2021年04月04日

見落としやすいリャンカンの形

今日はリャンカンの牌理について。


単純形では間違いようのない形であっても、1メンツがくっつくなど複合形になった途端に難しくなる牌姿というのは麻雀において珍しくない

例えば、

二萬五萬六萬六萬七萬二筒三筒四筒七筒七筒六索七索西ツモ四萬

これなどは何切るで頻出する代表的な形。

形が決まったからと2mを切ってしまうと、カン3mの受けを逃してしまう。

いわゆる両面カンチャンと呼ばれる形だが、これが面白いのは、


二萬四萬五萬六萬七萬二筒三筒四筒七筒七筒六索七索西ツモ六萬

カン3mを意識しているところから6mをツモった場合、これを見逃すことは少ないという点だ。

いっぺんにたくさんの受けができるからこそ間違いやすい。

つまり、その時の形とツモによって錯覚のしやすさが変わってくるということになる。


これは私自身打っていてもよく感じる部分であり、わかっているつもりでも実戦ではうっかりということもままある。

これについては数をこなして実戦で覚えていくのが一番ではないかと思う。

ただし、リアルではミスに気づかないままということもありえるため、牌譜で確認できるネット麻雀などで鍛錬を積むのがいいと思う。


両面カンチャン形については以前の記事で触れているので、参照していただきたい。

両面カンチャン形を見落とさない



単なるリャンカンであっても、その時の入り目や形によって非常に見えにくくなることがある。

それでは、実戦例からいくつか確認していこう。



case1
45876.jpg

東3局、19800点持ちラス目の親番。

この親番で少し挽回しておきたいところ。

ピンズの形からリャンペーコーまで想定していたところ、望外の5pをツモった。

さて、何を切る?





45877.jpg

9s切りとした。

巡目が早いなら24s落としからピンズの好形変化を見るところだが、テンパイスピード並びに即リーチできる形を重視した

雀頭を5pに移行させることで、二索四索六索六索七索というリャンカン両面形が瞬時に見えるか、という問いとなる。


この場合、ピンズが動かしづらく、イーペーコーが流動的となるため、感覚的には選びにくいのではないだろうか?

ただし、カン3sの受けが残るため瞬間のテンパイチャンスとしてはこれが最大となる。

また、何をツモっても即リーチするという意志を持った選択でもある。


45878.jpg

このように、最速で好形テンパイになりやすいという魅力がある。

また、5sツモ時にピンフに取れる利点があるため、カンチャン落としなら2sから切るべきということもわかる。

仮に4sから切った場合、中膨れ5pと9sのシャンポンとなり、これだと即リーチはかなり打ちづらいはずだ。

単純形なら迷わない形でも、複合形だと随分難しく感じないだろうか?


タンヤオの9s切りもあるが、枚数重視のピンフに受けて即リーチとした。


45880.jpg

結果、流局一人テンパイとなった。

狙い通りに先制の利を生かせたのでまあ良しとするところ。


45881.jpg

3s5sは合計山に5枚で、速度を重視するなら十分な枚数が残っていた。

ピンズの有効牌も山には多く、選択としての難易度は高い局面だったことがわかる。



case2
48132.jpg

南3局、33500点持ち2着目の北家。

下家の親と熾烈なトップ争いをしている。

ソーズの複合形から有効牌となる8sを引き入れたところ。

さて、何を切る?





48133.jpg

7p切りとした。

69sがやや薄いので、7pくっつきの保険も兼ねて3s切りも考えるかもしれない。

しかし、それだとカン4sの受け入れがなくなってしまう。

この形から345sのメンツを抜いてみると、三索五索六索七索七索八索という両面カンチャン形が見事に浮き彫りとなる。

また、ソーズホンイツへの移行もある。


48134.jpg

おまけに4sはイーペーコーまでつく超絶嬉しいツモ。

複合形にはこうしたイーペーコー絡みの受け入れ増加もしばしば見られる。

五索五索六索七索七索八索八索八索九索九索

例えばこんな形だ(6sでも7sでもイーペーコー)。


48136.jpg

即リーチから首尾よくツモアガって、1300・2600。

ライバルを親っかぶりに沈めて、このゲームのトップを奪取することに成功した。



case3
52200.jpg

東2局1本場、32500点持ちトップ目の西家。

絶好の入り目を得てイーシャンテンになった。

一気にチャンス手になったが、ここから何を切る?





52201.jpg

親と南家に対する危険度を重視して9s切りとした。

が、これはうっかりミスでカン8sの受け入れを放棄してしまう

これぐらいのチャンス手なら手牌に真っすぐでいいだろう。

つまり正解は1s切りだ。これだとカン3s、カン8sいずれの受け入れも残すことができる。


52202.jpg

入り目がこちらなら最終形は狙い通り3s待ちに。

入り目が8sでもイーペーコーがついて打点は変わらないため、8sの受けは残したい。

ここでは変化を重視して1s切り。

例えば6sツモなどが嬉しい変化となる。


52203.jpg

ダマテンから赤5pを引き込み、無事に8000をGET。

ミスったが結果に影響なくホッと一息。


52204.jpg

3sも8sも山に2枚ずつ。

69sが危険に見える親や南家の河だが、どちらも69sの受けはなく読みは当てにならない。

真っすぐ自分の手牌に忠実に構えることが最善だとわかる。


このように、複合形からのリャンカンは形によって見えにくいことがある。

前もって考えおくこと、そして実戦後は復習すること。

この作業を地道に行うことが、形に慣れ、形に強くなるための一番の近道だろう。



ラベル:天鳳 牌理
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(4) | 牌理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする