2020年05月31日

ダブリー 驚きの手役コレクション

配牌でテンパイしていて、嬉しくないという人はいないだろう。

というわけで、今回はダブリーにおけるびっくり手役について特集してみた。


一昔前は、配牌でテンパイしていたらどんなに待ちが悪くてもリーチをかけるべきという風潮があった。

確かに、愚形待ちでも40符2ハン以上が確定するので、期待値的には最善の選択となりやすい。

ところが、最近の鳳凰卓の傾向として、以前よりもダブリーの愚形頻度が下がったという実感がある


ベタオリ、回し打ち、攻め返しといった技術が全体的に向上した結果、ダブリーでも愚形待ちの出アガリはあまり期待できないという認識が広まったためだと思われる。

愚形でも17〜18巡あればツモアガリ率はそれなりに高い数値になるため、ダブリーが良くないということはありえないが、攻め返された時のリスクも高まるため、なるべく待ちを広くして攻め返しにも備えたいという意識がそこにはある。


鳳凰卓クラスのレベルになると、誰かしら丁寧に攻め返しの手順を踏んで、追っかけが入るということも非常に多いので、そういう経験の蓄積が愚形待ちのダブリーをためらわせる要因になるのだろう。

仮に十分な打点のあるダブリーであっても、愚形待ちなら好形へと組み替える十分な猶予がある。

それが得になるかどうかは手牌の形や点棒状況にもよるが、打ち手は以前より柔軟な視野で見ているということを踏まえると、最近のダブリーはあまり舐められないと考えた方が無難だろう

ダブリーの好形率についてはデータ的な証明があるわけではないが、以前と比較して多少なりとも上がっているのではないかと私自身は感じている。


さて、ダブリーのびっくり手役。

ダマ十分の打点であっても、ダブリーなら勢いでかけてくることも多く、上記の傾向も踏まえると、放銃が致命傷になる割合は増えていると考えられる。

そういう意味でも、ダブリー並びに早い巡目のリーチは警戒度をそれなりに高く見積もる必要があるだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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東3局、ラス目の南家。

トップ目の下家がおもむろにダブリーと来た。

第一打に北を消費してしまったことに、悔恨の念を禁じえない。


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ギリギリ粘ってみるものの、ソーズが切れない。

安牌は6pだけだが、7pが通っているわけではないので、ここで白のトイツ落としとした。

仮に単騎待ちだとしたら、白よりも北を選ぶはず。





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親が仕掛けて敢然と押し返し、4枚目のドラで11600をダブリー者から討ち取る。

これがあるから、安易なダブリーがためらわれるわけだ。

しかし、この放銃はたまったもんじゃないだろう。


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下家はなんと、純チャンイーペーコーだった。

出アガリでもハネ満からという恐ろしい手。

ダブリーの純チャンなんて聞いたことがない。

が、懸念は待ちが悪いことで、1枚使いの8pでは一抹の不安もよぎる。

下家がダマでもアガれていない可能性は高いが、放銃まではあったかどうかは微妙。

ともかく、ダブリーならば打点よりも待ちの良さが重要ということだろう。



case2
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南3局1本場、私がダントツの親番。

ラス争いの下家が唐突にダブリーと来た。

私の立場としてはオリていればいいから、楽だ。


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赤5mを切っても後が続かないので、ここは勢いで押し返す。

赤赤でこの巡目だが、このへんの判断は頭を悩ませるところ。


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ほどなく、ラス目で後のない上家が、2sで放銃。

これは何やら高そうだが…?


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なんと123の三色しかもドラドラつきで12000。

さすがのzeRoさんもぶっ飛んで終了となってしまった。

私にとっては良い展開だが、やるせないのはハネ満でぴったり捲られた対面だろう。何も悪いことしてないのに、と。


ちなみに、先ほどの選択で2巡凌げる2sを選ぶということも十分に考えられただけに、わりと危なかった

ハネ直ともなると、最終的にどうなるかわからないため、ホッと胸をなでおろすこととなった。



case3
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南1局、ラス目北家の私。

トップ目の親から突然のダブリーが入る。

わりとまとまっている配牌だが、さすがに親に対しては攻め返しづらい。


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4巡目にあっさりとツモ。


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チャンタイーペーコーにドラが絡んでの6000オール。

ええっ?配牌だけじゃん…って思うよね。こんなに苦労のない6000オールはうらやましいの一言。

私はそのまま浮上できずにラスで終わった。



case4
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オーラス、30800点持ちトップ目の北家。

下家とは700点差の僅差だが、3着目の対面からいきなりのダブリーが入る。

こちらの手もかなりいいので攻め返したいが、放銃すると3着転落が濃厚なだけに、ここは慎重さが求められるところ。


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というわけで、全力では行かずにドラ切りで回る。


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2着目の親から追っかけが入った直後に、ラス目の上家から3件目が入る。

おっと、これはラス目のアガリに期待するしかない。


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も、ラス目が掴んでダブリーのアガリ。

リーチ棒付きだし、さすがにこれは捲られた。


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これが倍満で仰け反る。

これ、ダマでも余裕でトップ捲り。

対面はなぜリーチしたんだろう?

16000放銃だと私も下家も急転直下のラス転落で喜ぶのはラス目。

これは追っかけた親が肝を冷やしたはず。

上位が僅差だけに、リーチで抑え込もうとしたのだろうか。


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ちなみに対面がダマなら、私の6pはいつ出ていてもおかしくなかった。

結果的には1順位助けられた可能性があるということで、良しとしよう。

しかし、こんなきれいな確定三色が配牌で入ることもあるんだな。



case5
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東4局、微差ラス目の西家。

親からリーチの声は1巡目

配牌はまあまあ良いのに…


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終盤の入り口あたりで親がツモ。

私は途中で手詰まって、1sトイツ落としと4mトイツ落としで凌いでいる。

ダブルワンチャンスの8pは下手すると切っちゃうような場況。


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またもやきれいな三色で、しかも赤赤つき。

ダマでも高目18000あるのでダマも全然ありだが、高目が外側の4枚待ちだから、私もリーチと行っちゃいそう。

こういうのが空振ってくれれば対面は俄然苦しくなるんだけどなあ。

決まってしまうとこちらが苦しく、結局私のラス終了となった。



case6
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南3局1本場、私が抜けたトップの西家。

も、親の第一打が横に曲がる

やっかいなこってす。


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わずか3巡目にツモの声。

はいはい、親満から親満から。


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えっ?(゚Д゚)!? ていう8000オール。

何が起こったのかを理解するのに少し時間が必要。

きょとんとしているうちに点棒だけが失われている感じか。


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絵面がきれいすぎる上に、あまりダブリーである必要性を感じない。

ここまでくると脱帽というか、むしろ賞賛したくなるレベルかもしれない。

これによりダントツから8000点のビハインドとなったが、執念でトップを捲り返すことに成功した。

配牌だけでは決して勝負は決まらない、という私の意地を垣間見せることができた。



ラベル:収集 天鳳
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2020年05月24日

メンチンの作り方

タイトルを見て、メンチンに作り方なんてあるの?とあなたは思ったのではないだろうか。

今回は、久々の「作り方」シリーズということで、メンチンを成就させるためのコツについて書いていきたい。

ちなみに、鳴きチンイツについてはまた別のトピックでご紹介する。


@メンチンはツモの流れで作る

字牌が有効牌となるホンイツと違って、チンイツは同一の色のみで構成しなければならならないため、難易度が高い。

有効牌はそれぞれ、ホンイツ=16種64枚(約47%)チンイツ=9種36枚(約26%)とかなりの差がある。

そこで、メンチン狙いには配牌からある程度まとまった色の塊がなければ現実的ではないように思えるため、それが冒頭の疑問に結びつくだろう。

配牌から完全に「染め手狙い」で手を組んだ場合、自然にチンイツとなることもあるが、これは単なる「手なり」であるため、難しい分岐がそれほどない。

この場合は河が派手になりやすい上、最後に字牌が出てくることから染め手としての警戒度も上がりやすく、意外と成就が難しい


メンチンに至る過程にはもう一つパターンがあって、それが手なりメンツ手からの一色移行だ。

牌効率に従った場合、字牌は先に切り飛ばされて、使いどころの中張牌が温存されることが多いだろう。

ターツ候補を吟味している最中に、猛烈に同色のツモが連続し、色に寄って行くパターンがこれだ。

このケースでは、最終的にターツ落としなどのキズが残ることが大半だが、先に字牌を切り飛ばしているために、チンイツとまで読まれることは少ない。

私の経験上、このメンツ手天秤からのメンチンテンパイは成就率が高い。

なぜなら、配牌からのホンイツ狙いと違って字牌が切られているため、他家の警戒度がやや下がり、終盤でもそれなりにアガリが見込めるからだ。

染め手の匂いが少ない河で、猛烈に同色のツモが寄ってきたら、思いきってチンイツに寄せることで好結果を招くことができる

以下はチンイツ移行する際の分岐における判断基準である。


A親でも同色12枚のピンフのみテンパイはチンイツへ、ドラ1なら即リーチ

二萬三萬一筒一筒二筒三筒四筒五筒六筒六筒六筒七筒七筒ツモ八筒ドラ北

14枚中12枚同色のピンフのみテンパイは、親でもチンイツ狙いがおすすめ。

この手の場合は仕掛けの受け入れもかなり広いため、12巡目くらいでも外していっていいだろう。

ドラ1ある場合は、リーチによる打点効率がまるで違うため、即リーチが基本となる。

これについても後日、別トピックとして扱う。


B手順で好形ターツを払うのを厭わない

七萬八萬一筒一筒二筒三筒三筒五筒赤五筒六筒七筒八筒九筒ツモ七筒ドラ六筒

例えばこんな手は、ピンフが仕上がれば十分なわけだが、仕掛けが効くという利点を生かして、マンズのターツを払っていく

染め手狙いが明確ではないからこそ、ひとつ仕掛けることのハードルが低いからだ。


C序盤からチンイツが十分に見込めそうなときは字牌を先に切るのが効果的

早い段階で同色が10枚以上あるなど、チンイツ狙いが確定している時は、字牌を早目に切って、染めの匂いを消しておくのがいい。

最終手出しが他色の数牌で、まさかメンチンとは思わないため、アガりやすさと同時に精神的ダメージも与えることができる。


Dテンパイからのチンイツ移行も常に視野に入れる

二萬三萬一筒一筒一筒二筒三筒五筒六筒七筒七筒八筒九筒ドラ北

ピンズが最終的に余らずにテンパイしたケース。

マンズ部分が愚形なら、当然チンイツ移行を視野に入れるだろう。

それでは上記のようにピンフのみで、かつ親番ならどうか?

親番ならわずかに即リーチが優ると私は考えている。さすがに二手使ってのチンイツ移行は不確定要素が大きい。

子方なら形や待ちにもよるがダマからのチンイツ移行で問題ないだろう。ドラ1なら即リーチだ。



手なりからのチンイツ移行が重要な理由

現代主流の赤入り麻雀では、赤ツモを逃さないように手を組むことで、自然と打点効率が上昇する。

そのため、ややスピードに劣るホンイツよりも手なりリーチの価値が高まっていると言える。

スピードを犠牲にしない手なりを最大限生かしつつ、ツモが寄ったときのみ大胆にチンイツに移行する。

こうすることで、河をカモフラージュすることができ、チンイツの成就率もアップするというわけだ。


逆に言うと、ターツ落としがいくつか入った一色だけ高い河の他家にはやや警戒しなければならない。

唐突にロンと言われた場合、それは予想より高い失点となってしまうかもしれないからだ。


以上を踏まえて、チンイツ移行の分岐点はどのへんにあるのかを実戦例から見ていきたい。

いずれも手なりからの分岐であり、アガリまでの流れを実感として掴めるはずだ。



case1
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東4局、24100点持ち2着目の南家。

北家にいきなり仕掛けが入って、急所のドラがイン。

わりといい配牌と言えるだろう。


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猛烈にピンズが伸びて、3pをツモったところ。

ピンフのイーシャンテンにも取れるが、さて何を切る?





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マンズの両面ターツ落としとした。

1mが狙い目に見えるだけに悩ましいところだが、9pが枯れているのでピンズはチョイスが難しい。

逆に8pが狙い目にも見えるので、ここは仕掛けが効くチンイツ狙いが効果的と判断した。


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ドラを2枚もツモって、大興奮のメンチンテンパイ。

8pは切られた直後だが、さて、何を切る?





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5p切ってカン8p待ちとした。

穏便に9p切りも捨てがたいが、感覚的にアガリを拾うなら8p待ちのような気がした。

対面の8p手出しは気になるところだが、チー出しなどではなく通常手出しなので危険度はまだマシか。

6pは全員に危険なスジだけに、簡単に場に現れるとは思えないからだ。

今の私なら9pを切ってしまいそうなので、なかなかシャープな選択だなあと思う。


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この5pに仕掛けが入って、下家が3900の放銃となった。

6pと8pは共に山に1枚ずつだったが、場に出るとすれば8pにつき、この選択は悪くなかっただろう。

マンズを残していればともすると先にアガリがあったが、出アガリ三倍満の決定打に肉薄したことは評価に値するのではないだろうか。



case2
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南2局、33500点持ちトップ目の親番。

ややピンズに寄った配牌をもらう。


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4p、赤5pとツモって、ここで発をツモ。

さて、何を切る?





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ツモ切りとした。

このへんが赤入り麻雀ならではというか、必然というか。

マンズとソーズの浮き牌は赤の受け入れもあるし、タンピンの種でもある。

むしろ染め手よりタンヤオが近いというのがこの時点での評価。


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ターツができれば十分の手だったが、このツモだけは別

これだと雀頭が大事なので手順で白は残る。

必然的にホンイツに向かうことになる。6m切り。


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すぐさまテンパイが入る。

むむっ、この巡目なら白のポロリもあるか?

なんせこの河で最終手出しが4sだもんね。ホンイツを警戒されているということはない。


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下家からリーチが入っている。

が、このツモなら白勝負だろう。

待ちは何でしょう?





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待ちは3698pの四面張(9pは枯れ)。

まさかの伏兵上家がダマで8000のアガリ。

掴まなくてよかったが、それにしてもこの手はアガりたかった。6pが現物だしね。


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下家6p手出しリーチだけに、6枚固めてる47pはド本線。

私の四面張は山に1枚のみだったが、次巡下家が掴む算段だった。

河からメンチンっぽさがあまりないところに注目してほしい。



case3
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東3局、21300点持ちラス目の親番。

やや捌きの難しい手をもらって、ド急所の7pをツモったところ。

さて、何を切る?





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機能しにくい端牌トイツは早目に払う、だ。

完全に横のツモなので、1枚切れの9mトイツ落としで柔軟に構えた。

手拍子で5mとか切ってしまうと案外アガリを逃してしまうかもしれない。


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どうするか?





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これは喜んでチンイツに行く。

ピンズの形がめちゃくちゃいいので、仕掛けても十分。


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ほどなくテンパイが入る。

というかこれ、ピンズは何をツモってもテンパイだ。

69pツモがベストだったが、69p待ちもかなり良い。


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すぐに上家から出て、18000。

字牌からの切り出し、最終手出しが1mなので、とてもメンチンには見えない。

このように、メンツ手天秤からのチンイツ移行は終盤でもアガりやすい傾向がある。



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東4局2本場、24400点持ち2着目の北家。

ここから何を切るか?





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ペンチャンターツ落としとした。

手拍子で1pを切りたくなるところだが、1pは高打点の種につき、温存する。

マンズソーズが愚形であることも、チンイツ移行の後押しとなりやすい。


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意外な感じでチートイツのテンパイが入る。

6m勝負で一旦5p単騎に。


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ピンズが伸びて、どうするか?

対面は2pと2sをポンしているが…





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えいっ、と2m勝負した。

さすがにこの牌姿からチートイツのみでアガるわけにはいかない。

ツモの後押しを信じて、チンイツ移行することに。

2pポンされているので有効牌はやや少ないが、アガりにくい感じでもない。チートイツもあるしね。


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うむうむ。出ていきそうだった1pを暗刻にしてのメンチンテンパイ。

これは流れ的にアガれるやつじゃない?


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が、親の2000に対面が放銃。

3p4pは山に1枚ずつと、十分にアガリ目はあった。

このように、愚形絡みのメンツ手は、常に高打点への移行を視野に入れておくのが良さそうだ。



case5
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西1局、24900点持ち3着目の親番。

30000点条件を意識しなければならないところ。

配牌はまあ悪くないだろう。


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マンズが伸びてきたが、何を切るか?





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3mツモ切りとした。

これは非常に難しいところだが、58pの受けが絶好につき、マンズのチンイツまでは必要ないと判断した。

イーペーコー固定で打点的に十分だし、何より3mの危険度が全体的にかなり高いので、引っ張るのは危ないというのも込みで。


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ところが、意図に反してマンズが伸びる、伸びる。

さて、何を切る?





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6p切りとした。

47mが切れないのと、マンズのツモの流れを無碍にできないので。

しかし、58mが難しそうだし、3m切ってるしで前途多難か。


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ひゃー、こんなとこツモった。

何待ちだ?フリテンはだいじょぶか?


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無駄ヅモなく決まって、8000オールのラスト。

3m切りから迷走したが、リカバリーできて良かった。

対面にも上家にも3m受けがあったので、先切りという観点は合っていた。

この河では少なくとも1mは止まらない。ツモが上手いことマッチした例。



case6
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南2局、15600点持ちラス目の北家。

配牌はちょっと遠いか。


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何を切るか?





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ドラ受けを嫌った。

ピンズは形がいいので、タンヤオとチンイツの両天秤な感じで。


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次巡、悶絶のド裏目ツモ。

さすがにフリテン残しはロスが大きいのでここで8m切りとした。


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順調にツモが伸びてテンパイ。

あれ?さっきもなかった?この形。デジャヴかな…


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無事に上家から出て、16000。

字牌からの切り出し、そして最終手出しの8sにより、終盤でもわりと出やすい。


すべてのケースにおいて、配牌と最終形を見比べてほしい。

決して染め色が配牌から多かったわけではない。

このことからも、チンイツはツモの流れに沿って作るものであるということが分かるだろう。


※サイドバーにメールフォームを設けましたので、何かありましたらそちらからご連絡ください。



ラベル:天鳳 染め
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2020年05月17日

スルースキル ホンイツも鳴き所を見極める

ホンイツを目指して仕掛け始めたはいいが、なかなかテンパイが入らない。

そんな経験はないだろうか?

今回は、ホンイツ狙い時にアガリ率を高めるスルーのテクニックを紹介したい。


ホンイツ狙いのメリットは、必然的にファン牌が絡みやすいため、アガリ時の打点が高いということ。

また、鳴いても打点がつきやすいため、積極的に鳴きを活用しやすい、というのもある。

これはみなさんご存じだろう。

逆にデメリットとしては、有効牌種が少なく(16/34=47%)、テンパイまでに時間がかかること。

そして、残りの色の数牌が不必要となるため狙いが透けやすく、他家の攻撃に対して回りづらいということが挙げられる。



つまり、ホンイツは有効牌が少ない割に、相手に対応されるとなかなかアガりにくいという成就までのハードルがそこそこ高い役であると言える。

なので、遠いところから闇雲に仕掛けていっても、牌を絞られてしまうとテンパイまで辿りつかないといったことも少なくない。

逆に言うと、相手に対応させるためには最適の役であり、これを利用したブラフ戦術も存在するが、それはひとまず置いておいて、ホンイツ狙いで仕掛ける際に頭に入れておきたい点を以下にまとめた



@仕掛けることで有効牌が減らないか

仕掛けて孤立字牌を切らなければならないとする。
仮にこれが生牌だとすると重なりの受け入れ3枚を失うことになる。

遠いホンイツ狙いでは字牌の重なりをいかに引っ張るかというのが案外大事だったりする。
以前のトピックでそれについて触れているので、参考にしていただきたい。

スルースキル ターツ不足のホンイツは字牌重なりを見る


A連続形を壊さないか

連続形をぶっ壊す鳴きは将来の有効な受け入れを減少させるだけでなく、
仕掛け効率においてもマイナスとなる。


Bチートイツを放棄しないか

トイツが何組あるかというのも仕掛けを考慮する上では重要となる。
ノーメンツで3トイツ程度ある場合は、長引いてもチートイツの芽を摘まないことにより局収支が向上する可能性が高い。
これも有効牌が少ないからこそ、成立する戦略でもある。


Cそれが本当に急所かどうか

ホンイツはその性質上狙いが透けやすいため、ひとつ晒すことが相手の警戒感につながってしまう。
急所が最後に残ってしまうと、危険牌の範囲が狭いために、アガリまで結びつきづらい。
これはどの仕掛けにも言えることだが、特にホンイツは有効牌が少ないからこそ繊細な仕掛けが必要と言える。


D相手の攻撃に対してどのようにバランスを取るか

ホンイツは不要牌の範囲が広いため、相手の攻撃に対して危険牌を掴みやすく、自身の手が死にやすい
危険牌を2種抱えている場合などは、無闇に仕掛けて勝負に行くよりどっしりとメンゼンで構えることで、チートイツなどかわしへの道筋が見えることがある。
メンゼンなら好牌を引いた際に勝負に行くことで、打点とのバランスも取ることができる。


また、天鳳windows版では複合形の仕掛け方が難しく、それに時間がかかってしまうとホンイツとバレやすい、というデメリットも備えている(リアルでは理牌に注意が必要)。


それでは、これらの留意点が実戦でどのように表れるのだろうか?

実戦例から見ていきたいと思う。



case1
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東3局、原点の親番。全員が25000点とはこれ、珍しい。

ピンズに寄った手で、ドラが東の大チャンス手をもらっている。

下家から8pが出たところだが、これを鳴く?





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スルーした。

シャンテン数で見れば、ポンしてイーシャンテンではあるものの、69pの受けを殺すなど、ピンズの伸びを殺してしまう。

こういうのをポンするのが連続形を壊す典型で、いわゆる「スジの悪い」鳴き。

ポンしたとしてもアガリまでの距離で見た場合、実質遠くなっている可能性が高い。


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対面から7pが出たが、これを鳴く?





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スルーした。これも同様。

それでは、上家からの9pはどうする?





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私はスルーした。

私は、というのはこれは鳴くのも有力だと思うからだ。

テンパイスピードで見た場合、鳴いた方が速い。

ドラがドラだけに、端牌からの仕掛けは警戒の対象にもなり、やや損と判断した。

これが9p3枚目なら鳴いた方がいいだろう。


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上家から2p出たが、どうするか?





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これはカンチャンでチーした。

2pはこの手の急所という判断で、これを鳴くことでぐっとアガリに近づく。

9pから鳴いていれば、2pツモで三面張テンパイだったが、それはそれということで。


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6pツモでテンパイが入る。

対面からリーチが入っているが、何を切るか?





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8p切りとした。

パッと見、4pや5pに手がかかりそうになるが、8p切りが落ち着いている。

イーペーコー形をサンドイッチで三面張、と覚えておこう。


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すぐさまツモって、4000オール。

9pの狙い目具合からも結構な感触のある最終形だった。

仕掛け方の巧拙でこの局の結果は大きく変わっていただろう。


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9pチーから入っても、十分に勝機はあった。

ただ、これをスルーしたとしても悪手にはならない、ということである。

じっくりと仕掛ける機をうかがいたい。



case2
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東3局、3着目の南家。

ソーズに寄った手で、対面から2枚目の1sが出たところ。

さて、これを鳴く?





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スルーした。

これは意見が分かれそう。

スルーしてもアガリ率自体は高くならないので、ガチャガチャ仕掛ける手はある。

ただし、ラス目が親番ということも踏まえると、あまりドラ色で他家の警戒を呼んでも、共倒れになって親が有利になる可能性がある。

そういうバランスも踏まえて、チートイツ本線に手を組んでいくことにした。


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メンゼンで進めていたら、2sと白が暗刻になる。

ここまでくればもう一歩も引かない勝負手と言える。


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9sのポンテンに取れればベスト。

予想外にアガれそうな最終形となった。


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対面から出て、8000ゲット。対面は勝負手のイーシャンテンだった。

これもポンテンまでふかしたことで得られたアガリ。


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仮に対面が切る1sをポンしても、やはりドラツモはあるが、これにより親のツモが効き始める。

親のテンパイ一番乗りから私が当たり牌を掴むという展開になる可能性が高い。

このシナリオを危惧しているからこそのスルーであったと言える。



case3
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南3局、2着目の南家。トップ目との差は12600点。

上家から出た8p、これを鳴く?





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スルーした。

ポイントは、浮き牌の3p周辺、南、中がすべて生きているというところだ。

重なりやくっつきで嬉しい二次変化が多く、またトイトイのような縦の手にする含みも残している。

8pはメンツの急所ではあるが、狙いが透ける上に打点的にも面白くない。


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都合3枚目の8pが出た。

これは鳴く?




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これはさすがにチーした。

打点的にもバランスはいいだろう。

3pのくっつきを見る手もあるが、ダイレクト南単騎とした。直前に出ているのもプラス。


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あっさりツモっての1300・2600。

これで勢いに乗ってトップ捲りを果たす。


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1枚目から鳴いてもすぐにテンパイが入る可能性はある。

しかし、下家はトップ目だけに絞られてしまうと苦労するのがホンイツの難。

点棒状況に余裕があるなら焦らずにじっくり構えるのが吉。



case4
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東3局、3着目の南家。

2枚目の1mからポンしたところ。


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上家から5mが出た。

これを鳴くか?





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スルーした。

終盤の入り口だけに、これは仕掛けてプレッシャーをかけるという手もあるだろう。

ただ、25m部分はこの手において急所ではない。

東の重なりなどもうれしく、手広くツモに期待することにした。


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ここをツモれれば、スルーした甲斐があったというもの。

5mを先にチーしているよりぐっとアガりやすくなった。


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満を持してチーテンに取ったが、下家のツモアガリとなった。1300・2600。


42765.jpg

実際には25mはそこそこ薄く、チー自体が間違いというわけではない。

ただ、最終形とアガリやすさのバランスから、ワンスルーを入れても十分に勝負になるということである。

この巡目のスルーにより25mは拾いやすいという含みもある。



case5
57148.jpg

南2局1本場、17900点持ち3着目の親番。ラス目とは微差。

1枚目の白が出たが、これを鳴く?





57149.jpg

スルーした。

こういうのはオリジナルかもしれない。

白ポンから仕掛けてもターツ不足で、牌は絞られるし全然アガれる気がしない。

白は2枚目から仕掛けられるし、重なりからチートイツの芽も摘みたくないという主張。


57150.jpg

一手進んだ後に、上家から7pが出た。

これを鳴く?





57151.jpg

スルーした。

7pはメンツ手の肝だが、ド急所という感じでもない。

白スルーしたこと踏まえると、この7pも積極的に鳴きたい感じがしない。

南、北、中はすべて生きているので、そちらの重なりの方がうれしいかもしれない。


57152.jpg

徐々に徐々に手が伸びてきた。

こうなればもうメンツ手だね。


57153.jpg

しかも、このタイミングで白が鳴ける。


57154.jpg

おまけの一通までついて、なんと4000オールに仕上がった。

こうしてみると、ホンイツの仕掛けは必然性を加味しながら、形が整ってから鳴いた方が有利であることがわかる。


57155.jpg

白を1枚目からポンしてもテンパイまでは苦労しそう。

白ポンも普通だが、迷いながらこういうのを鳴いても上手くいかない印象が強い。



case6
57980.jpg

オーラス、7900点持ちラス目の南家。

3着目対面との差は5700点と、1300・2600ツモが急務。

幸いにもピンズの寄ったかなりのチャンス手をもらっている。

1pが出たが、これを鳴く?





57981.jpg

ポンした。

端からのポンなので連続形は壊れにくい。

1pポンならテンパネの条件も満たしやすい。


57982.jpg

上家から9pが出た。

さて、これを鳴く?





57983.jpg

チーした。

一見連続形が崩れたように見えるが、ここをチーしても147p258pでテンパイと、受け入れは十分。

ぜひとも7pや8pのツモに期待したいところ。


57984.jpg

ところがどっこい、有効牌を1枚も引かないまま、まさかのノーテン流局。

そのままラス終了となってしまった。

今まで見てきた例と一体何が違うか、お分かりになるだろうか?


57985.jpg

そう、仕掛けに焦りの色が出ている。

この9pチーは、テンパイの受け入れはともかく、最終形という点から見れば優れているわけではない。

むしろ字牌の受け入れを殺してピンズの形を壊してしまう、悪い鳴きの見本だ。

落ち着いていつも通りスルーしていれば、ダブ南を重ねて難なくツモアガリ。ラス回避できていた。


麻雀の神様はきちんと私やあなたの精神状態を見ていて、そのバランスに応じて報酬を与えてくれる。

焦りで大局が見えなくなると時としてこのような罰を下される。

こういう場面で焦らないために、日頃の鍛錬、土台作りが重要だということだろう。



case7
57930.jpg

東4局、微差2着目の西家。

ツモが効いてメンホンのイーシャンテンが広くなった。

ドラも絡んで弩級のチャンス手だ。


57931.jpg

新ドラの7pが出たが、これを鳴くか?





57932.jpg

なんと、スルーした。

通常喜んでチーテンに取るところではないだろうか。


57933.jpg

ひゃー、これはうれしい4pツモ。

当然の三面張に取って、ダマ。


57934.jpg

難なく9pを拾って、16000のアガリとなった。

南家のリーチ一発目だったが、下家にも手が入っていて9pが出る運びとなった。


57936.jpg

7pをチーテンにとっても、上家からの先制リーチ後私の12000のアガリとなる可能性が高い。

69pが盲点になることからも、これは7pチーで良さそう。

通常、ホンイツのチーテンポンテンなら取っておいて損はないはず。


一方で受け入れが広くメンゼンで行けると踏んだら、そのまま押し通してしまうというのも一つの手だ。

不思議と悪い結果になることは少なく、本局のように決定打を得られることも少なくない。

case6の失敗例と対照的だが、面白い示唆を含んでいるのではなかろうか。



※AMPを無効化したため、現在検索がしづらくなっています。
また、諸事情により一時的にコメント欄を閉鎖しています。ご了承ください。



ラベル:不鳴 染め
posted by はぐりん@ at 23:51 | Comment(0) | スルースキル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月10日

テンパネを考えた仕掛け【逆転計算】

【お知らせ】
いつもご覧いただき、ありがとうございます。

本ブログも開始から、丸6周年を迎えようとしています。
7周年目を迎えるに当たって、サイトポリシーを見直し、より時代にマッチしたブログに改善するため、サイトリニューアルをしました

それに伴い、一部記事の公開を見合わせることとしました。
削除依頼や違反報告があったわけではなく、自身の意思によるものです。
見られなくなっている記事がありますが、その点はご了承ください。

なお、状況次第で再度公開する可能性もあります。

また、より閲覧のしやすい環境下でみなさんに記事を見ていただくために、新しいブログへの移行も検討していますので、今後もこのブログ共々よろしくお願いします

当面は本ブログで従来通り週1の更新を予定しています。
カテゴリをやや細分化したので、興味のある方はご覧ください。




さて、本題に戻って今回はテンパネ(符ハネ)を加味した仕掛けについて。

1000が1300になっても大差はないが、3900が5200なったら大きいと感じるだろう。

基本的にテンパネは4ハン未満なら、ハン数が高ければ高いほど加点効果は大きい。


そのため、点棒フラットな東場なら、仕掛けのテンパネ効率を加味することはあまりなく、仕掛けるか仕掛けないかの判断基準は、純粋にアガリ率で判断するか、もしくはメンゼンでの打点効率(リーチ効率)によるというのが一般的だろう。

リーチツモによるテンパネは裏ドラ含めて打点効率的に優位となるため、どちらかというと仕掛けよりもメンゼンのテンパネ効率を考えて手を進めていくのが有効となりやすい


一方、仕掛けによるテンパネをより考えるべきなのは、ゲーム終盤、つまりラス前やオーラスだ。

オーラスに近づけば近づくほど、素点自体の価値は低くなり、他家との点差が重要となってくる。

絶対的な打点よりも相対的な打点が順位率に大きな影響を与え、かつオーラス突入時の順位が最終順位に占める割合が大きいため、できるだけ一つでも上の順位でオーラスを迎えたい。

そのために、南2局や南3局でテンパネによる逆転を考慮する価値が高くなる。

これはラス回避が重要な天鳳で打っている人ならうんうんと頷くことだろう。


テンパネを考慮した仕掛けにおいて腕が問われるのは、実は高打点よりも低打点にある。

なぜなら、低打点の方が圧倒的に仕掛けるかどうかを選択する頻度が多く、また、他家のリーチ棒など+αで逆転条件を満たす可能性が高くなるからだ。

また、仮に流局となったとしてもノーテン罰符で捲る可能性が生まれる。

つまり、テンパネ含みの仕掛けにおいて重要なのは、低打点での逆転条件を把握しておくことだと言える。


子供の場合は、以下の2ケースだけでいいので暗記しておこう。

@30符1ハンツモ→40符1ハンツモ

子と1400、親と1600縮まる→子と1900、親と2200縮まる

A30符2ハンツモ→40符2ハンツモ

子と2500、親と3000縮まる→子と3400、親と4000縮まる


私は、イチキューニーニー、サンヨンヨンセンという文言で暗記している。


やっかいなのはこれに本場が絡むケースで、2本場3本場となると直撃条件も絡んでわけがわからなくなる。

本場1本につき、ツモ400、直撃600で差が縮まり、場に出ているリーチ棒は分けて考えるのがおすすめだ。


今では点差表示が当たり前になっているため、点差を把握することは難しくない。

しかし、一昔前は雀卓にさえ点数表示がついていないのが当たり前だったため、オーラスは点数申告をするのが一般的だった

そういう状況でテンパネの逆転条件を正確に把握するのは困難であり、この30年で随分麻雀も様変わりしたなと思う。


余談だが、初期の特上卓(無料版)では点差表示機能がなかったため、他家との点差は常に自分の頭で計算しなければならなかった。

他家との点差を一人一人正確に計算するだけでも骨が折れるのに、そこからテンパネ含めた逆転条件を把握するというのは暗算が苦手な私にとっては至難の業だった。

本場が積まれてリーチ棒が出て、と状況が変わってパニック気味にあたふたしたことが思い出される。


このへんは今の時代がかなり恵まれている点であり、逆に言えば昔は腕に差がついた部分、技術介入要素が大きかったということが言えるだろう。

点差が瞬時に把握できる今なら許容範囲だが、そうでなければ麻雀の複雑な点数計算は見直されていてもおかしくはなかったのではないだろうか。


さて、雑談はこれぐらいにして、仕掛けテンパネを狙う局面にはどういうケースがあるのか、実戦例から見ていきたいと思う。



case1
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オーラス、5500点持ちラス目の西家。

点棒状況は私から順に、5500、7400、35100、52000。

ドラ受けの含みがあるので白ポンから仕掛けていく。


74132.jpg

1pをツモって何を切るか?





74133.jpg

2pを切った。

下家と1900点差ということは、テンパネの400・700でピッタリ同点。つまり座順で捲れる。

2pが暗刻になっても6sツモでは捲れない。

ここは喜んで1p受けを残すところ。


74134.jpg

おお!こっちでもいいぜよ。

上家がアシストしてくれる可能性もあるので、赤の受け入れは常に見たいところ。

これで無条件になった。


74135.jpg

大トップ目からナイスなドラが出てきて3900でラス回避。

さすがにこの巡目のドラはアシストではなくてテンパイからだった。

ダントツが上家なら多少無理に仕掛ける手はある。



case2
76833.jpg

オーラス、4900点持ちラス目の南家。

私から順に、4900、8900、53400、32800。

中赤ドラの手で、急所の6sをチーしたところ。


76834.jpg

何を切るか?





76835.jpg

6p切りとした。

これは非常に難しいが、枚数重視で47pに受けても3900ではわずかに足りず、ツモ直条件となってしまう。

シャンポンに受けると北ならどこからでもアガれるのがミソ。

他家は絞る状況ではないので、北は持たれていなければ出る可能性が高いと踏んだ。


76836.jpg

Oh、望外の方をツモって、1300・2600でラスト。

47pが場に出る前にアガリきることに成功した。


76837.jpg

ちなみに選択時の牌山はこんな感じ。

47pは極めて山に深く、逆転条件を満たす可能性があるのは最終盤のみだった。

逆に全山の北5pはすべてツモ切られる可能性が高く、結果的にはこちらの方が早かった。



case3
42909.jpg

オーラス、27900点持ち同点2着目の親番。

私から順に、27900、27900、24500、19700。

中をポンしたところ。


42910.jpg

カン3mを引き入れ、テンパイが入った直後に、下家から9mが出た。

さて、これを鳴く?





42911.jpg

ポンした。

全員が30000点未満なので、30000点条件を満たすアガリを考えなければならない。

30000点まで2100点の条件で、わずかに足りないように見えるが、親の40符1ハンツモは700点オール。

そう、ツモの端数によりぴったり30000点条件を満たすのだ。


42912.jpg

2sをツモって待ち変えできるが、どうするか?





42913.jpg

6s切りとした。

対面の2sが間に合っているので難しいところだが、この場合は条件成就にもう一つ可能性が生まれる。

そう、赤5sでの出アガリだ。

逆転条件には常に赤を考慮することが大事なのは言うまでもないだろう。


42914.jpg

ひぇ〜、やっちまった。

まあでもソーズは安いし、じきにアガれるだろう。


42915.jpg

結局、上家に切れないピンズを掴んでオリ。

上家の一人テンパイで流局となってしまった。

なんとこれを機に、ラス転落の憂き目に遭ってしまう。

一つの選択ミスが、あまりにも大きい代償となってしまった。



case4
40680.jpg

オーラス、32300点持ち2着目の西家。

私から順に、32300、22800、34200、10700。

白が切られた直後に白が重なったところ。


40681.jpg

下家から1sが出たが、さてこれを鳴く?





40682.jpg

ポンした。

ドラ受けがあるので、それに頼ることもできるが、1sからポンすることである狙いが生まれる。


40684.jpg

それがこれだ。

1mの後重なりを生かしてのポン。

ドラ受けはなくなるが、残り1枚の白が必須条件。ということは…


40685.jpg

白ポン時に必ずテンパネとなる。

親との点差は1900点差につき、テンパネなら何をツモっても捲り。

さらに、この形からはトイトイの変化も見込める。

6sが出たらポンして裸単騎も辞さないところ。


40686.jpg

7sは山にありそうにも思えたが、上家の6pにロンの声。

7700で下家は3確。私は2着のまま終了となった。


40687.jpg

1mポンで、同時に親のテンパイを食い取ってもいた。

仮に下家が見逃しをしていたなら、あと2巡で私のトイトイが仕上がっていたことがわかる。



case5
76045.jpg

オーラス、11100点持ちラス目の南家。

私から順に、11100、33600、13900、41400。

配牌は悪いが何としてでもこの手をアガリに結びつけなければならない。


76047.jpg

中が重なった後、下家から9sが出た。

さて、これを鳴く?





76048.jpg

スルーした。

ポイントは、テンパネの不確定要素が大きい、という点だ。

500・1000ではわずかに対面を捲れない。

愚形が先に捌けてしまうとツモでテンパネが不可能となってしまう。

中を自力で暗刻にできれば問題ないが、9sから仕掛けるほどでもないか。

ただ、このぐらい手が悪いのであれば仕掛けていく手もあるだろう。


76049.jpg

下家から続けて9sが切られたが、さてどうしよう?





76050.jpg

ポンした。

1pが重なってテンパネの見込みが大きくなったし、2枚目であれば必然として鳴きやすい。

形が変わっていなくても、速度的にポンするところか。


76051.jpg

狙い通りに1pが鳴けた。

マンズの両面ターツを払っていく。


76052.jpg

さらに中も鳴けて待望のテンパイが入る。

中ポン前提ならカン6pのツモ条件は残ったわけだが、6pが上家から先に出た場合と先に4pをツモった時が難しい

これならトイトイ変化の含みもあるので、より逆転条件を満たしやすい。


76053.jpg

3着目のリーチが入って一発目、対面から8mが出た。

さて、これを鳴く?





76054.jpg

スルーした。

リーチ棒で出アガリ条件を満たしたので。

対面は少考含みの8mにつき、ノーテンが濃厚。

ノーテン罰符で捲れる可能性もあるので、わざわざ渦中に飛び込んで下家のツモを増やす必要はない。


76055.jpg

待っていた結末は嬉しい嬉しいツモアガリだった。700・1300。

下家はフリテンの上、対面の手は完全に詰み。

冷静に流局狙いでも捲れる可能性は高かった。

落ち着いた判断が功を奏した一局。



case6
78303.jpg

オーラス、13600点持ちラス目の北家。

私から順に、13600、29700、40200、16500。

ホンイツも狙えそうだが、上家との点差が微妙で難しい。


78304.jpg

発をポンして、何を切るか?





78305.jpg

8s切りとした。

ドラ受けを残しつつ、1p2pを払うという手もあるが、やはり500・1000ツモが効かない点差。

ということは、1pポンの可能性を捨てるわけにはいかない。


78306.jpg

うむうむ。これでテンパネ確定となった。

1p大ミンカンしたいところだが、残念ながら場に切れてしまっている。


78307.jpg

2pポンしたところ。

テンパイに取れるが、何を切るか?





78308.jpg

これは難しいが、7pを切った。

ここからホンイツに移行するのはやや無理スジと判断した。

8mポンでトイトイの含みが残るので3p受けの方が魅力的かと。

すかさずトップ目の対面がサシコミに来てくれたが、これをアガることができない(ノω・、) ウゥ・・


78309.jpg

満を持して2着目の親からリーチが入る。

リーチ棒が出たので、これでどこからでもアガれる。

4p現物だぜ、対面さん、頼む!


78310.jpg

私の6p切りを見てか、対面はサシコミ気味に3p切り。

うんその調子で、4p頼む。


78311.jpg

しかし、願いむなしく流局。

お見事にも、上家が粘ってテンパイを入れ、3人テンパイ。上家との差が詰まらない。

おーい、対面さん、4p持ってるやん!(実戦ではわからないが)

私の手変わりなしを見て4p当たらないと思った?

しかも6p受けならツモアガリがあったし。

まあ対面は責められないが、好調時と不調時で不思議とこういうのって明暗別れる気がする。

気を取り直して次局へ。



case7
78313.jpg

次局1本場、供託リーチ棒1本。

上家とは2900点差のまま。

発が暗刻で大チャンスの配牌をもらう。


78314.jpg

イーシャンテンから9sが出たところ。

これを鳴く?





78315.jpg

ポンした。

供託リーチ棒を加味すると、上家との点差は1900点。

30符のツモだと1400差、40符のツモだと1900差縮まる。

1本場含めるとツモでそれぞれ1800差、2300差縮まる計算。

つまり、テンパネになる仕掛けなら直撃のほかにツモ条件ができるのだ。

こういうのは瞬時に判断するのは難しいので、前もって準備しておく必要がある。

ちなみに私も一瞬勘違いしていたが、6sポンでもツモ条件を満たすので、6sも鉄ポンとなる


78316.jpg

対面にも3フーロが入って、かなり危険な4sツモ。

さて、どうしよう?





78317.jpg

ツモ切りとした。

5s先切りにつき、47sにはまず当たらない。

1sはシャンポンがあるので。


78318.jpg

次から次へと持ってくる危険牌。

さて、どうしよう?





78319.jpg

ツモ切りとした。

シャンポンに受けたとしても、脇からの出アガリが効くわけではない。

それならば、腹を括って枚数重視に受けるべきだと考えた。

対面の最終手出しが8mにつき、6mの受けを残したかったというのもある。


78320.jpg

この選択を嘲笑うかのように持ってくる裏目。

4m切りと迷うところだが、一貫性を持って6sの空切りとした。


78321.jpg

そして、100%止まらない1sを掴んで放銃。3200。

1sは使い切ってるのに…アガリ逃しの罪は大きかったようだ。

前局からの流れからも、こうなる予感はあった。

それにしても、4sツモのところでソーズを伸ばしていれば難なくアガれているというのもあるし、とにかくアガリを逃し続ければこうなるという典型例。

テンパネの仕掛け方としては良かったと思うが、あまりにもメンタルにくる負け方だった。


case2、case5のように上手くいくこともあれば、こういうこともあるというわけだ。



ラベル:逆転 天鳳 鳴き
posted by はぐりん@ at 23:55 | Comment(4) | 鳴き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月03日

中スジ注意報【中スジを警戒すべき河まとめ】

さて、直近では先切りのスジ引っかけについて解説してきた。

今回は、中スジを警戒すべき河についてまとめていきたいと思う。


具体的に、中スジといえば、以下のパターンがある。

(1)一筒三筒五筒から一筒切りで四筒待ち

(2)二筒四筒六筒から二筒切りで五筒待ち

(3)三筒五筒七筒から三筒切りで六筒待ち

(4)三筒五筒七筒から七筒切りで四筒待ち

(5)四筒六筒八筒から八筒切りで五筒待ち

(6)五筒七筒九筒から九筒切りで六筒待ち

以上の6パターンがあるわけだが、これらにはある共通点がある

それは何だろうか?





そう、全てのパターンでど真ん中の5が絡んでいるという点である。

これはつまり、赤5を生かした待ち取りになりやすい、ということである。


Mリーグにも赤が導入されているように、昨今の麻雀は赤入りが全盛となっている。

赤が1枚あればリーチによる打点効率が十分となるだけでなく、フリー雀荘では祝儀がつくということもあり、収支的には赤をいかに上手く使うかが重要となってくるのは今さら言うまでもないだろう。


赤5は手牌の中で孤立牌としてくっつき待ちの対象となりやすく、3や7がくっついての愚形待ちは、スジ関係なく警戒すべきだと言える。

また、一筒三筒赤五筒七筒三筒赤五筒七筒九筒のサンカン形で赤が絡んでいる場合は内に寄せていく傾向が強く、リーチ宣言牌の中スジ待ちは特に警戒すべき対象となる。


それでは、リーチにおいて中スジを警戒すべき河にはどのようなパターンがあるかを以下で解説していきたい。


@単純中引っかけ 頻度A 危険度C

南西九筒四索六萬三筒千点棒

待ちの形赤五筒七筒

オーソドックスな中引っかけは頻度も多く警戒しやすい。
同色の赤が見えている場合は中スジでも割と押しやすい。
待ちのパターンが多く、リーチをかける側とすれば打点がなければ引っかけでもカン6待ちには抵抗があるからだ。
ただし、わざわざ無スジ方面でカンチャン選択をすることはまずないため、その分危険度は上がってくる。



A離れトイツ落とし 頻度B 危険度A

南九筒三筒四索六萬三筒千点棒

待ちの形赤五筒七筒

中スジを特に警戒すべき河は、これだ。
離れトイツ落としが宣言牌の場合、それが周辺の両面待ちに絡んでいるケースは少ない。これは以前の記事で述べたとおり。
宣言牌の3pが待ちに絡んでいるとすれば、危険度が特に増すのは2ケン隣のシャンポン(1p、5p)と中スジの6pとなる

逆に言えばこの河の場合は2pの安全度がかなり高まる。


B多面張 頻度D 危険度D

一筒南西七筒四索六萬千点棒

待ちの形四筒五筒五筒五筒

やっかいなのがこれ。
多面張における中スジ待ちはかなり警戒しづらい。
丁寧にオリていても打ってしまうこともままある。
特に4pが場にたくさん見えていると逆に放銃してしまいやすい。
場に高い色の中スジは警戒の度合いを高めたい。


C手役絡みの先決め 頻度E 危険度D

西八索三萬八筒二筒五索千点棒

待ちの形四筒六筒四萬五萬六萬四索五索六索

これもB同様、見抜くのが難しい。
単純牌効率でリャンカンを先決めする場合は基本外側に寄せられやすいが、手役絡みだと中スジ先固定がある。
関連となる2pの手出しが直近となりやすいので、そのへんを判断材料に組み込む。


D場況絡みの先決め 頻度C 危険度B

西一筒二索七萬七筒六索千点棒

(6pがポンされた直後に7pが出てきた)

待ちの形三筒赤五筒

特に腕が問われるケースがこれだ。
場に薄くなった待ちは必然的に嫌われやすい。
そこで、薄くなっていく中張牌に対応して他家がどのような手出しをするか時系列的に見ることで、中スジを絞る過程が掴めることがある
場に出ている枚数によって中スジの危険度が全然変わってくるため、場況の変化を具に観察することが重要になってくる。



これらのケースが、実戦でどのように表れてくるかを以下で見ていきたいと思う。

順不同で様々なパターンを用意したのでみなさんも一緒に考えていただきたい。

それではどうぞ!



case1
tenhou.20485.jpg

東1局1本場。

対面の南家からリーチが入って一発目。

こちらはブクブクに構えていたが、さて何を切る?





tenhou.20486.jpg

3s切りで、受け気味とした。

中スジが匂う河というのはこういうのではないだろうか。

赤5mも見えていないので、一発目で打つのは気持ち悪い6m。

特に6m3枚見えということは、マンズの急所となっており、その分危険度も若干上がっていると考えられるからだ。


tenhou.20487.jpg

8sは高目一発ツモで、2000・4000。

中スジなんて全然関係ないやん!と思ったあなた、正解です。


tenhou.20488.jpg

対面はくっつき+αの形。

くっつきテンパイの時は、宣言牌がフェイクになることが多く、待ち読みが難しくなる傾向がある。



case2
58906.jpg

東2局、原点の西家。

上家からリーチが入っているが、ここから何を切るか?





58907.jpg

8s切ってオリた。

危険度の高い25mのスジ掴まりはヤメ時のサインか。

1枚切ってる9sをなぜ引っ張ったのだろう?と考えることが大事な場面。


58908.jpg

手の入っていた対面が中スジで放銃し、5200。

ソーズを切るなら5sからの方が良かっただろう。

この場合、宣言牌前のツモ切り牌が脂っこい3pと6mなので、9sが単純なトイツ落としかどうかというのは分かりかねるが、安全牌を挟んでの9s手出しだった場合は、さらに6sの危険度は高まる。

通常9sが最終手出しの場合、7sや8sの危険度は高まるが、8sが通った上に4枚見えているので、周辺の愚形待ちがかなり限定されている。

かつ、私の目から6sが3枚見えているので、6sはソーズの急所であり、9sが待ちに絡んでいるとすると、6sの危険度は跳ね上がっていることがわかるだろう。

中スジ待ちを警戒する時は、その色の急所がどこなのか、場にたくさん見えている牌がなんなのかを合わせて考えると危険度がより鮮明に見えてくる。


58909.jpg

8sが2枚見えた瞬間というのもポイント。

この場合は赤があるから必然にも見えるが、789変化も見ていたものと思われる。

直前に切られたのが仮に6sだとしたら、場況からカン8sリーチも十分に考えられる。

宣言牌がどれぐらい手牌に関連しているのか、これを読み解くことが重要だとわかるだろう。



case3
59973.jpg

東3局、トップ目の親番。

上家からリーチが入って一発目。

現物は1枚もないが、さて何を切る?





59974.jpg

2p切りとした。

離れトイツ落としにつき、チートイツがほぼないのが救いで、2pの安全度が高いと読める。


59975.jpg

次巡、8pを持ってきて手詰まり継続。

さて、何を切るか?





59976.jpg

1pが通ったので、対面にも安全な4pを切ると、これが当たりで2600。

赤も見えたので油断したが、リーチに対してのみ考えるならば明らかに8pの方が安全だった。

この場況で69p受けを嫌う理由がないので。

1枚切っている7pを引っ張った理由を考えると、カン4pと9pシャンポンの可能性は見たいところ。

ただ、場況的にはトイツ場なので、生牌の8pで打ったらコーツ系の大物手ということはありそう。実戦ではそういうのが少し見えたのかもしれない。


59977.jpg

345も見ながらの選択ということで、ピンズは横受けを重視したようだ。

このように、離れトイツ落としが宣言牌の場合は、手牌に関連していることも多く、中スジは特に警戒すべき待ちとなる。

しばしば赤絡みの追っかけリーチでも見られるので、注意していただきたい。



case4
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東4局、2着目の親番。

上家から先制リーチが入っている。

こちらもチートイツのイーシャンテンだが、さて何を切るか?





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穏やかに東切りとした。

中スジの5sを切って、最大限アガリを見ることも考えたが、ネックの7pを引いたので。

5s自体は場に1枚見えている上、6sも3枚見えているのでかなり安全そうに見える。


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…と思っていると、下家が5sで放銃。ドラが暗刻で8000。

まさかまさかの三面張で5sは完全に盲点となっていた。

強気でいかなくても私が放銃していたかもしれないと思うと、ホッとした。

このように、変則多面張時に不意に中スジに刺さることがある。

こればっかりは注意しても回避が難しいことが多い印象だ。

通常厚く持たれているところが危険だが、本ケースではソーズも結構場に見えてるしね。



case5
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南2局、トップ目の西家。

3着目の親からリーチが入って一発目。

困ったことに安全牌は1枚もない。しかも下家が切った9sにラグがかかっている。

さて、何を切る?





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ノータイムで4pを切ると、これが当たり(;´Д`)12000でのけぞる。

カン4p先固定って、んなアホな、と思うでしょ。


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親のイーシャンテン形がこれ。

超十分形から345三色の含みがあって、7p切りは完全に必然。

こういう必然の先固定は迷わなくていいやね。


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この9sラグを見てしまうとどうしても9sは切れなくなる。

へんな9s残しちまったなあと思っていた。

カン4pチーを見ていたのだろう。



case6
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東4局、僅差3着目の北家。

終盤に2着目の親からリーチが入る。

宣言牌は7m。


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自身最後のツモでマンズの選択となった。

どちらを切る?それともオリる?





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これは自信を持って2m切りとした。

親の宣言牌7mは危険度が高いこともあるが、手牌に関連している可能性が高い。

マンズのスジは全体的に36mの危険度が高く、それを使い切る手組みにしている可能性が高い。

778から7を引っ張っているというより、感覚的には愚形絡みで7mを引っ張っていると読む方が、この終盤のリーチからもしっくりくる

例えば357mのリャンカンからならどちらかというと3m切りを嫌って7m切りにしたということは十分に考えられる。

かつ、私の目から4mが3枚見えているので、愚形待ちなら4mはド急所となる。

7mが関連牌である可能性が高いと踏まえると、同じワンチャンスでも2m切りの方がかなり安全度は高いと考えられるだろう。


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結果は下家が最後のツモでツモアガって、裏1の6000オール。

ご覧のように、単純なリャンカンではなく、複合形の変則待ちだった。


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親はカン6mテンパイから、私の当たり牌である3mを使い切ってのリーチだった。

私の待ちが3mだったこともあるが、感覚的に36mは使い切られてるな、ということがわかった。

その上で、この終盤のリーチは役なしかつ十分形ということで、7m周辺の複合形になっている可能性が高いと読めるわけだ。

場の危険スジが36mであることから、36mを放出しない手順の裏読みとして、カン4mという中スジ待ちが浮上してくる。

例えば、35666mであったり、本ケースのように3335mであったりと。

お互いの待ちを読み合った上で、一歩も引かない応酬を繰り広げている、なかなかレベルの高い攻防と言えるのではないだろうか。



case7
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東2局、トップ目の北家。

ラス目下家の親からリーチが入る。


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こちらも攻め返せそうなチャンス手だが。

さて、ここから何を切る?





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2p切りとした。

本来は4p切りとしたいところが、時系列で見ると4pにはある懸念があった(後述)

切りづらいソーズの上を持ってきたし、2pなら確実に2巡凌げるというのもある。


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3pチーしようとしたら、長らく止まって邪魔ポンされてしまった。

く〜、これは痛い。


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結果、私はテンパイできずに二人テンパイで流局。

OH!4pアタッテ〜ルヨ!


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ポイントはここでの7p手出しだ。

6pが2枚場に切れているので、中スジ固定するにはいいタイミングに見えた。

私が4pに感じた一抹の不安というのはこういうところにあった。

中スジを見抜くポイントとして、周辺牌の切れ具合に注目していくと先決めが匂う手出しというのをある程度感じることができる。


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ここで自然に4p切りでも全然おかしくはないと思う。

が、それだと裏3と言われてこの半荘自体が危うくなっていた。

細かいところだが、7p手出しに何を感じるか、それによって本局の結果が大きく変わっていたのではないかと思う。


77790.jpg

ちなみに、3pがチーできていれば、逆に私が8000のアガリとなっていた。

わずかな選択の違いによって結果が大きく変わる麻雀の醍醐味が本局に表れていると言えよう。

く〜、やりますなあ。



ラベル:スジ 守備 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:56 | Comment(0) | 成績UPに直結 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする