削られてラスに沈んでいたかもしれない。

相手の思うツボにならないように、戦っていくことが重要だとわかる。



case2
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東3局1本場、17100点持ちラス目の北家。

2着目の対面南家からリーチが入っている。

こちらも同巡にテンパイが入った。

さて、リーチする?





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ダマにした。

25mが直前に切られたばかりなので、下家から即拾える可能性を見つつ。

上家が一発目に9mを押しているので、上家にも通る25mは選ばれやすいはず。


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しかし25mは出ずに、持ってきたのは三色テンパイにも取れる8s

全ツの上家がたった今5sを通したので5sなら安全だが…

さて、どうしよう?





47281.jpg

2sを切って三色に取り、しかもリーチした。

下家から出る25mだけにここはダマがセオリーだが、理想の最終形となったためMAXを取りに行った。

この雰囲気からは上家はおそらく全ツ。私がダマのままでも25mが抜き打ちされにくいというのもある。

危険度から2sは切りやすいものの、リーチかどうかは意見の分かれるところだろう。


47282.jpg

鉄砲玉となった上家が止まらず、対面に7700の放銃となった。

私のリーチの本命となる4sを切って放銃しているため、止めることができればチャンスだったが、おそらく上家は私がダマでも対面に放銃していただろう。


47283.jpg

私のツモ筋には高目の5mが眠っていた。

トップ目上家の動向によって結果が大きく変わっていた局だったことがわかる。

下家のオリ筋だが、私がダマのまま2sを押した場合、おそらく25mは後回しになると思われるのでダマでもアガれていないだろう。

なかなかスリリングな局となったが、リーチは決して悪くない選択だったと思う。

この半荘は3位だった。



case3
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東3局2本場、23600点持ち3着目の南家。

上家の親からリーチが入って一発目。

234と345の三色両天秤に構えていたところ、234のテンパイに。

ところが8sは通っているものの、25sは通っていない。

さて、どうしよう?





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2s切ってリーチとした。

ドラが1枚でもあれば8s切りリーチでも十分だが、さすがに三色の有無で打点が違いすぎる。

しかもまだ動きの少ない東場。純粋に高目ツモでハネ満あるのであればこれは勝負する一手だろう。

ドラ1ある時の方がむしろ難しいかもしれない。


76678.jpg

意外にも最終盤にトップ目から高目が出て、8000。

序盤の3p先切りがどうやら効いた模様。

親はリーチのみ2枚切れのペン3p待ち。単なる脅しだった。


76679.jpg

なんと、上家の入り目は25sズバリだった。

紙一重にも見えるが、入り目含めて放銃率は最大でも50%にすぎない。

重要な場面で2分の1ぐらい通せないようでは麻雀は勝てない。

むしろ、入り目を打たれて怯えていたのは親の方だろう。

この半荘はトップだった。



case4
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東1局3本場、19000点持ちラス目の北家。

三色イーシャンテンのところ、ツモってきたのは赤5s。

さて、何を切る?





53324.jpg

自信を持ってツモ切ったが、これがまさかの当たりで5200。

上家の5sが少し前につき、やや通しやすかった。

現状巡目的にはギリギリ切れるが、三段目ならケアすべき案件かもしれない。

赤の打点UPがあまりにも痛く、この半荘はラスに沈んだ。


見てきたように、手役に取って危険牌を勝負していくことはそれほど悪い結果をもたらさない。

そればかりか、自身で活路を開いて好結果に転じるケースも少なくない。

一期一会のチャンス手を大事に扱う。あなたのチャレンジが道を切り拓くきっかけになるだろう。
ラベル:天鳳 手役
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2021年02月07日

牌形トイツ手はメンツ壊してトイトイに持っていく

このブログで「牌形」という言葉を用いるのはもしかしたら初めてかもしれない。


「牌形」というのは自身の手牌がどのような傾向・偏りを持っているのかを示す言葉であり、主に縦と横を分類する際に用いる(私自身はそのように用いている)。

「牌形が縦寄り」とか「牌形トイツ手」などと用いる。


牌形が縦横のどちらを示しているかをある程度把握しておくことは、自身の手牌の方針・方向性を決める上で非常に重要だ。

例えば、明らかに配牌がゴツゴツしていてシュンツ手がアガりづらそうだ、という時があるだろう。

そういう時は自身の牌形を「縦」としてまずは定めるわけだが、これに場況の情報を加味していく

場況も縦の傾向を示しているなら、自身の牌形が場況にマッチしているとして、縦方向の手役を狙うのが定跡となる。


場況が縦か横かを判断する方法は、過去にいくつか記事にしているので参照していただきたい。

以下は牌形についての過去記事である。

トイツ場の兆候 3・7(尖張牌)が固まっている


牌形と場況の組み合わせでどういう方針にするのが効率的かというのが大きく変わってくる。


牌形縦&場況縦 いわゆるトイツ場 トイツ手に決め打ち

牌形縦&場況横 中立 トイツ手方向に向かう

牌形横&場況縦 中立 シュンツ手方向に向かう

牌形横&場況横 いわゆるシュンツ場 シュンツ手に決め打ち


牌形によって方針を決め、ツモと場況からそれに修正を加えていくのが効果的な手組み、いわば真の牌効率ということになる。


牌形トイツ手の場合、ひとつの完成シュンツが足枷となって、受け入れが狭いのに仕掛けるに仕掛けられないというジレンマに陥ることがある。

こういうケースでは牌形を重視し、シュンツを壊してトイトイ狙いで仕掛けるのが有効となることも少なくない。

難しいことは考えずに、手牌がトイトイになりたがっていると感じたら積極的にポンしていくことをオススメしたい。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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東1局1本場、23500点持ちの北家。

ドラドラのチャンス手だが、手牌がややゴツゴツしている。

上家から8pが出たが、さてどうしよう?





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ポンした。

258pがきれいにスジトイツとなっていて、牌形トイツ手の典型的な形だ。

こういうケースではピンズは他家が縦で固めていることが多い。

さて、ここから何を切るか?





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タンヤオとトイトイの両天秤なので、1sが不要となる。

この8pに反応するためには、ある程度の準備が必要だが、258pのトイツがメンツ手の足枷になりやすいと考えれば自然とポンの声が出るはずだ。

形で反射的にポンする人もいるかもしれない。


32857.jpg

牌が縦に寄ってきて、2s重なりの後3sも重なった

さながら仕掛けてチートイツの様相だが、ここから何を切る?





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当然ながら縦に寄せる。

単独の23sシュンツがそれぞれ重なって、並びトイツができた。

並びトイツやスジトイツはトイツ場に現れやすい牌形につき、これはトイツ形に決めていい。

23sはいずれも鳴きやすいので、間違ってもここは切らない。

赤5mをフォローしたい方は4m切りでもギリギリいいかもしれない。


32859.jpg

これぞというツモでイーシャンテンに。

美しい並びトイツとスジトイツを生かして予定通り4mを払っていく。


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直後に3sが出て、電光石火のテンパイ。

あの仕掛けからわずか3巡でこの最終形になるとは我ながら驚きだ。

下手に効率を重視していると、このテンパイは入っていない。


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アガリまでは長引いたが、無事にツモって2000・4000。

対面の手に注目していただきたい。

下家の2pがタッチの差で254p待ちのテンパイが入っているものの、既にアガリ牌は山に1枚もない

逆に私の2sは山に2枚も残っていた。

これがトイツ場のマジックであり、牌形と場況にマッチしたトイトイの捌きであったことがわかるだろう。

トイツ系雀士はこのアガリひとつで間違いなくノリノリになるはずだ。



case2
32872.jpg

南1局、30000点持ち2着目の北家。

トップ目の親とは900点差の微差となっている。

ドラドラ赤のチャンス手をもらっているが、ここから何を切る?





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素直に浮いている5p切りとした。

7mを残すことでチートイツへの渡りがあるため、くっつきよりもそちらを重視した。

牌形トイツ手の捌きの基本として、孤立牌よりも牌の重なりを重視するというのがある。

特にこういう高いけれども動きづらい手の場合、次の牌の重なりによってはトイトイの渡りを打てることがあるからだ。


32874.jpg

こういう6m重なりを捉えられるかどうかは大きい。

メンツ手のみならず、チートイツのイーシャンテンにもなる。

ピンズで1メンツミスったのは痛いが、楽しみな手牌になってきた。


32875.jpg

下家から7mが出たが、さてどうしよう?





32876.jpg

ポンして赤切りとした。

58mが薄いわけでもなく、メンゼンテンパイも十分に可能だが、積極的に仕掛けた。

マンズの場況が絶好なのは見ての通りで、7mポンにより6mの出にも期待できる。

いわゆるシャンテン数の変わらない鳴きだが、ポンテンに取れることでテンパイスピードがアップするのが大きなメリットだ

ドラ待ちでリーチすることになっても、まあアガれないだろうし。


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狙い通りに6mがポンできてテンパイ。

テンパイまで漕ぎつけられればひとまず成功と言っていいだろう。


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3着目対面のリーチ(宣言牌を上家がチー)直後に持ってきたのは赤5s。

これはさすがに切れずに、1pの暗刻落としで回る。


32879.jpg

海底前に上家が4sを勝負してきた。

これを鳴けばテンパイが入るが、さてどうしよう?





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これをチーテンに取ったが、3sがアウト。

掴んだ356s全部当たりとはこれいかに。

裏は乗らずに1600で済んだのが不幸中の幸いだった。

少しバタバタしたが、この半荘は2着で終了した。


32881.jpg

鳴かなければ絶好の5mをツモってテンパイだった。

アガれたかどうかは微妙なところ。

3m9pが全部持たれていたことから、場況に完全にマッチしていた仕掛けではなかったということだろう。

このように上手くいかないこともあるが、牌形に照らしたチャレンジなら及第点は得られるはずだ。



case3
48018.jpg

開局の南家。

牌形トイツ手では、完成メンツに重なるこういうツモを大事にしたい。

中も2枚切れになったし、とてもいいツモ。

また、1pをカンしないことでチートイツの芽を残すことができる。


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9sが出たがどうするか?





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ポンした。

オタ風の西が1枚切れということで、仕掛け前提のトイトイ移行とした。

メンゼンテンパイの敷居が高いため、これはcase2よりもポンしやすいかもしれない。


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西が早いとしてやったりのテンパイ。

西は待ちになっても面白かったが。


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も、下家の3900に捕まってしまった。

下家は4mチーにより2mを使い切り、上手く打たれた感が満載。

私の待ちはというと、おやおや…?


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ポンテンの時点で、なんと全山だった。

イメージ通りだったが、当たり牌が山に深かった。

それにしても下家は直後に掴んだ2mが完全なる浮き牌だった。

これを使い切った上でアガり切る粘り強さはぜひとも見習いたいところ。


このように、メンゼンテンパイの受け入れが狭い牌形トイツ手はシュンツをぶっ壊す意識を持つことで時にアガりやすさを得られることがある。

コツとしては、完成シュンツに重なる牌を大事にすることで、トイトイへの渡りを打ちやすい。

牌形を意識しつつ、それに場況を組み合わせることで、目指すべき最終形が見えてくるはずだ。



ラベル:天鳳 対子 手役
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(2) | 手役狙い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月10日

遠くの三色をイメージする

今日は手役狙いの王道とも言える、三色同順について。

食い下がりはあるものの、タンヤオやドラなど他の手役とも複合しやすく、
メンゼン派だけでなく仕掛け派にとっても重宝される手役と言えるだろう。


一方、現代のスピード麻雀においては、手役よりも赤やドラが大事にされる傾向にあり、
いかに先手を取ってリーチするか、または仕掛けて最速のアガリを得るかということが重視されている。

必然的に三色という手役も軽視されやすくなっており、
特に端がらみの三色は受け入れが狭く見切られがちということが言える。


2〜30年前の何切るのマジョリティを今と比較すると、
いかに昔は三色という手役が意識されていたかを痛感することができるだろう。

何切るの変遷は麻雀の技術力の向上のほかに、赤が普及したという影響が大きかったと思われる。


天鳳における三色同順の役割も、他のネット麻雀と同様それほど大きいとは言えないが、
鳳凰卓では相手の守備が強く、リーチにおける出アガリが期待しにくい。

それゆえに、高い手ならダマテンが効く手役狙いが効果的だし、
局回しの必要な南場はリーチに頼らない手役を意識する必要がある。


両面両面の三色イーシャンテンでは2分の1×2分の1、三色が決まる確率は4分の1に過ぎず、
これにこだわるのはナンセンスという見方もできる。

一方で、カンチャンペンチャンなど愚形含みの場合は、ターツの形が決まっている関係上、
三色確定形になりやすいなど、三色狙いにおいてはメリットになるケースもある。

孤立ファン牌と端牌1・9の比較でも、ファン牌の受け入れは最大3枚だが、123三色におけるターツの受け入れは1残しなら23と、最大8枚に有効牌が増える。

一見、かなり遠いように見える三色でも、終盤に照準を合わせれば、意外とテンパイまでこぎつけられるものである。


配牌でなんとなく切った端牌が、最終的に三色のフリテン待ちになる、などのケースはあなたも身に覚えがあるのではないだろうか?

数牌を大事にする、というのは牌効率においては原点であり、4メンツ1雀頭を作る基本となる。

三色を上手く成就できるかどうかは、配牌含めて序盤で、いかに遠くの三色をイメージできるか、という構想力が重要となってくる。


思うに、鳳凰卓の勝ち方も一昔前とは変わっていて、
ただやみくもに仕掛けていくスピード重視だけでは太刀打ちできないように私は感じる。

読みの効きやすい仕掛けに対しては、当たり牌を止めつつ、終盤勝負に持ち込む。

その際に、反撃の手段として三色という手役を準備できていれば、状況次第でリーチでもダマでも常に勝負形として戦える。


メンゼン派は、手役を一つ準備できれば終盤に必ず分の良い勝負に持ち込むことができるのである。


おそらくだが、守備が極限に高まった対戦においては、手役の重要度というのは上がってくる。

今はやや影のひそめた感のある三色という手役だが、この先必ずや再度ピックアップされる時代が来るだろう。


それに備えて、というわけではないが、実戦からどのように遠くの三色をイメージするのか。

手役をしっかりとイメージできている時は、麻雀をきちんと打てているという印象が強い。

実戦例から見ていきたいと思う。



case1
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東3局、19700点持ちラス目の西家。

ドラの8pが使いづらく、捌きの難しい手。

さて、ここから何を切るか?





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1m切りとした。

タンヤオを見つつ、横の伸びに広く対応した打牌。

ブロック数が増えるので、牌効率的にはイマイチに見えるが、この場合は打点上昇メリットがそれを補うと考えた。

手役狙いには浮かせ打ちなどが必要となるので、ブロック数は必然的に多くなりやすい。


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6mをツモって、何を切るか?





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再び1m切りとした。

5mが裏目となるので、やはり牌効率的には疑問だが、とりあえずタンヤオにはなる。

ドラの8pが使いづらい形なので、ドラを切る場合は234の三色などの手役がほしいという意図

カン3sが場況的に良さそうというのもこの場合の打牌の根拠となっている。


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嬉しい好形ターツができる、4pツモ。

さて、何を切る?





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6m切りとした。

自然なら2s切りで、6m切りだと狭くなるが、構想通りの234狙いとした。

3sは2枚切れだが悪くないと思っている。

その後、急所の7pを引き込む。このツモなら36s受けが残っていた方が良かったが。


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中盤の出口、上家から2pが出たが、これを鳴く?





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チーテンに取った。

次の3sを切られてしまうとアガリがなかなか間に合いにくい。

ピンズは場に高く、25pがいい受けとは言えない。

下家のピンズ仕掛けに対して6pを勝負する機会でもある。

構想通りの234の三色なら喜んでチーする場面だろう。


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テンパイの入った上家から3sが打ち出され、狙い通りの3900。

2s残しに拘った結果、最善の234三色をアガりきることができた。

他の手順でもアガれている可能性はあるが、大体2000点だろう。

このアガリで現状2着浮上、最終的には3着だった。


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下家の染めは恐るるに足らず、だった。

3sは読み通り山に2枚、さらに25pも残り2枚とかなりの急所だった。



case2
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開局の西家。

ドラの南が浮いていて、愚形が多く捌きが難しい手。

さて、何を切る?





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8m切りとした。

南を切らないとすると、効率的には2mか8m切り。

7mがかなり良さそうに見えるのが悩みの種だが、ここは下の三色の可能性を見ることにした。

打点のない手はドラ勝負に見合う手役を見る、というのが基本だ。


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カン7pを入れてテンパイした。

ここは色々あるが、さてどうしよう?





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4m切りダマとした。

マンズが悪くないので、ドラ1あるなら即リーチでいいと思うが、リーチのみだと微妙。

この手は5mツモでのピンフ変化があり、狙いの4sツモなら234の三色となる。


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親と南家に仕掛けが入って、狙い通りに三色変化。

一気に打点がUPしたが、さて、リーチするか?





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親の仕掛けに対応して、ダマとした。


親は赤赤で5800以上確定、親の現物に3mがあるのでそれを拾う方針。

リーチで直対だとリターンは大きいがリスクも大きい。


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下家から打ち出され、2600。

狙い通りに親をかわすことに成功した。

この3mを捕らえられていないと、どうなったかというと…


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なんと、次のツモで親が4000オールのツモアガリとなっていた。

蛇足だが私も次ツモで4mを掴んでいた。

点数的には2600に過ぎないが、丁寧に手役を見た結果のアガリであり、ダマが効く手役の価値を実感することができる。

高い手の親は全員でかわす意識が必要で、これならば放銃の下家も納得だろう。


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この半荘が最終的にどうなったかというと、三者大接戦のオーラスから上家がツモアガり。

私は辛くも3着で逃げ切った。

対面が親で4000オールをアガっていたら、結果は大きく変わっていたのは間違いない。

三色という手役が私を救ってくれた半荘となった。



case3
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開局の西家。

配牌で何を切るか?





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東切りとした。

開局の第一打でダブ東切りというのはやや抵抗があったが、この手は123の三色が十分にあると見て。

細かいところでは25mツモで、2種のリャンカン形を作ることもできる。


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何を切るか?





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2s切りとした。

雀頭がないので、12234部分は雀頭作りに最適だが、123三色のためには崩れやすいと考えた。

ドラがないので、三色が崩れた場合は好形テンパイ必須。その場合の好形ターツを7s周りでも考えている。

この打牌はタンヤオの裏目が怖いが、13m13pと現状でははっきりと123の三色部分が決まっているので見返りは十分。


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4m重なりで雀頭候補ができた。

123が崩れない雀頭は歓迎できるツモだ。


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その後、マンズが伸びて123三色のイーシャンテンに。

タンヤオ変化より123三色が早く、成功。

ドラの2mが肝で、3mの切り時も難しい。


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終盤に狙い通りの123三色のテンパイとなる。

が、ここでは3mの方が危険度が高いと判断し、1m切りとした。

終盤は手役よりも危険度を重視する、だ。


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親との二人テンパイで流局。

第一打で切り飛ばす可能性のあった1mを生かしての、三色テンパイだった。



case4
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東3局1本場、24700点持ち3着目の親番。

9sツモでメンツが完成したが、ここから何を切るか?





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5s切りとした。

単純牌効率なら明らかに8m切りだが、5sくっつきの両面は自分が7sを使っているだけにあまり強くない

それならば浮き牌の8mくっつきから789三色を見てもいいと判断した。


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狙い通りに7mがくっついた。

さて、何を切る?





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ピンフ受け入れMAXの1p切りとした。

これはかなり選択の別れるところだが、点棒状況や東場南場でも変わってくる。

仕掛けの効く手なら3mの受けが減らない5m切りが面白いか。

リードしている場面では、牌種を少なく持つ2p切りを私は選択する。

相手の攻撃に対して2スジは切りづらいので、1pのトイツ落としで対応しやすいという意だ。

5ブロックにするターツ落としが今風だが、この手はピンフにつき、ピンフの受け入れを減らす打牌はやや損という気がする。


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上家の3pにラグがあったため、あっさりと3p受けを嫌う。

これが偽ラグという可能性もあるにはあるが、実戦では感覚と雰囲気で判断している。

鳴き無しにしないことのデメリットとして、こういうターツ選択が明確にしやすくなる、というのがあり、鳴き無しにしている人にとって大きな情報となる。


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上家からリーチが入ったが、三色確定となる9m。

さて、これを鳴くか?





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スルーした(鳴き無し)。

逆に鳴き無しのデメリットがこういうところにあって、意志のスルーというより、鳴き無し解除が間に合わなかった。

リーチの声と同時に鳴き無しを一応解除するのだが、リーチの声から打牌が早い場合には大抵解除が間に合わない。

天鳳では鳴き無し解除から鳴けるまでのタイミングがかなりシビアに設定されている。

この場合、例えば9mが2枚切れなら鳴きありにしているので、この9mは急所ではないと考えている。

叩き合う覚悟で攻め返すわけだが、自身のアガリが大幅に遅れるのがこのスルーのデメリットであると言える。


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結果、4mの縦引きで三色のテンパイ。

69mがパタパタと切られているが、5m切りではダマでも出にくいと考え、ここは勝負のリーチに踏み切った。


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一発で高目をツモりあげ、6000オールとなった。

5sを残して8mを切っていると最終形はカン6sとなり、仕上がっていない可能性が高い。

これは結果に過ぎないが、遠くの三色を意識したことで、このような爆発的なアガリを得ることができた。

ちなみに、3pは対面のポンラグだった(可能性が高い)。



case5
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東2局、29000点持ち2着目の西家。

ドラが重なって、大チャンス手だが、さて何を切る?





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123の三色を見て発切りとした。

発ツモが嬉しいか、23sツモが嬉しいかという比較。

単純に効率だけなら発3枚に対し、23sは8枚なのでそちらが有利。89sの愚形ターツから移行しやすいというのもある。

前局アガっているという体勢を重視するなら仕掛けないことに比重を高めるので、1sを残す。こちらの方が私の理由としては大きい。

仕掛け派は発を残したいと思うのではないだろうか。


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直後に2sを引けたなら、ビンゴ。

これなら喜んで89sを落としていける。


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ペン3sが埋まれば、狙い通りに123三色に照準を絞れる。

3p切り。


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親リーチ一発目に三色確定となる1pツモ。

飛び出すのは最も危険なドラだが、ここは当然の追っかけに踏み切る。


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親が一発で掴んで、裏は乗らずも12000。

親も好形高打点の勝負手で、私の3pがギリギリ間に合っていた。


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ペン3sを捕らえられていないと、一手遅れとなり私のアガリ目は厳しかった。

勝負に出ると36pで放銃するまであった。

発を捕らえ損ねてアガリを逃すということももちろんあるが、
形の決まっている三色はきちんと型を見ることで、思っている以上にアガれるケースが多い。

最終的に仕掛けてかわし手として機能させることもできるため、使い勝手はいい。


河原で対岸の景色をぼんやりと見るように、配牌で遠くの三色をぼんやりと見る。

それは時にあなたを救ってくれるだろう。



ラベル:天鳳 三色
posted by はぐりん@ at 23:37 | Comment(6) | 手役狙い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする