2020年10月04日

鳳凰卓の戦略的大ミンカン

「大ミンカン」というワードに対してあなたはどのような印象を持つだろうか?


ドラが増えて場が荒れるので嫌だという人がいるだろう。

場が荒れて流れが変わるので好きだという人もいるだろう。

ネット麻雀ならピカピカ光って止まるので選びやすいだろう。

リアル麻雀なら止まってくれないので発声しづらいだろう。


余談だが、私は以前天鳳でポンするところを間違ってカンしたことがある。

可能な選択肢が全て表示されるためで、リアルならありえない誤カンが発生しやすいのもネット麻雀の特徴と言える。


ひとつ言えることは、大ミンカンは麻雀の選択の中でも最も個人の裁量に委ねられる部分が大きく、その選択に個人差が見られやすいチョイスであるということだ。

大ミンカンが確実に有効だと言える場面はオーラスなどの限られた場面に過ぎず、それゆえに道中の戦術として大ミンカンをどう用いるかというのは選択の幅が大きい。

現に、大ミンカンの有用性を体系化している戦術書やコラムというのはあまり世に出回っていない気がする。

大ミンカンは仕掛けに絡む戦術なのに、ドラが増えることでメンゼン者を有利にしてしまう、そういう側面が局収支・順位期待値の面から数値化して戦略として用いるのが困難なのだろう。

そういう観点から、自身の成績を向上させるカギ、攻略の余地が残っている分野とも言える。


私自身は大ミンカンの頻度はかなり低い方だが、天鳳でも数々の大ミンカンチャレンジを敢行してきた。

それについてのトピックは後回しにするとして、今回は鳳凰卓でどのように大ミンカンが用いられているのか、その一例を紹介したいと思う。

一見意図がわからないような仕掛けでも、フーロ者にはれっきとした策略が存在していたりするものだ。

そのへんを感じていただけたら幸いである。

それではどうぞ。



case1
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南3局1本場、33800点持ち2着目の西家。

トップ目とはごく僅差のラス前。

トイトイの8000テンパイを果たしているところ、4900点持ちダンラス目からリーチが入って一発目

8pという強烈な無スジを掴んでしまった。

さて、どうしよう?





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押した。

4pの裏スジは心底切りづらいところだが、2m南発いずれも通る保証がない。

こちらもトップを賭けた手につき、勝負に値すると踏んだ。

仮に一発で8000を放銃したとしても、オーラスはギリギリ2着で迎えられる。

ドラが見えているのもやや押しやすい要素か。


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どぎつい3sも気合いの押し。

さすがにこれはロンと言われてもおかしくなかったが、意外なところから声がかかる。

上家の大ミンカンだ。

そもそも、4sも通ってない牌ですやん…


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この局は意外な結末で幕を閉じることになる。

唐突に対面が切った7pに下家のロンの声、5200。

まさかこの巡目にリーチの出アガリがあろうとは。

残り1回のツモにテンパイの可能性を見たということだろう(直前に私から6pのポンが入っている)。


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上家のカンはここから。このカンの意図はなんだろうか?


おそらくは確実にテンパイしている私への牽制だ。

ドラを増やしつつ私のツモを1つ増やすことであるいはオリを誘発できるかもしれない、と。

私は明らかに押していて、浮いている発が完全に切れないため、上家はノーテンの可能性が高く、それならラス目と闘わせることで横移動の可能性を増やしたいという意図だろう。

カンすることでラス目に海底ツモが回ってしまうが、その分親のツモが減ると同時に親がチーできるチャンスが減るというのもあるだろう。

親連荘がトップ目にとっては好ましくないためだが、そこまで瞬時に計算できたかどうかは不明で、あくまで私への牽制という意味合いが強いものと思われる。

残りツモが7なので、ラス目リーチのツモ数に変化はないが、これが5〜6の場合はラス目リーチのツモを1つ減らすことができるため、より効果的となる。

結果、策が実って上家はトップ終了。私は2着だった。


この時の上家(当時七段)は、後に十段へと登りつめるSeriaさんである。

大器の片鱗はこういった発想力に潜んでいるといっても過言ではないだろう。



case2
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オーラス、27700点持ち2着目の親番。

トップ対面とは12200点差で、トップ捲りに望みをつないでいる。

3着目が17200点、ラス目が15200点という僅差。

私が発を切ったところ…


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上家にカンの声。

オーラスにつきこの意図はなんとなく読みやすい。


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あっという間に上家がツモアガって、700・1300。

上家は狙い通りにラス回避に成功した。


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上家の大ミンカンはここから。

ポイントは点差と座順だ。

上家は現状出アガリ2000の手だが、仮に脇から出アガっても同点座順でラスのままとなってしまう

この発をカンすることで点パネにより40符以上が確定、どこからでも出アガリが可能となる。

オーソドックスな大ミンカンによる点差戦略だ。


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カンによるツモの増加によって、即テンパイを果たしている。

ライバルよりもいち早くテンパイを果たすことの重要性は語るまでもないだろう。

カンによるツモの増加はこのように機能することがある。

しかも3着目のツモを1回邪魔しながらにつき、このテンパイは効果が大きかったと言える。


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さらに新ドラをご覧いただきたい。

これにより下家の満貫以上が確定となり、極めて私は前に出づらい状況となった。

下位者は積極的に場を荒らすことにより、上位者の抑止効果をもたらすことがある。

できるだけ直対に持ち込みたいラス者にとって、時にこれは有効な戦略となることがわかるだろう。



case3
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オーラス、17400点持ち3着目の南家。

ラス目の親とは1900点差とかなり微差となっている。

自風の南を切ったところ、前代未聞の事態に遭遇する。

親からメンゼンをぶっ壊す大ミンカンが入ったのだ。


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直後にこの牌姿となった。

あなたなら親の牌姿をどう読んで、何を切るだろうか?





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私はこの瞬間がチャンスとばかりにドラの発を切り出した。

親の大ミンカンは手牌を読む上で大きなヒントになる。

まず、こういうケースでは仕掛け者はテンパイからやや遠く、仕掛け前提かつ打点のない手形になっていることが多い。

メンゼンイーシャンテンならわざわざ大ミンカンなどしないだろう。

さらにドラを持っているなら自ら目立った仕掛けをしないだろう。

打点が伴っていないから、カンでドラと符を補い、仕掛けで匍匐前進を目指していく、こう考えるのが一般的だ。

手形がバラバラなので脅しを兼ねてブラフのカンから入る、こういった可能性も少なくない。

最もなさそうなのは、リーチの可能性を放棄する、十分形イーシャンテンからのカンではないだろうか。


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鳳凰卓を舐めてはいけない、策には必ず裏の裏がある。

待ってましたとばかりにドラの発をポンされ、まんまと嵌められた私の顔が苦悶に歪む。

マジかよ…と誰もが思う瞬間だろう。


しかし、気を取り直してここで読みを修正しなければならない。

最もありそうなのは、リンシャン牌で発を持ってきて重なったというケース。

遠い仕掛けなら発を1枚浮かせていたという可能性も十分につき。

しかし仮にそうであったとしても、この瞬間にテンパイしているという可能性は低いだろう。

このへんでテンパイしているぐらいの形なら、メンゼンの利を放棄する必然性に欠けるからだ。

オーソドックスな読みを継承しつつ、今後の親の手出しをしっかりと見て速度を推し量っていく。


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親にターツ落としが入った後、この6p勝負。

実戦心理としてはこの6pですらかなり怖い。

こちらの手はアガリが現実的ではないようにも見えるからだ。

ただ、遠い仕掛けであるという前提を踏まえると、繋がりに欠ける手であることが想定できるため、テンパイでなければ切り出したターツ周辺は現状通りやすいと推測することができる。


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粘った甲斐があり、テンパイが入る。

親は2つ目のターツ落とし後に3フーロ目の仕掛けが入っていて、テンパイの可能性は高い。

2mはかなり切りづらいスジだが、ここは勝負所と踏んでリーチに踏み切った。


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これが意外にも2着目の対面から出て、裏裏の8000。

まさかの直撃で2着捲りに成功した。

微かな手がかりを頼りに踏み込んだ結果、最良の結果を得ることができた。


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南カンの時点で、なんと親の発はトイツだった。

しかし、ご覧のように他の部分はバラバラ。

脇を牽制しつつ、匍匐前進を目指すという読みはある程度合致していた。

オーソドックスな読みは鳳凰卓においても汎用性があることがわかる。

この場合、親はネックのカンチャンが多く、仕掛け前提であってもテンパイまでに時間を要した。

目立たない方が上家から仕掛けやすくなる可能性もあり、この南カンは是非が別れるところだろう。


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この発ポンにより、親は最後まで雀頭に苦しむこととなった。

仕掛けていなければどうなっていたかは非常に興味深いところだが、これぐらいの手形でもめくり勝負に持ち込んでいるあたり、仕掛けの利点は存分に生かせていたと言えるだろう。

こういう仕掛けはサンプル自体が少ないため、損得の判定は難しいが、発想力を養う仕掛け・読みの教材としてとてもいい実例ではないだろうか



case4
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オーラス、31300点持ち2着目の西家。

トップ目の下家とは1000点差でアガればトップという状況。

上家が大物手狙いの仕掛けを入れているため、中張牌は鳴きやすいと考え、やや早めに仕掛け始めた。


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狙い通りに4pが上家から出る。

急所中の急所、いただきま〜す。


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えええええ?

一寸先は闇、とはこのことか。

対面の大ミンカンにより4pがこの世から消え、一転絶望の淵に立たされる。


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3sを引き戻して、なんとかテンパイまで漕ぎつけた。

たのむ、8m通してちょ。


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が、ダメ・・・

新ドラが乗って12000、3着落ちで終局となった。


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対面のカンはなんとテンパイからだった。

トップ捲りの条件を満たしているところからのカンは準備していないとなかなか難しい。

ラス目に新ドラが乗ってしまうというリスクも孕んでいるため、おいそれとは行けない。

いわゆる邪魔カンというやつだが、こうしたカンは全体を見通す状況判断力に優れていないと的確にはできないもの。

ズバリ決まると痛快だが、明後日のカンをしてこいつは何をやっているんだと思われることにもなりかねない。


大ミンカンはいたずらに用いると身を滅ぼすため、用法には注意が必要だが、発想力を広げることで、思いもよらない使い方を編み出すことができるかもしれない。

少なくとも、他よりも裁量が広い、開拓の可能性がある分野であることは間違いない。

あなたの麻雀の幅を広げるという意味で、試行錯誤してみてはいかがだろうか。



ラベル:槓子 天鳳 戦略 鳴き
posted by はぐりん@ at 18:51 | Comment(0) | 鳳凰卓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月20日

鳳凰卓の妙手

今回は、鳳凰卓の妙手を集めてみた。


妙手とは、意外性のある気づきにくい着手のことで、一見善悪の判断が難しいが、どちらかというと好手に分類される選択のことを言う(と私は思っている)。

鳳凰卓ぐらいレベルの高い卓になると、打牌や仕掛けの意味が最先端を行きすぎてよくわからない、といったこともよくある。

強者はデジタルアナログといった概念を超えて、引き出しをたくさん持っているので、一見無意味のように思える行為に、深い思考が伴っている


麻雀は結果がすべてなので、相手の高いリーチに対して何が何でもアガらせない、そのために自分が何をすればいいかを皆が日々研究している。

極端な話、相手リーチのツモ筋に当たり牌がいるならチーをしてずらせばいいし、当たり牌がいないのなら絶対に鳴かずに流局を待てばいい。

相手の当たり牌より先に自分のアガリ牌があるなら仕掛けて先にアガリを取ればいい。

極論すれば、麻雀で勝つために磨くのは、技術などではなく、透視能力である。


しかし、人間には見えない。見えないからこそ、見えない部分を自身の経験によって補うわけだ。

見えるもので判断するデジタルでは麻雀の雌雄は決しない。

それがわかっているから、深い部分で闘おうとして、つんのめったり、バランスを崩したりして振り出しに戻ってしまうというわけだ。


「アカギ」にあれほどの魅力があるのはなぜか?

それは、無謀とも思える誰もが思いつかない打牌に、勝利へと繋がる深い意味を内包しているからだ。

天才アカギだからこそ成し得る、奇想天外の着手、これこそ「妙手」というにふさわしいのではないだろうか。


最近は、戦術論も多く、ややお堅い記事を連載していた本ブログだが、息抜きという感じでご覧いただきたい。

こういう打ち方もあるのか、と刺激になること請け合いである。

もしかしたらあなたの一打が紹介されているかも?

それではどうぞ。(すべての局面は私視点で展開されています)



case1
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miya13さん(上家)

南1局、23400点持ち3着目の北家。

2着目の対面から先制リーチが入っている。

私にも絶好の三面張が入り、この待ちならと追っかけを敢行する。


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宣言牌でドラを打ち出すと、このドラにラグが。

少考の後、このドラはスルー。リーチに刺さったかと思ったぜ。


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結果、トップ目の上家から一発で1mが出て、裏は乗らずの3900となった。

ご覧のように、ドラの発は親が雀頭で、好形テンパイだった。


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それよりも、見ていただきたいのは、上家は安全牌の北があるのに1mを一発で切っている、というところである。

上家の立場からは、発のラグが親のポンラグであることが明白なので、親は打点がある。

上家の手牌からは三者にケアする牌が現状北しかないが、トイツ落としの1mは親の手出しが入った瞬間に切れなくなってしまう、という意図だろう。

今なら親には確実に通る1mを先処理して、安全牌の北を温存する。

つまり、私のリーチのケアよりも親の高打点をケアした選択というわけだ。

なるほど親は発にラグをかけているので、テンパイでない可能性も高く、その場合は形の決まった好形イーシャンテンが濃厚となる。

親がラス目だけになおさら先ケアに比重を置いた選択だ。


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ちなみに、上家の放銃がなければ私のツモアガリが濃厚。

先に北を切った場合は、次巡に上家の2000放銃があるかもしれない。

結果はやや裏目となったが、九段の選択となるとなるほどと思えてこないだろうか。



case2
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さん(下家)

オーラス1本場、20500点持ち3着目の北家。

トップ目の親が30900点、2着目の西家が29600点、ラス目の南家が19000点と、上位と下位がそれぞれ僅差。

私もノーテンが許されない状況で、最終盤になんとかテンパイが入る。


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4mを切り出すと、これに結構長いラグがかかった上で、親のチーが入る。

ロンでなくて良かった。ホッと胸をなでおろす私。


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結果は、上家と私の二人テンパイで終局。

件の親はノーテンだった。


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この4mチー、なんと出来メンツからのチーだ。

受けを狭めて8p切り。

この意図が何か、みなさんはお分かりになるだろうか?


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チーで自身に海底を回すことにより、私の打牌でチーテンが取れるという意図だ。

アサピンの著書にもあったが、この戦術は近年になってピックアップされたもので、10年前には語られていなかった。

海底のリスクを負ったとしても4mで放銃するということはほぼない。


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場況的に1sが良さそうに見えるので、7pの受け入れを放棄して、1sのチーに賭けよう、と。

実際1sは2枚山で、少しずれれば狙い通りにテンパイが取れていた。

7pも山に1枚いたが、47pのスジは相対的に場に出づらく、自身の7pツモにより安全ではない4pが飛び出る形につき、あまり歓迎できる受け入れではない。

テンパイが必須の状況で、テンパイチャンスを減らす鳴き、というのはなかなか考慮できるものではない。

ほぼ確実に切られる1sに照準を絞った、気づきにくいが実戦的な鳴きではないだろうか。



case3
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zoo1964さん(上家)

南3局、33400点持ちトップ目の南家。

ラス目が上家の親だが、やや僅差。

対面の切った5sにかなり長めのラグが入る。

も、スルー。ソーズが複雑な形なのだろうか?


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ほどなくして親からリーチが入る。

ありゃ、完全に赤5s切れなくなったべ。


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終盤に親がツモって、2000オール。

ラグの25s待ちって…わかりやす!


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どういうことかというと、この5sは見逃しだった。

アガるかどうするかを考えている間合いで、まだ巡目的にチャンスありと見て見逃した、と。

2000アガっても親はラスのままだが、出所がよく極めて僅差になるので通常はアガることから考えるだろう。

ソーズの好形変化は1sがフリテン含みにつき微妙だが、ピンズの好形変化まで含めると、なるほど十分なアガリ率が期待できそうだ。

4pカンツから1枚切っている手前、2000でアガるのではこの手に顔が立たない、と考えたのかもしれない。


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それより危なかったのは私の赤5sだ。

親の河は十分煮詰まっており、いつリーチが来てもおかしくない上に、待ちになってもおかしくない5sのラグ。

ここらへんでパッと合わせるということも考えられたため、それだと喜んでロンをかけられていただろう。


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その後、見事に3sをツモって十分形になったと。

5sを見逃した手前、私なら8pツモのところで4sを切りたいと考えるが、それだと3sツモでてんこしゃんこになってしまう。

このあたりの感覚が優れているからこそ、長期で成績を残せるのだろう。

zooさんとの対戦経験は多いが、一言でいうと「曲者」という感じで、簡単に倒れないしぶとさがある。

安定強者に共通している点が、守備力が高い、ということ。これだけは確実に言える。



case4
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ロッソさん(上家)ご存知木原浩一プロだ。

開局の西家。

北家が発ポン、中ポンと驚異の2フーロ。


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この仕掛けに対し、ノータイムで白を飛ばす木原プロ。

これにラグがかかって場に緊張が走るが…


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親のポンだった。

いきなりパオになったら、それはそれで面白かったが。


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結果、素っ裸になった下家が親から12000。

確かに、4sで待つなら8sで待つ気もするので割合通しやすいが、ここは使い勝手で選んだか。

木原プロの強気が全員に伝染したかのような結果となった。


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ドラが浮いた形で、打点はないが、木原プロはここからの白切りは「見合う」と考えているわけだ。

とてもじゃないが私にはここから白は選べない。

いきなりの両面ターツ落としに白トイツの可能性が低い、と読んだとしてもである。

過去の雀王決定戦においても、木原プロが大三元のパオになった牌譜を見たことがある気がする。

こういう通常の感覚では踏み込めないところを踏み込んでいくところに木原プロの強みがあるのだろう。

パオを恐れない打牌の先駆となったのが木原プロではないかと個人的には思っている。



case5
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シロクロさん(上家)

オーラス2本場、6100点持ち3着目の北家。

4100点持ちラス目の下家が親番だが、回線落ちして戻ってこない。

私はこの局を何とかして凌ぎたい。


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親が戻ってくる気配がないので、私は危険牌を先に飛ばして攻撃に備える構えとした。

下手に手を組んでも放銃すると大体ラスになってしまうので。


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対面が仕掛けてアガる意思を見せたので、私はもうここからはオリに徹する。

気になるのは上家の動向。

大トップ目につき自由に打てるはずだが、さっきからツモ切りが続いてないか?


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やはり上家はツモ切りが続いている。

まさかもうすでにテンパイが入っている?いやいやそんなことはあるまい。


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このへんまで来るとはっきりする。

つまり、上家はオールツモ切りにするつもりなのだ。


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結果、全員ノーテンで終局。

私は目論見通り3着を死守することができた。


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上家は一打目から、意図してのツモ切り。

つまり、ラス争いに影響を与える打牌がないように、無作為な打牌にします、ということだろう。

ただ単に時間の無駄と考えただけかもしれないが、潔くスマートな選択に思える。

勝ちが確定しているからこそ、その幕引きをどうするか、という問いに、選択しないという選択をしたということである。

思い出されるのは雀王決定戦最終局で鈴木たろうプロが全牌ツモ切りをしたあのシーンだ。

「ツモ切り」モードを選択できるぐらいのリード持って打ちたい、と思った今日この頃。



case7
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かぶきものさん(下家)

南3局、27500点持ち2着目の北家。

1p暗カンからトップ捲りを目論んでいると、この上ない赤5sがインしてテンパイ即リーチ。


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宣言牌の7sに少考が入り、チー。

あなた前巡にそれ切ってますやん!


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んで手の内から7sが出てくる。

明らかな一発消しだ。


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結果、私の一人テンパイで流局。


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親はこの形から出来メンツをチー。

ドラドラの好手で、自身のアガリ目も十分にある形からの一発消しだった。

なんとこの鳴きにより、一発ツモだったはずの6sが食い流れてしまった。

裏ドラが4pで、3000・6000がチーの一声で消し飛んだ。

私が下家なら確実に一発ツモを許して、ほぞを噛んでいるだろう。

最終的には下家はトップ、私は2着だった。

勝てば官軍とはよく言ったものだが、結果が出る鳴きが正しいのだ、と言われたような気がした。



case8
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youalphaさん(対面)

オーラス12600点持ちラス目の西家。

3着目の下家とは800点差と大僅差。

手恰好的には厳しいが、私はこの手をなんとかしてアガリに結びつけなければならない。

下家もノーテンが許されないのでまっすぐ。下家の切り出したドラを親がポンする。


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親がドラを加カン、トップ目も2フーロでアガリに向かい、沸騰している局面。

私にも待望のテンパイが入って即リーチ。

2枚切れのカン8sと苦しいが、全員がオリない状況につき、見た目よりもアガリ率は悪くないはず。


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トップ目はサシコミ気味に親の現物かつ私への危険牌を放ってくれたが、ヒットせず。

即リーチのメリットはこの点にもある。

が、まごついているうちに、3着目に追いつかれてしまった。堂々の追っかけリーチ。


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待ちの弱い私は観念していたが、下家が親からアガりきって値千金の1300。

ラス争いは下家に軍配が上がった。


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牌譜を見返してみると、なんと下家の切った7pを親は見逃していた。

親とトップ目の差は14000点ジャスト。

ツモか直撃で一撃トップだが脇からの出アガリではもう1局となる。

巡目的余裕、山越しのかけやすさ、順位転落のリスクがないことを勘案して、なるほどと思える。


ただこの場合は、トップ目の南家が仕掛けてアガリに向かっているため、山越し狙いの効果は通常より大分下がる。それも踏まえてどうか。

さらに、3着目とラス目が突っ込んできやすい点棒状況につき、対応してくれる他家が少ないというのはウイークポイントだろう。

また、穿った思考だと十段をラスらせてもいいか、などと考えてロンすることもあるかもしれない。

私などは通常でもアガリを得ること自体が大変に難しいと考えているため、これを見逃すなんてとんでもないと思ってしまう。


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使いどころの47pはこの時点で山に2枚。これを多いと見るか少ないと見るか。

全体像で見ると、やはり見逃して条件成就のアガリを得ることは相当に難しいことがわかる。

ただ、それを狙うだけの価値がある局面だと判断して見逃す選択肢があること自体が素晴らしいとは思わないだろうか。

5mを加カンした時点で出アガリも可能となっているし、十分に狙いは成立する可能性はあった。

最終的には「見逃されたやつはツく」の格言通り、当たり牌を掴まされているところもまた面白い。



case9
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katerinaさん(上家)

オーラス14200点持ちラス目の西家。

3着目の下家とは9000点差というところ、なんとかテンパイが入ってリーチまで漕ぎ着ける。

ドラが3pにつき、通常4p切り先固定するのが手順だが、上家が切った6pと3pともにポンラグがあったため、その部分を決めきれなかった。

結果、上手く4pを暗刻にしてテンパイを入れることができたわけだ。

この巡目なら親から出た場合のみ見逃し、それ以外は裏ドラ期待でアガる。


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私のツモ番がなくなり、絶望していたところ、対面の親が合わせ打った5pにラグがかかっている。

ん、このラグは長いぞ?鳴け!鳴くんだジョー!


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なんと、上家はこれをチーして、海底を私に回してくれた。

これは…?


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グッジョブ!

私に回って来たのはなんとアガリ牌の3s。

裏1で千載一遇の捲りとなるが…


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残念!乗らず(ノω・、) ウゥ・・

最近こういうの乗った試しがないわ。

上家はどうして海底を回してくれたのだろうか?


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下家の一発目の2s、これが明らかに強い。

つまり、下家はテンパイが濃厚と読める。

2着目の上家と下家の差は1200点。ということはテンパイノーテンでひっくり返ってしまう。


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そこで、私に海底を回せば、もしかしたらアガってもらえるかもしれない、と。

しかも、上家と私の差は11200点差、リー棒込みでも満貫ツモまでなら2着は死守できる。

ご覧のように、下家はテンパイ、しかもツモり四暗刻というおまけつきだった。


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これが実って、見事に上家は2着を死守することに成功した。

何もしなければ流局で捲られていたわけだから、狙いは見事にハマった。

海底ツモの瞬間は、歓喜の私と怒号の下家という対極の感情が渦巻いたが、私だけがハッピーにはならなかった。

海底ツモを許すと、結構な確率でハネ満にもなるため、目の粗い戦略であり、下家の恨みを買いかねないため難しいところだが、感情論抜きで順位戦略としてみれば十分に成立するだろう。

何も考えなければ、何も生まれない。

他家を利用して自分が優位に立つという戦略は、4人で打つという性質を生かしたものであり、このあたりに将棋とは違う麻雀の醍醐味がある。

強者は例外なく、他家操作が上手であり、このへんは戦国時代の軍師にも通じるものがある。


いかがだっただろうか。

セオリーが浸透している麻雀においても、まだまだ気づきにくい好手というのは存在している。

常識に捉われずに、思考を継続すること。

妙手の閃きがあなたの麻雀に革命を起こすかもしれない。



ラベル:天鳳 鳳凰 妙手
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(12) | 鳳凰卓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月01日

特上卓と鳳凰卓の最適戦略の違い

前回記事では鳳凰卓で勝ち組になるための方法論を挙げた。

特上卓と鳳凰卓では起こる現象が違うということを書いたが、
今回は具体的にどのような点が違うかというところをピックアップし、
特上卓と鳳凰卓の最適戦略の違いについて考えていきたいと思う。




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現在鳳凰卓Rランキング第2位(10月1日現在)の私であり、ある程度実績もついてきた。

ここまで辿り着く過程で、たくさんの苦悩と血の滲むような努力があったことは間違いない(ほんとかよ)。

そんな私が鳳凰卓でインプットしてきた現象の数々、とくとご覧いただきたい。



@鳳凰卓では現物待ちが出てこない

最初に私が大きく戸惑ったのがこれだ。
特上卓ではあっさり出てくる現物待ちが、少し強い牌を打つと鳳凰卓では全く出てこない。
鳳凰卓では脇のダマテン気配を察知するのに長けた打ち手が多いため、
危険牌を打つと2件リーチ同様の対処をされてしまうことになる。
そうなると、リーチ者と直対の要素が大きくなり、ダマにするだけ損という状況も増える。


相手の守備力が高く、現物待ちが簡単に出てこないとなると、
特上卓で通用していたダマ判断を根底から見直す必要性が生まれた。
鳳凰卓では現物待ちでもリーチがより有効な戦略となりやすく、
仕掛け時は現物待ちからストレートに打点を上げる仕掛けが有効になりやすい。



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開局の親番。

ダブ東ポンから仕掛けて、対面のリーチが入るも、4mのポンテンに取ったところ。

ピンズが場に安く、5pが現物となっているので拾えそうだと思っている。


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下家から1mが出たが、さてどうしよう?





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少し考えてスルーした(ラグあり)。

この是非については後ほど述べるが、
実はこういう場面で土俵の違いによって取るべき選択というのは変わってくるのである。

スルーしたのは、現物待ちなので58pの方があがりやすいだろうということ、
枚数的に58pが有利なのでまあ2900でもいいだろうということ、
さらに…


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このツモだ。

1mをスルーしてもここから6p切りとして手順でトイトイに移行すれば、
さっきスルーした1mも盲点となりやすい、という考えだ。

しかし、これは鳳凰卓の守備力を軽視している。

鳳凰卓の打ち手はこの6p手出しをガン見し、1mのポンラグも認識しているのだ。


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結局、リーチの対面がツモあがり、裏が1枚乗って2000・3900となった。


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下家に再度流れた1mだが、先ほど迷いラグを入れたため、
これはきっちり止められ
下家は5mを落としてベタオリに回った。


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下家が7p掴むも、元々のリーチの現物58pですら打たないのだから、
6p手出し後の7pが出てくるはずがない。


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もうお分かりだろう。
鳳凰卓の最適戦略は迷わずに1mをポンして打6pのトイトイ移行が正着だ。

現物待ちが出てこないならば、あがりやすさを犠牲にしても親満の決定打を取りに行く。
そもそもピンズの上は安く、7pの場況が悪いわけではない。
この1mをポンしていると、7pで4000オールのツモあがりとなっていた。

このまま58pで押すこと自体も選択としては悪くないが、
トイトイ移行をそつなく見るのであれば、1mにラグはかけない方が良かった。

このへんのラグ読みなども鳳凰民は敏感だ。

本局はテンパイ直後に出た1mだけに、少し迷ってしまったが、
だからこそ迷わずにチョイスできるかどうかが重要であり、
こういうところに経験の差が出るということである。



A鳳凰卓では両面ターツ落としの警戒度を上げる

特上卓と鳳凰卓で私が特に感じた違いの一つに、両面ターツ落としの怖さが全然違うというのがある。

鳳凰卓では手組みに無駄がないため、両面ターツ落とし自体が速さか高さのバロメーターとなっている可能性がかなり高く、この精度が特上卓とは大きく異なっている。
特上卓では、うっかりそれを見逃しても致命傷となることは少ないが、鳳凰卓では見逃したが最後、ラスの憂き目にあってしまう、それぐらいの差がある。

手組みに隙がない鳳凰卓では、両面ターツ落としやドラ切りなどの重要な情報が直接手牌を反映している可能性が高く、危険度を認識する上では欠かせない情報となってくる。

通常、両面ターツは目立たないように離して切るのがセオリーなので、
これが並べ打ちされるようだと特に警戒が必要となる。


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南2局、26000点持ち2着目の北家。

自風の東をポンした親からマンズの両面ターツが手出しで出てきた。


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何を切るか?





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両面ターツの並べ打ちなので、親はテンパイでもおかしくない。

ここからは慎重に対処していく。

河からはソーズ絡みが本線だが、ドラ爆や赤含みなど絞り切れない。


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2枚目の北だが、ここは当然スルーして、親に対応する。


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中もポンした親だが、対面のリーチ一発目に無スジの2pをツモ切り。

親もテンパイと見ていいだろう。


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結局親がツモって4000オール。

ソーズのホンイツだった。


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目立つ並べ打ちをするのは確実に理由がある。

危険度の観点ということもあるが、理由なく相手を警戒させる河を強者は作らないものだ。

だからこそ、両面ターツの並べ打ちには鳳凰卓ではかなりの警戒を要する。



B鳳凰卓のチートイツは待ちを吟味する(4・6で待たない)

私は結構閃きでチートイツもリーチするタイプだったが、
鳳凰卓ではスジがかっていても関係なくまったく出てこないので、待ち取りを吟味する必要がある。
特にチートイツのような単騎待ちは待ち牌が少なく、ツモ依存が効かないため、チャンスを潰してしまわないように少しでも出やすい待ちにする必要がある。

また、チートイツは追っかけリーチを食らった瞬間に負ける確率がかなり高まるため、そういう意味でもリーチをかけるのであれば不要になりやすい牌、山にいそうな牌を的確に狙う必要がある。

つまり、独りよがりのリーチは鳳凰卓では通用しないということだ。

余談だが、私は鳳凰卓1500試合打ってドラ単騎待ちチートイツのリーチをおそらく一度もあがっていない。
あまりにもあがれないため、ダマにしていることが多いというのも一つの要因だが、
さすがに一度もないというのはすごいことのような気がする。


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開局の南家。

中スルーから入り、あっという間にチートイイーシャンテン。

なんとなくスジ張っていてトイツ場の匂いがする。


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待ちにしたかった南が重なって、テンパイ。

さて、どうしよう?





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下家の7m切りを見てなんとなく閃き、4m待ちでリーチに踏み切った。

トイツ場特有の傾向、同種牌をツモりやすいというのも頭にあり、4のミニ三色同刻形に取った。


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しかし、チーされて1枚晒されてみると、このリーチが独りよがりであることがわかる。

7m手出しリーチだと赤絡みの中スジは警戒されて当然だし、
そもそも4・6牌は赤絡みで他家の使いどころでもある。

守備力の高い鳳凰卓では、こういうリーチは攻め返された時のリスクが大きすぎる。


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結果は2人テンパイで流局。

下家の仕掛けにドラドラ赤とあり、やはり危険なリーチだった。

対面に都合3枚目の4mを晒されたら通常は負けが濃厚だ。
4mは完全に使い切られていて出てくる可能性はゼロだった。


では、どうするのが正解だったかというと…


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次巡にツモるこの西単騎でリーチをするのがよかった。

同じ進行なら下家が西を掴んで6400からのあがりとなっていた。

良い単騎を待っている間に相手の手が進んでしまうこととの兼ね合いだが、
鳳凰卓の守備力を考えた場合、4・6単騎リーチはどう考えても勝算に欠ける。

これは鳳凰卓参戦直後の失敗例だが、
相手の守備力を十分に認識できていればこのような選択は取らなかっただろう。

捻って上手くいくことの方が鳳凰卓では少なく、素直に考えていけばいい。
現在の私はダマ3200でも十分に思える。



C鳳凰卓のリーチのみ愚形はやはり危険

特上卓に比して鳳凰卓では後手での攻め返しが洗練されているため、
安易な愚形リーチは追っかけの的となってしまう。

これは実際に経験してみればわかるだろう。


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東3局、24000点持ち3着目の北家。

上家が親から5mをポン。


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4pツモってテンパイが入ったが、さてどうしよう?





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上家のポンで入ったテンパイ即リーチ、とばかりにリーチに踏み切った。

3sが山にいそうなどという情報も一切ないが…


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案の定、親から追っかけリーチが入る。


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一発で掴み、裏が1枚乗って18000。

上家の仕掛けもドラ暗刻という本手だった。

明らかに身の丈に合わないリーチで、これは自業自得だ。

このカン3sと心中するにはあまりにももったいない失点で、これが響いてこの半荘はラスとなった。

鳳凰卓の攻め返しの鋭さを体感すればするほど、こういうリーチはかけ損であると理解できる。

もちろんリーチのみ愚形で踏み込むこともあるが、本局はそういう状況ではないということである。


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親は入り目絶好で待ちも絶好。しかも一発ツモが避けられない。

ダマなら6000オールを耐えて、まだまだこれからの勝負だった。

こういう痛みを身を持って体験してきたからこそ、今の私があるのである。



Dリーチで手に蓋をせず常に先の変化を見据える

特上卓と鳳凰卓では危険牌を使い切る手組みに差があるため、攻め返しの精度が違う。
これはつまり、先制リーチのアドバンテージが特上卓よりも薄れるということである。

先の愚形リーチのみが損であるのも、これによる局収支が鳳凰卓の方が明確に劣るからだ。

麻雀は対応のゲームという言葉もあるように、鳳凰卓で生き残るためには、相手の対応に対して対応する能力を身につける必要がある。

リーチで手に蓋をしてしまっては、相手の攻め返しに対応できない。
先の変化を見据えて、常に手牌を動かす柔軟な対応力、鳳凰卓では特にこの力が求められている。


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西2局1本場。28300点持ちの2着目。

ラス目の下家が15400点と、ラスまでは少し余裕がある。

3巡目にしてテンパイが入ったが、さてどうしよう?





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これは特上卓なら即リーチでも問題ないように思う。

特上卓では後手の対応が劣るため、ストレートにあがりを見ても悪い結果にはなりにくいと考えられるからだ。

一方の鳳凰卓ではやはりラス目のリーチに対応する余地を残したい。

比較的全員が放銃を気にしない局面とはいえ、ドラそばの3sは出あがりが期待できない。

愚形リーチで場をロックしてしまうと、ラス目の攻め返しが間に合ってしまう可能性が高まってしまう。


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赤5pを引き込み、さてどうしよう?





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ここでテンパイを崩してドラ切りとした。

手拍子で58pを切りたくなってしまうが、ここでリーチに踏み切るのも先ほどの状況とほぼ変わらない。

赤を引いたことにより、ピンフになれば出あがりで終了条件を満たす。

幸い、巡目にはまだ余裕がある。


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マンズにもくっつきの種ができたが、6p引きで狙い通りにピンフテンパイ。


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9mを引いたが、役がなくなるのでこれはツモ切り。


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2pを引き込み、理想的な三面張に。

8p切りとした。


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対面から出て、2000でラスト。


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3sは山3だったが、いずれも山に深かった。

ダマにしておけば、3sがどこにいようと相手の攻撃に対応する余地を残すことができるし、
本局のように出あがりの効くテンパイに手を組み替えることもできる。

目先のテンパイに捉われずに、いかに先の変化を見据えられるか、
これが鳳凰卓で勝ち残るためのコツだ。



もちろん、3sが場に放たれた上に3着終了というケースもあるだろう。

自分が先制リーチした場合のあがりがどの程度見込めるのか、
私の感覚ではペン3sリーチもダマも順位期待値的に大差ない。
それならば、ダマを選択することで対応する余地を残すのが大崩れしない打ち方だ。



E鳳凰卓のオーラスの特殊性を理解する

鳳凰卓では特上卓に比して点差戦略に長けた打ち手が多く、
さらに特上卓よりラスのペナルティが大きい関係上、
オーラスは必然的にラス回避を主眼とする打ち手が多くなる。


特上卓 トップ+75 2着+30

鳳凰卓 トップ+90 2着+45


これは特上卓と鳳凰卓のトップと2着で得られるポイントだが、
鳳凰卓の2着はトップで得られるポイントのちょうど半分得られるのに対し、
特上卓の2着はトップで得られるポイントの半分以下となっている。


特上専門で打っている方はご存知のことと思うが、
特上卓の2着はあまり美味しくない。

私の感覚では特上卓の2着はパチスロでいうところのレギュラーボーナスのような存在で、
昇段にはBIGボーナスであるトップの量産が欠かせないという印象が強い。

ラスペナの比較的小さい特上卓の性質からも、
2着で終わるくらいなら、少し無理をしてもトップを取りに行くという打ち手が多くなるのは必然であろう。
これによって、特上卓ではアシスト・サシコミを積極的にする打ち手が少なくなる。

一方、鳳凰卓で私が打ってみて感じたことは、
思いのほか2着のポイントが昇段に寄与するなあというところで、
2着2回でトップ1回分というポイント配分的に、
鳳凰卓の2着は現状維持の価値が特上卓に比べて高い。


こういう特徴によって、鳳凰卓では2着から無理にトップを狙わない打ち手も多く、
かつラス回避主眼にアシストやサシコミも頻繁に行われるため、
局が消化されやすく、特上卓に比べて圧倒的に逆転が起こりにくい。


これの意味するところは、オーラス突入時の順位が結果に影響を与える割合が鳳凰卓の方が高く、
ラス回避を前提とした他家の行動に「期待する」という戦略が機能しやすい特殊な状況となる、ということだ。

それらを積極的に採り入れるかどうかは個人の雀風にもよるが、
そのような現象が起こりやすい、ということを理解しておくことが重要だ。


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オーラス1本場。40000点持ちトップ目の南家。

下2者が離れており、2着目の下家とは9400点差となっている。

赤を引き込みテンパイしたが、さてどうしよう?





33330.jpg

これはリーチでいいだろう。

3着目の親は安易に打てない点差だし、ラス目に満貫打ってもトップ終了だ。

問題はリーチ棒を出すと、下家に3900直撃条件ができてしまうことで、
下家もまっすぐに来るだろうから直対もやむなしというところ。


33331.jpg

下家から強めの6sが出て、これはまずいと思っていたところ、
さらに5sが打ち出され、裏なしの2600で終了。

下家の打牌が強いので、最低でも好形イーシャンテンだろうと実戦中は思っていたのだが…


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これを見るとわかるとおり、下家は明確にサシコミに来ていた。

私は2着で満足なので、紛れを起こさずに終わらせましょう、と。

確かに下家の手恰好からは3900直撃が厳しく、順位戦略としては理に適っているように見える。


鳳凰卓ではこのように思いがけない終わり方をすることもあり、
上を見るよりもラス回避を主眼とした戦略が取られやすい。

それを踏まえた上で、自分がどのような戦略を取るのかは非常に幅が広く、
鳳凰卓のオーラスは真に天鳳打ちとしての資質が試されている局面であると言えるだろう。



思いつくままに挙げてみたが、いかがだっただろうか?

鳳凰卓にアジャストした選択が取れるかどうかはさておき、
鳳凰卓のこのような現象を把握し、咀嚼することで、
自然と自身の取るべき選択が見えてくる。

これを一連の流れとして行えるようになれば、
鳳凰卓での大局観は身についたも同然だ。

この記事が皆さんの成績向上の一助になれば幸いである。



ラベル:戦術 天鳳
posted by はぐりん@ at 11:21 | Comment(14) | 鳳凰卓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月24日

鳳凰卓勝ち組になるための方法論

鳳凰卓で勝つための方法論には様々なものがあるが、
ここでは私の経験をもとにそのコツを披露していきたいと思う。


まず、鳳凰卓で勝ち組になるために最も重要なことは、
なんとなく勝てるイメージを大局観として持てるようになること、だ。

自分の動きによって相手がどう対応するのか、
相手の動きによってその他の者がどう対応するのか、というのは、
特上卓、鳳凰卓という土俵によって全然違ってくる。


例えば、回し打ちの技術については特上卓と鳳凰卓では大きな差があるため、
鳳凰卓の方が圧倒的に流局率が高い。

特上卓では、他家の放銃による横移動決着を期待してベタオリすることも戦略として有効だが、
鳳凰卓では、それに比して流局テンパイを想定した手組みの必要性が増す。


土俵ごとに起こる現象が違うということは、
言い換えれば土俵ごとに取るべき最適戦略が違う、ということでもある。

例えば、手出しツモ切りを見ていない相手に対して空切りを多用しても、
それを情報として認識してくれないのであればかえって逆効果になったりもする。


鳳凰デビューした人が、特上と同じ打ち方をしても結果が出ないということはよくある。

これは、基礎が欠けているという可能性ももちろんあるが、
土俵の違いによって最適戦略が違うという認識に欠けている、
もしくは鳳凰卓にアジャストした選択ができていない、という可能性が高い。

そもそも鳳凰卓の経験が足りなければ、鳳凰卓固有の現象をインプットできないまま特上卓に叩き落されるため、
特上卓を再び勝ち上がっても、同じことの繰り返しとなってしまう。


特上卓では勝てるイメージがあるのに、
鳳凰卓ではどうやったら勝てるのかがわからない、
こういう心理状態になっている人は、結局のところ鳳凰勝ち組にはなれないのである。


私も最初はこの点において大いに苦しんだ一人であるから、皆さんと一緒である。

ところが、ある時期から鳳凰卓においてもなんとなく負けないイメージを持てるようになり、
それからは劇的にラスが減りだした。


鳳凰卓固有の現象に一つ一つ頭を悩ませているようでは、それに捉われるゆえ視野が狭くなってミスも起きやすい。
経験によって、鳳凰卓で起こる現象を少しずつインプットすることにより視界は徐々に開けてきたように思う。
大局観が備われば、半荘の流れを自分の中で把握できるため、取るべき選択が自然と見えてくるからだ。


それでは、鳳凰卓における大局観を身につけるにはどうしたらいいのだろうか?
現象をインプットし、最適に近い選択を取るためには何をしたらいいのだろうか?

今回はこの具体的なプロセス、方法論について皆さんにお届けしたい。


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@まず、やってみる

分からない部分は結果を恐れずにとことん踏み込んでみる。
ラスを必要以上に恐れずに、不利だと思っても押してみる。
それが放銃になったとしても一向に構わない。
自分が少し欠けていると思っている部分の踏み込みを強めにする。
特上卓と鳳凰卓では起こる現象が違うのだ。
踏み込むことによって相手がどう対処するのかをインプットするのである。

これは鳳凰卓での現象を把握する、ということに他ならない。
私の場合は鳳凰卓参戦当初から実験的に押しの要素を強めにした。


A検証し、反省する

@をやったら必ずこれをする必要がある。
@の踏み込みがどうだったのかを局後に回顧する。
自分の選択によって、相手の対応がどのように変化し、その結果どうなったかを振り返る。
本局の結果が悪かったとしても、長い目で見てどうなのかを客観的に見る。
この部分の客観視が正しいかどうかが、勝ち組になれるかどうかの分岐であり、麻雀のセンスが問われる部分でもある。
そして選択が間違いだと判断した場合は、同じ過ちを繰り返さないこと。
試行錯誤する上で、はっきりと損な選択の比重を自分の中で徐々に薄めていく。
牌山は開けた方が絶対に強くなれると思う。
私の場合は特に、仕掛けの正誤判断において牌山を公開し、検証を積み重ねた。


B打数を重ね、短期的好調(確変)を引く

何気ないが、かなり重要なのがこれだ。
要は結果を出すことによって、鳳凰卓での自分の打ち筋の指針が得られるということである。
結果が出ている時の打ち方というのは正しい判断の集合であることが多い。
これによって鳳凰卓の勝ち方を自分の中で固めていく。
さらに、結果を出したことによって自分の中に自信がつく。
麻雀はメンタルなゲームなので、自信そのものが勝ちを呼ぶ特効薬となりうる。
打数を重ねることで強者に慣れ、短期的好調による自信によってミスの元となる緊張を退けることができる。


C捨て垢を捨て、アカウントを1つに絞る

麻雀において確率の言い訳を用いる人は勝ち組にはなりにくい。
ワンチャンスだったからこの放銃はしょうがない、などという正当化を強者はしないものだ。
言い訳を用いる方が負け組、言い訳を用いさせる方が勝ち組、これが勝負の鉄則だ。
私の天鳳のアカウントははぐりん@の1つだけである。
2つ持っている人はなぜ2つ持っているのだろうか?
こっちは気楽に打つ方、こっちは本気で打つ方、成績の悪い方は捨てて、成績の良い方のみ用いる。
用途・目的がはっきりしているならいいが(例えば東風用・東南用など)、
気分で変えるアカウントを持っている人はそこに確実に「言い訳」が存在することになる。
昔の成績が悪いのは当然の話で、それも正真正銘自分自身なのだ。
アカウントが1つしかないからこそ、鳳凰卓で結果が出なかった時分に私は血を吐く思いをした。
そこに言い訳がなかったからこそより成長できたのではないかと思うのだ。


D自分のツモを信じる

オカルトでもなんでもなく、最終的にはこれに行きつく。
フーロの正誤について、思考錯誤を重ねた結果、自分のツモを信じて疑わないことが好結果を生む局面が不思議なほど多いことに気がついた。
麻雀というのは究極的には自分との闘いであり、自分自身を信じられるかどうかというのが最後の最後に明暗を分けるものだと思う。
自分のツモを信じるということは、自分自身を信じることに通じる。
鳴くかどうか少し迷ったら、自分のツモを信じてほしい。
それが、鳳凰卓では驚くほどいい結果を生むから。



私の場合はこのようなプロセスを経て、結果を出すことに成功した。

最後は信仰宗教のようになってしまったが、大目にみていただきたい。
信じる者は救われる、だ。

結局のところ、どれほどの覚悟を持って臨めるかどうかが、
鳳凰卓での勝敗を分ける鍵になってくるのだろう。


皆さんの健闘を心より期待したい。


少し順序が逆転してしまったが、次回はいよいよ特上卓と鳳凰卓の最適戦略の違いについて書きたいと思う。



ラベル:天鳳 戦術 思想
posted by はぐりん@ at 03:58 | Comment(2) | 鳳凰卓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月26日

鳳凰卓の鳴き

鳳凰卓参戦から2ヶ月近く経ったが、
ようやく洗礼期間は終了という感じで、徐々にラスの割合が減ってきた


今月初めまでオーラスのラス回避率0%という辛酸をなめ続けた辛酸なめ夫だったが、
私の持ち味である、粘っての逆転劇もちらほらと見られるようになり、
ようやっと鳳凰様(1s)に鳳凰卓の一員として認められ始めたのかなという感慨を持っている。


特上卓とは違って、鳳凰卓では打つ人が限られているため、
同じメンツと何度も対戦することになる。
なので、打ち手の特徴を把握してしまえば、対応はある程度楽になる。

暗闇の中で強豪3人と当たっていた初期に比べれば、
たいまつがポッと灯っている感じで、
一度対戦したことのあるメンツに対しては打ち筋をインプットできるのが大きい。

不特定のメンツとしか当たらない特上卓と違って鳳凰卓は人読みが利く。

これをどのように結果に結びつけるかはさておき、
鳳凰卓の大きな特徴であると言えるだろう。


鳳凰卓にアジャストした打ち方として特上卓との差異を挙げてみると、

・特上卓よりダマが効果的な場面が多い
・現物待ちは出てこないのでリーチが効果的な場面が多い
・フーロ率は上昇させる必要はなさそう
・高い仕掛けは逆に見せた方が効果的だったりする
・放銃率を徹底的に低めることは鳳凰卓でもかなり効果が高い→天鳳の勝ち方としてはOkだが麻雀の勝ち方としては微妙
・押し引きの精度が重要という意味では三麻を打ってる感覚に近い
・形テンを無理に取りに行く必要はなさそう
・勝ちたいという欲を捨て去れば負けない→どの麻雀のフィールドでも同じ

今のところこんな感じ。
鳳凰卓ではとにかく、現物待ちであがれる割合が特上卓とは雲泥の差で低くなるので、
そのへんのリーチ判断などを修正する必要がある。

これらについてはまた、結果が出てから報告したい。



さて、今回は鳳凰卓の鳴きについて

鳳凰卓はスピード重視で、とかく鳴き合戦みたいなイメージもあるが、
当然のことながら闇雲に鳴いているわけではなくて、
やはり上級者ほど仕掛けの勘所を弁えているというか、
あがりに寄せる仕掛けが上手いという印象がある



今回は私自身なるほど、と思った上手な仕掛けについてピックアップしてみた。



case1
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JUNKERSさんの手筋。

赤5mをツモって何を切るか?





29785.jpg

なんとここでメンツを壊す1m切り。

イーシャンテンにすら取っていない。

確かに、高打点だがメンゼンでまとめるには急所が多くて苦労しそう。
それなら仕掛け前提の手組みにしようという1m切りだ。


29786.jpg

1m切りはこの7sをポンできるのが大きい。

ここで3m切りのイーシャンテンだが、
先ほどとは違ってぐっとあがりが近いイーシャンテンに見える。


29787.jpg

結果は対面の私が一通のみの300・500ツモ。


上記の1m切りには麻雀を平面で見ていない深い発想がある。
高い手を最速の手順であがってくるので気が抜けないというわけだ。

常識にとらわれない発想というものを常に持っておきたいものである。



case2
32810.jpg

リチャ!!さん。

上家から4pが出たところだが…?





32811.jpg

これを食い替えのチー!

567の三色に目を奪われているため、
4pチーはなかなか発想として浮かばない。

これをほぼノータイムで実行しているのは頭の回転が速い。


32812.jpg

次巡、見事に7pを引き込み、11600以上のテンパイ。

この手順は1p切りがキズになるため、
注意深く見ていれば高いタンヤオ仕掛けということがわかる。

トップ目の親番が2900程度でこのような食い替えはしない。


32813.jpg

上家の私が2000のあがりで事なきをえた。

このテンパイ形なら8sを掴んだ場合、危険と分かっていても止まらないだろう。

高い手こそ、仕掛けの柔軟性が生きるという例であり、
実戦で仕掛けるかどうかはさておき、これを仕掛ける視野を持っておこうということである



case3
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ウィンDさん。

オーラス2本場。18300点持ちのラス目。
現状30000点以上がいない状況。

上家から4pが出て…?





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これを234でチーなのだ!

確かにド急所の4pが2枚見え。
これがメンゼンで仕上がるかどうかは運否天賦に見える。
それならば、仕掛けで動きやすい形にというのは理に適っている。

しかし、2巡目でこの仕掛けをするには構想からかなりの準備をしておく必要がある。


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5m出たがどうするか?





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これもついでという感じで仕掛け。

爆打よりえぐい仕掛けだが、この仕掛けは雀頭不在になる可能性があり、リスクもある仕掛け方だ。


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ソーズも無理やりメンツ化して、テンパイ。

さあ、あがりまで間に合うか!


30277.jpg

おみそれしました。

執念にも見える1000・2000ツモ。
ドラは2枚とも山に残っていた。

何としても負けたくないという気概が伝わっては来ないだろうか?

気持ちが牌に乗り移ったのか、この後の親番で彼はトップまで登りつめることとなる。



case4
31004.jpg

はぐりん@さん。私やないかい!

東2の親番。
ホンイツとドラの両天秤から、ドラが重なる。


31005.jpg

下家からリーチを受けたが、手は進んでいない。

2枚目の西がリーチ者から出たが…?





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これをポンして8p切り。

リーチ者のツモを増やす鳴きにつき、基本的にはすべきでない。

ただ、親権維持&ドラドラを生かす手段としてはこの西をスルーしてしまうとかなり厳しいと考えた。


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ダブ東が重なった瞬間、一気に勝負手に。

いわゆる「後々付け」というやつだ。


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トイトイも見える手牌から、
めちゃくちゃ切りにくい暗刻スジの余るテンパイ形となる。

南無三と3p勝負するも、セーフ。


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しかし、下家のツモで1000・2000。

意外にも4pの方が当たる形だった。

役なし西ポンが親満テンパイまで行くのであれば、
成果としては十分ではないだろうか。

大事なのは結果ではなくて、常に機を窺うその発想だ。



case5
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これも私の実戦例。

下家から2枚目の8sが出たが、さてどうしよう?





33249.jpg

これをポンして、1m切りとした。

8s部分はこれ以上伸びがなく、単独トイツにつき仕掛けやすい。

このポンのメリットとしてはメンゼンよりもドラが使い切りやすいというのがある。


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3mが出たが、さてどうしよう?





33251.jpg

これもポンして、ドラ中膨れ単騎とした。

2pがフリテンにつき、ドラを使い切る最終形が若干厳しい。

これ以上の巡目が経過してしまうとドラ切りのリスクがつきまとうので、
いっそのことドラ単騎にしてしまえ、という考えだ。


メンゼンよりは確かに速度的に勝ってはいるが、
本来の私の打ち筋ではなく、やりすぎた感も否めない。


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結果は、下家のフリテンリーチ一発ツモが炸裂!

ハネ満親っ被りとなった。

慣れないことはするもんじゃないと反省した。



case6
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私の初の対天鳳位戦はタケオしゃん、だった。

タケオしゃん、この2pをスルー。

誰かさんとは違って、打ち筋に重みがある。


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結果は私の一人ノーテン。

タケオしゃんは最終盤にドラを勝負しての親番維持となった。

この次局、私はまんまと親満に放銃することになる。


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2pポンなら、上家もしくは私のあがりが濃厚。

このへんの仕掛け精度はさすがの一言だ。

こういうところで間違わないのだろう。



caseおまけ
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タケオしゃん、親に1500の放銃。

私は大三元のイーシャンテンだったが…


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なんと、この放銃によって私の大三元が流れていた。

これを見越してのサシコミか!?とも思わせるが、
しっかり打っての放銃は悪い結果を未然に防ぐということだろう


ともかく、私の鳳凰初役満はおあずけとなった。
悔しくて今夜は眠れそうもない。

牌山のぞいて、うらめしや〜!



ラベル:天鳳 鳴き
posted by はぐりん@ at 11:07 | Comment(6) | 鳳凰卓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする