2015年10月11日

ポンラグ牌の手出し またぎ超危険

数牌のポンラグを把握した場合、
その牌が誰から切られるかを注意深く見ておく必要がある。

なぜかというと、
ポンラグのスルーによりその牌はコーツとしての機能が低下しており、
遅かれ早かれ1枚はいずれ切られる可能性がそれなりにある
からだ。


ポンラグ牌が1枚だけ切られた場合、
その周辺は確実に手牌に関連しており、
読みの大きな材料となる。


メンゼンの場合は、コーツになる受け入れが1枚減っているため、
早い巡目であっても合わせ打ちのような形で出てくることも少なくない。

この場合、早切り牌のまたぎかつ、ワンチャンスになっているようなケースも多く、
一見安全にも見えるが、
1枚手の内にあるということがわかれば、そのまたぎはむしろ危険と認識できる。


これは、上家の切った牌に対するポンラグを明確に認識できる自分だけの情報であり、
ポンラグをかけた本人以外の2人にとっては自分ほどの読み材料を得られていない



もちろん、自分が知りえない情報を他家が持っていることで相殺されるわけだが、
ポンラグを認識できる頻度が多ければ多いほど、他家より相対的に得をするということになり、
自分がより得をし、他家により得をさせないという意味で、
こういうところにも無駄にラグをかけない、鳴き無しのメリットがあるのである



それでは、実戦例を見ていこう。


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南2局、40000点越えトップ目の西家。

上家から出たこの2pにラグがかかる。


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その直後、親から2p切りリーチが入る。

2pのラグが本ラグである場合、
親は2pをもう1枚持っており、確実に手牌に関連していることがわかる。

基本的に2p手出しリーチにおける1pの危険度は高いが、
このケースではなおさら14pが切りにくいと認識できる。


実際には、親の手の内にはすでに123pのメンツが完成しており、
親はドラと何かのシャンポン待ち、
結局はドラをツモられ6000オールとなった。(画像消失しましたすいません)


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別の半荘。
東4局、35900点持ちトップ目の西家。

赤5sをツモってチートイツに方針決定。

実は、上家の8sにラグがあり、チートイツなら躊躇なく8sを嫌える。
ここで切った8sにもラグがかかり、下家か対面のポンラグの可能性はより高まった。
(偽ラグでない可能性が高まったということ)


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数巡後、下家から8s手出しリーチが入る。

下家の捨て牌は5s手出し→8s手出しのゴールデンコンボである上、
8sポンラグによって8sをもう1枚持っていることがわかっているため、
69sの危険度的には考えうるMAXに近いと読める。


受けられる手構えにしている自分の手だが、
ポツンと浮いた9sとだけは心中せざるをえない。


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ラス牌のドラを引いて、こちらもテンパイ。

心中牌の9s待ちではあがりがまるで期待できない。
さて、どこまで押そうかなという感じ。


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ところが、ラス目の上家が6sをしれっと切ってきた。

ポンラグの情報があろうがなかろうが、
69sは危険であるのは一目瞭然。

さすがに上家にもテンパイが入った可能性が高い。


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それによって、対面から9sが出て、棚からぼた餅的8000。

6sが出た以上、9sも出やすくはなるが、
8s手出しリーチには9sのシャンポンもあるため、
こんなにあっさりあがれるとは思っていなかった。


結局、8s上家のラグ&8s俺のラグによって、
ポンラグでもチーラグでも8s周りが下家にあれば、
9sシャンポンの可能性は若干下がると、
そういう読みを対面は入れていた可能性がある。


ご覧のように、上家は6s切り時23m待ちでテンパイ。
たった今7mを掴んで見事にオナテンに持ち込んでいた。


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下家のテンパイ時。

やっぱりか!と叫びたくなる入り目の6s。


この場合はポンラグがあってもなくても、危険牌の認識には変わりないわけだが、
8sを1枚持っているかどうかという情報は、
その精度をより高めるのに有効となる


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別の半荘。
南2局1本場、20400点持ちでギリギリ2着目。
上家が独走し、対面の親が僅差の3着目だ。

マンズが複雑な形で、678の三色を意識しているが、
鳴き無しでいたところ、上家から出た7mにラグがかかる。


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ほどなくして、親から7mが出てきた。

こういうケースでは、7mのまたぎは後々危険になりやすい。
自分の58m69mの持ち方から言っても、
早目に対応策を考えておく必要がある。


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7mが薄いことにより、8mの先処理をしたわけだが、
直後に件の親リーチが飛んできた。

さて、何を切るか?





非常に困った状況だが、
親は7mを1枚持っている可能性が高いことから、
58mと69mのスジだけは切りたくない。

6mをできるだけ切らない最終形を想定すると、
マンズの受け入れがかなり狭く、
自分のあがり目はかなり厳しいように見える。

その上、マンズの上を上手く使い切ったとしても、
暗刻スジの2mが切りやすいわけでは決してない。


ここから突っ込むには、牌理的にも点棒状況的にも少し厳しいとみて、
ここでは6pを抜いて忍耐を選んだ。


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しかし、次巡3mを持ってきて、完全手詰まり。

どうせ69mは切りたくないのでド裏目というわけでもないが、
6pを抜いている以上、何が何でもオリ切らなければならない。

さて、何を切る?





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ワンチャンスの3m切りと迷ったが、ここでは3sを切った。

攻撃や復活を見ているわけではなく、
3mを切っても次が続かないという意味での3s切り。

3sが通れば、中スジの6sも比較的切りやすいからだ。


この3sもかなりの危険スジであるのは間違いないが、なんとかセーフ。


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次巡、生牌の北を持ってきて、4mも中スジになったが、
2枚切れの6sが最も安全だろうと切ったところ、これにロンの声。


対面は、いったいどういう最終形なのか?





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これがあったかあ(>_<)


2〜3枚切れの中スジはたまにこういう形で放銃することがある。

裏ドラ5sがモロ乗りで、痛恨の親満放銃。
本来出ないはずの牌を自ら選択しての放銃で、大体こういう時は裏も乗る。

感触的には最悪の放銃で、この半荘はラスとなった。


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対面の7m手出し時。

ご覧のように対面の入り目は58mだった。

7mを1枚持っていることから、
たとえワンチャンスとなっても58m69mの危険度は高いことがわかる。


ラグ読みは、本人の雀風や意図といった、意思とは無関係の部分であって、
純粋に牌理のみで危険度を推測できる
ので、
その点において遍く活用できるものであり、
確実にわかる部分を読んでいくという意味で、
長い目で見れば有利な選択をするための材料となるだろう。


補足的に読みを足すとすれば、
7mのポンラグはクイタンの可能性を視野に入れていることも考慮すると、
最終的に69mより58m待ちの可能性の方が高くなりやすいと考えられる。

しかしこの部分は、ラグのかけ方含めて、その人の打ち方次第でなんとでもなるため、
読みの材料としては曖昧な部分が大きいということだ。


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別の半荘。
南3局1本場供託2本、36300点持ちトップ目の西家。

上家の2sにラグがかかる。

3sが使いにくくなるということで、意識できるラグだ。


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親が南ポンから、9sチー出しの2s切り。

どうやら親のポンラグであった可能性が高い。


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ネックの2sをツモってこちらもテンパイ。
これはおそらくラス2sだろう。

打点に意味がないので安全に6m切りダマに構える。
36pは場況的に絶テンだ。


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4sをツモったが、さてどうしよう?





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これは危険すぎるが、切るよりほかない。

自分は絶好のテンパイが入っている上、
1sをすでに切っていて回るのが難しい。
ドラも見えているため、打ってもたいしたことはなさそうだ。


これが1500の放銃となって少しもつれたが、結局トップで終えた。


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2sラグ時はこんな感じ。

南ポンの前なので、メンゼンの場合同様、最終手出しのまたぎはかなり危険となる。

仕掛けの場合でもポンラグからいくつか手出しが入れば、
法則は同様に成立する。



一方、これが仕掛け後に仕掛け者が合わせ打ちで切ってくるような場合、
逆にそのまたぎ待ちになる可能性は下がる


223sと持っていたら普通は2sをポンするはずなので、
合わせ打ちする以上は、待ちの関連牌でない可能性が上がるからだ。

仕掛けの場合、合わせ打ちでそのまたぎが待ちになるためには、
その他の形が整っていないなど、何かしらの理由が必要となる。



このように、メンゼンの場合、ポンラグ牌のまたぎは100%危険となるが、
仕掛けの場合はそうとも言えないケースが出てくることに注意が必要だ




ラベル:天鳳 牌理 ラグ
posted by はぐりん@ at 23:18 | Comment(2) | ラグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月30日

端牌ラグは危険

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南1局、33900点持ち2着目の親番。

対面がツモ切った1pにラグがかかる。


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4sをツモって何を切るか?





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ここでは何も考えずに1pを合わせたい。

ドラまたぎの14pはこの時点で超急所。
ラス目がドラターツを持っていることが濃厚であることから、
真っ先に処理しておきたい。


もちろん牌効率的には1p残しが有利なのだが、
自分の手はピンズの形が重く、
下手に引っ張っても危険度が高まるだけで、
ラグが1pを切るタイミングを与えてくれたと考えることもできる。


実際、上家の手には23pのターツがあった。

このように、19牌のラグは、複合形がそれ以上、それ以下に伸びないため、
牌理上、最終的に待ちとして残りやすいという特徴がある


さらに、端牌は出あがりしやすいという意味で待ちとして優秀であるため、
その点からも積極的に払われるターツとなりづらい。


牌理、あがりやすさ両面から端牌受けは残りやすいという性質があるので、
端牌ラグについては特に意識して覚えておく必要がある


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別の半荘。
南3局1本場、12000点持ち3着目の南家。
上家の親が僅差のラス目で勝負所を迎えている。

9巡目、対面の1pにラグがかかる。


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次巡、2mをツモってどうするか?





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かなり悩んだが、ここでの決断は1p合わせだった。


これは賛否両論あるだろう。
親を積極的に流さなければならない自分の立場なのに、
効率を犠牲にしてあがり率を低めている。

これでドラの3pでもツモろうものなら大悪手となる可能性がある。


しかし、巡目を勘案した際に、親には1pが、他家には25pがとにかく危険すぎて、
ここで1p切りなり2p切りなり形を決めてしまわないと手遅れになると考えた。

対面の両面ターツ落としからの赤5m切りなど、
テンパイでもおかしくないレベルだと考えている。

そういう意味で、25pを固めて出ないようにしつつ、親の危険牌を先切りした。
悠々と構えている猶予などないと、感性がそう告げたのである。


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実際にはこのような感じで、
対面の手を買いかぶりすぎていた。

親は両面両面のイーシャンテンで、
ラグのままに14p受けもあった。


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この局はラッキーなことに、ツモあがりとなった。

親にあがれない2pを切られてあがりを諦めていた直後だった。


例えば、4sポンなど他にかわしの手筋もあったが、
身をじっと潜めてジタバタしないスルースキルが結果的には奏功した。


このあがりが大きく、この半荘は3着で終了した。


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別の半荘。
南1局17200点持ちの北家、下三者が大接戦の現状2着目だ。


大トップ目の親からリーチが入って、対応していたが、
自分の捨て牌に注目してほしい。

9pを切れば、あと2回のツモで流し満貫が成立する可能性があるが、さてどうしよう?





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流し満貫が確定している状況ならまだしも、
ここでの9p切らずは天鳳なら当然だろう。

この点棒状況ならなおさらなのだが、
9pを切れないもっと大きな理由がある。


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この9pにラグがあったのだ。


自分の目からすでに5枚見えている69pだけに、
ここは下家の急所となるであろうことは、この時点で意識していた。


このように、急所となりそうな端牌ラグについては覚えておいて損はない。


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結局、2人テンパイで流局。

4巡目両面テンパイの対面があがれないのもなかなか興味深い。


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別の半荘。
南3局、7300点持ちラス目の北家。
好手牌をもらって鼻息も荒い。

1mのトイツ落としに入ったところ、この1mにラグがかかる。


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脳汁が出る、最強のツモだが、さて何を切る?





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当然1mを切る。

マンズが高く、前巡のラグを見ている以上、
この1mだけは切り遅れるわけにはいかない。


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ところが、次巡に切った4pが間に合わず、5800の放銃となった。

手出しを見てわかるように、今テン。
マウスを放り投げたくなるような悔しい一手違いだ。


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ご覧のように下家は147mと47p受けのあるイーシャンテン。

どちらかが先に入ればどちらかが待ちになるわけで、
ラグのある1mを先切りしたのは間違いではなく、むしろ正しい。


しかし、その情報を活用したことでかえって裏目の結果を招いてしまった

過程が正しいからといって、最善の結果をもたらすわけではないのが麻雀のおもしろいところだ。


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別の半荘。
東3局西家、23500点持ちの僅差。
親がダブ東をポンしている。

タンヤオのイーシャンテンから9mをツモ切ると、これにラグがかかる。


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直後に下家からリーチが入り、こちらも7pツモでテンパイ。

テンパイに取るかかなり迷ったが、
先ほどの9mラグを見ている上、
ドラの8sに比重の高い最終形だ。

ダブ東ポンの親の切り出しがかなり派手で、
ドラドラぐらいはあってもおかしくはなく、
6m切りの勝負はリスクが高すぎると判断、4m切ってオリることにした。


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ほどなくして、ドラをツモってしまう。

内心穏やかでないが、こうなったら6mが当たりであることを願うばかりだ。


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それどころではなかった。

意外に安牌が増えずに、どう考えても安全そうな6pにロンの声。
4mがノーチャンスだが、親に対して23mは切りにくい。

裏は乗らずの2600だったが、
この局の失敗が大きく、この半荘はラスを引いた。


あがりを逃したばかりか、オリ打ちという最悪の結果をもたらしたのは、
何気ない9mラグに重きを置きすぎたから
だ。


ラグ情報は勝つために有益な情報となりうるが、
使い方を誤ると逆に自分の首を絞めることにもなりかねない

盲信したり、捉われすぎたりすることは、
自分自身の打牌に勝手に制限を設けることに繋がり、
伸び伸びと打てなくなってしまう。

相手が何をするわけでもなく、
考えすぎることによって、墓穴を掘ってしまうわけで、
繊細に考えすぎても上手くいかないところにラグ読みの難しさがある


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下家の69mは出来メンツで、特別鳴く必要のない手だった。


ラグ情報の取捨選択が上手くできないと、
このような自滅に繋がる可能性があることに注意が必要だ。


はぐりん殺すにゃ刃物はいらぬ、ラグの3つもあればいい



ラベル:天鳳 ラグ
posted by はぐりん@ at 19:56 | Comment(2) | ラグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月02日

ラグの活用 攻撃基本編

ラグの基本について、今回は攻撃編をやっていく。

ポイントは2つ。

@相手のラグから持たれている牌を推測し、自分の手をあがりやすい方に寄せる

すべてのラグは相手の手を読む材料と言っても過言ではないが、
重要なのは、自分の攻守において必要なものと不必要なものを取捨選択することだ。

ラグ情報をすべて記憶しておいたところで、情報が多すぎてむしろ混乱してしまう。
天鳳の場合は偽ラグもあるため、ノイズの情報も多くなる。
ノイズに惑わされることなく、真に重要な情報のみをインプットすることが効率よく勝つための方法だ。

これは麻雀に限らず、すべての勝負ごとにおいて言えることであり、
過度に氾濫する情報社会を勝ち抜くための術だ。


A相手のラグをより確実に見抜くためにできるだけ鳴き無しにする

これは文字通りだが、具体的には自分のチーラグによって相手のポンラグがわかりにくくなったり、
自分のポンラグによって相手のチーラグがわかりにくくなる、ということだ。

そして、相手の手を見抜くための鳴き無しは、自分の手を見抜かれないための鳴き無しでもある。

鳴き無しにするメリットは、相手のラグを活用することよりも、
自分の手の読み材料を与えないということの方がむしろ大きい
かもしれない。

なぜなら、鳴きありである限り、自分の関連牌には100%ラグがかかるという真理があるからだ。


このことを考えると無駄にラグをかけることがいかに損なことかというのがわかるだろう。
俺の場合、配牌をもらったらほとんどの場合、即鳴き無しにする。


それでは、実戦例から見ていこう。


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東4局1本場、ラス目と競っている3着目の親番。

7sをツモって、カンチャンの選択となったが、
何を切るか?





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三色とタンヤオ、ピンフの変化を見ての、3p切りとした。


この形は、何がなんでも即リーチといくなら5s切りの方が優っているが、
5788というソーズの形は58s引きでのピンフ変化が大きい。

47p引きでカンチャンテンパイになった時に、
456、567の三色、タンヤオ、そしてピンフの変化を見られるため、
即リーチにいけなくても十分な形と見ての3p切りだ。


鳴き無しでいたところ、
上家が切った6sにラグがかかる


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再び3pを引き戻したが、何を切るか?



さすがに6sが薄いとなれば、ソーズの最終形が厳しく、変化が嬉しくない。

ここでは6s受けを嫌って、カン2pの方に手を戻す、5s切りとした。


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次巡、上手いことテンパイして、これなら即リーチ。

6sのラグがなければ構想通り変化待ちのダマとなっていたはずだ。


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しかし、上家のタンヤオに放銃となってしまった。


ご覧のように6sはおそらく対面のポンラグで、
山には2pの方が多かったため、あがりに寄せる選択としては間違っていなかった。


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別の半荘。
鳴き無しでいたところ、上家の4sにラグがかかる。


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さらに、上家の7sにもラグ

これで56sのターツは死にメンツ(死にターツ)である可能性が高くなった


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次巡、6sが上手いこと重なった。

本来なら選択となる場面で、
タンヤオがあるため1m切りが優位とも思われる牌姿だが、
ここでは迷わずに47sの受けを嫌っていける
。5s切り。


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感触MAXの赤5mツモ。

この流れでここを引いたら勝ち確定と言ってもいいだろう。
3m切りリーチ。


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3件目の親リーチ宣言牌を捕えて、裏裏の8000ゲット。


ラグが導いてくれた手順がすんなりとあがりまで結びついた。
何気ないが大きいラグの恩恵だ。


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ご覧のように、47sともにポンラグ。

ここで6mチーを考えて鳴きありの場合、7sのポンラグが曖昧になってしまう。

雀風により、ここでの判断はどちらもあるが、
メンゼン重視の鳴き無しが、時としてこのようなメリットを生むこともある。


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別の半荘。
東3局、微差のラス目の西家。

上家が赤5mを仕掛けていて、河も煮詰まっている。

上家のこの3sにラグがかかる。


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件の36s待ちでピンフテンパイとなった。

さて、どうしよう?





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ダマにした。

3sは捨て牌から見ると、下家のポンラグが濃厚だが、
ここで考えるのは上家のテンパイ気配だけでなく、赤5mを切っている親の気配だ


親の捨て牌には比較的脂っこい牌が並んでいて、
赤5mを切っていることからもテンパイが近いことは明らかだ。

3sは仕掛けの上家のみならずその親の現物でもある

トップ目の下家は無理する必要はなく、
親からリーチが入ったら確実に現物を抜いてくるはずだし、
あるいは上家の危険牌ですら切らずに回る可能性もある。


つまり、2手先を読んだ場合、下家の3sは発射台にいると見ることもできる

ここでリーチをかけて下家の3sをロックしてしまうのは、
順位戦略的に損となる可能性が高いのだ。



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結局、上家から6sが出て2000のあがり。

上家はおそらく9s手出しによるバックの匂いを嫌ってのツモ切りだが、それが裏目に出た。

36sはかなり薄く、実は下家が本手だったが、
ラグによるダマ判断が結果的には生きた格好だ。

この半荘は3着で凌いだ。


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別の半荘。
南3局4本場、微差のトップ目の北家。

鳴き無しでいたところ、上家の2sにラグ


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1sをツモって何を切るか?





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本来なら34sのダブルターツをはずしたいところだが、
ここでは1sをツモ切りした。


2sのポンラグを見ているので、できるだけ2s受けに寄せたくない。

1sを雀頭にしてしまうと、どうしても2sに比重の高い手組になってしまう。


ここでの狙いはマンズにくっつけて34sいずれかを雀頭にするか、
あるいはタンヤオにして34sをコーツにして使おうという目論見だ。


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次巡、4pツモったが、ここでも1s切り。

2sに寄せない手組にしているので、これは当然の構えだ。


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次巡、ズバッと4sを引き込み、文句なしの即リーチに踏み切る。


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すぐに親から出て、裏1で2600のあがり。
このあがりが大きく、この半荘はトップで終了した。


2sのポンラグひとつで手組というのはこれほどまでに変わるのである。

ラグを機敏に活用にすることで通常ない手順のあがりが生まれることもある。


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別の半荘。東2局の親番。

対面の4sにラグがかかる。


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上家から4sが出てきた。

上家は4sの周辺を持っている可能性が高いが、
4sはポンラグの可能性もある。


俺自身はここでは鳴き無しで、
この4sにはラグがなかったので、
下家のポンラグではなさそうだ。


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次巡、対面の3sにもラグがかかる。

これによって、上家が4sを持っている可能性がかなり高いとわかる。

上家は第一打1s切りなので、下に絡んだチーラグではないだろう。


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嬉しい7sをツモってイーシャンテンに。


上家が4sをもう1枚持っている可能性が高いので、
ここは当然の3s切りとなる。

その情報がなくても普通に3s切りとなるところだが、
ここではもう一手先を読む。

対面の4s&3sラグによって上家は5sも持っている可能性が高いので、
カン7pが入ってテンパイした場合、最終形をシャンポンに取らない。


カン7pが先に入ったら、カン7m待ちでテンパイに取ろうと考えている。


形だけで見たらシャンポンに取っても何ら問題ないが、
5待ちのシャンポンは赤が出にくいため、1枚在りかがわかるとかなり出あがりが難しいと考えられるからだ。


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7mが入って、選択のないテンパイ。

手変わりが少ないし、打点的にもリーチといってみた。


tenhou.7185.jpg

これがまさかの一発で12000。


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対面の4sラグ時。
この時点では4sはポンラグだった。

その後の対面の3sラグによって、
上家が45s持っているという読みは正しかった。


このように、ラグ読みは細かい推測を積み重ねて手牌を導き出す作業だ。

ラグの情報を的確に活用できれば、
ラグが自然にあがりまでの手順を導いてくれることも少なくない。

偽ラグもあるため、過信は禁物だが、
天鳳の場合は、場況よりもラグ情報を優先するケースが往々にしてあるということだ。


この場合は、自分のあがりにかかわる部分なので必死に読んでいたわけで、
待ちの選択に影響を与えるようなラグは積極的に拾うべき情報であると言えるだろう。



ラベル:天鳳 ラグ
posted by はぐりん@ at 17:45 | Comment(0) | ラグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月26日

ラグの活用 守備基本編

少し前にいくつか掲載したテレビ対局の記事について、
著作権に触れる可能性があるということで、
画像をすべて削除しました。


掲載の記事についてはそのまま載せていますが、
画像は見られなくなっていますので、ご了承ください。



さて、今回は天鳳におけるラグ読みから基本的な守備の考え方をやっていく。
基本編なのでみなさんが普段意識しているとおりの内容だろう。

ネット麻雀ではラグ読みという独自の戦略があり、
これをいかに有利に活用できるかどうかでそれなりに成績にも影響してくるはずだ。


天鳳というゲームを攻略する要素として、
ラグ読みの比重は決して小さくない
ものであると俺は考えている。

このブログでは今後、
ラグによる有益な読みを詳細に検討していきたいと思っている。



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南2局、3着目で迎えた北家の自分。

ドラドラ赤のチャンス手をもらって、さて何を切る?





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ピンズのターツを払った。

第一感はソーズ落としだったが、
2p8pの早切りが2人いて、5pが若干心もとないという感覚からだ。


危険度の高い7pを先に切ると、
これにラグがかかる


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次巡、安全な西と振り替えて、6p切り。

これにはラグがない
これを覚えておく。


tenhou.9699.jpg

次巡、下家の親からリーチが入って、
一発目に持ってきたのは7p。

とりあえず安全な西切り。


tenhou.9700.jpg

直後にラス目の上家から、よだれの出る赤5sが出たが、
これを鳴くか?





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俺の場合、これは鳴き無しだ。


なぜかというと、ラグありの7pが危険すぎるからだ。

6pにラグがなく、7pにラグがあるということは、
下家は単純な47pの受けがあった可能性が高い。

ここで止める牌には色々と条件があって、
例えばラグのない6p、あるいは5pならば赤5sはチーして勝負する。

また、6pにもラグがあったなら7pは切る

さらに、4pが暗刻持ちでなければ7p勝負する可能性もあるが、
これは行かない可能性の方が高い。


チーラグの基本的な手牌読みは、
ラグ牌をまたぐスジをそれぞれ最低1枚は持っている
という思考だ。


7pのチーラグは56pか68pか89pというターツを持っているということだが、
これは58pと69pを最低1枚ずつ持っていると言い換えられる。


これはどういうことかというと、
7pにチーラグのある場合、
58p、69pの安全度は逆に高まり、
47pのみ危険度が跳ね上がる
ということだ。

これはラグ読みの基本だが、かなり重要で役に立つ読みだ。


この局面、鳴き無しにしたにもかかわらず、5sに長いラグがかかる。
対面のポンラグであることは明らかであり、
これで下家が5sまたぎでないことも判明した。


tenhou.9702.jpg

結局、親がツモ。

やっぱりな、の47pで裏は乗らずの2000オールとなった。

ちなみに、親の入り目は1pだった。


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7pラグ時。

タンヤオの移行もあるので、4pなら鳴くかもしれない牌姿だった。


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別の半荘。
鳴き無しでいたところ、下家の1pにラグ。

端牌のチーラグは待ちになる可能性が高いので、特に注目する必要がある
複合形の組み合わせが中ほどよりも少なく、そのまま待ちになりやすいからである。


このケースでは、自分の14pの持ち方からも、切り時には細心の注意を払う必要があると考えていた。


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次巡、下家の2pにもラグがかかる。

これにて14pの安全度はかなり上がってほっとする。

2pをまたぐ14pは対面は最低1枚は持っていると考えられるからだ。

例えば、2pのみ上家のポンラグだったとか、
2pのみ偽ラグだったとかというレアケースもあるにはあるが、
ターツ落としの場合の連続ラグは、経験上チーラグの信頼性はかなり高まる


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2pが3枚見えたので、ここで4pを手放す。

4巡目の2pラグがなかったら、
この4pは危険度との兼ね合いで、もっと早くに手放していなければならない牌だ。


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2pラグ時。

ご覧のように対面は自風トイツで仕掛けが効き、
読み通り14pはすでに持っていた。


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リンシャンツモで2600オールが決まった。


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別の半荘。

発をツモ切ったところ、この発にラグがかかる。

が、スルー。


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上家からリーチが入って、一発目に発をツモった。

さて、どうしよう?





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先ほどラグがあったので、発を切って他家に一発を消してもらう…

のではなく、現物を切る


他家の発スルーは、積極的に鳴きたい形ではないからスルーの可能性の方が高い。
1枚目スルーなのに、リーチが入ってから鳴くというのは通常考えにくい。

そう考えると、放銃のリスクもあるだけに、発は切りたくない。


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ここでも発を切らずに、南を切る。

発トイツの他家がいるなら、発は近いうちに出てくるだろう。
それを待ってから発を切っても遅くはない。


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南家の追っかけリーチが入り、上家が5200の放銃。

なんと上家が発待ちだった。

上家は好形につき発を1枚スルーしたわけだが、
そのラグがキズとなってしまった。


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別の半荘。

上家の中にラグ。これを覚えておく。


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南家と西家が鳴き合戦。

場は相当煮詰まっている。


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北をツモって何を切るか?





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8mを切ってオリる。

中のラグを見ているので、どちらかが中暗刻の可能性がかなり高い。

下家が中暗刻なら単騎待ちになるので、1枚切れの北などは切れないし、
対面が中暗刻ならテンパイ濃厚だ。


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実際はこんな感じ。

おいおい下家、上手に仕掛けたな。


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対面が両面に振り替えて、ハネ満の放銃となった。


ファン牌のラグを覚えておけば、
仕掛けとの整合性からそれが暗刻になっている可能性を読むことができる。


2フーロ、3フーロともなれば、手牌の形を推測することもたやすくなる。


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別の半荘。

下家の8pにラグ。
これを覚えておく。


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対面北家のリーチ後。

対面が切った3pにラグ。
これも覚えておく。


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上家の追っかけが入り、手詰まり気味だが、何を切る?





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ここでは赤5m切りがベストだ。

上家は離れトイツ落としであるため、
上家に対しては8pは安全そうだが、対面に対してはラグ牌そのものなので切れない。

ピンズが安い場だが、
対面の3pにラグがあったので、上家に対して36pも切りにくい。

そうなると必然的に赤5mに手がかかることになる。


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対面の3pラグ時。

3pがチーラグである場合、上家はほぼ確実に4pを持っている。

そうなると、ワンチャンスであろうと36pが絶対に切れない牌となることはわかるだろう。


基本かつ重要なのは、
チーラグなら、ラグ牌とそのスジが最も危険である
ということであり、
このラグを覚えておくことで切れない牌を絞り込んでいく。

単純だが、これが最も守備において効果的な方法だ。

そこから応用して、ワンチャンスやノーチャンスを見抜くような技術が生まれてくるわけだ。


ちなみに、対面の入り目は5pズバリだった。



ラベル:ラグ 天鳳
posted by はぐりん@ at 20:44 | Comment(8) | ラグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月19日

ラグの活用 攻撃編

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連荘して三つ巴で迎えた東3局2本場の親番。
点棒状況は自分から順に30100、32900、4900、31100。

ラス目対面が4900点持ちなので、5800を撃ち取れば即トップ終了。
ドラドラの手だけにここは決め所と考えている。

10巡目、上家から出た7sを両面チーしたところ。
少し選択のある場面だが、さて何を切る?





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一致した人はいないだろう。
俺が選択したのは3m切りだった。

普通であれば68mのターツ落とし、あるいは7pのトイツをほぐすところだろう。

かなり違和感のある選択にも見えるが、
これには自分なりの読みが働いている。


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8巡目に対面が切った2m、これに長めのラグがあった。


ここまで打ち進めてきた印象として、
上家の打ち手は総じて打牌スピードが速く、
仕掛けるのもノータイム気味というのが多かった。

捨て牌から上家の手牌は煮詰まっているとは到底思えず、
端よりの2mを仕掛けるのに、
長めのラグをいれるぐらい考えるだろうか?という疑問が生じていた。


上家のいれたラグにしては違和感があって、
確か対面の4巡目の2mにもラグあったような気がする。

そうなると下家のポンラグの可能性が高いのではないかと考えたのだ。


これは言葉で表現してもなかなか伝えづらい部分なのだが、
ここまで打ってきた感触として、
それくらい上家のスピードというものに信頼性があると考えたのであり、
いわゆる人読みの部分である。


不特定多数と短期決戦の天鳳では人読みの部分はあまり大きくない。

リアル麻雀と違って、仕草や表情が読み取れないから当然なのだが、
特上卓の場合は鳳凰卓より圧倒的に人数が多いため、
同じメンツと当たりにくくて対戦相手の特徴を把握しづらいという面もあろう。



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2mが出た時の手牌オープン。

読み通り2mは下家のポンラグだった。

なるほどドラがトイツでタンヤオになるかも微妙なかなり悩ましい牌姿をしている。


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7sをチーしたところの手牌オープン。

2mがないことがわかれば、
上家からの2mチーがないので、
あがりや最終形は別として、テンパイまでは最速の手組みにできる

実際、上家の手があと2手ぐらい進めば、
5mか7mが余りそうな手牌であった。


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ラス目対面のリーチが入り、5mが鳴けた。

結局34mを持っていても変わらない結果となった。

この局は流局で終わった。



天鳳ではリアル麻雀のように仕草や表情から気配を読むアナログ読みが通用しにくい代わりに、
ラグ読みという独自の戦略がある。

天鳳では鳴くために、ラグは避けては通れない道であり、
これをリアル麻雀に置き換えると毎回毎回腰を使っているようなものだ。


麻雀が情報ゲームである以上、読みの材料は多いに越したことはない。

たくさんのラグ情報から自分に有利になるような情報を取捨選択することは、
非常にセンスの問われる部分だろう。


麻雀という土俵は同じでも、
「天鳳というゲーム」においては、ラグ読みは重要な攻略要素のひとつと言える。



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別の半荘。
東3局、24000点持ち3着目の北家の自分。

ツモが効いて、345が狙えるまずまずいい牌姿になっている。

鳴き無しでいたところ、今出た上家の1mにラグがかかる。

これは困った。
自分の手牌にとって、1mは急所といっても過言ではない。
1mがないとなると、現実的なあがりは仕掛けての345三色という感じになるだろうか。

対局中はそのようなことを考えていた。


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前巡に、急所中の急所4mを引き込み、手牌がぐっと引き締まった。

そして間髪入れずにドラの6pをツモってテンパイ。

3pツモなら2m切って345三色のヤミテンに構えるのだが、
来たのはドラの方。これはこれで嬉しいが、さてどうしよう?






1mがないのなら、自然なのは5m切りダマなのだが、
相手に自由に打たれるのは癪だし、何よりダマでも4mが簡単に出てくるとは思えない。

5m切りリーチも自然だが、
4mであがれるイメージはまるで沸かないし、
都合の悪いことに、1mラグの情報が自分自身の待ちになってしまっている。

ダマにしろリーチにしろ1mラグの傷が奇しくも自分の手に不利に働いてしまっているというわけだ。


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では、こういうのはどうだろう?


1mが薄いとわかっているならシャンポンに活路を求めるのも一つの手だ。

リーチ前の2pによって1pは比較的出やすいし、
2mもそれほど悪い待ちには見えない。
リーチ後に5mをツモってくるようなケースでは2mは盲点になる。


純粋な期待値としてみれば微妙な選択だが、
出あがり含めてあがり率という観点からみれば、
1mが本ラグという条件つきで、こちらの方が上回るような気がする。

少なくともそれぐらい14mには感触がないという実戦感覚があった。


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狙い通り、あっさりと出あがることに成功。

裏は乗らずの5200だが、常識外の選択だけに気分が悪いはずがない。

こういうセオリーの裏をかく行為は、結果が何よりも重要になってくるからだ。


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テンパイ時の手牌オープン。

山には1mが1枚、4mが2枚。
対して1pが1枚、2mが1枚と、山にいる枚数的にはそれでも14mの方が多かった。

不利そうに見える両面でもツモあがりを想定するならやはり両面優位というのがわかるが、
この場合、山にいる枚数が仮に同じであったらあがり率的にはシャンポン優位なのは間違いない。


重要なのは、
ラグの情報を活用することによって、
セオリーにとらわれず、様々な角度から自分の勝ちを模索する、
その選択肢が増えるということである。



例えば、上記の例でいえば、
リアル麻雀なら5m切り14m待ちリーチ一択であり、選択の余地はない。

麻雀類天鳳科においてのみ、このシャンポンという攻略要素が生まれるのだ。


こうしてみると、一つのラグによって、麻雀というゲームは選択肢が広がり、
ゲームの質自体が変容するものだということをまざまざと思い知らされる。

ラグ情報を自分に有利なように生かすためには、
常識にとらわれず、柔軟な発想を持って対応する意識が必要になってくる。


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別の半荘。
2着目で迎えたオーラス。27100点持ち北家の自分。
トップ目上家の西家とは7000点差。

2着終了でもよしという感じで仕掛けたところ、
対面が切った9pにラグがかかる。


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2巡後に持ってきたのは件の9p。

これにて先ほどのラグはポンラグではないことが確定し、
上家の手牌に78pとあることが判明した。


8pと9pの残り枚数は1枚ずつだが、
上家から8pが出ることは考えにくい。

下家の親がタンヤオ風味の仕掛けをしていることもあって、
9pの方に照準を絞る打8pを選んだ。

上家の手牌に9pがある可能性もあるが、
スライドなどによって出る可能性は8pより高いと考えられる。


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痛恨の8p引きにのけぞる。

よりによって4枚目を引くか…


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直後に下家から2pをポンしてテンパイ。

なにやら恥ずかしい河になっているが、
あがればトップ終了だ。


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(゚Д゚)!?






この世に8pは何枚あるのか…


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9pラグの時の手牌オープン。

もうおわかりだろうが、9pは偽ラグだった。

偽ラグさえなかったら枚数重視で9pを切る選択も十分にありえたため、
最後まで偽ラグに翻弄されたケースであるといえる。


このように、天鳳には偽ラグがあるため、
ラグ読みを過信しすぎると墓穴を掘る可能性がある。

ラグに翻弄されて自分のフォームをガタガタにしてしまうことが一番最悪なので、
ラグの利用は細心の注意を払う必要がある。


そうはいってもラグったら考えてしまうのは雀士の性なので、
その真贋をより正確に見極めるための努力を継続すべきだろう。


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これだけあがりを逃して自分にあがりがあると思えるほど俺は楽観的ではない。

親が1000オールをツモってオーラス続行。

この半荘は2着で終了した。



ラベル:ラグ 天鳳
posted by はぐりん@ at 18:27 | Comment(4) | ラグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする